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現在の芦安〜広河原の林道が開通（1962年）する以前は、白根（白峰）（北岳）に登る主要なルートだったそうです。
それより前の、白鳳峠が開発される以前は、遠く早川尾根の広河原峠を迂回しなければ行けなかったものを、南アルプスの先駆者である平賀文男氏が今の白鳳峠の近道を発見し、白鳳会に献策して開発されたそうです（1929年）。
その山岳会の名称「白鳳会」（1924年設立）は平賀文男氏が「鳳凰と白根（白峰）をつなぐ会だから白鳳会」と命名したものだそうです。
広河原に近い峠が白鳳峠で遠い方が広河原峠となっているのはこの為でした。
その後、白鳳会は広河原〜鳳凰山の直登コース（広河原−赤抜沢ノ頭）の開拓も試み、1965年に二名のメンバーによって踏破に成功するも、登山道として整備される事はなかったようです。
芦安〜広河原の林道が開通した時、野呂川の新名称が「白鳳渓谷」と一般公募によって命名されたそうである。（白鳳会と名前が一致したのは偶然）
「白鳳渓谷」という名称を私は今まで知りませんでしたが、広河原より下流の、あるき沢橋から野呂川橋辺りは、巨岩のひしめく迫力のある渓谷が見られる所があります。（良い写真なかったけど、写真右）
しかしながら、林道から川に降りられる所がほとんど無く、間近に見るのは一部の釣り人だけだと思います。
さて、本題です。
写真左は白鳳峠にある道標です、（2017年撮影）かなり新しい物と思われます。
高峰（Takamine）とありますが、地形図（写真中）も高嶺（たかね）で三角点の基準点名も高嶺となっていました。
漢和辞典では「嶺」の読みは「レイ」、「ミネ」のみで「ネ」は無いですが。
百人一首も「田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺（たかね）に雪は降りつつ」ですから、読みは「たかね」が正しいようです。
PCで「たかね」で変換すると「高嶺」も「高峰」も出てくるので、単純なミスかな？とも思いますが、道標の柱の根元に「山梨県」とあったので、山梨県のHPから問い合わせてみました。
すると、今日、以下のメールが届きました。
（以下、コピペ）
＊＊＊＊ここに回答を入力＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
高嶺（Takane）が正しい表記です。
【お問い合わせ内容】
南アルプスの白鳳峠に設置されている道標には高峰（Takamine)と表記されていますが、これは高嶺（Takane）の間違いではないでしょうか。
国土地理院の地図や三角点の基準点名、古書の表記もすべて「高嶺」となっています。
実際の設置者が何方かわかりませんが、標柱の根元に「山梨県」と表記されていたので、こちらに問い合わせました。
必要であれば、現場の写真と国土地理院の地図を用意できます。
よろしくお願いします。
お問い合わせ先
山梨県 山梨県観光部観光資源課
電話番号 ：055（223）1576
ファックス番号：055（223）1438
メールアドレス：[email protected]
（コピペ終了）
と、なんともそっけない返答である。
この道標が間違っていても誰も遭難しないだろうが、恥ずかしいぞ！！ 山梨県
参考文献
『赤石渓谷』《平賀文男》 1933年 [隆章閣]
『地蔵が岳』《池田光一郎》 1969年 [�衞�正堂書店]
※後日加筆訂正「白根（白峰）」
heinaiさん。おはようございます。
私も以前から、広河原に近い峠がなんで、白鳳峠なんだ？
と思ってきましたが、すっきりしました!(^^)!
