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私は2011年3月11日は伊丹から羽田に着陸態勢に入った飛行機の上で、自身では揺れを体験していません。上空を長い間旋回した後やっと着陸できましたが、一晩羽田に缶詰になりました。その年の9月に石巻で津波に流されずに残った土蔵を震災遺構にしようという運動に参加したときに南三陸町に泊まりました。ホテルはまだ全国から集められた警察官と民間のボランティアでいっぱいでした。石巻から峠を越えると沢筋に土石が溜まり、道の脇には巨人がおにぎりのように丸められた車が転がっていました。それ以来、毎年石巻、南三陸と通いあの防災センターも大川小学校も見てきましたが、やはり地元の人からの話が身に沁みました。本書は小学生の目から見た3.11です。ストレートです。地元の人にテレビで見るのではなく、直に見てください。と言われフクシマも含めて9年通いましたが、へこんだ鉄筋コンクリートの壁よりも、骨壺が散乱した墓地よりも、文学に昇華していない小学校5年生が記した生の文字は圧倒的です。
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