折立〜雲ノ平〜黒部源流〜三俣蓮華岳〜黒部五郎岳〜折立

2017年09月15日(金) 〜 2017年09月17日(日)

• GPS: 30:05
• 距離: 45.0km
• 登り: 3,301m
• 下り: 3,257m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:45
• 休憩: 0:28
• 合計: 7:13

9:45 折立
9:50 9:51 十三重之塔 慰霊碑
10:44 10:45 太郎坂(アラレちゃん)
11:19 11:22 青淵三角点(青淵山)
11:36 11:36 積雪深計測ポール
12:51 12:55 五光岩ベンチ
13:20 13:20 太郎兵衛平
14:04 14:05 太郎平小屋
15:09 15:26 第一徒渉点
15:35 15:35 第二徒渉点
15:58 15:58 第三徒渉点
16:47 16:48 カベッケが原
16:58 薬師沢小屋

2日目

• 山行: 9:56
• 休憩: 0:39
• 合計: 10:35

6:09 薬師沢小屋
8:29 8:29 アラスカ庭園
8:58 9:01 奥日本庭園
9:18 9:38 雲ノ平山荘
10:02 10:03 スイス庭園
11:02 11:03 祖父岳分岐
12:40 12:44 黒部川水源地標
13:37 13:46 三俣山荘
14:37 14:37 三俣峠
15:01 15:02 三俣蓮華岳
15:30 15:30 三俣蓮華岳巻道分岐
16:44 黒部五郎小舎

3日目

• 山行: 11:41
• 休憩: 0:24
• 合計: 12:05

5:25 黒部五郎小舎
7:13 7:13 雷岩（黒部五郎カール）
8:11 8:11 黒部五郎の肩
8:23 8:33 黒部五郎岳
8:41 8:42 黒部五郎の肩
10:22 10:22 中俣乗越
11:49 11:50 赤木岳
12:30 12:34 北ノ俣岳
12:39 12:40 神岡新道分岐
13:47 13:48 太郎山
13:55 13:59 太郎平小屋
14:31 14:31 太郎兵衛平
14:50 14:50 五光岩ベンチ
15:55 15:55 積雪深計測ポール
16:11 16:12 青淵三角点(青淵山)
16:43 16:43 太郎坂(アラレちゃん)
17:26 17:27 十三重之塔 慰霊碑
17:30 折立

天候

晴れのち曇りときどき雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

※駐車場
　折立　100台ほど
　（臨時駐車場、お手洗いあり）

コース状況／危険箇所等

※道の状況
　しっかり整備されているので迷うことはない。

【折立⇔太郎平小屋】
　前半は急坂だが、足場は悪くなく歩きやすい。
　後半森林限界からは、見晴らしもよくなり気持ち良い尾根歩き。
　登りはそうは感じなかったが、下山はとても長くきつく感じられた。
　（注）下山時、五光岩ベンチあたりに熊が出没しました。
　　　　仲間が大声を上げてくれたおかげで、すぐに逃げてくれたので、
　　　　害はありませんでした。写真も撮りそびれましたが、かなり大きめの個体だったと思います。熊にはご注意ください。

【太郎平小屋→薬師沢小屋】
　急坂を下り、木道歩き。山深い谷あいを歩くので、このあたりから携帯の電波は不通。雰囲気はとても良い。薬師岳や水晶岳などを俯瞰できる。最後は尾根の急坂を下って薬師沢小屋。この小屋、傾いているのが面白い。小屋内はちょっとしたアトラクションな雰囲気で、平衡感覚が微妙に狂う。怪我することなどはないので心配するほどではない。

【薬師沢小屋→雲ノ平小屋→三俣蓮華小屋】
　透き通る青い薬師沢を渡ってすぐからいきなりの急坂が2時間ちょっと。
　かなりハード。登り切るとすぐに緩やかになり、木道歩きが始まる。
　景色も良く気持ちよく歩きながら、いろいろな庭園を命名された場所をたどっていく。
　雲ノ平小屋は奥地とは思えないほどとてもきれい。のんびり2日間ぐらい滞在したいような落ち着いた小屋。小屋周辺は木道歩きが続き、多少の高低差はあるもののさほど辛くはない。
　今回は祖父岳を巻き黒部源流の沢へいったん下る。この下りは急。
　その後源流碑を確認して登りに転じる。45分ほどだがこの登り返しがけっこうきつい。

【三俣蓮華小屋→黒部五郎小屋】
　それほど急坂ではないが、しっかり歩いた後のこの登りは少々きつかった。
　山頂からは景色は素晴らしいはずだが、この日はガスの中でほとんど見ることはできなかった…残念。ここから尾根伝いに下っていく。さほど危険な場所はないが、最後少し角度のある斜面を下って鞍部へ到達。広くなった草原のような場所に赤い黒部朗の小屋が現れる。

