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その頃は、3年程ほど山から遠ざかっていたのですが、ちょっとした節目も過ぎて
「久しぶりに山に登りたいなぁ…、北穂に登ったけど…奥穂はまだだったなぁ…

なんて思ったのですが、すでに山の会も退会した単独の私としてはハードに登るつもりも最初からなかったのですが、一番の心配は「体力」と「高度順応」(大袈裟かもしれませんが

「体力」は日頃の近場の山行や、ちょっとした運動などで向上させることができます。
実際、奈良公園から天理市を経て桜井駅までの約30Kmを歩荷で歩きました。
「高度順応」は


それ以前にも出張などで東京・埼玉などに行くこともあったので、いつかチャンスがあれば出張ついでにと思いながら10年近くも経ってしまっていたので、これもいい機会かなぁと思い立ちました。
それに、高度に慣れることは重要だとも思っていました。というのも、初めて槍ヶ岳に登った時、先輩からも聞いていましたが、2500mあたりから足が重く感じだし、5、6歩、歩いては息を整えまた歩いては息を整えながらやっとテント場にたどりつくと、しばらくテントで寝てしまったことがあったからです。これは、気圧の低下や酸素濃度の低下に気温も低下して疲れもあって、それらの変化に身体が順応しきれてないからと思われます。(個人差はあります。)
いざ富士山、5合目はすでに2500mですが、昨日宿泊してなんとなく体も慣れているし…それでも用心しながらゆっくり歩いてはいたのですが…だんだん身体がだる重くなってきて、出だしが小雨だったこともあって、明らかに体調に変化を感じました。
いっそ長めの休憩をとろうと立ち寄った小屋には3200mの表示…すでに未知の高度に入りかけた頃でした。
「やっぱりだめなのかなぁ…山はあきらめたほうがいいのかなぁ」
なんて思いながら、若い頃には買わなかった「コーヒー」を小屋で飲みました。
すると…温まったのと、糖分を補充できたからか、30分ほど休憩をとると、なんだか身体の調子がだんだんよくなってくる気がして
「せっかくだから、もう少し登ってみよう。だめなら…またあとで下山を決めればいい

と思い歩きはじめて…とうとう山頂にたどりつき、御鉢めぐりもできました。
途中の登りでは、まぁまぁの数の方が道にうずくまっておられました。
そして、下山して、電話で前日に続いて今夜も泊まる4.5合目の「奥庭荘」の方に
「下山したので迎えに来てください」
と言うと
「え、もう帰られたんですか?健脚ですね。」
と言われました。
以来、今日まで山を楽しむことができるようになりました

写真左:富士山8号目で休憩中、雨あがりの虹が目の前にo(^o^)o
写真中:8号目から見上げた山頂方向、遠目の優美な姿と違って荒涼としてます。
写真右:最高地点の剣ヶ峰、旧富士山測候所がありました。
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