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私は基本的に登山道のある山は無雪期に登る主義なので、残雪期に見つけて登る（探して登る）とすれば登山道のない山だ。
私が過去の残雪期に登った山＆尾根で、登山道のない山に限定して幾つかを紹介します。（全てに共通して、単独・日帰り・アイゼン＋ストック・天候晴れ・GPSなし）
【谷川連峰】阿能川岳〜小出俣山〜俎��山稜（2010年4月4日）
登山口は仏岩トンネル東口。阿能川岳までは行く人が多い。当日、小出俣山に千曲平からノ―アイゼンで上った人がいてびっくり！特に危険個所はないが、小出俣山〜川棚ノ頭間の南側斜面はクラストしている所があった。ピッケル携行が望ましい。天神平からロープウェイで下り、タクシーで登山口駐車場へ。
【谷川連峰】タカマタギ〜日白山〜東谷山（2014年4月17日）
土樽の毛渡橋手前の路肩に駐車。ホドノ沢の小さな砂防堰堤から左岸の尾根に取り付き、山地図の1058mP付近へ上がる。途中、左方向の遥かな高みに棒立山が見える。（棒立山へはホドノ沢右岸の尾根を上るのが近いが、尾根取付点を探しているうち、林道終点＝砂防堰堤まで来てしまった。）
棒立、タカマタギ、日白、東谷の4座とも360度の展望。棒立の北側は長い急斜面で、このピークに立てば後は楽勝。東谷から二居峠への尾根下部はかなりやぶが出ていた。
二居田代スキー場から越後湯沢駅までスキー場のシャトルバス。（路線バスより便数が多く、運賃も安い。）
日白山は地王堂川沿いの除雪路最奥からも行ったことがある。山頂まで2時間弱。
【上信越国境】三国スキー場跡〜上ノ倉山〜稲包山（2011年4月6日）
R353が除雪されているのはプリンスホテルのごみ処理施設まで。スキー場跡から西沢ノ頭下まではゲレンデ跡を上がる。ムジナ平は針葉樹の疎林で度々踏み抜く。上ノ倉山の最高点は三角点より少し南西側。下山は稲包山経由で三国峠へ周回。途中の1447mPでは雪庇が崩落した絶壁となっており、少し戻って南へ大きく迂回する。今朝、三国峠から稲包山へ向かったと思われる足跡がここで引き返していた。
この2年前の4月下旬には野反湖から上ノ倉山へピストンした。
【北アルプス】上高地〜徳本峠〜小嵩沢山（2009年5月2日）
GWで、ジャンクションピーク（JP）までは霞沢岳登山者のトレース多し。
JPから先、危険個所は皆無だが、2384.６m三角点を過ぎると尾根を左寄りに進む。真っ直ぐ進むと水殿川源流域へ下る。
小嵩沢山頂上は展望不良だが、北東側に木のない雪原が下っており、雪の降り積もった車道のような不思議な空間だった。ルート上の数ヶ所から穂高連峰、槍、乗鞍、御嶽などが見える。
【越後】赤崩山〜日向倉山〜未丈ヶ岳（2013年5月4日）
未丈ヶ岳は泣沢避難口からの一般登山道で行ったことがあるが、曇天で展望不良。また同じルートを歩くのは面白味に欠けるので、2度目は銀山平から。奥只見シルバーラインから銀山平へ出て、石抱橋へ。北ノ又監視小屋から先は除雪なし。R352の適当な所から赤崩山への稜線へ上がる。
残雪期の一般的なルートは、白光橋の手前から西側の尾根を上がり、赤崩山の東側斜面へ上がるようだ。この日は数人と行き会ったが、みんな白光橋手前から上がったらしい。
未丈ヶ岳は勿論、赤崩山も日向倉山も360度の眺望有り。
【越後】毛猛山（2012年4月15日）
R252は破間川を渡った先で冬季閉鎖のゲート。国道直下のJR只見線は災害で運休中だが、線路は除雪されていた。大白川駅から三つ目のトンネル（トンネル入口表示＝第二毛猛第一 雪）から864.1m三角点へ上がる。地形図1100mピークで展望が一気に開け、太郎助山〜百字ヶ岳〜中岳〜毛猛山が弧を描いて見え、毛猛山が一際高い。
