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2007年に第1巻が刊行され、13巻目の最終章が2018年8月23日に刊行された10年がかりの作品です。
この富山の友人はガロ創刊号から1次、2次の終刊号まで持つ日本唯一の収集家ではないでしょうか。
10年がかりの「レッド」をすぐに送ってくれるということは意外と整理ができているのだなと少し安心しました。
何しろ漫画本のために大きな倉庫を立ててしまうやつですから。
「レッド」のページを少しめくりましたが、活字に慣れてしまった今では、漫画を読むのが大変そうです。
我が家に残る連合赤軍関連の本を引っ張り出してみました。
坂口弘氏はその後、短歌も発表していましたがそれは残念ながら求めていません。
佐藤優氏の「国家の罠」に東京拘置所での坂口弘氏が少し描かれていました。
私の知る最後の記憶です。
死刑囚でありながら執行されず3冊の本を書き、短歌を発表するまでになった坂口氏は死刑制度を考える良い機会を与えてくれていると思います。
獄中死してしまった森恒夫の文章は全く時間が止まってしまっていますが、坂口氏の文章は短歌にまで昇華されています。
特に「あさま山荘」は下巻か続編の原稿が丸ごと紛失するのですが、再度書き起こした執念の著書です。
ひとつの事件を当事者それぞれの視点で描かれた稀有の著書群だと思います。
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