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Yamareco

記録ID: 100342
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
丹沢

丹沢主稜縦走 (西丹沢〜檜洞丸〜蛭ヶ岳〜丹沢山〜塔ノ岳〜鍋割山〜大倉)

2011年02月19日(土) 〜 2011年02月20日(日)
 - 拍手
YAMA555 tonbou その他2人
GPS
30:10
距離
24.3km
登り
1,906m
下り
2,164m

コースタイム

1日目:8時間10分
9:33西丹沢自然教室9:45→登山口9:52→ゴーラ沢出合10:40→展望園地11:45→13:25檜洞丸(食事)14:00→金山谷ノ頭14:50→臼ヶ岳16:15→17:55蛭ヶ岳山荘(素泊り)20:00就寝

2日目:7時間45分
蛭ヶ岳山荘8:10→鬼ヶ岩8:35→不動ノ峰9:00→9:40丹沢山10:15→11:05塔ノ岳11:25→12:35鍋割山(昼食)13:15→二股14:30→大倉15:55

いずれも休憩込みです。
天候 両日ともほぼ曇りでしたが、風は弱かったです。
気温は最低気温でも-5℃よりは下がっていない感じでした。
過去天気図(気象庁) 2011年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
入山
地元より乗り継ぎ小田急線で新松田。
新松田より富士急行バス8:25発、西丹沢自然教室9:36着
1150円也(パスモ使えます)

下山
大倉16:10発→渋沢
200円也
小田急線から乗り継ぎ帰宅。

小田急線は安いですね〜。
コース状況/
危険箇所等
●参考資料
山と高原地図28丹沢

●西丹沢〜檜洞丸
多少でも早く入山したかったのですが、地元からだと一番早いバスには間に合わないので8:25発で向かいました。
自然教室に到着してバスを降りると入山届の提出を促されます。トイレありました。が、水道は凍結して出ませんでした。

ゴーラ沢から登りになりますが、展望園地までは雪も無く通常登山です。
北斜面に入った1300m付近から残雪・凍結箇所がチラホラ現れます。このあたりから下山する方と会います。皆さんアイゼン装着で降りてきてました。
1550m付近に向かう急坂で鎖場ありますが、危険な箇所ではありません。
ここを越えると木道の緩やかな登りで霧氷が待ってました。
山頂直下にある青ヶ岳山荘は営業していませんが、別棟のトイレは利用できました(50円チップ制です)。

●臼ヶ岳へ
青ヶ岳山荘から臼ヶ岳へ向かう道に踏み跡があったのですが、50m位で引き返したようでした。と言うことで、トレースはありません。
ただ、積雪は意外に少なく、所々地面が見えていたため登山道も確認でき迷う心配はありませんでした。テープ・赤布等のマークは少なかったので、積雪で登山道が見えないと地図読みが必要になると思います。
金山谷ノ頭付近はマップで危マークがあります。痩せてますが、それほど危ない感じはしませんでした。途中の水場はわからず。
臼ヶ岳山頂は道標寂しいものです。展望はほとんどありません。休憩用のベンチがあります。

●蛭ヶ岳へ
ミカゲ沢の頭から90度曲がって下ると、蛭ヶ岳への急登が待っています。今回一番急で緊張した箇所でした。一番長い鎖場は雪がついていなかったため問題ありませんでした。
続く数箇所は一部鎖が雪に埋まっている箇所もあり、慎重に登りました。
鎖場が終わって一段落してからの残り500mが非常に長かったです。

●蛭ヶ岳山荘
うちら4人と単独行4人で8人でした。ゆったりスペースが使えます。寝る場所はマイナスの世界でしたが、布団沢山使えたので暖かくグッスリと眠れました。
消灯8時です。自炊は別部屋があります。
山頂からは天気が良ければ富士山、南アの大展望があります。

●丹沢山・塔ノ岳へ
早朝は霧氷の世界を堪能しながらの陵線歩きです。塔ノ岳まで残雪がありました。やはり北面は雪が多く、南面は雪が少なく木道が見えている場所もあります。
トレースを辿れば、足が潜ることもありません。アイゼンは装着して歩いた方が心配ないと思います。
ルート上に危険箇所はありませんが、鬼ヶ岩付近は岩稜帯なので少し気をつけて歩いた方がよいでしょう。

●鍋割山へ
金冷シあたりから雪が緩んできましたが、小丸あたりで残雪もなくなりアイゼンをはずしました。鍋割山は雪はありません。
鍋焼うどん(980円)は寒い時には本当に美味しいです。