白鳳会に由来するんですね。勉強になります。
「鳳凰と白根をつなぐ会だから白鳳会」とありますが、
実際にはどのルートが北岳登山のルートだったんでしょう？
夜叉神峠〜鳳凰三山〜白鳳峠（広河原峠）〜広河原〜池山尾根〜北岳
という感じでしょうか？ 青木鉱泉からだと韮崎ですよね？
他にも北岳に登るルートってあったんでしょうか？
高嶺の問い合わせありがとうございます。
あまりにそっけない回答で、笑っちゃいました。
「たかね」で正解ですね。私も白鳳峠の道標で、
「たかねじゃないのか？」と揺らいだ派ですので
これまたすっきりしました。山梨県の間違いということですね。
名前の由来シリーズ。大好きです！
是非、連載をおねがいします。
yama-ariさん こんばんは
鳳凰山までのルートに関しては、ドンドコ沢ルートと燕頭山を通るルートが古くからあったように思います。
特に、ドンドコ沢ルートは、その名前の由来などからしても、かなり古いものと想像します。
甘利山から千頭星山〜大ナジカ峠〜薬師というルートは戦後に白鳳会によって拓かれた道のようです。
夜叉神峠からのルートはそれらより新しい時代のになると思います。
広河原〜北岳に関しては知識が無く、大樺沢の南の尾根を通るちょっと古いルートがあると聞いたことがある程度です。
****後日追記・訂正****
昭和10年（1935年）発行の書籍と地図に、夜叉神峠〜薬師は実線で記載されていました。
甘利山から千頭星山〜大ナジカ峠〜薬師も一部破線ですが記載されており、コースも紹介されていました。
（書籍「地蔵が岳」の記載と合致しない、読み間違いかな？）
heinaiさん。
コメントありがとうございます。
「鳳凰と白根をつなぐ会だから白鳳会」の「白根」は、北岳ですか。
てっきり南アルプス市の旧白根町を想像していました。
壮大な夢のある会ですね〜〜！
千頭星山〜大ナジカ峠〜薬師も白鳳会ですか。地図をつくる会ですね。
ドンドコ沢ルートと燕頭山を通るルートが古いんですね。
大樺沢の南の尾根というのは、もしかして嶺朋ルートのことでしょうか？
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1608236.html
これとは別の尾根となると、やっぱり池山尾根かな〜〜？
想像するだけで楽しいですね。また、何かわかったら教えてください。
今年もいろいろ楽しい記事ありがとうございました。
よいお年をお迎えください。
yama-ariさん こんばんは
嶺朋ルートと言うんですね。勉強になります、調べたら昭和47年でした。
白根三山、白峰三山と二つの表記がありますが、平賀文男氏は白峰に統一すべきと考えていたようですので、「鳳凰と白峰をつなぐ会だから白鳳会」だったのかもしれません。
情報のソースが書籍「地蔵が岳」で、そこには白峰ではなく、白根北岳と記されていました。
ちょっと古い地図を見つけました、まだよく見ていませんが、現在の御池小屋〜肩の小屋のルートと池山尾根のルートが記されている模様です。
面白い地図なので、スキャンして機会があればUPして能書きをたれようかと思っています。
<heinaiさん、yama-ariさん
初めまして。久しぶりに血沸く話題を見つけたのでコメントさせて下さい。
数年前から南アの廃道探索に没頭しています。一部山レコにも載せています。
そしてこういう記事はとても勉強になります。情報ありがとうございます。
話題の北岳の登路ですが、南アルプス林道前後で全く変わってきているようですね。
探索熱が尽きません。
現在の北岳へは、年代毎に違うらしいのですが。
◆北側からだと
日の春駅→大武川林道〜赤薙沢〜尾名尾根〜広河原峠〜広河原→草すべり→北岳
◆夜叉神峠からだと
小曽利→大曽利→沓沢→山の神ゲート(旧道)〜夜叉神峠登山口〜途中から旧道分岐〜夜叉神峠(現在の峠よりもやや北側)〜五葉尾根小屋(深沢出合付近にあった 今は基板だけ)〜広河原
◆荒川経由だと(南アルプス林道未開通時代)
山の神ゲート(旧道)〜夜叉神峠(旧:鮎差峠と呼ばれていた)〜夜叉神峠西口〜鮎差(現:鮎差隧道あたり)〜荒川小屋(旧:蝮平)〜広河原(荒川北沢/南沢分岐の少し下流。現在の広河原ではない方)※ここまでは共通登路。
１．広河原〜池山吊尾根→北岳
２．広河原〜北沢横手道〜荒川北沢〜北岳小屋(現:北岳山荘の水場付近にあった小屋)〜北岳のコル(現在の北岳山荘 稜線小屋)→北岳
３.広河原〜北沢横手道〜荒川北沢〜ボーコン沢(旧：亡魂沢)〜ボーコン沢の頭(吊尾根経由で)〜北岳
または、当時の一般路ではありませんが良く使われていた。
