画像-2は、ハンニバルの遠征の経路です。戦象を連れての、ALPS越えが、有名です。シチリア島の西に、「Carthage:カルタゴ」があります。「世界史の窓」より
現在、「イスラム過激派のハマス・イスラム聖戦・ヒズボラ・イエメンのフーシ派」と「イスラエル」が、戦っていますが、マスコミの論調は、イスラエルの過剰防衛を非難する方向へ向かっていると感じていますが、違和感があります。
地中海周辺での、国家間・民族間の戦争は、ユーラシア大陸の東の端の小さな島国に住んでいる日本人には、中々、分かり難いと思います。
イスラエルの人々の、周囲のアラブ諸国に対する恐怖心は、「古代のローマ帝国とカルタゴの戦い」について調べると、分かり易いと思います。※カルタゴは、現在のチェニジアに位置しています。
詳しくは、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「ハンニバル」を参照して下さい。
映画「ハンニバル」が、ヒットしたお蔭で、日本人にも、「ハンニバル」と云う、名前だけは、かなり知られていると思います。
「ハンニバル」は、「初期のローマ帝国」と地中海の覇権を争った、カルタゴの名将です。紀元前247~紀元前183/182年の間生き、最後は、ローマ帝国の囚われ人となり、亡くなったとの事です。
現在のスペイン(地中海側は、当時、カルタゴの植民地)から、ヨーロッパアルプスを、戦象と騎兵・歩兵を連れて、越え、現在のイタリア北部に攻め込み、戦いを続け、当時、初期のローマ帝国を恐怖に陥れたカルタゴの名将「ハンニバル」の名は、ヨーロッパ系の人々の間では、今も、語り継がれているとの事です。
小さな子供が、寝る前に、ぐずると、「ハンニバルが来るよ!」と、親が子供を寝かしつける映像は、何度か?見た事があります。
「ハンニバルと国家カルタゴ」は、「ローマ帝国」との死闘に敗れ、彼の母国「カルタゴ」は、破壊しつくされ、「カルタゴ」は、国家としても、民族としても消滅したとの事です。
※フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ハンニバルより
日本は、第二次世界大戦に敗れましたが、国家・民族としては、生き延びる事が出来ました。幸運だったと思います。前述の「カルタゴ」の様に、国の存亡を賭けた戦いでは、敗れれば、国も民族も消滅すると云う事も、世界史の中では、良くあった様です。
イスラエルは、現在のユダヤ人の国家ですが、「古代ユダヤ王国」は、地中海の東側を勢力圏におさめようとしていた「ローマ帝国」との、国家の存亡賭けた戦いに敗れ、ユダヤ民族は、世界中に散り、国家を持たない民族として、弾圧・迫害を受けて来ました。中でも、「ヒトラーとナチス」に依る「ホロコースト」は、歴史上の、最大の悲劇の一つとして、記憶に新しい出来事です。
「イスラエル」は、第二次世界大戦後の建国以来、国家としての存亡を賭けた戦いを、何度も経験して来ています。「カルタゴ」の様に、民族として、或いは国家として消滅をしてはならないと云う事を、国是としていると考えています。
現在は、遠い平和な島国の日本に住んでいる我々日本人が、イスラエルの国家・民族の存亡を賭けた戦争について、博愛主義・人道主義を大上段に構えて論評する事は、控えた方が良いと、テレビ等のニュースを見ながら感じています。
また、「イスラム過激派のハマス・イスラム聖戦・ヒズボラ・イエメンのフーシ派」の背後には、「イスラム原理主義国家のイラン」が存在し、また、イランと事実上の軍事同盟を結んでいる、独裁国家ロシアの「プーチン大統領」が、ウクライナ戦争の陽動作戦として、「ハマス」に、「イスラエル」を攻撃させたと云う「ウクライナのゼレンスキー大統領」の発表もありました。
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