蝋梅や老いたる国に生きており
雪山を歩いていると、固い冬芽もふわふわのもちょっと気になる存在。なんでもないのだが、目にすると嬉しくなる。晴れた雪山の贈り物のようだ。
青空を押し上げてゆく冬芽かな
今日はとっても素直な俳句。次はまたへんてこな奴を載せたりすると思う。山のお話じゃないけどお許しあれ。
口直しに、私の好きな本物の俳句を二つ:
君嫁けり遠き一つの訃に似たり 高柳重信
中年や遠く実れる夜の桃 西東三鬼
趣味がちょっと分かってしまうけど、いいね。三鬼はまさしく鬼才だが、この句が好きだという人はどんな方だろうとちょっと考える。男だとずっと思っていたが、これは女性のイメージなのか。だとしたらちょっと危ないユーモアかも。
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今週は重要な仕事が続いたけど、なぜか6時半には帰宅できた。毎日晩ご飯を作る。普通のご飯である。1時間台所に立っていると疲れる。山では8時間くらい座らなくても平気なのにね。
・きんぴらごぼう(鉛筆削りは苦手だ)
・煮カボチャ(ふっくら系じゃなくて残念)
・ナスとピーマン味噌炒め(好きな惣菜)
・キャベツとジャガイモと揚げの味噌汁
・肉野菜炒め 作成時間6:30〜7:30)
箸と皿持ってkiyoshi亭に行けば良かった〜
残ったのは全部犬にやったよ〜←嘘
相棒さんの明日のお弁当ね
今度は作る前に予告日記しますので、読んだらさっさといらっしゃい
kiyoshiさん、こんばんは。
有名な俳人の句なのでしょうか?
高柳さんも西東さんどちらの句も「時が流れて変わってしまった自分」という共通の言葉が浮かびました。
はじめの句は、かつて好きだったひとのことを詠んだのでしょうか
男は過去を引きずりすぎる生き物なのかも
次の句は単純にエロスと考えがち?
老いていく自分を見つめた寂しさを僕は感じました。
どちらの句もひとが生きていく上で何気なく感じている本質をついていると思います。
tooleさん
直球コメント、心より御礼申し上げます。
二人とも有名な俳人です。西東三鬼は特に、
水枕ガバリと寒い海がある
おそるべき君等の乳房夏来(きた)る
秋の暮大魚の骨を海が引く
広島や卵食ふ時口ひらく
などの名句があります。「広島や」は、もの凄い句ですね。文字を追っていても「何もない」のに、この句の背後にある虚無的なほどに広い「死」の匂いはどうでしょう。
俳句は生活俳句、新聞俳句のような、日常のことを「俳句らしい」季語を入れて綴っていくようなものもあります。でも、「広島や」は、言葉に書かれていない世界を写しだそう、世界を示そうという知の試みだと思います。季語は広島です。そういう季語がないのです。ですが、これ以後これが季語となりました。8月6日です。
まもなく、もう一回俳句日記をポストすると思いますが、お暇な折にでもお読みください。コメントするのも大変ですので、そのままで結構ですからね。
土日が出張になりました。天気が心配です。
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