1100mPと太郎助山との鞍部には広範囲にやぶが出ており、とても難儀する。このやぶを帰りには回避しようと、太郎助山から足沢山へ下っていたが、途中に雪庇崩れの絶壁があって降りられず、引き返す。
線路へ下りた時点ですっかり暗くなった。1時間半の間ライトを照らし、線路を歩いたが、雪山なら行動不能は確実。
15時間半の長丁場ながら、達成感は強烈だった。
【越後】柄沢山〜巻機山（2013年5月5日）
巻機山への登山口＝清水集落のR291は、柄沢橋から奥は除雪されていない。橋を渡った路肩に駐車し、柄沢川沿いに進み、柄沢山西尾根の1270mピーク付近に上がる。前方には雪が付着しない絶壁の大源太山が黒々とそびえている。ここまでは急斜面の連続だったが、このピークからは歩きやすい雪稜となる。
柄沢山は谷川〜巻機間の最高峰で、展望はパーフェクト。巻機山の手前は針葉樹林の疎林帯だったが、それまでは終始背丈の低い笹の稜線。巻機山にはまだ数人の登山者がいた。最後の下山者だったら一抹の心細さが脳裏をよぎっただろう。
画像１ 小嵩沢山頂上の北東側
画像２ 上ノ倉山から稲包山（中央の真っ白いピーク）
画像３ 小出俣山から俎��山稜へ続く雪稜
初めまして。
私も残雪期は同じ考えて山を選択しております(花粉症対策の意味も大きいですが)。俎��山稜と日向倉山〜未丈ヶ岳以外は残雪期に登っています。昨日は那須北部の鎌房山や羽鳥湖高原の小さな山、本日は天栄村の蝉山、岩山でした。鎌房山以外は無雪期でも登れたかもしれませんが、積雪量が多く籔の状態は不明でした。新雪が多くてスノーシュー装着でも体力作りになりました。今朝は結構寒くてトマトジュースが凍ってました
夏は暑さ対策で3000m級の勝手知ったる山ばかり。残雪期以外は道無き籔山がメインなので、もう10年くらいはガイドブックや雑誌を購入していません。ネットで地図をダウンロードして印刷して持って行ってます。残雪期の山も気合が必要そうな山でなければネット検索で情報集めはせず、地形図を見てルートを自分で考えてます。リスクはあるかもしれませんが、これはこれで楽しいし達成感あります。
toradangoさん、はじめまして。
3月は積雪期と残雪期の狭間でしょうね。
急斜面の登降にも使えるスノーシュー購入を検討したことがありますが、使用頻度と価格の兼ね合いから断念し、アイゼンでスムーズに歩けるようになるまではワカンを使っています。
鎌房山は未踏です。二岐山へ登った時、ふくよかなオッパイに見えていました。形の良い下岳に対し、上岳は左右に肩が張っていました。
今年はR289旧道の冬季閉鎖が解除されたら、甲子峠から、360度展望の那須旭岳へ行ってみたいと思っています。やぶ漕ぎは大変でもなさそうなので。
定年前の8年間、日野市に住んでいましたので、奥多摩・甲東・丹沢・富士山周辺の主なピークにはほとんど登りました。大都市の近郊なので、山地図にルートのない山でも踏み跡はあり、人跡未踏の山はないかも知れませんね。
私は、ガイドブックや山岳雑誌、ネットの山行記から情報を得ることが多いです。なるべく多くの情報を比較検討し、地形図と照合し、今の自分の脚力から行くか行かないかを決めています。棒立山から東谷山へ縦走した時も、新潟県の女性が7時間で走破した山行記を読み、行くことを決断しました。
登る山の選定から始まり、自分で立てた計画どおりに成し遂げた際の達成感は、単独行冥利に尽きるような気がします。
昨年、大滝根山でお会いした神戸からの単独男性も、「山の素晴らしさや達成感を味わおうと思ったら一人で登るに限る」と仰っていました。
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