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ここからは平たんな道で、茶臼山を通過しても1時間で高谷池ヒュッテに着いてしまった。ヒュッテは池塘に囲まれていて、晴れていれば素晴しい雰囲気の良い立地であるが、雨の中、池塘溢れる高原の情緒を楽しむ気にもなれずヒュッテに入る。
翌朝も小雨の中、火打山へ木道を進む。火打の頂上はガスで隠れているが高谷池から良く見えていた。やはり池塘の点在する天狗の庭に着くと雨もあがり、振り返ると前日登った妙高山がガスのベールをまとい、うっすらと姿を現している。黒沢池、高谷池、天狗の庭の湿原はもう少し花が咲いているかと思ったが意外と少なく、期待外れであった。
ダケカンバ、ハイマツ帯を抜けて火打山頂に立つ。雨は止んだものの遠望はきかず、近くの雨飾山、黒姫山、高妻山などがぼんやりと見えるだけであった。
火打山まで来たのだから頚城三山(妙高・火打・焼山)を登りたかったが焼山は当時、噴火で登山禁止のため諦めて、来た道をヒュッテまで引き返した。(2006年には噴火も収まってきたので焼山への登山も解禁になったようである。)
下りは昔、大学のワンゲルの先輩から、高原ののんびりとした笹ガ峰牧場の話を聞いていて、その雰囲気を味わいたくなり笹ガ峰に下ることにした。十二曲がり以外はなだらかな気持の良い道をのんびりと笹ガ峰牧場まで歩く。笹ガ峰に着いたときは青空も顔をのぞかせ、のどかな高原リゾート地を満悦して妙高高原駅に戻った。
深田久弥は私の好きな魚沼三山(八海山、中岳、駒ケ岳)はまとめて魚沼駒ケ岳を代表させて百名山の1ツとしているが、私の歩いた感じでは妙高山、火打山も頚城三山として妙高山に代表させて1ツとしても良いのではないかと思う。数多い中から百山を選ぶ場合、「私の主観で選択したものだから、これが妥当とは言えないだろう。」と深田久弥も書いているように個人の主観、好みが入るのはやむを得ない。だから私は個人の好みでなく絶対的な評価である標高の高い順の標高100山を登ろうと、この頃から考えるようになった。
誤解しないでほしいが、深田久弥の日本百名山を決して否定するものではない。それは名山ばかりで存在感、価値観のある山ばかりであり、私も認めているからこそ日本百名山を登ったのである。しかし日本百名山だけが山ではない。多くの山を別の価値観からいろいろと山を楽しみたくて、標高100山も登ろうとの考えを強くした次第である。
写真:天狗の庭からの火打山
ボクが火打・妙高を訪れたのは一昨年の10月。
fujinohideさんとは逆に回り最初に火打山
黒沢池小屋前でテント泊し翌朝に妙高でした。
この年の紅葉はどこも今一だったように記憶しており
この山域の紅葉もダメダメちゃんでした。
目の前の噴煙あがる焼山に登って頚城三山コンプリートしたかったですが行程が長くなりすぎて諦めでした。
nai1964さん、こんにちは。
こちらから妙高方面に行くと、日程が許せば、せっかくだから頸城三山を1度で登りたいですよネ。
私の時は登山禁止でしたので焼山は諦めました。
紅葉は残念でしたがお天気は良かったようでなによりです。
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