【黒部五郎小屋→太郎平小屋】
　南側の尾根ルートと北側のカールルートがあるが、今回は北側カールルート。
　緩やかな登りから始まり、カール最奥の氷河の残りを眺めながら、最後は尾根へ登りあがる急斜面を一気に登りあがるここからも景色が良いがガスの中。
　黒部五郎岳の山頂付近はその名の通り岩がごろごろ。
　私は好きな感じの登山道だが、飛び石的な岩場歩きが苦手な方は注意が必要。
　ここからの下りがとても気持ちが良く景色も素晴らしい。
　しかし、太郎平小屋までの距離は長く、さんざん下っても、ようやく中俣乗越。
　高所で疲れた体と長距離で、多少の登りさえきついのに、ガスの中でちょっと気分は落ちていたら、パッとガスが晴れ素晴らしい景色が堪能できました。
　しかもこのコース、雷鳥を2度も見ることができて素晴らしいご褒美でした。

　※今回は台風接近の可能性がある中での入山。
　　台風の動きが読めないので、いつでも下山の体制が取れるよう、電波が入るポイントで確認しながらの山歩き、天候悪化に対する、良い勉強になりました。
　　結果的にハードコースになってしまいましたが、自分の限界を知る良い機会になったと思います。

その他周辺情報

※山小屋
【薬師沢小屋】
　とてもきれいな沢のほとり。水が豊富。
　すぐそばにある対岸へ渡るつり橋は、気象状況によっては通行止めになる。
　小屋は立っている場所のためか傾いており、何となく遊園地のアトラクションにい　る感じ。少々平衡感覚が狂う。
　1泊2食付 9,700円、素泊まり 6,000円
　携帯電話通話不可

【黒部五郎小屋】
　山の鞍部に立ち、開けた草原の中にポツンと立つ感じ。
　雰囲気がとても良い。水は比較的豊富。
　1泊2食 9,500円、素泊まり 6,500円
　小屋から10分ほどのところで機種によっては携帯電話の通信可能。

