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悲痛なる電話を遺して、一人の登山者が遭難されている。
今年の春先には丹沢では、二人組登山者が、なんと、宮が瀬湖畔園地に近い林道でいきなり襲われたニュースには驚きました。また、秋田県では熊の習性に馴れ、熊避け鈴を持ってたはずの山菜採りの方が、なぜか数多く襲われて亡くなっています🙏
6月になって、ベテランイワナ釣りの方が、熊に襲われたニュースが、飛び込んできました。
(植林に、加えて食害)
山での食物連鎖の頂点を極める狼が絶滅したのと、温暖化により降雪量の激減で、鹿が異常繁殖していました。
その年の木の実などの成り具合の影響も多いのですが、5月下旬〜6月初旬にかけて、熊が隠れる熊笹や餌になるタケノコなどを、食い荒らしてしまうから、熊の生活環境が一段と悪くなるのは、どうしょうもありません。
丹沢だけを例にとると、3000〜4000頭がここ20年で4倍でしょうか。猟師が獲ったクマを野に放つなど保護が中心で、昔のように撃たなくなったから、熊は、賢い野獣なので、安心して人里にドンドン出てきます。
(熊に遭遇したら?)
まだクマに遭遇したことは、ありませんが、登山中、誰一人お会いしなかった山域の連続だった大多摩30座での山中では、「バッタリ遭遇」を避けるために、見通しの悪いクマザサ繁茂したり、スギやヒノキなど常緑樹のある場所など、熊が潜んでいそうな怪しいところでは、草木がカサカサと揺れる音はしてないか耳を澄ましました。シカの死体の生臭い匂いはないか、辺りの気配を察しました。
こちらは気が付かなくてもジッとこちらの様子を窺っているのを承知で、弱者は倒せると思って、背後から襲われないように疲労感を押し殺して堂々として、「通らせてもらいます、すぐ居なくなるくからね」と言う気持ちで、鹿の鳴き声とは違うぞとばかり、ホイスルを不規則な音色で吹き鳴らしながら通過しました。
熊は、めったに人を襲うことは、ないといいますが、道迷い同様に、油断大敵です。熊を寄せ付けないように、熊の好物や生ゴミを、臭気を出さないように密封しました😌背後から首を噛まれないように、林業用のヘルメットを被りました🐢
(熊が襲撃してきたら?)
熊の習性で、人間を威嚇するために、立ち上がって、鋭い爪のある手で払おうとします。熊に襲われそうになったら、熊はあまり目が良くないことから木の影に身体半分隠したり、傘を広げるとか、最終的には毎日新聞(北海道)の記事にあるとおり、頭や顔、お腹を狙われないように守るために、柔道の四の字固めに合わないように、選手がするのと同じように、地面にうつ伏せになって急所を守り、首を守るために首の後ろをしっかり、両手を組んでガードし、防御姿勢をとるだけです。例え、ひっくり返されても、同じ姿勢をとるだけです。
熊は、人間を食べるために近づいてくるわけではないので、その姿勢のまま熊が去るのを待つだけしか、身を守るすべはないそうです。
ところで、熊の一撃で、正面なら頬骨が砕けます。昔、読んだ雑誌"山と渓谷"には、白山で背後から襲われて、突き飛ばされた感じだったとか。キスリングに残された引っ掻き傷で、熊とわかったとか。
だから、当時に開催された秋の大丹波ハイキング大会で、棒の嶺?で川乗山を見納めしてから、真っ暗な林道?をバス停”清東橋”?まで、熊に襲われやしないかと無我夢中で駆け下りて、車掌さんが外で待機していたバスに飛び乗った時は、ほっとしたのを今でも、覚えています😂
(熊に襲われたら!)
熊撃退スプレーをリュックに入れて持ち歩くものでなく、日頃から噴射トレーニングを積ねた上で、ホルスターに入れ、腰につけておくこと。それにスプレー一本の噴射時間が5秒と、一気に瞬間噴射なので、
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襲ってきたら、有効射程距離(5〜6m)に入るまで待つ!
とにかく、待つ!
臭いに敏感な熊は、人を常に熊の風下において襲撃するので、風上に向かって噴射しても、遠くては届きません!
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目・鼻・口の粘膜を狙って噴射する。使用期限があり、スプレーは期限を越えると充填ガスが、自然と抜けてしまいます。風向きが悪いと、ご自分に、かかると、失明する危険があります。登山中は、ゴーグルとマスクを予め、掛けておく?
私は熊に効果があるか、ないかは、駄目元で、熊が襲うのを諦めて逃げて行くのを期待して、登山道パトロールで所持する鋸か、トレキングポールを熊の顔にあてがって闘うポーズをとるか😓
さらに装備を加えて、片腕を噛まれて引きずられても意識をしっかり持って、軍隊用の電撃用グローブか、返し針の付いた電撃スタンガンで、目か鼻に電撃を加えるか、思案のしどころです?
(アーバンベア)
環境庁の報告書「ツキノワグマの基礎的な生態の理解」を地で行くように、高齢・過疎化の中山間地域にある日の出山のある地域でも、人間の生活活動の低下とは反対に、熊の分布する区域が人間の生活空間にまで近接するようにして、広がりだした15年以上前から、言われていることですが、‘’人里にかなり執着し、人を恐れない。‘’
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アーバンベアにはラジオや熊鈴は、効果がない!
