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学習院大学山岳部の二人が遭難したようで、しかも一人は主将でヒマラヤまで経験している熟練者。かたや19歳の新人女子部員。
7日に行者小屋にはいり8日の朝から阿弥陀岳に登頂して女子部員が動けなくなり主将が付き添っての行方不明とのことだった
二人が遺体で発見されショックを受けたのだが、その彷徨に愕然とした・・
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信毎webより抜粋
同署によると、同部の部員５人は４泊５日の予定で７日に入山。８日は茅野市の行者小屋から阿弥陀岳に登り、小屋に戻る予定だったが、悪天候で視界が悪く、中岳との鞍部（あんぶ）から逆方向の南側に下った。途中で気付き、同日夜はビバーク（露営）して９日に阿弥陀岳南稜を登り返したが、女子学生が遅れ始め、主将が付き添ったという。
http://www.shinmai.co.jp/news/20150211/KT150210FTI090032000.php
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サイトには地図がある。
行者小屋は標高2300ｍ。
8日の朝6時30分に起床したわたしはすぐお隣の前三つ頭2100ｍ前後の尾根筋で7日深夜の強風とブリザードでビバークを余儀なくされていた。
パーティは8日の朝に行者小屋を出ている・・さて、その出立時間がどれほどなのかは報道されてはいない。
たぶん、日の出まえに小屋を出たのであろう
標高2300ｍ行者小屋から阿弥陀なら中岳と阿弥陀の沢を行ったのだろう
わたしの写真�，了１道�間は8日朝7時21分である
樹林が輝く擬似晴天・・
写真�△蓮△犬弔呂修料阿了�間、7時10分に撮影していた。
沢筋で標高をあげるパーティには西の空を確認できなかったのかもしれない。
夜明けは、申し分のない太陽の光に満ち溢れて、わたしも権現岳ピークを目指す心意気だった。（レコの夜明け写真6時48分）
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-586619.html
それからデポの用意をしてテントを出る直前におかしい？と空を仰いだのである
そして様子を見ながら7時10分の写真の空で、撤退を決意した。
パーティが、沢をあげて行くときには、夜明け6時48分の太陽に晴天を確信していたと思う。
さらに約20分後の西の空を仰げなかったのかもしれない。
阿弥陀岳のコルに到着したときが何時なのかは定かではないが、山岳部の足なら7時30分にはコルから阿弥陀への道を上がっていただろう
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私の写真・・大雪でハレーションが激しくレコには登場しない一枚がある（写真��）
9時43分標高1650ｍ天の河原がその写真で、とんでもない大雪の様相である
この時間にパーティはたしかに阿弥陀岳のピークにいたと思われる。
現場にいたからこそ、阿弥陀が強風であろうことは確信して言える。
しかも1650ｍでこのありさまなら阿弥陀稜線はブリザードだたｔろう・・
ホワイトアウトしていたとしてもおかしくはない。
ただ、悔やまれるのは・・なぜ、なぜ阿弥陀コルまでおりて南に下りた・・
そこに何があったのだろう
学習院大学山岳部・・ＧＰＳ装備はなかったのか、地図コンパスは確認しなかったのか・・
クライムダウンで降りてきても北と南を取り違える致命的なミスはなぜ起きたのだろうか・・
主将が、8000ｍ踏破の熟達な方だっただけに断腸の想いが残る
亡くなられた方々のご冥福を祈るとともに、このコル南下の真相だけは明らかにしていただきたいと切に願うものである
でわでわ
直線距離で3ｋｍほどでの出来事だけに・・非常に残念でなりません。
22歳と19歳の若き命を惜しむばかりです・・合掌
経験上・・私見ですが・・一つ・・言えることがあります。
クライムダウンで降りる・・ＧＰＳが正規の南北を指示している。
コルで向き直る・・ブリザードによるＧＰＳ電波障害（経験アリ）により方位が正規を指すことなくそのままの状態（三分ほど待たないと正常方位を示さない）
それにより南をＧＰＳが北と指していた・・おかしいと思いながら南下・・
わたしの推理です。ブリザードではＧＰＳは信用できません・・
