腎臓がんの宣告(ちょっと派手な表現)を受けて入院するに当たり、DVDと書籍を何冊か持ち込みました。
しかしながら術後はそれほど甘くなく、読書は1か月間停滞していました。
ここに来てやっと読めるようになり、2冊を読みましたので紹介します。
二冊ともスティーブン・キングです。
アメリカに文学はないと思っていましたが、「老人と海」を読み、「ハックル・ベリ・フィンの冒険」を読み、更にレイモンドカーバーを数冊読み、認識を改めました。
そして現代作家のキングの「恐怖の四季」に編まれている中編小説4点を読んでみました。
「ショーシャンクの空に」は幾度も見た映画です。
今回初めて原作「刑務所のリタ・ヘイワーズ」を読み、映画の編集の巧みに舌を巻き、小説で細部を知り、納得しました。
映画との大きな違いは脱獄を決行したときのポスターはリタ・ヘイワーズから何代か目のリンダ・ロンシュタットだったことでしょうか。
「ゴールデンボーイ」は人間の闇を巧みに描いた秀作で、キングという作家を意識しました。
キングの凄いところは「これは実話に基づいています。」と記したら、
信じてしまう「嘘のない小説」に仕上がっていることでしょうか。
本作は「恐怖の四季」という中編小説の春と夏ですが、刑務所のリタ・ヘイワーズのデュフレーンがゴールデンボーイに登場したり、スタンド・バイ・ミーにショーシャンク刑務所が出てきたりします。
ゴールデンボーイと同じ感想になりますが、映画より現実的ですが、
映画を先に見た人でもスタンド・バイ・ミーは十分楽しめます。
奇譚クラブは意外な方向に走り、強烈な印象を残しました。
村上春樹に似ているなと思いました。
また、この作品を「きみは赤ちゃん」を書いた川上未映子は読んだのかな
と思いました。
キングを映画の原作者としてくくってはいけない作家と気が付きました。
只この4編は「トロッコ」通じるものがあり、女性はどのような感想を持つのでしょうか。
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