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特に私のお気に入りである、MAMMUT製の55リットルのクライミング用ザックは何故か私にも相棒にもピッタリで(ただの袋のようなザックなのに不思議である)山行のたびに、取り合いになってしまう。
しかし取り合いになる時に有利になるのは
『持たない者』なのである。
なぜなら貸さない限り山行が成立しないからだ。
『ズルい・・・・ズルすぎる・・・』
(`ω´ )
そんなわけで私はいつも”古いザック”を使わざるを得ない。この古いザックは相棒には全く合わないのでしょうがないのである。
これでは何の為に買ったのかわからないじゃないか!
しかし!そんな相棒にも、ついにザックを買う機会が訪れた。
昨年のゴールデンウィークに蝶ヶ岳から燕岳までテント泊縦走を計画したときのことだった。残雪期の縦走はほぼ冬山装備なので荷物の量はハンパ無い。我が家でもパッキングは1つの技であると見なされ、なるべく小さなザックに多くの荷物を詰め込むことを美徳としているのだが、5泊6日の冬山装備を55リットルに詰めるのはさすがに辛い。
『いい加減買えよ!(#`ω´ )』
さすがの相棒も覚悟を決め、
カモシカスポーツに行って大型ザックを買う事になったのである。
丁度いいタイミングで評価の高いGREGORYの大型縦走用ザックの新作が出ていたのでそれがいいんじゃないかと勧めた。
★ここで説明しよう!(・ω・)ノ
このGREGORYのザックとはDEVAと言うBALTROの女性版ザック。縦走用ザックの鉄板である。ザックを着ている感覚と言うほどフィット感が高くファンも多い。だがいいお値段でもある。
しかし・・・実際ものを見たときに
全国のGREGORYファンの皆様を敵に回す一言を放った。
『背中が丸い感じが妊婦のようで嫌だ!』
『え"ーーーーーーーーーっ!!!』
((((;゚Д゚)))))))
『なんたる愚か者よ!!』
と嘆くGREGORYファンも多いにちがいない。
と言うか背中に妊娠する人間などいないし・・・
じゃあ他を探すかということになった。今使っているザックがショルダーハーネスに荷重がかかる設計なので肩が痛くなるらしく、腰や背中に荷重分散してくれるタイプを条件に探したのだが、いざフィッティングしてみるとなかなか体に合わず、結局、唯一体にフィットしたのはGREGORYのDEVAであった。
『ほれ言ったとおりだろ!』
しかし、金額の高さとデザインの丸さに、ふんぎりがなかなかつかない。しょうがないので、店員と私でその評判をステレオスピーカーのごとく語り聞かせ、ついに購入させるに至ったのである。
『ふぅーーーーー・・・・・一件落着』
( ´Д`)y━・~~
さて本番である。上高地から蝶ヶ岳に登頂し、そして蝶ヶ岳から常念小屋までの気持ちの良い稜線を歩いて行く。その日のラストは常念岳の登りなのだが、しかし!それは標高差300m以上の岩場の急登という地獄のフィナーレであった。
その登りの途中、先頭を歩いていた相棒が、本来左の岩に登るところを、右の岩に間違えて登ってしまった。
私がすぐに気づき、下から、『道が間違っている!降りてこいよ』と声をかけた。そして振り返って降りてこようとしたのだが・・・
『背中が動かない((((;゚Д゚)))))))』
岩と岩の隙間にザックが『カポッ!』と挟まり、しっかり固定されてしまったのだ。
力を入れて前に引っこ抜こうとすれば、ザックが傷つくどころか、『スポーーン!』と抜けてその勢いで滑落する。
疲れからイラつきが最高潮に達したのだろうか?
