会社の後輩のN君から那須に登ろうとの誘いを受け、出掛けることにした。ロープウエーで茶臼岳を往復するだけでは、遠い静岡から行くには勿体無いので茶臼岳、朝日岳、三本槍岳の那須三岳を登り、三斗小屋温泉に泊まって秘湯を楽しむことにした。
家を4:00に出て8:55に那須ロープウエーの山麓駅駐車場に着く。ロープウエーで山頂駅に上がり、すぐに噴煙の上がる茶臼岳に登る。20日前に登った浅間山ほどではないが、茶臼岳もかなりの噴煙が吹き出ていた。浅間山に比べて火口が小さく、足元から噴き上がっている感じがする。今回は意識していた訳ではないが続けての活火山で、噴煙を上げている山を楽しむこととなった。
峰の茶屋に下り、朝日岳の肩から朝日岳を往復する。その後、湿原の清水平経由で三本槍岳に登るが、槍と付いているので荒れた岩稜のピークと思いきや、なだらかな山頂であった。これならば朝日岳の方に槍の冠称を付けたほうがふさわしいとその時は思ったが、帰ってから深田久弥の日本百名山の那須岳を読み、三本槍岳のいわれを知り納得した。他人から誘われて登る山は、登山コース、所要時間などは一応調べるがその山の歴史や文化的なことは調べずに登ることがほとんどのため、もっと事前調査をして登るべきだと反省している。
大峠経由で三斗小屋温泉に行き泊まる。二軒ある温泉小屋の大黒屋を事前に予約しておいた。宿に入って通された部屋でくつろぎ、窓を開けると目のすぐ前が女性風呂で、風呂場の窓際で涼んでいた女性と目が合い、慌てて窓を閉める。男性としてはうれしいような部屋であるがあまりに正面であり、その後窓を開けることがためらわれ、かえって窮屈な思いをしてしまった。
翌日は温泉から峰の茶屋に、茶臼岳の火口付近の至る所から小規模ながら噴煙を噴出している様子を見ながら戻り、山頂駅からロ−プウエ−で駐車場まで降りた。湯元まで車で戻り、鹿の湯共同浴場で汗を流す。古い大きな木造の建物で、熱い湯からぬるい湯までいくつかの浴槽があったが、熱い湯の好きな私でも最初の2ツの浴槽は熱くて入ることができなかった。
私は福島県郡山市に単身赴任で延べ10年間居たので、東北自動車道も良く利用した。那須高原サービスエリアで休憩することも多かったが、静岡と比べて遅い桜の季節に那須高原サービスエリアで満開の桜を前景とした那須岳を何回か楽しむことができた。また日本最古の公園と言われており桜の名所でもある白河市の南湖公園に花見を兼ねて、湖水に映った噴煙をあげている那須岳をよく見に行ったものである。那須岳は1度しか登っていないがその後、東北新幹線・東北自動車道からいつも眺めていた山である。
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私と百名山 66.那須岳(1917m)(1990年5月26日)
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三本槍につきましたは私もヒデさんが持たれた疑問と同じことを考えておりました。
いわれを聞いて納得ですよね。
小中高校と校歌に「那須」が入っている土地に生まれ育ったのでこの山に抱く思いは特別です。
私は茶臼と朝日には登ったのですが最高峰の三本槍に登らなかったのが心残りです。
賢パパさん、こんばんは。
ブログから白河地区の出身だということは承知していました。
南湖公園や関所跡などを巡り、白河ラーメンをよく食べに行きました。
残念なことに、白河のダルマ市は行きそびれてしまいました。富士の毘沙門天のダルマ市と比較してみたかったです。
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