uedaさん、おはようございます。
残念なニュースでしたね。特にリーダの方は卒業間近でしたのに。。。
ところで一つだけGPSについてコメントさせて下さい。
GPSの示す方位は、一定方向に移動していないと正しい方位を示さないので、登山では有効ではないと思っております。
ただし、磁気センサがついているGPSは磁気センサで方位を測っているのでこれにあらずですが。
やはり方位はコンパスに限ると思います。
それでは。
おはようございます
あらら・・ガーミンなどはどうなんだろ？
じつは御嶽山ゲレンデ直登でブリザードにあってワインディングを経験しました（＾＾；550Ｃでした
白出し沢、武奈ヶ岳、釈迦が岳でもブリザードで方位が狂ってどえらい目にあってます。650Ｃの新型でしたがダメ（＾＾；
磁気センサーですか
自分の装備した機器の特徴は熟知しないと命取りになりますね
たしかにおっしゃるようにコンパスが確実ですね
ただ、今回は阿弥陀からコルにおりると正面あたりが赤岳・・例えホワイトアウトしてようが降りてきた方向より左手に降りるのはわかりそうに思うのですが・・
パーティをまとめるのに必死だったのでしょうか・・
どうも・・理解に苦しむ南下です
でわでわ
残念なニュースを聞くことになってしまいましたね。
現場の地形などは手に取るように判るだけに、uedaさんと同様「なぜ？？」という思いが強いです。
「死者にむち打つな。」とは言うけれど、遭難事故についてはやはり真実を明らかにしてこそ浮かばれる、と思いますので私もヒンシュク覚悟で考えを言わせて頂きたいです。
信毎Web記事の最後にあるように「（行者）小屋周辺は８日朝から風が強く、雪も降って視界が悪かった。小屋利用者の中には、天候悪化を見越して７日のうちに登山日程を変更した人もいた。」とのこと。
8日朝も、uedaさんが推測されたような疑似晴天ではなかったようです。
次に登りルートですが、厳冬期から早春に向かうこの時期は阿弥陀と中岳の間の「中岳沢」は雪崩の恐れが大きなことで有名な場所です。そこを登ったとは思えず、かといって阿弥陀を目指して文三郎道というのもなさそう。登山部の冬山合宿であれば阿弥陀北稜登攀というのが一番考えられそうです。
そして帰路を中岳沢で一気に降りるつもりだったのでは？
中岳のコルで南北正反対に進んだことを5人もいて誰も気が付かなかったとは不思議です。
中岳のコルで南に降りるとあの深い立場沢です。地形的にも中岳沢とは全然ちがうのだけど気が付かなかったのでしょうか。
また南稜に取り付いて登り返したとのことですが、南稜はなかなか手強い。むしろミスした同じルートを登り返した方が良さそうに感じます。
5人が南稜を登り返した9日は一転して好天だったはず。女性が動けなくなったのは低体温症というよりも空腹や疲労でしょう。
亡くなった二人はザイルで結ばれていたそうだから南稜の岩場で女性が滑落しリーダーも引っ張られたという感じです。
（発見されたのは標高2560mとありました。南稜上だとするとかなり下部です。P1とP2の間くらい。）
悪天候または悪天予報の中、出かけたのは判断ミスだったと思います。中岳のコルでは普通の磁石コンパスを使えば確認できることです。
リーダーは22才とか。ヒマラヤ経験があろうとも、さほどの経験者とも思えない。初心者連れならなおのこと慎重であるべきだったのでは？
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年間およそ１０万人が訪れるという八ヶ岳連峰。登山者には初心者も多いのですが、冬の八ヶ岳の「怖さ」を決して甘く見てはいけないと、ガイドが警鐘を鳴らします。
「結構、八ヶ岳で、凍傷になる人が多い。寒さと風に関しては超一級。氷点下２０度で２０メートルの風が吹いていれば、体感温度マイナス４０度。すごく過酷な世界」（八ヶ岳山岳ガイド協会〔山梨側〕・竹内敬一会長）
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2416867.html
pasocomさん、おはようございます
自分がその山域近くで同じ空気を吸っていただけに残念です。
ヒマラヤの経験が仇になったのかもしれないですね。
目の前にある阿弥陀岳・・天候不順でもピストンくらいできるだろう・・という想いだったのでしょうか・・
厳冬期八ヶ岳の乾質の強風は、北アルプスとは違った研いだナイフの切れ味です。
