栂海新道縦走〜白馬三山縦走
- GPS
- 104:00
- 距離
- 45.9km
- 登り
- 4,998m
- 下り
- 3,746m
天候 | 8/6 雨 8/7 晴れ 8/8 晴れ 8/9 晴れ 8/10 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
8/05 19:43 富士フイルム前-[伊豆箱根鉄道大雄山線]-小田原駅 20:14 小田原駅-[東海道新幹線]-東京駅 21:16 東京駅-[夜行・越前51号]- 8/06 04:38 泊駅下車 糸魚川で下りるはずだったが目が覚めたら出発直後。参った。 泊駅=[タクシー:国道8号]=親不知・ホテル天嶮前 |
コース状況/ 危険箇所等 |
日本海から白馬岳・・・・山と渓谷社アルパインガイドには本ルートは「下りにとるのが一般的であり登りにとるのはお勧めしない」と書いてあり、余計ファイトが燃えた。日本海の漣に足をつけて海抜〇mからの3000m峰というのがなんとも魅力的に思えた。会社の夏休みのチャンスを得てこのプランを敢行した。 妻は毎日涙を流していて同行のT氏から「また今日も目から汗を流してるね!?」なんてからかわれていたが、最後まで頑張って白馬鑓ヶ岳では三角点の上に立って記念写真に収まった。帰りには白馬鑓ヶ岳の温泉に入って猿倉へと下った。 8/06 親不知〜シキ割 8/07 シキ割〜犬ヶ岳山荘 8/08 犬ヶ岳山荘〜照葉の池 8/09 照葉の池〜白馬岳 8/10 白馬岳〜杓子岳〜白馬鑓ヶ岳〜猿倉 |
感想
■8/5
慌ただしく会社から帰ると、パッキングを済ませる。久々の縦走に夢が膨らむ。
19:43 大雄山富士フイルム前駅から乗り込む
20:14 小田原駅ー東京駅(新幹線)
21:16 上野発の越前51号に乗り込むのだが、前日からの台風の影響でダイヤが狂い、21:49にやっと出発する。冷房が利いていて快適。適度な乗客数で山に向かう人たちも多い。久々の夜行列車でなかなか寝にくい。何度も寝がえりをうちながらいつしか寝入る。
■8/6 親不知ーシキ割
糸魚川で下りるはずが、出発直後に目を覚ます。2人でボー然としながら流れゆく日本海の黎明を見る。車掌さんに誤乗証明をもらう。4:38泊駅で下車。国鉄のTELで、糸魚川で待っている田中さんに連絡。入山口の「ホテル天嶮」で落ちあうこととしてホッと一息。天気はあいにくの雨だ。ついていない。泊駅〜ホテル天嶮までタクシーに乗る。3270円。10数Kmの距離のようだ。ホテル天嶮に降りたつと田中氏も待っていた。「大丈夫かよー!」の第一声。いやー参りました。
6:00ホテル天嶮出発。トラックのびんびん通る国道8号沿いの道を行く。ギリギリのところをトラックが飛ばしていくので冷や汗をかく。風波川の手前のところで海岸に降りる道があるのでそこを下って海岸へ。打ち寄せる波に足をつけてさぁ、海抜〇メートルからの出発だ! ガイドブック通りに風波川沿いに遡行をし始めたがフミアトが全くない。おまけに雨で水量が多く、早くも靴を濡らしてしまう。北陸本線の鉄橋をくぐるまでに堰堤がふたつあるが、1つ目は右隅を登り、2つ目は左隅の丸太を利用して登る。その後、工事現場(トンネルを開鑿中か?)になり2つの堰堤を越える(たまたまハシゴがあった)。その頃には北陸本線や国道8号をくぐっていることになる。そこから風波川左岸にあがりフミアトを拾っていくと栂海新道の入口の看板があった。がんばるぞと思う。ガイドブックによればそのあと、川沿いに上がっていくが、自愛には入道山の北尾根に取りついている。ジグザグを切りながらいつのまにか尾根上を歩いており、高さ210m付近で鉄塔をくぐる。その後は忠実に尾根上を歩く。ときどき左側に尾高山方面の展望があるがガスですぐに見えなくなってしまう。416ピークを越え、さらに430mピークを越える。このピークは頂上が開けていて、テントサイトが取れる。ここを入道山だと思っていたが(それにしてはなかなか二本松峠まで下らないなと思っていたら)しばらく歩くと本当の入道山という標識のあるピークにたどり着く。しばらくの間、雨は止んでいた。8:40入道山ピーク通過。ナンの変哲もない標識がなければ通り過ぎてしまうようなピークである。そこから滑りやすいみちをどんどん下って8:50二本松峠。狭い峠。テントサイトは一張り取れるか。風波川にはフミアトがあるが、指導標によれば廃道だそう。草が生い茂っている。上路集落への道は踏まれているようだ。尻高山への登りにかかる。雨がまた降り出す。全体的にはゆるやかな登り。10:00に昼メシにする。アンパンが美味い。10:25発。ゆるやかに登って10:30に尻高山通過。縦走路の左側に三角点がある。日本海側が刈払いしてある。