弘法小屋尾根や、荒川細沢(沢登り)のルートもあったようです。いずれも間ノ岳と農鳥の登路ですが、白根三山縦走の際の登下降に頻繁に使われていました。
◆池山吊尾根ルート(補足)
現在：歩き沢橋(義盛新道)が主流ですが。
1990年代頃まで：深山バス停下車→深山まで下降→吊尾根末端から取りつくのが正式な一般道ルートでした。深山バス停は、旧:深山吊尾根入口 バス停の名称だったそう。
※余談なのですが話題に上がった杖立峠が現在の場所でないように、夜叉神峠も現在よりも少し北側の登山道上にありました。現在の夜叉神峠は鮎差峠という名称だったらしいです。
夜叉神方面から各方面に向かう場合、ややこしい言い方になってしまうのですが。
◆現在の広河原に行く場合
夜叉神峠登山口〜途中にある石の祠で現在の一般道分岐(旧道を行く)〜旧:夜叉神峠〜五葉尾根経由〜五葉小屋〜広河原
(このルートだと現在の夜叉神峠は通過しない)
◆北岳に行く場合
夜叉神峠登山口〜鮎差峠(現：夜叉神峠)〜夜叉神峠西口〜夜叉神トンネル方面〜途中野呂川への一般道下降路に入る〜鮎差〜〜夜叉神峠西口〜荒川小屋→北岳
何を伝えたいのかと言うと説明が下手くそですが。夜叉神峠の場所と名称が過去と現在は異なり。
更に現在の広河原に行くか、北岳に行くのかで、途中にある石の祠(旧道入口)が分岐点になって別の道になっていたという事をお伝えしたかった次第です。
熱くなりました。南アの廃道の話題になると本当にニヤニヤしてしまいます。
この場をお借りしてコメントさせて頂き有難うございます。
最後に。『〇〇乗越』と言う名称も昔の登山道であった可能性が殆どだと思っています。槍ヶ岳直下の水俣乗越、千丈沢乗越(宮田新道)など。
kaisei1027さん。おはようございます。
コメントありがとうございます。
夜叉神峠を鮎差峠と言っていたこと。
ボーコン沢が「亡魂」だったこと。
日野春から赤薙沢に抜けるルートがあったこと。
いろいろの発見があって、楽しかったです。
heinaiさんの日記に昭和10年の地図があります。
https://www.yamareco.com/modules/diary/41125-detail-179120
これで、kaisei1027さんの北岳登攀ルートについてのコメントが
理解できました。
おっしゃるとおり、時代によって区分されるので、どの時期に
ついて語るかによって、見解はことなると思いますが、
わからないのは杖立峠道。これは広河原へのルートではなかったんでしょうか？
あと、御池小屋ルートはどのような位置づけだったんでしょうか？
昭和初期には、ひとつのルートになっているみたいですが。
ご教授いただければ幸いです。
kaisei1027さん こんばんは
北岳の古い登山ルートに関しては、yama-ariさんからコメントをいただいたので少し調べてみた程度で、あまり知識も熱もないので、詳しいコメントをいただきましたが、正直あまりピンと来ませんが、多少なりと参考になれば幸いです。
その後、別の日記にも記載しておりますが、kaisei1027さんも持っている昭和10年発行の本「南アルプス 八ヶ岳連峯」の中の記述では、杖立峠（五葉尾根）へ向かうには夜叉神峠を通らず、手前から分岐していたようです。
また付属の地図では夜叉神峠の位置が現在とあまり変わらなく思いました。
昭和6年発行の平賀文男氏の著書では、鮎差のルートについては「芦倉より夜叉神（鮎差）峠へ出る・・・」と書かれているのに対し、五葉尾根のルートについては「芦倉より鳳凰登山道を其の儘杖立峠に登る・・・」とありました。
途中にある石の祠とは現在の夜叉神小屋から20ｍほど離れた所にあるという夜叉神の祠の事でしょうか。（鳳凰山大寶寺のお札が納められている？）
そんな訳で、夜叉神峠の位置が現在の位置より北側だったという根拠を教えていただけるとありがたいです。
また、五葉尾根小屋が深沢出合付近にあったとは？ 普通に「出合」と言うと深沢と野呂川の合流点を想像するのですが？どのあたりの事でしょうか。
よろしくお願いします。
>yama-ari さん
ご返信ありがとうございます。
おっしゃる通り杖立峠は昔の広河原への登路です。
ややこしい言い方回しをしてしまいました。地形図を見て頂けると今の杖立峠は大崖頭山の三伏を巻いているトラバース道に付け変わっています。昔は大崩頭山の稜線が正規ルートであったようです。今の杖立峠よりもやや夜叉神小屋方面に杖立峠があったようです。ただし、その差は本の数百メートルであったようです。
白根御池周辺の、大樺沢/草すべり/嶺朋ルートなどはすみません。まだ調べきれていません。
ただし、いずれ自分の足で調べてみたいと思っています。