コル南下の詳細は、是非、明らかにしていただきたいとわたしも思います。
八ヶ岳・・心して取り組むべきですね
でわでわ
8日に南下した沢は、大雪で踏み込めなかったのでしょうね・・
8日朝9時ほどに下山でしたがトレースが消えて二三度太ももまで踏み抜くほどでした。
一度は腰まではまってザック下ろして脱出したほどです。
あのサラサラの大雪は局地的に大量に積もって・・曲者でしたね
非常に残念なニュースですね。
一週間前にこの日よりも風の強い条件でヤツに登っていますがその時はブリザードは凄かったけど上空のお天気だけは良かった。この気象条件なら急峻でホワイトアウトすると迷い込みやすい支尾根がある阿弥陀はちょっと避けたいなぁと思うところです。
行者から登ったとすれば北陵か文三郎を登ったんだと思いますが、北陵であれば登りで使ったザイルを使って（危険なところを巻いていればザイルは使ってないのかも？）下降すればよいし発見されたのが中岳のコルの南側だと言う事なので文三郎の往復か、コルから雪崩れる中岳沢を下ろうとしたのかな？と推測してます。
装備はきちんとしていたようなので５人もいて南北真逆に下りてしまったのが残念なところですね。
視界が利かなければコンパスを見る。
特に下降点なんかは気を付けなければですね。
３人を先におろして一番弱い女性に付き添ったリーダーの行動には頭が下がりますがそうなってしまう前にもう少し違った判断が出来ればなぁと。
たらればを言っても仕方ないですが雪山の怖さを改めて考えさせられました。
若い二人のご冥福をお祈りします。
mamepyonさん、こんちわ
ほんとに残念です
おっしゃるように主将の責任感には頭がさがります。
ツェルトｙ非常食装備だったようで、トラバース中に雪崩れに遭遇したか、どちらかが滑落したのかなどと推測されているようです。
厳冬期八ヶ岳・・心してかからねばならないお山ですね
でわでわ
阿弥陀〜赤岳のコルを知っている者ならどうしても首を傾げたくなりますね・・
uedayasujiさん、はじめまして。
今回の本当に痛ましい出来事に、お二人のご家族のことを考えると胸が張り裂ける思いです。ご冥福をお祈りいたします。
GPSに深く関わっている人間として、GPSの方位および測位についてコメントさせて頂きます。
GPSは地球上の現在位置を計算するだけのものであり、GarminやスマホのGPS（GNSS）は単独測位型ですから、絶対精度は2~5m（水平）程度です。高さはそれの1.5~2倍程度悪くなります。
位置は一般的に毎秒更新されるので、方位は前回の座標に対して相対的に求められます。（製品によっては、カルマンフィルタなどでスムージングしている可能性もあります）ですから、位置を変えずに方向を変えると方位の正確性は失われます。
また、位置精度が数メーターですから、数メーターの移動距離では正確な方位が出ないこともお分かり頂けると思います。歩く方向を変えても、すぐに正確な方位が出ないのはそのためです。
また、GPSの測位精度は山影や樹木などの障害物によりGPS信号の受信を妨げられると悪化します。
ですから、山行ではGPSを過信せず「位置の目安」程度と考え、方位はほんの参考程度と考えられるのが良いと思います。基本はやはり地図とコンパスですね。
おっしゃる通り、今回のような痛ましい事故の再発防止のためにも、原因究明が進むことを願っています。
vino_rossoさん、コメントありがとうございます
＞精度は2~5m（水平）程度です・・
なるほど・・わたしにはその精度で充分ですが・・
ＧＰＳの方位というわたしの概念は、ルート案内中の矢印方向の意味なんです。
雪煙や横殴りのブリザードでは、ＧＰＳの反応が遅いと言うことは、経験上知ってます。
ルート案内で矢印の方向を信じられるのは、曇天、晴天時ですね
＞山行ではGPSを過信せず「位置の目安」程度と考え、方位はほんの参考程度と考えられるのが良いと思います。基本はやはり地図とコンパスですね。
まったくもっておっしゃる通りだと思います。
ただ、山歩きに慣れてくると自分の機器を信じて動きますね。！？おかしい・・という経験を重ねてはじめて機器が「目安」であると思えます・・
今回がいかなる訳で南下したのか・・定かではないのですが・・
ひょっとすれば・・あのザイル事件以来の問題が包括されているかもしれないですね
ＧＰＳのこと・・ありがとうございました。
