石鎚山に向かう途中のドライブインに宿泊し、朝は早く出発したいので朝食の代わりにオニギリを作ってもらい5:30に出発。登山口の土小屋の駐車場ではバス3台の団体が出発の準備をしていた。100人以上の団体はほとんどの人が修験者の白装束であった。団体よりも早く出発したかったが団体の方が先に歩き始めてしまった。この団体の後を歩くとなると予定の時間よりもかなり遅くなることを覚悟しながらついて歩く。しかしむしろ私よりも早いペースで進み、その内にペースダウンするだろうと思っていたが二の鎖小屋までダウンすることは無かった。
二の鎖小屋で団体が休憩している間に、先に鎖場に取り付く。四国の山の鎖場などたいしたことはないと馬鹿にして取り付いたが、北アルプスの鎖場等よりもはるかに難所であった。手足をホールドする岩が無く、大きな鎖の輪に手足をかけて登らなければ登れない。一般の山の鎖場では鎖が無くてもなんとか登れるところが多いが、ここの岩場は鎖が無いと絶対に無理だと感じた。息切れしながら弥山山頂に到着。狭い頂上には人・人・人である。白装束の人も多い。そのうちに先ほどの団体さんが登ってきて石鎚神社の祠の前で一部の人はほら貝を吹き、残りの人はお経・念仏を唱え始めた。日本各地の宗教に関係する山にも多く登ってきたが、ここまで徹底した信者の講を見たのは初めてである。
弥山から最高点の天狗岳を往復するが、狭い尾根上では行き帰りの擦れ違いができないために順番待ちのような状況であった。弥山からの下山は鎖場を迂回してニの鎖小屋に戻るのが普通であるが、鎖場も空いてきたので登ってきた鎖場を下りることにした。下りは登り以上に苦労しながらも、なんとかニの鎖小屋に戻ることができた。往路を戻り土小屋に12:05に到着。車で来る途中にコンビニが無く、昼食を買えなかったので、朝食に付いていたバナナ1本と残しておいた非常食で昼食を済ませる。
四国を代表する剣山と石鎚山は山容、山格、雰囲気が対照的であり1泊2日で両山を楽しめたことに満足して登山口を後にした。
西条インターチェンジから高速に乗り、高松自動車道の坂出から瀬戸中央自動車道に入り瀬戸大橋を渡る。瀬戸大橋は電車では何回か通ってはいるが、車で一度走ってみたいと思っていた橋である。また会社で私の部門が作っている素材が加工されて瀬戸大橋の部品に採用されていたこともあり、瀬戸大橋には親近感を覚え、淡路―鳴門の橋よりも見応えがある日本一の橋だと私は思っている。
長い高速道を乗り継ぎ、連休の大渋滞にはまりながら富士宮の家にたどり着いたのは日が変わった0:45であった。
fujinohide さま
ご無沙汰です。
意外とすごい山だとは聞いていましたが、信仰の山たる所以(由縁)であるようだと納得します。
四国は金毘羅様しか経験がありませんが、独特な雰囲気がここかしこに
お酒も、、、意外とおいしかった「金陵」さんに「Barまんま」
もう20年は以前です。
芋さん、ご無沙汰しています。
私の母親が高松の出身なので四国は縁があり何回も行っているのですが
四国の山には1度も登っていませんでした。
剣山、石鎚山以外にも登ってみたい山はあるのですが、やはり遠すぎて
実現できません。
2012年のGW、雨降りな天狗だったので結構ビビりながら渡っていきました。
(一緒に行った連れは危険を感じて小屋で待機)
大きな輪っかの鎖場も大変だったなあとか、劍山は向かいの次郎ぎゅうへ続く稜線が良い天気だったし綺麗だったなあなど、久々に思い出しました
naiさん、こんにいは。
雨の日の石鎚山は大変だったでしょう。
遠征すると少しくらいの雨ならばどうしても強行してしまいますよネ。
四国の山をもっと歩きたいのですが四国に行くときは家族や兄弟と一緒の時が多く気ままな時間が取れないために登れないのが現状です。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する