白馬大周回
- GPS
- 34:11
- 距離
- 33.1km
- 上り
- 3,556m
- 下り
- 3,540m
コースタイム
- 山行
- 9:47
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 11:05
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大雪渓には前日(5/1)に降った新雪あり。 滑走ラインの雪は安定していた。 |
写真
感想
前日、道具や食料を買い出しして21時ごろ猿倉駐車場到着。車内で仮眠。
01:40 目覚ましより1時間早く起床。パンを食べてささっと準備。山荘に登山届提出。
02:15 猿倉(1230M)よりドキドキダイナモ全開で出発。満点の星空、月は出ていないのでヘッドランプで先を照らす。先行トレースは少ないながらもありサクサクと大雪渓へ。標高の低いところは昨日の雨がガチガチに凍っておりシール歩行に苦労する。早めに板を担いでアイゼンに切り替え。後続も先行者もおらずひとりぼっちでペースは上がらない。
04:45 数日前に雪崩事故があった現場到着。デブリに手を合わせ冥福と自分には落ちてこないでねとお祈り。この辺り前日は降雪しておりくるぶしラッセルでなかなか危険地帯を抜けられない。とかやってるうちにモルゲンタイムスタート。大雪渓に日が昇り、杓子岳が紅く染まる。何度見ても美しいことこの上ない。岩室跡付近石まで登ってようやく安全地帯。雪崩事故は稜線の雪庇が落ちたのを起点に周りの表層がすべて流れた模様。怖い怖い。この時期の登りは気温の低い夜明け前がベスト。斜度が緩んだので長かったアイゼン歩行からシール歩行に切り替え。トラバースしながら徐々に高度を上げていく。小屋直下にビバークしている第1登山客とようやく遭遇。人の気配にテンション上がる。小屋まで一気。板を担いで稜線へ這い上がる。劒をはじめとする北アの山々がどどーん!幸せ、今回も恵まれてます。風が強いがフードを被れば大したことはない。ハイマツ帯も岩場もシールのままがしがし登る。
07:29 白馬山荘で雪が切れたので板とザックをデポ。山頂へ向かう。
07:49 白馬岳山頂(2932M)。貸し切りです。日本海まで見渡せます。目指す雪倉はまだまだ先です。のんびりしてから山荘まで戻りエネルギー補給。シールを剥がしてヘッドカメラセットしたら電池切れでがっかり。山荘前から滑走、柳又谷源頭へ。そこは別世界。雪質も上々、旭岳からのエクストリームな斜面は沢床から眺めると圧巻。初めてのコースなので目の前の真っ白な斜面にシュプールを描きたい欲求を抑えルートを間違わないようにトラバース気味に滑って行く。
09:16 鉢の鞍部の直下(2400M)から登り返し。鉢ヶ岳はトラバース。ザラメ雪がグズグズ崩れるので安全をみて途中から登山道へ。雪倉岳非難小屋で登山客と話す。テント泊で朝日岳まで行くとのこと。ここからの登りは白馬連峰を眺めながらなので疲れない。
10:49 雪倉岳山頂(2611M)。時間もあるので板にワックスを塗る。いざ滑走開始。出だしは急で斜面が見えない。ルートを確認しながらいく。ザラメ雪に板はよく走り楽しい。あとでわかったがすぐ沢に入って滑り下りてもよかったみたい。基本尾根ルートで進むとハイマツ帯になったので急斜面を沢へ降りる。えらい斜度だったが雪は安定していた。時折あるクラックに気をつけてトレースにそって雪倉の滝手前でスキーヤーズライト(東側)の沢へ移る。このルート初見だとわらかん。沢の出会いはまだスノーブリッジ豊富で難なく右岸へ。シールを貼って登山道へ。
13:16 長いトラバースをへてようやく蓮華温泉に到着。受付後、ビールを2本もって露天温泉へ。雪倉のシュプールや朝日岳の展望を眺めながら温泉に2時間ほどのんびり入浴。GW中日だからか宿も空いており夕食を腹一杯食べたら朝まで爆睡した。
06:00 宿で朝食。朝からご飯お代わり。
06:35 蓮華温泉小屋(1460M)を出発。白馬大池への1000Mの登り返しだ。ザラメ雪はシールが効きづらいが、がしがし登る。今日は薄曇りで直射ないのでいい感じ。
09:35 雪をつないで白馬大池(2400M)へ。大池と小屋はまだ雪の下。登山者のテントが張ってあった。
10:20 滑り出しの小ピーク(2595M)まで登ると眼下にスベスベの金山沢。何組か栂池から登ってきているパーティが見えた。エネルギー補給しながら滑走準備。さあ、フィナーレだ。ピークから勢いよく飛び出す、板はよく走り大きくシュプールを描く。う、腰が痛い、、、安全地帯までなんとか滑りきる。腰が悲鳴を上げているのでここからは騙し騙し滑る。今年は雪が豊富でデブリもなくスベスベの沢床。雪庇も小さく雪も安定してる。一気に滑り込んだら楽しいだろうが、、、一箇所デブリをかわして大雪渓と合流(1400M)。今日の大雪渓はテントも多くダイレクトルートも混んでいるだろう。
11:55 往路のトレースに沿ってスイスイ猿倉(1230M)まで戻る。駐車場はほぼ満車になっていた。片付けして腰痛を癒すためいつものユープル木崎湖へ。湖畔は賑わっていた。
雪倉岳周辺は山スキーパラダイス。スケール感がハンパない。蓮華温泉も最高であった。大雪渓の登りはやっぱり辛い。今回は降雪直後で氷と新雪のミックスで苦労した。気温の低い時間帯の通過が必須。雪倉岳へはその展望とスケール感から今回の白馬岳からの縦走が素晴らしくお勧め。とんでもなく長いがスキーの機動力が発揮できる名コースだと思う。
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