またまた全国のGREGORYファンの皆様を敵に回す一言を放った。
『このザック!!縦走用じゃないじゃないか!!』
『え"ーーーーーーーーーっ!!!』
((((;゚Д゚)))))))
ツッコミどころはたくさんあるが、とりあえず、そのままの姿勢で後ろ向きに登り返させるとアッサリ外れた。
ていうか『たかが挟まったぐらいで何を騒いでいるのだろう?』と思った。
そして説教をしながら常念岳への登頂を続けた。
『DEVAは正真正銘縦走用である』
『岩場のルートを読み間違えるのが悪い』
『この程度で疲れるのは鍛え方が甘い』
『そのザックじゃなくても挟まったら同じである』
ただ、どうもショルダーハーネスの調整が甘くかった上、はじめについているウェストのパッドの厚みがあったらしい。(腰がくびれておらず、セクシーではないということである)
それによって違和感を感じていたのがイライラの一要因だったようで、調整すると随分と具合が良くなったらしく、いい感じだと言いだした。
その後、本人にとって、DEVAは愛用ザックとなったらしく、一泊二日でも!(70リットルなのに!)背負って行くほどのお気に入りになった。ただ背中が妊婦のように丸くなるのは嫌なようで、いまだに背中の大型ポケットには頑なに物を入れないようにしているそうだ。
※次回は
登山道に挟まるシリーズ『水平編』です
(^^)cajaroaさんこんにちは。
面白いお話だしとっても読みやすかったです。
私もDEVA買おうかなと思います。
はじめまして。cajaroaさん
私、1つ前のグレゴリーバルトロ75のSサイズを縦走用で使っています。あらためて背負ったときの写真を見てみたら、たしかに背中が妊婦だわ。アハハ
okusan さん
はじめまして
背中のポケットは私のザックにもついているのですが、便利なのでついつい服とか詰め込んでパンパンに丸くしてしまいます。
でもやっぱり、あの背中のポケットの便利さの誘惑には勝てません。
相棒に言わせると、女性版の方が高さが低くDEVAよりBALTROのほうがスリムに見えるらしいです。妊娠8ヶ月と6ヶ月の違いくらいでしょうか。(笑)
読んでいただいてありがとうございます!m(_ _)m
imoneeさん
こんにちは!
人に勧めておきながら、じつは私はGREGORYユーザーではないのですが(^^;)、相棒に気に入り具合をみると評判通りのようですね。
表記されているリットル数より、若干小さめなので、70リットルだと、60〜65くらいの印象ですが、かといって女性で80だとツワモノ感がでそうですね。
読んでいただいてありがとうございました!m(_ _)m
こんにちは
我が家もテン泊用バックパックはグレゴリーにしました
私がバルトロで、嫁がディーバ
2つ同時購入したので、えらい出費ではありましたが、流石「バックパック界のローイスロイス」!
背負い心地は重さを忘れられるほどです
相方さんが言われるように「妊婦さん」みたいな雰囲気は私も正直気になりますが・・・(^_^;)
air_4224さん こんにちは
読んでいただきましてありがとうございます。m(_ _)m
わたしも大型ザックを購入する時、バルトロが候補に上がり、お店で背負ったとき、しっくりくるので、すごく悩みました。しかし雪山のテント泊をする上で、雪がウェストハーネスの付け根に入り込むかもなーという理由であきらめてしまったのですが、相棒の様子を見ていると全然問題なさそうなので、ちょっと後悔しています。
評判通り、良いものなんですね〜
うーん!うらやましいです!
cajaroaさん、おはようございます。
「背中が妊婦さん」思わず笑ってしまいました😁
昨年10月に北岳へ登った時、ツアーで一緒だった方が、グレゴリーのザックを使っていて、私は「何だか、随分丸くてズングリムックリしているなあ〜」と思ってました(^^)
それにしても70リットルに荷物を詰め込んで、どの位の総重量になるのか分かりませんが、何日も縦走する体力には脱帽です。
それだけの荷物を背負っての登山は、私には想像も出来ませんが、大阪の天保山位なら登れるかも(笑)
次回の「水平編」楽しみにしています💚
追伸: 以前から気になっていたのですが、cajaroaさんのプロフィール写真の子は、クマ🐻ですか?
ak0211さん
こんにちは
いつも読んでいただきありがとうございます
冬はシュラフとかかさばる系が多く、デカくなっちゃうんです。
ウチは登山道での引っ掛け予防の為、マットなどもザックの中にすべて入れるので特に膨らみます。その時は水食糧込みで相棒が15kg、私が20kg位と軽い方。
それでも長期縦走になると肩に食い込んできたり、腰が痛くなってきたりするので、その辺りを上手く調節してくれるあの形状には意味があるんだと思います。
プロフィール写真の子は多分・・・クマだと思います。ボビーダズラーというロンドンのアーティストの手作りのぬいぐるみシリーズなのですが、他がネコとかウサギのレベルなので、いきなり『ウォンバット』とか詳細なヤツが出てこないという想像です。
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