●大倉へ
二股までは残雪ありませんが、一気に下ります。二股まで来れば心配なし、あとは緩やかな林道歩きで大倉につきます。

●参考までに
2008年11月 焼山〜大倉の主脈縦走しました。主稜に比べて歩きやすく余裕があるコースなので、主脈から入ると良いと思います。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-85899.html
西丹沢自然教室
こちらで登山届を提出し、お手洗い利用しました。
西丹沢自然教室
こちらで登山届を提出し、お手洗い利用しました。
自然教室から左に曲がり暫くまっすぐ行くとツツジ新道の登山口が右側沢伝いにあります。
自然教室から左に曲がり暫くまっすぐ行くとツツジ新道の登山口が右側沢伝いにあります。
登山道は春のような暖かさですが、遠くに見える山の頂上付近には雪が見えます。
登山道は春のような暖かさですが、遠くに見える山の頂上付近には雪が見えます。
ゴーラ沢に到着。
水量は多くありません。
渡渉して奥に見える登山道へ向かいます。
ここからは急登です。
ゴーラ沢に到着。
水量は多くありません。
渡渉して奥に見える登山道へ向かいます。
ここからは急登です。
展望園地を過ぎた1300m付近から残雪がチラホラ。
降りてくる人はアイゼン装着の人が目立ちましたが、山頂までは未装着で登ります。
展望園地を過ぎた1300m付近から残雪がチラホラ。
降りてくる人はアイゼン装着の人が目立ちましたが、山頂までは未装着で登ります。
1400m付近の急登にはそれほど危なくないですが、鎖場ありました。
1400m付近の急登にはそれほど危なくないですが、鎖場ありました。
1500m付近から美しい霧氷が見れました。
1500m付近から美しい霧氷が見れました。
檜洞丸でよく写真になっている1550m付近の登山道。木道歩きが気持ちよいです。
檜洞丸でよく写真になっている1550m付近の登山道。木道歩きが気持ちよいです。
山頂は真っ白です。霧氷素晴らしすぎる。
山頂は真っ白です。霧氷素晴らしすぎる。
檜洞丸山頂の道標。
檜洞丸山頂の道標。
山頂の祠。
山頂直下の青ヶ岳山荘。
この時期は連休以外は営業していないようです。
トイレは別棟で50円で利用できました。
山頂直下の青ヶ岳山荘。
この時期は連休以外は営業していないようです。
トイレは別棟で50円で利用できました。
これから臼ヶ岳に向かう下り。踏み跡あったのでラッキーと思ったら・・・50m位で戻ったようでした。
これから臼ヶ岳に向かう下り。踏み跡あったのでラッキーと思ったら・・・50m位で戻ったようでした。
金山谷ノ頭付近の痩せ尾根。
マップには危マークがついてますが、それほど危なくなかったです。
金山谷ノ頭付近の痩せ尾根。
マップには危マークがついてますが、それほど危なくなかったです。
階段を登って左に曲がり臼ヶ岳へ向かいます。
階段を登って左に曲がり臼ヶ岳へ向かいます。
ようやく臼ヶ岳山頂に到着。
山頂と分かる道標はこれのみ。
ようやく臼ヶ岳山頂に到着。
山頂と分かる道標はこれのみ。
臼ヶ岳山頂には休憩スペース有り。
臼ヶ岳山頂には休憩スペース有り。
ミカゲ沢の頭付近から蛭ヶ岳の山稜は迫力がありました。あいにくガスっぽかったですが…
ミカゲ沢の頭付近から蛭ヶ岳の山稜は迫力がありました。あいにくガスっぽかったですが…
最後の急登のメインの鎖場。この箇所は雪がついていませんでしたが、他にもある鎖場は雪がついていて、一部雪の下に鎖が埋まってました。
最後の急登のメインの鎖場。この箇所は雪がついていませんでしたが、他にもある鎖場は雪がついていて、一部雪の下に鎖が埋まってました。
蛭ヶ岳山頂直下の急な岩場をアイゼン装着で登りました。
蛭ヶ岳山頂直下の急な岩場をアイゼン装着で登りました。
ようやく鎖場を抜けると霧氷地帯。
ようやく鎖場を抜けると霧氷地帯。
長い鎖場を抜けました。
長い鎖場を抜けました。
大分暗くなってきましたが、まだ500mの指導表があり気持ちが焦りました。
大分暗くなってきましたが、まだ500mの指導表があり気持ちが焦りました。
日没ギリギリ山荘に到着。
消灯まで2時間の中、楽しく飲んで食べて布団に入ります。敷布団2枚、掛け毛布2枚、掛け布団1枚。室内は氷点下ですが温かでした。
日没ギリギリ山荘に到着。
消灯まで2時間の中、楽しく飲んで食べて布団に入ります。敷布団2枚、掛け毛布2枚、掛け布団1枚。室内は氷点下ですが温かでした。
翌朝、ガスで何も見えなかったと思ったら、朝食後日が出てきました。
翌朝、ガスで何も見えなかったと思ったら、朝食後日が出てきました。
昨日は遅くて見えなかった山頂道標に向かうと。
昨日は遅くて見えなかった山頂道標に向かうと。
ガスが切れて10分位素晴らしい展望を味わえました。
ガスが切れて10分位素晴らしい展望を味わえました。
南アもクッキリです。
南アもクッキリです。
反対側の陵線は幻想的な景色でした。
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反対側の陵線は幻想的な景色でした。
丹沢で極上の一時です。
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丹沢で極上の一時です。
山荘南側はガスが抜けません。
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山荘南側はガスが抜けません。
雲海に浮かぶ富士山。
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雲海に浮かぶ富士山。
しばし至福の時を堪能しました。
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しばし至福の時を堪能しました。
出発前に蛭ヶ岳山荘。
出発前に蛭ヶ岳山荘。
蛭ヶ岳を跡に下り始めます。
蛭ヶ岳を跡に下り始めます。
時々ガスが切れては陵線が浮かび上がります。
時々ガスが切れては陵線が浮かび上がります。
霧氷と富士山。
霧氷って凄くキレイです。
霧氷って凄くキレイです。
鬼ヶ岩に向かう先行者。
鬼ヶ岩に向かう先行者。
鬼ヶ岩が見えてきました。
鬼ヶ岩が見えてきました。
鬼ヶ岩到着。
鬼ヶ岩と蛭ヶ岳方面。
鬼ヶ岩と蛭ヶ岳方面。
霧氷と富士山。
丹沢山に向かう道中ほとんど多かれ少なかれ雪がありましたが、南面は解けやすいのでしょう。木道がむき出しで、アイゼンで歩くのが申し訳なかったです。
丹沢山に向かう道中ほとんど多かれ少なかれ雪がありましたが、南面は解けやすいのでしょう。木道がむき出しで、アイゼンで歩くのが申し訳なかったです。
丹沢山に向かう途中。
まだ下のほうは展望がありました。
丹沢山に向かう途中。
まだ下のほうは展望がありました。
丹沢山はガスの中。
丹沢山はガスの中。
山頂の道標。
尊仏山荘に到着。
結構人いました。
尊仏山荘に到着。
結構人いました。
塔ノ岳の道標はカッコイイですね〜。
ガスの中で残念。
塔ノ岳の道標はカッコイイですね〜。
ガスの中で残念。
鍋割山方面と二股の分岐点。
まだ残雪あります。
鍋割山方面と二股の分岐点。
まだ残雪あります。
鍋割山に向かう途中でようやく雪がなくなってきたのでアイゼンをはずします。
鍋割山に向かう途中でようやく雪がなくなってきたのでアイゼンをはずします。
鍋割山頂に到着。結構人がいました。
鍋割山頂に到着。結構人がいました。
名物鍋焼きうどん。
冬はグツグツしたうどんが旨いですね〜。
名物鍋焼きうどん。
冬はグツグツしたうどんが旨いですね〜。
鍋割山荘付近は芝生が見えています。
鍋割山荘付近は芝生が見えています。
二股に到着。
大倉に向かう途中。
山稜は雲に覆われています。
大倉に向かう途中。
山稜は雲に覆われています。
ようやく大倉のバス停に到着しました。
いやー長かったです。
ようやく大倉のバス停に到着しました。
いやー長かったです。