それらの音で逆に餌を持っていると熊をおびき呼び寄せると、以前から地元の村では言われていますので、回避できません。
最近、日の出山で立木を切って作った長い杖と登山ナイフ🔪を持ち、襲撃する熊と闘うという熟年登山者にお会いしました。でも、装備していたナイフを出すヒマもないでしょう。
本土に棲む熊は中型犬位だから、岩手県二戸郡にすむ元ハンターだった「時の人」は、いまから24年前にクマに馬乗りにされて、とっさに右足を蹴り上げて、「巴投げ」で投げ飛ばしたとか。
(ヒグマ・ハイブリット)
廃園になった八幡平のクマ牧場から2012年頃に、降り積った雪を足場に、檻から逃げた”ヒグマ”10頭のハイブリッド(交雑種)が、生息する東北地方の岩手県と秋田県では、熊被害が特に酷い。
2024年5月18日に秋田県鹿角市(かづのし)大湯の山中で、遺体を現場から搬送する際に警官2名がクマに襲われ重傷を負ったことがあります。ところが、マタギの里のある秋田県も猟師も高齢化し、人数も足らず、駆除はおぼつかないようで、最早、熊は人を恐れなくなっています。法改正して、自衛隊が両県のヒグマとハイブリットが全国に拡がらない内に、精々、駆除要請をすべきだと感じました。
ところで、今年に法律が改訂されて、街中でも警察官の命令があれば、その場で猟師はライフル銃で熊を駆除できるようになりましたが、警察官が駆除できないとは、なんだか回りくどい気がします。
2023年10月31日の午前10時半ごろに、北海道の福島町の大千軒岳に、熊除けの鈴を装備し、笛を吹いたり、火薬で音が鳴るピストルを撃ったりしながら登山していた登山をしていた三人の渡島西部広域事務組合福島消防職員が、ヒグマに襲われ、小型ナイフで首筋を切ったら逃げたとの、話もありますが、どうしたものでしょうか。
一人ヨットの海難救助と同じように、GPSヤマレコに熊SOS機能があって、返り討ちに合わずに熊を殺傷できる自衛隊機が、威嚇飛行に来てくださるとよいのですが。或は、山マップの山域お友達機能にSOS機能が追加されれば、多勢に無勢でよいのですが、ありえませんか。
(熊に会わないために!)
熊が活発に動く時期、時間、場所。いずれにしろ、ご自分の命を守るために対処方法を考えておく必要があります。特に、単独登山は、イワナ釣りと同じで、遭遇する機会が増えますね。
一般的な山小屋では、15時〜16時までに、到着しなければ、なりません。その時間を過ぎると、どこの登山道からも、パタッと人影は消えます。・・・・・・・・・。できるだけ山小屋の早出早着に準じて山行計画を立て行動し、鹿、猪、熊などの野獣との遭遇リスクを減らしましょう。
(熊の出没時期)
ところで、環境庁の文書によれば、
山の中で食べ物が少なくなり、
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熊の繁殖期、分散期の6月、7月は、
遭遇しがちだといいます。
30座も終わりに近づいた6月1日に、日の出山に対面する馬頭刈尾根の”軍道分岐”から、”秋川渓谷瀬音の湯”の間にある市道を跨ぐ橋には、真新しい熊出没警戒注意の公示ポスターが、何枚も貼ってありました。
緊張感が漂う中で、標高326mの長岳辺りの深い森の雰囲気もいかにも、出没する気配が濃厚で超緊張しました😓
一週間に15件の目撃情報のある大町市では、
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朝夕などの熊の動きが活発になる時間帯の外出を避け、
鈴や笛を鳴らすなど、注意をするよう呼びかけています。
30年前の春に沢筋の深い熊笹の巨木の林の中を歩くヨモギ峠登山では、いつ熊が、飛び出してくるかと、恐怖がありました。その体験は今もトラウマのように残っています。その登山道脇には、真新しい菊の花束が供えてありました。
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(追記)
出没相次ぐ青梅市からのお願い! (2023年10月23日青梅市農林水産課)
もし、クマに出会ったら、決して威嚇したり、追い払おうとしないでください。クマがじっとこちらを見てきたら、絶対に目をそらしちゃいけない。目をそらした瞬間に向かってくる。
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・近くにクマを見つけたら、静かに、その場を立ち去りましょう
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・クマが近づいて来たら、クマの動きに注意して、ゆっくりと後退して、静かにその場を立ち去ってください
・クマの足は人間より早く、逃げるものを追いかける習性がありますので、走って逃げるのはやめましょう
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・大声をあげたり、石を投げるなどのクマを刺激する行為は危険ですからやめましょう
・子グマのそばには必ず親グマがいるので、かわいいからといって決して近づかないでください
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(2025年秋のドングリの見通しー追記2025年07月27日)
東北森林管理局では、特に今年の秋は、ドングリを実らせるブナが、大凶作と早い時期から推測していますが、尾根まで植林されて、ブナ林が少ない多摩地区はどうでしょうか?
(脚注:伊吹山の現状)
二番目の写真は、私の田舎の、標高1377mの花の百名山、深田久弥の日本百名山にも名を連ねる滋賀県最高峰の鹿害ピンチの伊吹山です。画像の場所は、ドライブウエイの裏側米原市側で、50年前にはスキー場があり、リフトもありました。
今は写真の通り、登山道の崩落で立ち入り禁止で、ヤマレコにも登場しません。花の百名山なのですが、熊どころか、鹿が大繁殖する現状で人の手で、何年もかけて植生回復、土砂流出防止を図っており、大変だと思います

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