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獣道とも杣道とも分からないまま国道254号側の谷にかなり下降してしまい、来た道はもはや不明。上り返す鉄則を理解していたのに、下の方に樹林越しに白い道のようなものが見えて、頭の中は、降りれば何とかなるという典型的な道迷い遭難モード。
道なき道をひたすら降りてみたら、白い道に見えたのは、伐採されて寝かされていた大量の白い木の集まりで。もはや下降し過ぎて上り返す気にならず、そこからはGPSを使って、谷間の急斜面を三才山峠に向けて斜めに徐々に上り返していく方法に切替え、獣道が途切れれば直登、そしてまた獣道を進む…を繰り返すこと1時間半、三才山の手前で何とか尾根筋に復帰できました。
ここはルートを外しやすいという情報を事前に得ていたのに、信じて突き進んでしまう人間の脳の働きの怖さを実感し、教訓とした山行でした。
くやしくて後日再度登り直して、どこでルートを間違えたのかも納得したのですが、全体的に標示板の乏しい尾根道だったものの、あの時は地図もGPSも自分が完全に迷ったと自身で認めるまで結局使わずにいたことが、深みにハマった原因でした。
この尾根を歩いたことのある人なら、分かってもらえるかなと思い、振り返ってみました。
atovさん
むちゃくちゃ分かりますし、ある、あるです。
地図やGPSを見るのは完全に迷ってから。
倒木が白い道に見えたり。鮮やかな紅葉が避難小屋に見えたり。
大体荒れた天候の日にルートを外すのに
ルートを外すと風は止むので今更吹きっ晒しの稜線には戻りたくない。
悔しくて再度検証に出かける。
激しく同意します。
コメント拝見しました!
この峰々はどちらかというと里山に分類できますが、むしろそういう方が獣道や杣道が無数にあることも実感しました。後日登り直しての再検証では、僕が誤った道の方が正規ルートよりも明らかに踏み跡が明確で、でも進む方向は徐々に逸れていってて。きっと尾根の急なところをトラバースするのだと信じ、徐々に踏み跡が怪しくなってきても根拠のない判断を疑わずに突き進んだ自分…。なぜもっと早くGPS位置確認をしないのかといっても、その時は自分自身が道を間違えたと認めてないので、目に見える物が全て自分に都合の良い内容にすり替わってしまう…。ややトラウマ的ですが、大きな経験となりました。激しい共感、有難うございました!
峠の札を改めて読むと、小笠原から堀田氏までの大名はここを足で超えたわけですね。保福寺峠ルートとの変遷がわかって面白いです。松本から江戸へ向かうメインルートですから、往年は豪気のもののふが足駄がけで歩いたんでしょう。道を外して心細くても昔は人通りが多かったんだってことを思い出して、心に余裕を取り戻せますね。
GPSは完全に迷ってからでも使えますが、地図は完全に迷ったと認めてから開いてもどこだかわかりませんよね。迷ったと思わなくても、息をするように地図は見ていないと役に立ちませんね。
コメント拝見しました!
道を間違えた自分を速やかに認めることができれば、自分の位置を再確認しようという行動につながりますが、「そんな訳ないよね」という思考も脳には働く・・やっかいです。
ウエストンも超えたという保福寺峠⇔武石峠下を繋ぐ林道の途中にあるこの標識付近は、昨年の台風のためか倒木と落石がかなり有り、状態の悪い未舗装路で廃道にすらなりそうな雰囲気でしたが、直下を三才山トンネルが通っている不思議な感覚と、頻繁に現れるリスに癒されながら、道迷いから復帰した開放感でサクサクと歩くことができました。
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