登山をしていれば、誰もが豪快に転ころんだ経験の1つや2つはあるだろう。
私も例外にもれず、たまに転ぶのだが、人を避けた時や、疲れた時に特に転ぶという法則性がある。どうも意識が足元から離れた瞬間に足をもつれさせるようだ。
以前一眼レフカメラを手に持ちながら燕山荘直下の砂地の斜面を下っていた時は、神ワザ的な転び方をした。
その時はまさに人を避けた時に転んだのだが、カメラ側の手から落下しないように体をクルリと捻り、衝突を庇うように実に器用に落下した。もちろんカメラは無事である。
『ふう〜〜〜〜・・・・・』
( ´Д`)y━・~~
それを見た仲間からは
『戦場カメラマンが死んでもカメラは離さないという話は本当だった!』
と変に感心されたのだが、同時に『転びの象徴』のような存在になってしまい、コッソリつまづいて音を立てたりすると
『また転びそうになりましたね❤』
なんて言われたりしていたするようになってしまった。
まぁ、雪山やクライミングをするようになってからは流石に転ばなくなったけど・・・バランス感覚が鍛えられたのと、足元への注意力が高まったためであろう。
コケたら死ぬからね・・・
と、いろいろ思い出してみると面白い失敗話があったので一つ紹介しよう。
これは学生時代に屋久島に合宿に行った時の話である。
その時はテント泊縦走で、雨の中デカい荷物を持って、屋久島最高峰『宮之浦岳』近辺を歩いていたのだが、登山道は幅・深さ50cm程度の長い『溝』にあちこちエグられた荒れた道であった。おそらく雨が削ったものであろう。なので我々はその『溝』をぴょんぴょんと飛び越しながら歩いていた。
私はパーティの一番後ろを歩いていたのだが、疲れも溜まってきていたのであろうか?ウッカリ足を取られてしまい、地面に向かって思いっきりに顔面ダイブしてしまう!!
『危ない!!!』
((((;゚Д゚)))))))
だが、その時の私は非常に運が良かった。『溝』にうまく顔が入り、両肩が『溝』に"キュッ"と挟まることによって顔面を打たずに停止したのだ!!
『セーフ!』
♪(´ε` )
でも『さあ起き上がるか』と手をつこうとすると異変に気が付いた。
『・・・腕が動かせない!? 』
(◎_◎;)
なんと"気をつけ"の姿勢でピッチリと溝にハマってしまったのである。しかも溝は浅く、膝を曲げることもできない。ザックを地表に残したまま身体は地中に完全に固定されてしまったのだ。
『ヤバい!マジで脱出できない!』
((((;゚Д゚)))))))
バックカントリーのスノーボーダーが、沢を踏み抜いたりすると、ボードを外せなくなり身うごきが取れず凍死するなんて話を聞くが、まさにそんな状態である。いや、”気をつけ”の姿勢でうつ伏せになっている分、ダサい。仲間に助けを求めるしかなかった。
ただそれは世にも珍妙な光景であったらしい。私の身体は溝に隠れて見えないので、でかいキノコのような黄色いザックカバーだけが登山道上にぽつんと見えている訳だが、
ガスの中、その”黄色い物体”が
『た〜す〜け〜て〜・・・・た〜す〜け〜て〜・・・・』
と"切ない"うめき声をあげているように見えるのだ。
女子部員たちが超大爆笑しながら戻ってきて、のんきに『大丈夫ですか〜』などと声をかけてきた。
『バカタレ!一人だったら死んどるぞ!』
( *`ω´)
『だって・・・登山道に・・黄色いの・・・があって!その黄色いの!うめいているんですよ!!』
と『超馬鹿』にされながら、無事救出されたのであった。
最近はこの手の失敗をしなくなったので、何事もなく登山が終えられるようになった。だが当時はいろんなヤツらが今回の話のような『やらかし』をし、みんなでよく笑ったことを思い出す。
失敗話は楽しい思い出の一場面。
今でも仲間の笑顔とともに色鮮やかに心に残っている。
cajaroaさん、こんにちは。
2日〜3日にかけて天狗岳へ行っていたので、今日になって日記を読ませていただきました。
昨日、下山の際に、思いっきり前に転んでしまいました。大の字のうつ伏せバージョン(笑)
そのせいか、手のひらと二の腕がやけに痛いです😂
かなり力が入ったと思われます。
この場面を目撃したのは、ツアーで一緒だった人だけなので、さほど恥ずかしさはなかったのですが、以前、筑波山の下山時に同じように転びました。
その時は一人での山旅でしたので、沢山の観光客らしき方や、登山者の目の前で転んだ為、恥ずかしくて早くその場を立ち去りたいと思った経験があります。
山へ行くと、毎回無事に下山出来た事にホッとします😊
ak0211さん
こんばんは
どうも、うまく歩くコツはあるらしく、こないだ阿弥陀岳に行った帰り、アイゼンを付けないと簡単に転びそうな氷った道を小屋の人が、ノーアイゼンで、スキップするように降りて行ったのには度肝を抜かれました。まるで忍者です。
その境地にたっするには山に住まないとむりかもしれませんが・・・
うちは、講習会で習った、雪上/氷上歩行を実践するため、安全な道なら、ノーアイゼンでバランスをとって歩く練習をするようにしています。
私も雪の天狗岳には一昨年行きました。いい山ですよね!
転びはしなかったものの、テント場で盛大に100mほどテントを吹っ飛ばされて恥ずかしかった思い出があります。ハハ(^ ^;)
いずれにせよ、ご無事でなによりです。
雪山で転ぶと命取りになる場合があるので、お気をつけて。。。
いつも読んでいただき、ありがとうございます!!(m_ _m)
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