この本を読むと奥秩父山塊の失われた山や沢の名前などがたくさん現れますので、
目からウロコがバッサバッサと落ちます。それに昔の登山道なども満載なので
奥秩父のバリエーション登山の勉強にもなります
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※一部抜粋
【ホポロッカイ】
その少し上で西のツギノスからくるものがホポロッカイ沢、その沢へ少し入りホポロッカイノ滝がある。本沢は小淵を二つ連ねて西へ急に曲がる。南からくるのが石仏沢、この沢の奥の地図に草の記号がある所が岩菅平、この沢の右岸の大尾根に大きい岩巣があってジョウコウという。また本沢出合の少し川下の北岸には野宿に適した岩穴があって検分小屋といわれる。本沢を遡ると、南岸に八左エ門小屋という所がある。その川上に南から出合うのが岩狭リ沢、名のとおり出合は狭所である。さらに西方弥次ノ平までひくのが中ノ沢の本沢である。ツギノスから入るのがナメ沢、その西南の小沢が切当沢、ナメノ沢東尾根が横尾根、その東の窪がタイノ窪、その東が矢筈沢、三つはいずれも小さい。
【焼山峠】
窪平の四辻の北東二百米の地点から西へ琴川沿いの林道へ入る。これから八キロで焼山峠の入口につく左の林に入って琴川の小橋を渡ると、大きい岡のような所へゆき当たり、片隅につけられた急な径を登ると浅い沢の上へ弓のように弛んだ平へでる。一本のマユミの木を囲んで、いとも愛らしい石地蔵が古くは文政あたりから現代へかけて三十体ばかり、芝草に半身埋もれている。北には大丸戸(二二三四)が黒木立ものものしく、沢山ノ頭(二四零九)を隠し南には白峯三山の姿が見える。
Yamaotoko7さん、こんにちわ。
貴重な本が入手出来てよかっですね。
それにしても「ホポロッカイ沢」って、、
なんかアイヌ語みたいな地名が。。
自分なんかはそちらの方が気になります。
k-yamaneさん初めまして
ホポロッカイ沢の現在の名前はオボロカヤ沢で、
ツギノスの現在の名前は赤火岳です。
人が寄り付かない場所にある地名は5000年残ると言われているので、
ホポロッカイも縄文時代頃からのアイヌ語系言語の名残だと思われます。
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