夜中の2時過ぎに家を出て、南甲府インターから中央高速道に入る。駒ヶ根インター近くで夜も明け始めた。駒ヶ根インターまで2Kmの表示が出て、もうすぐだと1瞬の気の緩みが出た。おそらく数秒間程度であろうが居眠りをしてしまったようである。ガシャンという大きな音にハッと、われに返る。気が付くと中央分離帯が目の前に迫っている。あわててハンドルを切りながら駒ヶ根出口500m手前の路側帯で止まる。
インター手前の緩やかな右カーブの部分を居眠りして真っ直ぐに走り、車左前頭部がガードレールと接触して跳ね飛ばされ、中央分離帯にぶつかろうとしていたのだ。
バンパーは半分剥がれ、ボンネットは曲がり、左ライトは破損、フェンダーはめちゃくちゃ。しかし幸いなことにエンジン、ラジエター等は大丈夫で車を走らせることはできた。時速100キロ以上で接触してこれくらいで済んだのは本当に不幸中の幸いであった。
駒ヶ根インターを出て駒ケ池駐車場に着いたとき、引き返そうかと思ったが事故を起こして今更じたばたしても仕方がないと覚悟を決め、予定通りバスでシラビ平、ロープウエイで千畳敷に向かう。
千畳敷の極楽平から尾根に出る。事故後で気持が沈んでいる私を励ましてくれるように、極楽平のお花畑は満開であった。しかし曇りだった天気は木曾殿山荘に着く頃は雨となり、余計に気がめいってしまう。夜も事故のことが繰り返し頭に浮かび眠れない。これならば山に登らないで引きすべきだったと落ち込んでしまった。
翌朝、雨は上がり、西の方向は青空が部分的に見える。気を取り直して空木岳に向かった。1時間で空木岳山頂に到着。南駒ケ岳が眼前に大きく見える。地図を見ると往復3時間である。この日は駒ケ池に戻るだけで時間の余裕もあるので南駒ケ岳を往復することにした。南駒ケ岳には1時間で着き、その頃から青空が広がってきた。南駒ケ岳からは逆に空木岳が素晴しい。
空木岳まで戻ると完全な晴天になる。朝早くは見えなかった宝剣岳・駒ケ岳が顔を出す。
北アルプスも良く見えるようになったが南アルプスはまだ雲の中であった。深田久弥が空木岳山頂から見た朝の素晴しい大観には遠く及ばないが、それでも前日、この日の朝の天気、展望からすれば別世界であり満足して下山開始。駒ケ池駐車場に着いたのは12時半であった。
傷ついた車のバンパーとフェンダーをまず、ひもで縛る。湾曲したボンネットをできるだけ平らにしやはりひもで固定する。車の下をのぞいてみるが油漏れ、水漏れはない。エンジンは大丈夫である。さすがに怖くてスピードは出せず時速60キロ以下で中央高速道を南甲府まで走る。ライトが壊れているので家には明るいうちに帰り着きたかったが17時にはなんとか無事に着くことができた。
よくぞご無事で..
私も若いころにスキーに毎週のように行っていた頃は
高速や52号線で居眠りを..
よくも無事故でと思う瞬間もありました(^^ゞ
nai1964さん、こんにちは。
一人で運転していると、どうしても眠くなってしまいますよネ。
この事故以来、少しでも眠気がきたら眠気覚ましの飴やガムを噛んでいますが、それでも駄目の時はパーキングで休むようにしています。若いときは4〜5時間くらいならば休憩なしで運転していましたが、歳とともにトイレも近くなったこともあり、頻繁に休憩するようになりました。
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