コロナの影響で人の外出が減り、多くの企業、生活者の方々が困難に直面している。
しかし、いつまでも目先のこと、下の方ばかり見ていても仕方がない。危機こそ革新の時と、視線を先の方へ向けてみよう。
例えば、現在、通勤時の公共交通機関は、混雑が無くなり、非常に望ましい状況だ。
5G、リモート、テレワーク。産業構造の変化とまでは言わないが、少なくとも働き方、働かせ方を見直す転機。これがコロナ終息後、また乗車率200%のすし詰め満員電車の日常が復活するようだと、そこには何の進化も進歩もない。危機の度に変化、進化してきたのがアメリカであり、中国であり、韓国だろう。日本は、このような変化する国々に対し、さらに立ち遅れることになる。
政府の方でも危機に当たり、ようやく押印主義の見直しやオンライン申請化が進みそうだ。企業や生活者の方でも、わざわざ都心にオフィスを構える必要があるのか、毎日往復何時間もかけて会社と家を往復させる必要があるのか、特に目的もなく故郷を離れてはるばる東京に出てくることが正しいのか、考えてみてもよいのでは。
ものつくりや対面の仕事がテレワーク等とは無縁のものであることは百も承知。また、将来のことより、当座のことで精一杯という方もいるだろう。しかし、百俵の米は、すぐ食べてしまえばそれで終わり。自転車操業がずっと続いて、同じような危機が起きたら同じように困窮する。同じことの繰り返し。何の進歩もない。
この機に見直せるものはいくらでもあるだろう。事業計画とか、財務体質とか、収支のバランスとか。昔、タバコをいじりながら「金が無くて困っている」と言う人がいたが、その手にしているものをまず見直した方が良い。
一寸前まではオーバーツーリズムだ、人手不足だ、過密だ、満員電車だ等々、様々な社会問題が取り沙汰されていたが、今や顧慮する人もいまい。
このままでは、コロナが終息したら、ただ旧に復するだけなのではないか。そこに発展はあるのか。同じことをぐるぐる繰り返すだけでは?その結果が失われた30年になったのでは?
当座の金策、先立つものの確保が当面は大事。しかし、そのような時でも、ほんの片隅にでも、先を見据える心を持ち続けたいものだ。
当初書こうと思っていたタイトルの内容から大きく脱線したので、また改めて。
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