ガスで何も見えない。ただすでに680mほどは登ったことになる。まだ雑木林の中。そこからは坂田峠までそれほど大きな登り下りはない。シカの臭いなどがしてどうも直前にケモノが通ったらしいなどと話をする。11:10坂田峠。以前は旅人が越えたという峠も今は寂しく草に埋もれている。お地蔵さんがある。依然小雨がパラつく。見上げれば急速に金時坂が立ちあがっている。見ただけでウンザリする。300mの急坂の直登。おまけにぬかるんでいてロープも張ってあったりで道が悪い。やっとのことで登りきる。一つ尾根を越すと沢を渡る。さらに行くとシキ割のキャンプ地。たった1張分のスペースしかないが快適な夜を過ごせそうだ。水はすぐ先の水場から採れる。12:40着。
8/7 シキ割ー犬が岳山荘
4:30起床。夜中には止んでいた雨がまた朝方から降り出している。イヤな一日になりそうだ。5:55発。つるつる滑る歩きにくい道を行く。登り一本の道が続く。少し平坦になってから白鳥山ピークまでが長い。途中休みを取りながら7:25やっとのことで白鳥山頂上に飛び出す。頂上は刈り払いがしてあり展望は日本海や犬が岳方面が望めそうだが、あいにくのガスで何も見えない。テントサイトは縦走路上に一張ぐらい取れるが、あとは根っこが露出していて快適ではないだろう。ピークからあは急な下りを下る。1215m付近にテントサイト1張分のスペースがあり金山谷源頭への水場への切り開きもある。一年中涸れない水場らしい。鬱蒼とした雑木林の中を下りきると、今度は登り。1241Pには三角点があった。地図には掲載がない。菊石山へ向かう直下でガレの縁を伝うようになり初めてうるさい灌木から解放された。菊石山のPは道の右側に三角点があるだけの展望のないピーク。三宝倉南峰へのボッカ道は見落としたのか、気がつかなかった。相変わらず雨がひどく昨日にひきつづき同行のTが泣きだして困る。菊石山から黄蓮乗越まで来るとブナの林がとてもきれいだ。このあたりでは犬が岳からのパーティーに4組ほど会う。そんなに珍しいルートでもなさそうだ。黄蓮乗越は広いコルで同じような道がしばらく続く。黄蓮山の登りにかかるところに水場があった。「黄蓮の水」で沢スジから取る。尾根を乗り越した逆側にはテントサイトが2張。そこから一気に200mほどの登りにかかる。犬ヶ岳の似虎谷に水場は通そうなので、田中氏に水揚げをしてもらう。いつも頼りになる人だ。黄蓮山は知らない間に通り過ぎてしまう。途中雪田のある二重稜線のところで休憩。このあたりは二重稜線が多く、その間に池塘があったりする。大きくなってしまったミズバショウがお化けのようだ。さらに鬱蒼とした樹林を登り続ける。急なところはロープがついているが、とにかく悪い道だ。直下の水場への分岐で一本を取る。標識があるが、あまり安全ではないようだ。水を汲みに行った早稲田大山岳部の連中もピッケルを持参していたようだ。小降りになった中を登るとようやく犬が岳の肩に立つ、犬が岳山荘に到着した。(以降記録が途絶えている。記憶に従って記述する)
犬が岳山荘では、ノートに感じたことを書いたりして過ごした。
8/8 犬が岳山荘ー照葉の池
早朝山荘を出発する。犬ヶ岳のピークはすぐ。天気も良くなって濡れた装備が乾く予感がする。ピークでは写真を撮る。そこからは比較的稜線漫歩になってきてご機嫌だ。ところどころ池塘があったりお花畑があったり、こうした未開の地を歩くのは楽しいものだ。その日は夕方通過した照葉の池の池畔に幕営した。最高のテントサイトだった。夜はカレーライスを食べた。
8/9 照葉の池ー白馬山荘
照葉の池を出ると朝日岳のピークを踏み、本当は赤男山のピークも踏みたかったが、何となく自分勝手に行動するのも嫌だし、ヤブにパーティーを誘うのも嫌だったので、諦めた。そのかわり鉢ヶ岳はしっかりピークを踏んだ。Tさんと相方のTは、迷うことなくトラバースルートをたどっていた。最後には栂海新道が終了、白馬岳のピークを踏み、白馬で一泊した。
8/10 白馬山荘ー白馬三山縦走ー白馬鎗温泉ー猿倉
しっかり杓子岳の頂上も踏んだが、T氏と相方のTは面倒だと言ってトラバースルートに行った。白馬鎗の登りを登ると最後の白馬鎗ヶ岳。相方のTはこれで最後だと思うと、晴々した顔をしていて周囲の人に私たちは親不知から来たのよ!と云いたい!などとはしゃいでいた。
鎗温泉ではしっかりお風呂にはいりこれまでの汚れを落とした。下りで相方のTが足が痛い!とブツブツ云うのでそのまま歩けと言ったが、どうしても痛いというので登山靴を脱いでサンダルをシュリンゲで足にまきつけてはいたら調子が良くなってスタスタ歩けるようになった。
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