剱岳、立山三山縦走


- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,872m
- 下り
- 1,868m
コースタイム
2日目 4:45剱沢小屋ー8:10剱岳山頂ー10:45剣山荘ー12:00剱御前小舎ー13:00地獄谷ー13:30室堂ターミナル
天候 | 晴れ、ときどきガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雄山〜一の越、前剱前後のガレ場ではスリップ、落石などに注意。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
1日目:【立山三山〜剱沢小屋】
やってきました念願の立山、剱岳、前日の針ノ木岳登山と荷物満タンのザックのせいで朝から足が重たいけど、室堂ターミナルから外に出ると晴れ渡った景色が広がり、疲れは吹き飛びました。 剱御前越しに剱岳もチラリと見えていて、テンションあがります♪
初日はとりあえずベースとなる剱沢までの移動。剱御前からのほうが早いけど時間に余裕があるので立山三山を通って行きます。屏風のようにそびえる立山を見上げながらスタート!
雄山までは登山者、遠足の生徒たち、参拝客で大人気です。それほどメジャーな登山道にしてはザレた急斜面でなかなか大変です、特に下りでは落石、スリップに十分注意が必要です、実際に転んでいる人をたくさん見かけました。 雄山山頂の神社は大賑わい、参拝は有料で記念に「雄山神社」と書かれた赤いリボンをもらい身につけていました。自分は拝観料はケチり、外から拝みました。
ガスが出てきたので先を急ぎます。眼下には残雪の白と新緑の緑で美しい室堂平を眺めながら、立山最高峰の大汝山へはすぐに到着。てっぺんの尖った岩にのっかり記念撮影。あぶないので調子に乗るのはやめましょう(笑)
別山に向けてさらに先に進もうと大汝小屋に差し掛かると人が集まっています。小屋の主人が登山者になにやら呼びかけているのです。聞いてみると、結構な勢いでここから先は雷雨になるから行ってはダメです!といってます。多くの登山者はここでUターンしたか小屋で停滞されていたと思います。自分的には確かにガスは出てきているけど風も穏やかだし、平気なのでは?と感じたのですが、小屋の方にあれだけ言われると悩んでしまいます。 すると横に同じように悩んでいた男性3人パーティーがいたので、しばし相談し「一緒に行きましょう!」ってことになりました、ここで鹿児島からこられたチーム薩摩の方々と合流することになりました。単独の自分としては心強い限りです。
気を持ちなおして別山に向かうとガスも途切れてきて悪化の兆しはなかったので、一同安心。 別山ではライチョウも見つけて、みんなでワイワイ写真を撮りました。 剱沢に下りるルートはガレた急斜面でスリップや落石にとても気を使う下りです、抜き足差し脚慎重に下っていくと剱沢小屋が見えてきました(ホッ)
立山稜線には水場はなかったので、剱沢の豊富な雪解け水は体に浸みわたります。だいぶ晴れてきたので、見上げると剱岳がどーんと姿を現しました、迫力ある山容に圧倒されます。チーム薩摩のみなさんのご厚意で小屋の部屋と今宵の宴を共にして頂きました。剣岳を眺めながら今日の出来事、明日の計画などワイワイ話しながら飲むビール最高でした♪
2日目【剱岳、別山尾根往復〜室堂BT】
朝4:00に起床、4:30出発、天候悪化と鎖場の渋滞を避けるためちょい早めに出発! 昨夜の酒と満載のザックで足取り重い、前剱あたりでは酒は抜けるだろうと思い剣山荘までの雪渓トラバースを慎重に通過します。剣山荘について荷物を軽くするため、重たいアイゼンやガスや衣類を巾着に入れて小屋の裏にデポさせてもらい身軽にして出発。
しばらく行くと分岐になり左右とも○マークだったので左に行くと踏み跡がなくなっていまい、いきなりルートミス、もっと野生の勘を磨かなくてはなりませんね。
前剱が目の前に大きくなってくると登山道はザレた斜面から、大きな岩場に変化していきます。鎖場も多くなってきます。前剱頂上まで着くとデーンと本峰っがそびえたちます、かっこいい!ここから先は難所の連続になるので気を引き締めていきます。少し下ると短い鉄橋と鎖のついた岩のトラバースがあり、下はスパッと切れ落ちているのでスリル満点。下さえ見なければ問題なし。
さらに進んで平蔵のコル、この下は急な雪渓になっていて、クレバスもあるので下っていく人は恐怖だろうなと。 目の前に大きな壁があり、たくさんの人が悪戦苦闘しているのがタテバイ、今日は待ち時間なし。鎖や杭がしっかりしているのでさほど腕力も必要なく登れます。ほぼ垂直なので下を見るとコワイですけど。
この先は山頂まで緩やかになり、ひと頑張りすると山頂到着!! 山頂は20人くらいでしょうか、比較的空いていて落ち着いてランチ出来ました。チーム薩摩と松本のかあさんと記念写真を撮り喜び合いました。北は北方稜線が伸び、長次郎谷から単独で上がってくる登山者も見えました。いつかは自分も!と誓うのでした。
早速ガスが出てきたので下山。山の事故は8割は下りで、しかも難所を越えた先での気の緩みから起きるので気をひきしめます。 ヨコバイもタテバイ同様下を見なければ楽勝。前剱は下りルートでは山頂をいつのまにか巻いて通過してしまいます。一服剱の頂で休憩してから、大きく見える剱にお別れです。下ってしまえばあっという間ですぐに剣山荘についてしまいました。ほっとする安堵の中に寂しさが残ります。
デポした荷物を回収しテラスで休憩、チーム薩摩の皆さん&松本のかあさん、おかげさまで楽しい登山になりました♪ここでお互いの連絡先など交換しお別れです。みなさん気をつけて帰りましょうね。
室堂までは剱御前までの雪渓コース、いくつもも雪渓をトラバースしますが、スコップでしっかり切ってあるのでアイゼンなしで楽ラクでした。剱御前までくると天候はあやしくなり、ガスが濃くなってきました。雷鳥沢に下ると僅かに雨が当たるけれど、まだ持ちそうです。
予定より時間も余ってしまったので硫黄の匂いプンプンな地獄谷にいってみることにしました。火山ガス注意!の看板があり、現在ガスが濃くなっているので速やかに通過してくださいと警告アナウンスが流れています。ガスの中を通過するときはタオルで口を押さえないとむせます。しかしところどころ乳白色の温泉とガスが噴出していて、まさに地獄谷ッて感じですね。室堂バスターミナルまでは結構な登り階段で、臭いガスを吸いながらの長い階段は今回一番しんどかったかも知れません(笑)
室堂ターミナルに到着フニッシュ。おいしい玉殿湧水をたっぷり飲んで立山にお別れしました。
アルペンルートで黒四ダムまで来ると雨が降ってきた、行動中降らないで待ってくれてありがとうな瞬間です。トロリーバスの待ち時間があり、売店で宇奈月ビールなるものを買ってグビッ、うまい♪ 締めくくりは大町温泉「薬師の湯」でサッパリしてから帰りました。
針の木&蓮華より下山後、そのままアルペンルートで室堂に回られたんですね。
fiderさんならこのコースは楽勝でしょう。
私は先日の剱岳の時にはタテバイを通ってないので一度正規ルートで行ってみたいです。
但し、渋滞が無い事を願って・・・
日曜日、私は赤岳〜権現でガスでしたが、立山三山の方はまずまずのお天気だったようですね。
これもriderさんの日頃の行いのせいですね!
そうなんです行いがいいんです(嘘)
晴れてもあっという間にガスが湧いてしまいますね
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