感想

西丹沢から入る主稜は、以前主脈縦走をした時に主稜の存在を知り、いつかは登ってみたいと思っていたコースである。

前日蛭ヶ岳山荘に予約の電話を入れた時に西丹沢からは人が入っていないと聞かされ、電車だとバスの一便に間に合わず10時近くからの出発となるため若干の不安があったが1週間は雪が降っていないので決行する。

1日目の檜洞丸〜蛭ヶ岳は残雪も消えている箇所が結構あったが、残雪・凍結箇所もあるためアイゼンをずっと装着していた。お陰で積雪があるよりも歩きづらく思いのほか時間がかかってしまった。蛭ヶ岳の直下にある鎖場の急登を登り切ってホッと一息入れた所で指導表の500mを見たとき、既にずいぶんと暗くなってきていてちょっと焦った。山荘へはギリギリ6時前に到着したが、あたりは暗くなりかけ雪のお陰で真っ暗にならずに済んでいた状態。山荘の主人にも心配をおかけして申し訳ない。

2日目、起床して外を見るとガスで何も見えず天気予報も曇りだったのでガッカリしていたが、出発前に前日暗くて見えなかった道標で記念写真を撮りに行くと、突然ガスが晴れて雲海の上に青空と富士山が姿を現した。思わず感嘆の声が漏れる。
約10分間程度だったが、この至福の一時を味わえるから山はやめられない。

その後丹沢山まで霧氷にも感嘆の声をあげながら陵線歩きを楽しんだ。塔ノ岳に到着することには気温も上がり霧氷も消え去った。鍋割山で鍋焼きうどんを食べて味覚も楽しんだ。昨日の残り飯を入れたら意外に旨い雑炊になって新しい発見だった。

まだまだ楽しめる箇所は沢山ある丹沢。安くて近くてありがたい山だ。

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