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学生時代に比べると今はずいぶん荷物が軽くなった。当時の60-70%くらいの軽さじゃないだろうか？
社会人になってイイものが買えるようになり、しかも、一つ一つの装備がとても軽くなったからである。
ジャケットは『絹のよう』に軽やかで、
畳めば掌サイズに収まるような物もあるし、
『アラジンの魔法のランプ』
のようだった金ぴかの巨大なストーブは
今では掌にスッポリ入るサイズだ。
技術の進歩は目覚ましい。
しかし、そうなると、
『頑張ればもっと軽くなるかも！』
と欲が出てくるものである。
調子にのって装備の重さを一つ一つの測り、さらなる軽量化に向けて研究が始まった。
『お前はムダな買い物をする気か⁉』
という相棒の冷たい視線を感じながらも
カタログを鑑賞する幸せな日々が続いた。
最近のザックは1kgを切るモノもあり、買い換えれば一気に軽量化できるし、
また、一つの装備が100g軽くなるだけでも、チリも積もれば山となる。
ただ、いろいろ考えてはみたものの、
研究の末、導き出された結論は目を背けたくなるものであった。
減らすべきは
"背中の荷物"より"おなかのお肉"
だったのである。
((((；ﾟДﾟ)))))))
『分かってた！分かってたんだよ！』
うっすら気付いていてはいた。
背中の荷物をたった1kg減らすのに何万もかけて装備を買い替えるより、標準体重にする為に運動して4kg減らしたほうが、どう考えても合理的である。
筋肉もついて一石二鳥じゃないか！
まぁ、そんな事もあって、縦走前になると走ったり、小さいリュックサックに鉄アレイや本を詰め込んで通勤している。
トレーニングするのは苦ではないが、物欲が封じられたのは悲しい。
今でも物欲に心躍らせる日々を思い出すかのようにカタログを眺めていたりするのである。
■荷物を"重くする話"
学生時代には年に一度、重い荷物を背負い
塔の岳の山頂まで登るトレーニングがあった。
いわゆる歩荷（ボッカ）である。
ツラいトレーニングではあるが、
若い男子にとっては
『人より重い荷物を背負ってやろう！』
と気持ちをくすぐられる面もある。
私も、見栄を張り、40kgくらいがノルマだったところを、
調子に乗って45kg弱に設定したことがあった。
『なんとかなるだろう』
と思いきや、まずザックを背負うだけですでにパワー全開。
山頂が『サーッ』と遥か彼方に遠のいた。
心の中では全力で後悔したが、
張った見栄は引っ込められないのが
男子の哀しいサガ。
『やっぱりやめます』
なんて口が裂けても言えない。
ああ、実につらかった・・・・・
唯一覚えているのは山頂に着いた時に涙が出てきてしまった事だけ。
あとは完全に記憶が飛んでいる。何も考えられなかったのであろう。
そこまで苦労して『効果あんの？』と問われると微妙。所詮は年一回のトレーニングである。
ただ一つ学んだことがあった。
40kgとは人を背負って歩く最低限を想定した重さだったらしいが、
『非常時に何ができて、何ができないか？』
という事を身を持って理解した。
人を背負って何時間も歩くことは無理かもしれない。
ただ、実際、山行中に仲間が足を怪我して荷物を持ってあげることは何度か経験しているし、逆に持ってもらった事はある。
また、携帯電話が通じない山域で、足を骨折した人に出くわし、救助を呼ぶために電話の通じる登山口までダッシュで下り、救助隊を案内するため、また登り返したなんて経験もある。モチロン身内でも起こりうる事である。
非常時に備え、どれくらいの体力的なゆとりを見ておくべきなのか？
あの時の経験は、それを判断する上での礎となっているような気がする。
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こんばんは。
興味深く読ませて頂きました。
お腹の贅肉を、まず落とす事を考えましょうですね、納得です(笑)
あと、山登りは一に体力、二に体力だと思っています。
ミキヤツの久野さん、加藤さんが、体力があると山が小さく感じると言われていたことを思い出しました。
ボクも、明日は重り背負って、伏見桃山御陵の階段トレーニング頑張ります。
勿論、劔岳早月尾根を余裕綽々で日帰りするためです。
山は楽しいですね(^^)v
SHIBAWANさん
こんにちは。お久しぶりです。
先日はクライミング講習会で、加藤さんにまたしごかれてきました。(笑)
変わらずパワフルで、お元気でした！
バテてきた時に判断力がにぶって来る感覚には怖さを感じるため、意識して鍛えるようにしています。私も体力はいろいろな面で大事だなと思います。
階段トレーニング懐かしいです。そう聞くと、わたしももう始めないとなっていう気になってきました。頑張りましょう！！劔岳早月尾根を余裕綽々で日帰りって・・・えっ！？
読んでいただいてありがとうございました。
こんにちは、はじめまして(^^)
私も頑張って、登る人本人自体を軽くせねば。。。
いざというとき、誰かを背負うのは難しいでしょうね。
Francescaさん
こんばんは、はじめまして。
世の中40kgより思い人のほうが圧倒的に多いので、
背負って何時間も歩くのはまあ無理だなと思いました。
いま、40kg背負えるかどうか、自信もありません。
たまにボッカさんで100kgくらい背負われるともいらっしゃるようですが、