自分の山歩き・・とくに夜間の視認性のない登山道ではカンが物を言います。ただし、カンがはずれて復帰に時間がかかったことも多々あります。そんな折のガーミン、地図を総動員して高度計でのルート補正で現在地を予測してます。
夜は、周囲の山すら視認できません。
ただ、沢の音などは非常に参考になってますね
まさしく五感を駆使して動いてます。
それにしてもやはり地図、コンパスのアナログ的な現在地確認が信用大なんですね・・
いろいろ情報をありがとうございました
でわでわ
ueda さん、今晩は。
私は、最初このニュースを聞いた時、「切ない遭難」だなぁーと思いました。主将と一年生の女子。ＳＴＡＰ細胞事件の笹井さんの事件を思い出しました。
一番の原因は天気を軽く見た事。次に下山路を間違えた事。これは、生き証人がいますから、何れ事故報告書で分ると思います。
三番目が、ロープで繋いだ事。これは二人が死んでしまったので分りませんが、私は女子が先に滑落して、主将も引き込まれて、雪崩より先に落ちていたと思います。その理由は、同じ様な状態で雪に埋もれていたと言ふ新聞記事ですが・・。私の勘です。
これも、解剖をすれば、死因が分ると思います。
mesnerさん、おはようございます
男性が多発外傷、女性が低体温症とのことですね
日本山岳会の学生委員長で実力充分の主将だったようです
いかにも惜しい人材を亡くしたと思います
でわでわ
uedaさん、こんばんは。
大学の現役さんが亡くなられるのはどうにも辛いですね。
今回の遭難と関係するかどうか分かりませんが・・・
山スキーをしていてただただ真っ白の雪面で完全なホワイトアウトになるともう滑っているのか止まっているのか分からなくなります。雪とガスの境界線が無くなります。そこで転倒して立ち上がっても暫くはどちらが上（ピーク側）でどちらが下（麓側）か分かりません。異様な浮遊感があります。南北が分からないだけでなく上下も分かりません。
また歩いて登った雪のピークの下降では、やはりホワイトアウトで直径わずかに数十メートルのリングワンダリングをしてしまっています。
真っ白な雪面でホワイトアウトになったら、どこを見てもただ真っ白。目隠しして歩いているような物です。そんな中をまっすぐ歩く自信は私にはありません。
例えば、まっすぐ南に下っていっているつもりでも次第に右へ右へとそれて、いつしか北向きに下って行っている、そんな状況になっても私には納得できます。
雪の山、それは想像も出来ないことが起こる世界だと思います。
atosukoshiさん、おはようございます
atosukoshi さんもホワイトアウト経験者ですか・・
わたしのホワイトアウトで一番ひどかったのは、夜中に御嶽山ゲレンデ直登のブリザード。
風速20ｍ予想でしたが、ゲレンデだからと出発したのが間違いだったです
夜間歩きが常のわたしの山行ですからガーミン、コンパスの確認は頻繁に行うクセがついてます。とくにホワイトアウト時などは、自分でアルマジロ作戦と名ずけている一箇所で小さくなって、ガーミンとコンパスの方位が一致するまで動かないというセオリーを必ず実行しています。
ガーミンオレゴン550Ｃなどは、大雪とくにブリザードは表示速度が異常に遅いケースがありました。ために、方位確定できるまでは動かない。
目はおっしゃるように上下左右が認識できなるなるので小さくなって目をつぶる方が安定しますね。
夜間歩きは周囲から注意されたりしますが、非常時にはその経験が生かされます。
しかし、おっしゃるようにホワイトアウトでの現象に戸惑ったのは間違いないでしょうが、日本山岳会の学生委員長だけに、そんなことは百も承知で経験もあるはずと思います。
むしろ、わたしなど単独行ですから悪天積雪を行く場合は、赤布の竹ざお20本をザックに入れて立てて行動してます。
異論あろうかと思いますが、わたしにはどうも阿弥陀岳を甘く見たように思えてなりません。
にしてもいかにも悔しい想いが残る事故でした
でわでわ
uedaさん、こんばんは
19歳と22歳・・あまりにも惜しい限りです。
実力差の有る男女混成パーティーが悪天候に
見舞われる・・・
残念ながら典型的な遭難パターンです。
撤退のタイミングが遅れた
打つ手打つ手がことごとく裏目に出る・・・
間違えて降りてしまった後では、僕がその立場だったら生還できる自信がないです
南陵に登り返したのは雪崩を避ける為だったと
推測されます。
五人も居てなぜ南北を間違えたのかと疑問ですが五人も居ても地図を読むのは一人です
あの吹雪の中ではそれも困難です