白根御池小屋の先代はご存命ではないので。北岳 肩の小屋の小屋番さんがかなりの年配な方だと聞いています。早めにお会いして尋ねたいと思っていたところです。
heinaiさん
コメントありがとうございます。
平賀文男さんの本の情報ありがとうございます。昔の文献を開き、書かれている文章をルート化させて地形図と地名を今のＭＡＰと照合させる作業が凄い好きなのですが。この道はまだ調べていませんでした。
＞質問内容の「途中にある石の祠」
夜叉神峠の先にある祠とは別物になります。場所は夜叉神峠登山口に入りつづら折りの道を行く事になると思いますが。２〜３折りした所の折り返しの辺りの筈です。登山口からわりかし直ぐでしょうか。
ちょこんとちっちゃい祠のような物があります。今でも良くみれば踏み跡のような物があると思うのですが草が茂ると分かり辛いかもしれません。この先を行くとトラバースっぽくなるのですが残念ながら足場悪く今は素直には辿れないようです。
＞夜叉神峠の位置が現在の位置より北側だったという根拠
芦安の年配の方から直接お話しをお聞きしました。夜叉神峠小屋から古くから登山者を見守ってきた先代のご主人です。旧:夜叉神峠は、現在の夜叉神峠の先の登山道上の小ピークを越えた１つ先のコルだとおっしゃっていました。距離にしたら数100ｍなのですぐ側ではありました。直ぐ側ではありますが稜線上では昔は登山道が引かれてなく繋がっていなかったようです。地形図上で見た感じのあまり差はない。とありますが全く仰る通りだと思います。
＞五葉尾根小屋が深沢出合付近にあったとは？
出合の言葉使いを間違えていました。深沢と広河原へのトラバース道が交わる地点。付近に小屋があったという解釈でした。つまりＭＡＰ通りですね。
北岳方面の荒川の話しは長々すみません。鮎差と言えば。
現在の広河原を通過しない場合の、北岳への南側からのアクセスの拠点でしたのでついつい力が入ってしましいました。
鮎差→広河原(荒川発電所の先の広河原:現在の広河原と名称は同じですが別物)→北岳という道順であった為。
南アルプス林道開通後の古い運転手さんに、奈良田から広河原まで言うと荒川の広河原の手前までと勘違いされる事があったようです、それくらいメジャーな登路であったようです。
余談でした。
kaisei1027さん。おはようございます。
コメントありがとうございます。
杖立峠の場所は、逆じゃないですか？ 昔の杖立峠は
今の杖立峠よりも北側の間違いでは？
heinaiさんの『南アルプス 八ヶ岳連峯』（昭和10年）の地図だと、
杖立峠は現在の場所より、北側（つまり南御室小屋方面）にあります。
https://www.yamareco.com/modules/diary/41125-detail-179120
つまり、ここが昔からの杖立峠じゃないかとおもうんですが？
heinaiさんの地図でいうと「大崖頭山」文字の「頭」「山」の間
付近が現在の杖立峠になるとおもいます。
実際に（現在の）杖立峠から尾根伝いに大崖頭山にいったことがあるので
その距離感はよくわかります。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1040469.html
kaisei1027さん こんにちは
＜杖立峠＞
杖立峠の位置ですが、昭和10年発行の三省堂の「南アルプス 八ヶ岳連峯」付属の地図（以後、三省堂の地図と記述）の位置が正しいと思っていました。
現在の地形図に記されている位置より北側になりますが、普通に山を越えるとなると最も低い鞍部を超えるはずだと考えたからです。
ただ、麓からその鞍部に至るルートが、登りきって直接鞍部に至らずに稜線を経ているとしたら、何処を「峠」と呼ぶべきか解りません。
昭和6年発行の平賀文男氏の著書では「峠から降りれば広河原、峠から右に径を進んで辻山を超え・・・」とあるので、杖立峠までは尾根の東側に道があったと想像します。
＜夜叉神峠＞
夜叉神峠は三省堂の地図にあるとおりで、現在の地形図と同じ位置にあったと私は考えます。
三省堂の地図でも、鮎差に向かう道と、杖立峠（鳳凰山）に向かう道が夜叉神峠手前で分かれていた事から、林道が出来登山ブームで登山者が増えた時は林道があるので、鮎差に下る登山者は少なく、ほとんどの登山者が鳳凰山に向かったため、あたかも北側のコルが夜叉神峠であるかのようになってしまったのではと思います。
夜叉神峠と杖立峠への道がどこで分かれていたか・・・三省堂の地図以前の道がありそうな気がしています。
夜叉神峠小屋が出来た年代は知りませんが、林道開通以後ではないかと思っています。