まったくすごいものだなと思います。
背負うのも大変ですが、
よく考えると、背負われる（運ばれる？）場合も
軽いほうが喜んで貰えそうです。（笑）
そうなりたくはないですが！
お互い本体の軽量化頑張りましょう！
読んでいただいてありがとうございました！
cajaroaさん、はじめまして
僕が登山（クライミング）を始めた11年くらい前と比べても現在の道具は軽くなっているのを実感しています。 現在はクライミングから離れていますが、カタログなどを見るとロープも強度は維持したまま軽くなっているようですし、ライトやテントなども目覚ましい進化です。
登山道具を「1�垠擇�するには10万円掛かる！」という話しを聞いた事があります。 聞いた時に『そんなにかかるの
体力のお話も同感です。
稜線から登山口まで背負って歩ける人なんて、普通の登山者ではほぼ居ないと思います。 高負荷の筋力と筋持久力の両立はトレーニングをしていても極めて困難で、出来るとすれば県警や消防の山岳救助のエキスパートくらいだと思います。
僕も山で怪我をされている方に出会った時には、 cajaroaさんのように自分の出来る事を可能な限り出来る人間になれるような気持ちと、体力の向上に努めたいと思います。
大変興味深い内容の日記でした！ありがとうございます。
kaikaireiさん
はじめまして
自分の場合、人と山行する事が多いので、何かあった時の対処を考えておく必要性がどうしても発生します。
トレーニングも基本的には身内のためであり、自分自身が事故を起こさないようにするためですが、
山でトラブルに合って、ピンチの人を目の前にしたら、まぁ見過ごす事は出来ないでしょう。きっと誰もがそう思うのではないかと思います。
そういう時に、力になれるのであれは、その方が良いんだろうなと思います。
去年行った北アルプスの雲の平や黒部五郎、一体などは、ルート上はおろか、小屋周辺でも電波がつながらないので、昔ながらに人力で対処しないといけないのかもしれません。きっとそういうところはまだまだあるのでしょうね。
私も食べるのが大好きです。
特にお肉大好きです。
運動をしたのだから、タンパク質を取るべきだ。『だからステーキを食べて良い』
みたいな感じで痩せれないパターンが多いです。（大汗）
ササミや鶏胸肉が本当は良いのでしょうが、誘惑につい負けてしまいます。
読んでいただきありがとうございます！
cajaroaさん、おはようございます。
そうなんです。今の装備は、めっちゃ軽い・・・昔のザックはもう背負えません
もうキスリングなんて触れない・・・汗と涙の染み付いた、クラブの共同装備でした
あの頃の男子は、40kg背負ってたんですね〜
もっとも女子も夏は28kg〜30kgぐらいにはなっていた気がします。
一人で持ち上がらなかったらしい・・私は背負ってませんが
１年を潰し過ぎたらしく、２年が困っていたらしい
何か起きた時の事故対策は、体力の無くなった自分たちに出来る事が限られてます。伝令も出来るかしら？
もう登り返しは出来ない
まずは自分の重さを軽くすると、行動が楽なんですが・・・なかなかどうして、ダイエットなんてほど遠いわ〜
人に迷惑かけないように、夏に向けてがんばります
お邪魔しました。
jikyoonさんこんばんは
太鼓のようなシュラフ
ラジウスやコールマンのピークワンと言った鉄の塊のようなガソリンストーブ、
豆電球の単三４本のヘッドランプ
軽量とは無縁のテント
懐かしいです（笑）
当時は軽量化するという概念そのものが無かったように思えます。
私はキスリングの経験はないのですが、あれは、重心が低すぎてさらにヤバイという話を聞きます。
ザック麻痺まではいきませんでしたが、社会人になってから登山の本当の楽しみを知ったような気がします（大汗）
仕事が忙しくて、一か月山に行かない状態で今日登ったら、えらく体力が落ちていてびっくりしました。（大汗）
まずは自分が事故を起こさないところからでしょうか。
私も夏に向けてがんばります！
cajaroaさん、こんばんわ。
御腹の肉を減らせばいいぢゃん。耳が痛いです。
いや、まったくそのとおりなんだけど。。。
歳をとると、運動がしんどい、効率が悪い、
遊びに行ってる暇も減って、金は残っているから
物欲と所有欲に任せて、軽くて新しいギアは買える。
そして、空荷でも歩けない自分に愕然としている
今年の私です(笑)
ワンゲルとか山岳部ぢゃありませんが、
岩湧山と羅臼岳は５０キロくらいの人間を
背負って歩いたことがあります。
今から考えたら若いってすごいと思いました。
k-yamaneさん
こんばんは
今私が50kgの人を背負ったら、膝を壊して二次遭難確実な気がします。若さとはすごいですね。
軽量化は一つ一つの装備の重量を量り、エクセルで表にまとめて統計し、さらに世の中の軽量装備に変えた場合のパターンをいくつか並べるまでして計算したのですが、
テント泊装備でも、あと1.5kgくらいしか減らす余地が無かったのです。
ツェルト泊にするとか、インスタント食品にするなどすればもっと軽くできるのですが、山行スタイルが変わってしまうし・・
計算とかせずに山渓とか見ている方が幸せだったのかもしれません。
山に頻繁に行くと、ある程度体重は抑えられるのですが、ご褒美に食べちゃうんですよね〜
頑張ります！
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