1座ずつ登るには時間的にも、経済的にももったいないし、登山としては少し物足りなさを感じる山を纏めた百名山巡りをしようと計画した。最初に四阿山に登り、その日のうちに草津白根山に回り、翌日、赤城山に登って帰る1泊2日で三山を巡るドライブ登山である。
ただ単に四阿山だけを登るのでは物足りないので、隣の根子岳とセットにして登ることにした。家を夜中の3時過ぎに出発して根子岳・四阿山の登山口である菅平に着いたのは7時前。しかし根子岳の登山口が分からずに3〜4回、菅平を車でぐるぐると走り回る。道を聞きたくても人が見つからない。やっと犬の散歩をしている人を見つけて道を聞くことができ、さらに途中工事現場の人にも確認してなんとか根子岳登山口にたどり着いた。
朝飯を食べて登山口を8時10分に出発。根子岳は田中澄江の「花の百名山」に挙げられていてウメバチソウが紹介されているが、高山植物の花の種類が多いことでも知られている。しかし9月の終わりでは花は少なく、咲き残っていたタカネマツムシソウ、アザミの花を見ながらダボス牧場の中をのんびりと登る。シラカバ林を抜けるとなだらかな斜面が上まで続いていた。根子岳・四阿山はスキー登山として登る人も多いが、この斜面ならばスキーの下手な私でも滑れそうで、冬に来てみたい思いに駆られた。
根子岳頂上から菅平方面は晴れているものの、周りはガスで見えない。ときどきガスの切れ間から霧ヶ峰・蓼科山が顔を出すが、隣の四阿山の上は真っ黒な雲で覆われており、雨が降っていそうな様子である。四阿山に行くのをちゅうちょしたが、今回の1番の目的の山なので雨に濡れるのを覚悟して向かうことにした。
鞍部付近は風が強く、吹き飛ばされそうになる。鞍部からはクマザサの中、笹の露で下半身をビショ濡れにしながら登る。本格的な雨になりそうな暗い霧雨の四阿山頂上では長居をする気になれず、リンゴと握り飯を食べて急いで引き返す。天気は来た時と変わらず、根子岳は相変わらずの晴天であった。水平距離でわずか2.5Kmしか離れていないのにこんなにも天気が違い、その状態が数時間経過しても変化しないことに驚いた。
この後に登る予定の草津白根山方面は相変わらず濃いガスに覆われている。私の居る根子岳山頂だけが風も無く晴れており、なにか得をしたようでうきうきした気分になる。誰も居ない暖かい山頂で濡れたズボンを乾かしながらゆっくりと休んでから下山開始。
途中、この日初めて登ってくる2ツのパーティに出合った。冬のスキーシーズン、夏のラクビーやサッカーなどの合宿シーズンにはにぎわっていると聞いていたが、この時期はシーズンオフなのか静かな菅平高原であった。
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日記
私と百名山 68.四阿山(2333m)(1991年9月21日)
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北関東やそれ以北は静岡からは遠く感じちゃうんですよね〜
(といいつつ連休だと四国や鳥取まで行ってしまうのですが)
勢い付けてそのうち行こうと思っています
nai1864さん、おはようございます。
百名山を全部登ろうとすると遠いところが多く、連休以外はなかなか遠出できませんよネ。
nai1964さんも5月連休はかなり遠出して頑張りっていますネ。
またSHCでお会いできることを楽しみにしています。
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