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新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は減少したものの、その減り方は緩やかだ。人との接触8割減が容易に達成できないこともあるが、これにより自粛要請期間は、まず5月末まで長引くことだろう。
既に甲斐駒や八ヶ岳等では一部登山道が閉鎖されているようだが、自粛要請期間が夏や秋まで長引いた場合、おそらく、アルプスをはじめとする山域では、登山道の閉鎖だけではなく、登山口に至るバス路線の運行停止や林道の閉鎖、駐車場の閉鎖が行われ、今現在、自粛していない人も、メジャーな山には登れなくなるだろう。閉鎖破りをしてまで山行する人がいたら大したものだ。
メジャーな山が閉鎖されたとなると、マイナーな山に足を向ける人が増える(今もいるか)と思うが、そのような山では下草刈りなど登山道の整備も滞るのではないかしらん。一方で来るなと言っておいて、他方で受け入れのための作業をしているとしたら、物凄い縦割りだ。ともかく、整備が十分にされていない=山行難度が上がるということで、遭難者数は(山行者が減っているので)減ったとしても、遭難率は上がるかもしれない。山小屋も閉鎖、山行者も少ないとなれば、遭難しても発見は遅れる(自粛しない人はこっそり黙っていくだろうからなおさら)。
【コロナ後の山行検討】
全く先が見通せない今日この頃だが、やはり、コロナ終息後すぐ動けるよう心身の準備はしておきたい。とりあえず、コロナ終息宣言後、起き得ることを想像する。
1.終息直後はアルプス、八ヶ岳、富士山を中心に、各山で大混雑発生。
真冬に終息するのでなければ、これは確実。特に終息が10月末11月初め辺りだと、本格的に雪が降る前にということで、皆焦って強引に山行を実施するおそれあり。
2.疲弊・体力消耗による遭難が多発。
山行自粛中に体力が落ちている人が、疲弊・体力消耗により山行継続不能となり、登山道が死屍累々となるのではないか。あまりに酷い状況だと、疲弊した人の世話、救助をする人も増えると思うが、当然、その人達は自らの山行予定を変更せざるを得なくなる。
以上のような状況を避けるためには、
1.体力維持の努力
普段から体力維持に努めるのがベストだが、遅くとも、退院者が新規感染者を越えた辺りから、身体の状況を整えておいた方が良い。
2.いきなりハードな山行は避ける。
セオリー通りやるなら、
まずは、低標高・短距離・低難度の軽めの山行で足慣らしし直し。
その際の疲労度に問題無ければ、次の山行を中標高・中距離・中難度へグレードアップ。
中程度の山行も問題無ければ、ハードな山行へ。
といったところか。自粛期間中の体力維持・向上に成功していれば、一部端折ってもよいかもしれないが、。
3.混雑を避ける。
終息直後は、主要な名山の大混雑は必至。これを避ける方法は二つ。
一つは、既に引退している人、平日が所定休日の人など、土日祝日以外に山行可能な人は土日祝日にメジャーな山に行かない。
もう一つは、今年はメジャーな山の山行を諦める。
二つ目は極力取りたくない選択肢。「山は逃げない」とは言うけれど、昨今の激しい気象、崩壊の進む山を見るにつけ、今年歩けた道が来年歩ける保証は全くないので。
それでも、焦って混雑に巻き込まれ、或いは遭難するよりはマシだろう。
【当面、コロナ下の散歩検討】
当面の間は、外出自粛要請下における、ちょっとした里山散歩を検討しよう。
1.行動範囲
普段出歩いている都区内、北多摩、南多摩、北足立の2都県の17区市と、その周縁。
2.主目的
光が丘公園や井の頭公園等の大公園では人が密集するので、経路から外し、武蔵野台地や多摩丘陵の里山の名残、多摩川の河岸段丘の起伏を楽しむことを主眼とする。
3.実施時期
1週間の稼働日全ての日において日付の変わる前に帰宅できた暁(来月半ば以降?)
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