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写真2:鹿島槍ヶ岳から見た尾瀬、奥日光の山々。最遠は男体山の約157km
写真3:鹿島槍ヶ岳から見た日本海(入善町付近)
赤岩尾根経由で日帰りで登ってきました。
山頂(南峰)到着は午前5時前で日の出直後でしたが、予想外に空気が乾燥して透明度が高く、奥日光や尾瀬の山々がはっきりと見えていました。この透明度なら飯豊が見えてもおかしくないのですが、残念ながらその方向は雲が多くて見えませんでした。姫川沿いの山が低くなった方向には佐渡島があるのですが、鹿島槍山頂到着時は霞がかかって見えませんでした。
ところが北峰に向かって吊尾根を下っていると一時的に霞が消えて島影が見えました! ただし、この時点では本当に島なのか、それともただの雲なのか判断が付かなかったので写真だけ撮影し、帰宅後にカシミールで佐渡の見え方をシミュレーションしたら本物でした。
残念ながら見えていたのは短時間で、北峰に到着するともう見えなくなっていました。今日、鹿島槍に登頂した人で佐渡島に気付けた人はおそらく数えるほどしかいかなったのではと思います。
私は毎年5〜11月の毎週末に北アルプスに登るのを10年くらい続けていますが、北ア(後立山)から佐渡が見えたのは今回を含めて3回しかありません(残り2回は爺ヶ岳と白馬岳)。真夏に見えたのは今回が初めてだと思います。
今年は高山植物の開花ペースが早く、鹿島槍ではもうピークを越えてしまいました。お花畑の多数派のハクサンイチゲはほぼおしまい、ミヤマダイコンソウも終わりに近く、稜線で目立つのはイワツメクサ、タカネツメクサ、チシマギキョウ、イブキトラノオなどです。テント場からしばらく稜線東側に登山道がある区間は雪解けが遅く、チングルマ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、アオノツガザクラのお花畑はこれからが本番かと思います。コバイケイソウは今年は外れ年のようです。
今年の海の日の3連休はずっと好天が続く予報なので、小屋やテント場の予約競争を勝ち抜いた皆さんは大いに楽しめると思います。ただし、かなりの高温になりそうなので、早朝のうちにできるだけ高度を上げた方がいいでしょう。今回は南峰を午前6時半に出発して大谷原には午前10時前に到着しましたが、赤岩尾根の下りの後半は既に気温が上がって汗だくで、西俣出合で沢にドボン!して汗を洗い流しました。晴れた真昼間に赤岩尾根を登りたくないです(私は夜中に登りました)。
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