僕は8日 十石山を計画してましたが
朝5時に空を見て嫌な雲が出てたので頂上は
無理と判断し即やめました
息子に、えらい弱気やなーと笑われた (T_T)
それからGPS 持ってません・・
息子は持ってます、ホワイトアウト時は頼りになリます
でわ又
師匠、おはようございます
コメントありがとうございましたｍ（。。）ｍ
師匠の山行も一見は大胆なようで非常に用意周到であることは理解できます。
笠が岳、弓折など厳冬期に雪庇をしたから攻略するために、あの尾根のすべての沢の形状を調査している周到さ・・ふふふ・・やっぱ師匠には感服しております
＞間違えて降りてしまった後では、僕がその立場だったら生還できる自信がないです
山に対する畏敬・・山ヤで一番大事な根本の精神ですね
＞息子に、えらい弱気やなーと笑われた (T_T)
ふふふ・・師匠・・だから、わたしは師匠といつもあえて呼ばせてもらってます（＃・・；
いける、いけない、行く、帰るのハザマでは自分が100％ＯＫと考えてちょうどいいくらいですね・・
＞朝5時に空を見て嫌な雲が出てたので頂上は無理と判断し即やめました
これからもよろしくご指導ください
でわでわ
遭難された主将の経歴を調べれば調べるほどに悔やまれてしかたがありません。
ご冥福をお祈りいたします
はじめまして。Boulder05と申します。
さて、遭難死した主将リーダーですが、「8000ｍ踏破の熟達な方だった」は事実誤認です。
彼は昨年2014年、学習院大学のインド・ヒマラヤ遠征隊で隊長を務め、6070ｍの未登峰に初登頂してますが、ヒマラヤ経験はその1回だけで、8000ｍ峰は経験なしです。したがって、「熟達な方」ではありません。残念ながら事故後に山岳部HPが閉じられてしまったので、今は詳細記録を見ることが出来ませんが、学習院大山岳部は日本山岳会の学生部に加盟しているので、そこに一部概要を見ることができます。
その6000ｍ峰はBCまでのアプローチも易しく、また氷河の高山ではありますが、BCから上の登山ルートにはさほどの技術的困難さは見られません。ただし、前人未到の高山に自分たちでル―ファイして登路を求めて登頂したのですから、8000ｍ峰のような大きなスケールとタクティクスはないものの、それなりの力量が求められる「探検的な登山」だったと言えます。
Boulder05です。
私は阿弥陀岳北稜と広河原沢3ルンゼを冬期登攀したことがあり、下降は2度とも中岳のコルを経て行者小屋に下りています。
uedaさんは、報道の「中岳とのコルから誤って南側に下った」を信じて、「なぜコルまでおりて南に下りた」と訝しがっておられますが、山岳遭難記事で、新聞屋のコトバをそのまま鵜呑みにしてはいけません。新聞屋は一般人が分かり易いように書くのに注意を払うあまり、われわれ山屋とっては微妙かつ重要な地理・事象・気象・時系列・山用語などに気を配りませんし、細かい部分が間違ってることがよくあります。私は自分や山仲間の遭難記事で、このような事実誤認の書かれた方をいくつか経験してます。
「コルの南側に下った」が「コルから南側に下った」に書き換わってしまったと推定できます。
さて、実際の現場はご指摘のように、どんなにホワイトアウトしていても、本当にあのコルに辿りついたなら、標識もあり南側へ降りることは99.9％あり得ません。ミスは、コルに向かって下りているつもりが途中から次第に右に逸れてゆき、コルを外して立場川左股に降りてしまったというのが一番可能性が高いです。
コルへの下りは長くはありませんが、一直線ではなく少し曲がりくねってます。そして狭かったりかなり急な所があり、前向きに歩いて下るのは難しく、普通は後ろ向きになって下りてる箇所もあります。雪の着き方が悪いときは、ロープで確保してもらって下りる人もいます。
先月、まさにこの下りで滑落して立場川左股に落ちたけれど助かった女子高生がいました。
風が強くホワイトアウトした中で急ぎ下った学習院大パーティーの下降ラインは、その女子高生が滑落したラインに近いものと思います。
彼らは、コルを経由せずに下りているのを、よもや立場川側へ下ってるとは思わず、中岳沢を下ってると思い、言われている「雪崩の恐れ」を感じて、急ぎ下りたものと思われます。
山と渓谷5月号の『事故の概要』でも、生還した3名の言質はなく、まだまだ謎だらけです。
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