昭和50年のガイド本に「夜叉神峠小屋の管理人は30代だがもう10年以上ここに住み登山者を見守っている・・・」みたいな記述があったので、先代ご主人ってその方かな？
昭和10年の地図には当然小屋はありませんし、遅くも昭和10年当時の事をリアルタイムに見た方がご存命であれば100歳を超えているはずです。
夜叉神峠の歴史は古く、記録は江戸時代からあるようです。
＜荒川の広河原＞
荒川の広河原は平賀文男氏の著書によると北沢より上流で三ッ瀑より下流の南沢出合の手前です。
よって、池山吊尾根→北岳ルートは（荒川の）広河原を通りません、三省堂の地図にも記載のある荒川小屋（一度焼けている？）から登ったようです。
広河原と呼ばれる所は意外と多く、同じ南アルプスの伝付峠に向う途中の発電所（田代川第一発電所）のある辺りも広河原と言います。
以前、伝付峠〜笊ヶ岳と歩き、町営バスで伝付峠入口に戻る時、バスの運転手に「広河原はどうでした・・・」と聞かれて混乱しました。
＞yama-ariさん
ご返信遅くなりました。
＜杖立峠の今と昔の場所＞
鳳凰三山に最後に行った時は杖立峠は意識していないので記憶が曖昧ですが、最新版『山と高原地図』の表記を見ると2211mの若干南側のコルになっています。
一方で地形図を見ると2177m付近(大崖頭山 やや西側)が杖立峠になっています。
現在の杖立峠の地形図上の場所は照合させた事はありませんが。
夜叉神小屋の先代さんが仰っていた、昔の杖立峠とはこの地形図上の2177mの事を言っているのだと思っていました。
なぜならこの場所2177m(杖立峠？)が昔の広河原方面に通じる五葉尾根上になっているからです。最近の地図には記載がありませんが五葉尾根の場所は2177mから波状するこの尾根で間違い無さそうです。
『杖立峠で広河原方面と鳳凰方面の分岐になっていた』という古書の情報と。
広河原方面に向かう道を『五葉尾根』と呼んでいた昔の記録を読み、２つの情報が一致したのでそう推測した次第です。
現在のように情報化された時代ではなく記録も少ないので、もしかしたら何回か地名と場所は付け変わっていたりするのかも知れません。
個人的な目的は廃道探索なので、情報を更に集め今年の夏に辿って来たいと思っております。その前に芦安方面にも出向いて山仕事を生業にしていた方にお話しを是非お伺いしたいとも思っています。何だか楽しみです。
＞heinai さん
返信遅くなりました。そして色々とご指摘ありがとうございます。
＜杖立峠＞
yama-ariさんにご返信させて頂いた投稿をご覧頂ければと思います。
結果的には2177mが夜叉神小屋の方が言って場所だと思っています。
＜夜叉神峠＞
北側のコルが昔の夜叉神峠。先代から直接話した時はこう情報を頂きました。
『峠と呼ぶにはあまりにも特徴が無い場所が当時の夜叉神峠であった』
heinaiさんのおっしゃる通り、現在の夜叉神峠が昔からの峠かも知れません。
きちんと鮎差峠と夜叉神峠を区別して認識したいた点が気になります。鮎差峠なんて地名は目を通した限りどの文献にも見当たらないのですが、芦安の山仕事を生業にしていた方などが使った現地名なのかもしれません。きっと存在はしたのだと思えば楽しいと思いました。
機会があればまた本人と語り合いたいなと思いました。
＜夜叉神小屋 先代＞
まだお若いと思います。恐らく今年60歳になるかどうか。今の小屋番さんは息子さん20代の方だと記憶しています。
昭和50年代の方が同一人物かは分かりませんが、年齢的には不可能では無さそうです。
＜荒川広河原/池山吊尾根＞
池山吊尾根→北岳のルートは荒川広河原は通過しない。間違って認識していました。
仰る通りです。間違って認識していました、教えて頂きありがとうございます。
『広河原』老平〜笊ヶ岳間にもあった気がします。笊ヶ岳の最古の登路で大武刀尾根の道があるのですが、ここにも広河原(二俣)なんて場所がありました、白旗史郎が記録を書いていて前シーズン行ってきました。余談でしたすみません。
池山吊尾根、昔と今。
色々調べました。と言っても手持ちの本を読み返しただけですが。こちらもご指摘ありがとうございます。直接荒川から続いていたのですね。
南アルプススーパー林道の完成前後で何度か付け変わり、混在してＭＡＰに存在した時期もあった事が分かりました。
最古の道は、荒川支流沢沿いルートで吊尾根に合流していたようですが。
その後に付け変わった３ルート。
荒川出合直接のコース、深沢吊尾根コース、義盛新道(現在の一般道)。３ルートどれも池山み池小屋下部で合流したという事が分かり、今夏出来る限り奇跡を辿りたいと思いました。
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