コンビニで朝食と昼食を手当てしたあと、十勝岳登山口の望岳台に車で向かう。望岳台の広い駐車場には既に10台近い車が駐車していた。晴れてはいるが十勝岳山頂はガスがかかっている。朝食を食べ、7時に歩き出す。
前日の幌尻岳の疲れが残っていて足が重く先が思いやられた。とにかく我慢、我慢と言い聞かせながら歩く。避難小屋に着く頃からは足が重いながらもエンジンがかかり始める。避難小屋からはガスが晴れて新噴火口からの噴煙がすごい勢いで噴出しているのが遠望できた。さすがに活火山で、前十勝までの道脇の至る所に噴火口跡見られる。
十勝岳への最後の登りは白い火山灰の固まった急登であるが、雨だったらさぞかし滑るであろうなと心配をしながら歩く。
頂上はガスの中で周りは見えず、強い風で立っていられない状況であった。5〜6人の人が居たが皆、風を避けて岩陰に座り込んでいる。私も風をよけながらクッキーとヨーグルトを口にしてすぐに退散する。少し下りるとガスは消え、本当に山頂だけがガスの中であった。鋸岳の歯の岩峰がいろいろな形をしていて面白い。鋸岳とこちらの尾根の間にはまだかなりの量の雪が残っていた。前十勝に戻る途中でなんとか十勝岳山頂をビデオに収めようとガスの取れるのを待ったが、最後まで頂上だけはガスがまとわりついていたので諦めて下山する。
下りは時間的にも肉体的にも余裕ができたのでリンドウ、オンタデ、イワヒゲの花のビデオを撮りながらのんびりと下る。特にリンドウは今が盛りに咲いていた。溶岩や砂礫地帯にも少しずつではあるが植物が生えて緑が拡大しつつあるのを見ると、生命力の強さに感心させられる。望岳台まで戻ってくると十勝岳頂上もやっとガスから顔を出し、美瑛富士、美瑛岳と合わせたパノラマが展開し青空に映えていた。
ここから近くの吹上温泉の露天風呂に向かう。この湯は一昔前の人気テレビドラマ「北の国から」の中で、冬の雪中、田中邦衛と宮沢りえが入ったことで知られ、多くの観光客が見に来ていた。道から少し下がったところに露天風呂が2槽ある。テレビでは放映の関係で乳白の湯にしたようであるが、実際は透明な湯であった。脱衣所は仕切りもなにもない。若い女性観光客を始め多くの人が見ている前で裸になるのには抵抗があったが、6人が入浴していたので、私も勇気を出して裸になり風呂を浴びる。上の浴槽は熱くて1分間も沈んでいることができない。下の大きいほうの浴槽は熱いがまだ我慢できる温度であった。
汗を流した後、後方羊蹄山に登るべくニセコに向かう。途中、夕闇の山中、車の通りもほとんど無い道を走っていると、道を横切る動物がいる。何かなと徐行しながら通過すると、それはキタキツネであった。
ボクのときは台風の影響でひどい雨と強風でした。
朝焼けが綺麗でしたが火口手前から雨、その後は目も開けられないくらいの強風。
同時に登っていたなん組かは引き返しましたが、意地でも登頂してしまいました、、
ちょっと無謀だったかな?と今だからの反省です。
雨の時は十勝岳山頂付近の火山灰の急登は滑りやすく大変だったでしょうネ。
北海道まで遠征すると、多少の天気でも無理してしまう気持ちは判りますヨ。
でも今回の高千穂峰で強風で引き返されていることからも無謀な行動でなく、これくらいの天気ならば今までの経験から大丈夫と判断しての強行だったと思います。
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