私と百名山　86．大台ケ原山（１６９５ｍ）1999年5月1日

2014年03月29日 16:34私と百名山全体に公開

私と百名山　86．大台ケ原山（１６９５ｍ）1999年5月1日

　私は仕事や旅で日本各地にかなり足跡を残しているが、紀伊半島の南部にだけは行ったことが無かった。そこで連れ合いと熊野、那智勝浦、潮岬方面の旅行を計画する。しかしただ単に観光地巡りだけでは物足りないので大台ケ原の日出ケ岳も歩くことにした。
　郡山から富士宮の家に戻り、翌日、午前３：４０に家を出発。高速の伊勢湾自動車道終点から大台ヶ原駐車場までは計画より時間を要して同１０時１５分の到着となってしまった。広い駐車場も５月連休のためほぼ満杯であった。
　登山靴に履き替えて大台ヶ原の最高点である日出ケ岳に向かう。平たんな整備された道を進むと回りの木の幹は鹿に食べられないようにネットで防護してある。最近は各地で鹿の食害が報告され注目されているが、大台ケ原ではすでに１７年前に大問題となっていたのである。
　木の階段を登って日出ケ岳山頂に駐車場から３０分で着いてしまった。山頂からは大峰山の山並みがすぐ近くに見える。日出ケ岳を往復するだけでは物足りないので正木ケ原、牛石ケ原、大蛇嵓を回って駐車場に戻ることにした。
　正木ケ峰から正木ケ原にかけてトウヒが全山に立ち枯れている。伊勢湾台風で木が倒れ、日当たりが良くなりコケが絶滅し、続いてトウヒが立ち枯れたと本で読んだ記憶がある。
　尾鷲辻の手前で鹿の親子に出会う。鹿までの距離は５ｍ位でも逃げることはなく悠然と草を食べていた。こんな人通りの多い登山道で出会うということは鹿の数も増えていることであり、鹿害の深刻ぶりがうかがえた。
　神武天皇の像が立っている牛石ケ原は人が多いことも予測されたので、手前の日当たりの良い静かな林間の原でのんびりと昼食を取ってから牛石ケ原を通り過ぎて大蛇嵓を往復する。この付近になると今までの台地の原とは打って変って岩壁となり様相が一変する。
　帰りはシオカラ沢に下ってから駐車場までの長い階段の登り返しに、連れあいの足も重くなってきた頃、駐車場に着くことができた。
　駐車場を出発したときは快晴だったが、戻ってきた時は今にも雨が降り出しそうな暗さ。那智勝浦に向け車を走らせ始めたらすぐに激しい雨が降ってきた。しかし海に近づくとまた良い天気となる。翌日も海岸部は良い天気だが山間部では雨に降られ、紀伊半島の山地は日本で１番雨の多い所で年間３００日以上降雨があるというのもうなずけた。
　大台ケ原の良さは大杉谷などの沢を歩かないと分からないと言われている。今回は連れ合いと旅の合間に立ち寄り、日出ケ岳周辺を３時間半ほど歩いたにすぎず、沢筋も歩いていないので大台ケ原を歩いたとは言えないが、百名山の１ツのピークを踏めたことで満足した旅であった。

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nai1964

RE: 私と百名山 86．大台ケ原山（１６９５ｍ）1999年5月1日
ボクが昨年行ったときにはGWでしたがミゾレが降ったりして天気が今一で眺望もダメでした。
ふもとの前泊地では天気良かったのですが雨が多い地域だというので何度か行ってみないと、、でしょうか。

2014/3/30 7:12

fujinohide

RE: 私と百名山 86．大台ケ原山（１６９５ｍ）1999年5月1日
naiさんコメントいただきながらご返事が遅れてすみませんでした。

どちらかというと雨男の私ですが、この日は連れ合い孝行のためか歩いている間だけは天気も良く、周りも良く見えました。
私も百名山の中で、どしゃぶりの雨の中でただ歩いただけという山が利尻岳と光岳の２座があり、機会があれば再訪したいと密かに思っています。

2014/4/5 20:53