大学のワンダ−フォゲル部に入り、最初の合宿が中禅寺湖から尾瀬までのコースであった。この時に半月峠からの中禅寺湖の後に聳える男体山、中禅寺湖西側を半周しながら湖面に映る男体山を眺めながらいつか登りたいと思ったものである。その後も宇都宮を過ぎた辺りの東北新幹線車中から男体山を始めとする日光連山を眺め、登りたくてウズウズしていた。最初に登りたいと思ってから31年も過ぎてしまったが郡山に単身、居を移し男体山も近くなったので、その思いを実行に移す時がきた。
二荒山神社から登り志津小屋に下山するコースとし、車でまず志津小屋から下りてきた時のバス停三本松でバスの時間を確認してから登山口の二荒山神社に戻る。入山料500円を神社受付に支払い登る。
古い登山靴が駄目になり今回、降ろしたての靴が足に馴染まない。靴擦れや足先が痛まないかと1歩1歩、気にしながら歩いた。見た目も富士山と同じ円すい形なので登りばかりであるが、1から10合目までの標識と背中に見える中禅寺湖を楽しみながら登る。ゆっくりと歩いたつもりだが意外と早く頂上に着いてしまった。
頂上からは思ってもいなかった故郷の富士山が見えたのには感動した。富士宮を離れて2ケ月もたたないうえに、月2回程度は戻って富士山を見ているが、こうして遠く離れて見る富士山も格別な味があり、うれしくて涙が出てきそうになる。それも予想外に大きく見えた。
近くの奥白根山はやはり立派である。飯豊山はまだ白い。女峰山も目の前に大きく聳えていて登行欲をそそられ、次はこの山に登ろうと決意した。皇海山もどっしりとしている。
曇り空ではあったが展望はそれなりに素晴しかった。昼食を食べて、もう少し展望を楽しんでいたかったが寒くなり下山開始。二荒山神社からの登山道は雪がなかったが志津小屋への下山道は残雪があり、道もぬかるんでいて歩きにくい。新調の靴の汚れを気にしながらも一気に志津小屋まで下る。幸い靴も馴染み始めたのか、靴擦れや痛い所も無く歩きとおすことが出来た。
小屋から三本松への林道を、雨が降り出したので笠をさして歩いていると、後から車が来て光徳牧場近くまでで良ければ乗せてくれると声を掛けてくれた。先ほどの志津小屋で一緒に休憩した夫婦連れの人たちであった。ありがたく光徳牧場入口まで乗せて貰い三本松には予定より早く着いたので、一本前のバスで二荒山神社駐車場に戻ることができた。
来るときは郡山から宇都宮まで東北自動車道を走り、1時間程度で着いたが帰りは時間もまだ早いので、高速料金を浮かせるために国道121号線で、初めて通る風景を楽しみながら4時間かけて郡山に戻った。
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