写真

9/15 9:41

折立登山口の駐車場
ほぼ満杯

9/15 9:47

駐車場横のお手洗い

9/15 9:48

この季節バスは1日1本

9/15 9:49

折立登山口

9/15 9:50

折立ヒュッテ

9/15 9:51

9/15 9:57

マイヅルソウの実

9/15 10:10

ホツツジ

9/15 10:20

9/15 10:32

ガマズミ

9/15 10:34

ツルリンドウ

9/15 10:40

ユキザサ？

9/15 10:41

マイヅルソウの実

9/15 10:58

アカモノ

9/15 11:07

シラタマノキ（別名シロモノ）

9/15 11:08

9/15 11:20

モウセンゴケ

9/15 11:26

オヤマリンドウ

9/15 11:30

岩場の斜面が続く

9/15 11:32

ヤマハハコ

9/15 11:34

イワショウブ

9/15 11:40

このようなベンチが要所要所にある

9/15 11:47

薬師岳山荘が見える

9/15 11:47

9/15 12:02

整備された石畳
少々歩きづらい

9/15 13:19

ミネズオウ

9/15 13:21

キンコウカ

9/15 13:23

9/15 13:40

池塘
イワイチョウの葉

9/15 13:44

太郎平小屋が見えてきた
ここからは木道歩き

9/15 13:45

チングルマの綿毛がびっしり

9/15 13:57

太郎平小屋のお手洗い
とてもきれい

9/15 13:59

太郎平分岐

9/15 14:09

薬師沢と黒部五郎岳の分岐

9/15 14:11

チングルマ

9/15 14:13

薬師沢への木道
うっすら黒部五郎岳

9/15 14:15

手前は雲ノ平
奥に水晶岳、ワリモ岳、三俣蓮華岳が見える

9/15 14:16

オトギリソウ

9/15 14:18

薬師岳
存在感ありあり

9/15 14:22

カラマツソウ

9/15 14:22

クロトウヒレン

9/15 14:22

クロトウヒレン

9/15 14:23

クロウスゴ

9/15 14:36

薬師沢へ下る手前の草原

9/15 15:14

渡渉点1

9/15 15:15

エゾホソバノトリカブト

9/15 15:31

ウメバチソウ

9/15 15:37

渡渉点2

9/15 15:40

キヌガサソウ

9/15 15:41

なんとなく傾いたハシゴ

9/15 16:00

渡渉点3

9/15 16:31

サンカヨウの実

9/15 16:55

薬師沢が見えてきた
青さが素晴らしい

9/15 16:58

薬師沢小屋へ到着

9/15 16:58

薬師沢のつり橋
なかなかに怖い

9/15 17:13

なんとなく傾いている小屋の内部
面白い

9/16 6:12

増水時はどれくらい増えるのだろうか…
今回は河原を歩くことができた。

9/16 6:14

薬師沢と薬師沢小屋

9/16 6:18

ハシゴ場

9/16 6:32

ゴゼンタチバナの実

9/16 7:10

エンレイソウ

9/16 8:02

オオバタケシマラン

9/16 8:02

木道歩きが始まる

9/16 8:34

アラスカ庭園

9/16 8:59

雲ノ平山荘が見えてきた

9/16 9:01

奥日本庭園

9/16 9:09

祖母岳（右手前）と祖父岳（左奥）

9/16 9:22

雲ノ平山荘
とても素敵な小屋

9/16 9:48

とても良い雰囲気

9/16 10:01

以前はここをまっすぐ向こうの尾根まで行けたみたいだけど、今は通行止めになっていて、左側の尾根を巻いていく

9/16 10:08

スイス庭園

9/16 10:10

雲ノ平はまた来たい
本当に穏やかな雰囲気

9/16 10:24

岩苔小谷
左は水晶岳

9/16 10:27

ミヤマアキノキリンソウ

9/16 10:29

イワギキョウ

9/16 10:29

ミヤマキンバイ

9/16 10:30

ミヤマリンドウ

9/16 10:46

ウサギギク

9/16 10:51

ツガザクラ

9/16 10:59

雲ノ平

9/16 11:04

ヨツバシオガマ

9/16 11:23

槍ヶ岳

9/16 11:42

黒部源流への下り

9/16 12:20

結構な急坂

9/16 12:27

ハクサンフウロ

9/16 12:29

トモエシオガマ

9/16 12:49

黒部源流
もっと上流かな…

9/16 12:54

緩やかに見えるこの斜面を下ってきたけれど…

9/16 13:35

三俣蓮華小屋
台風の準備をしていました

9/16 14:18

ホシガラスの食事のあと？

9/16 14:38

イワツメクサ

9/16 14:47

ガンコウラン

9/16 14:58

三俣蓮華岳
ガスで見晴らし無し…涙

9/16 15:29

正面は笠ヶ岳

9/16 15:32

雲の動きが幻想的

9/16 15:35

ガスが切れて
右から鷲羽岳、ワリモ岳、水晶岳

9/16 15:40

歩く先がきれいに見えた

9/16 15:51

ここも雰囲気が良い

9/16 15:52

トウヤクリンドウ

9/16 16:06

中俣乗越
まっすぐ行きそうだけど左へ

9/16 16:41

ハリブキ

9/16 16:47

黒部五郎小屋
草原にポツリ、赤い色が良い

9/16 16:48

北側カールルート入口

9/17 5:30

薬師岳が浮かぶ

9/17 5:40

ここの小屋は雰囲気が良くて好きだった

9/17 6:11

昨日はあの斜面を下ってきた

9/17 6:18

滝雲

9/17 6:19

ベニバナイチゴ

9/17 6:37

樹林帯のような岩場のような…

9/17 6:58

五郎のカール

9/17 7:01

オオヒョウタンボク

9/17 7:20

雷岩

9/17 7:32

氷河の近くへ行こうとしたけど、ここで断念

9/17 7:35

このまま残るのかな…あの氷

9/17 7:54

カールの後半は急になっていく

9/17 8:06

ウラシマツツジ

9/17 8:34

黒部五郎岳山頂
景色…見えず…

9/17 8:42

下山を始めるころ、ガスが切れてきました

9/17 8:43

五郎のカール
上よりのぞく

9/17 9:10

飛騨・高山方面

9/17 9:10

雲が何とも言えず良い

9/17 9:12

赤木岳方面
尾根のガスが取れ
素晴らしい景色

9/17 9:17

ライチョウ

9/17 9:18

ライチョウ

9/17 9:24

これから小さなピークがいくつかあるが、低いのにきつい…笑

9/17 9:28

雨が降ったり止んだり

9/17 10:12

振り返ると黒部五郎岳

9/17 10:27

だんだん遠くなっていく

9/17 10:46

赤木岳が結構遠い

9/17 10:52

雲がだいぶ切れてきた

9/17 11:17

赤木岳
ピークは巻く

9/17 11:21

化石、巻貝？

9/17 11:23

緩やかに見えるのだけどな〜

9/17 11:47

薬師岳が近くなってきた

9/17 11:56

北ノ俣までもう少し

9/17 12:02

ハイマツの中を進み

9/17 12:07

あと少しだな〜と思っていたら

9/17 12:25

ライチョウの親子4羽
長々と歩いてきたご褒美♪

9/17 12:26

ライチョウ

9/17 12:27

ライチョウ

9/17 12:30

最後の登り

9/17 12:33

北ノ俣岳山頂

9/17 12:36

雲はほとんどなくなった
けど、台風の風を感じるようになってきた

9/17 12:36

急いで下山…
と思いきや、ここからがさらに登り下りで長い…

9/17 12:42

たまに木道がある

9/17 12:43

見た限り、太郎平小屋はかなり向こう…

9/17 13:07

ナナカマド

9/17 13:19

元の登山道が荒れたから木道ができたのかな…

9/17 13:23

イワショウブ？

9/17 13:31

池塘と薬師岳

9/17 13:41

少し雨がぱらつくけれど、景色が見えるので楽しい

9/17 13:41

北ノ俣方面

9/17 13:51

太郎山分岐
今回はパス

9/17 13:53

太郎平小屋が見えてきた

9/17 13:53

今日はさらに下る

9/17 13:58

ぐるっと回って薬師沢の分岐へ戻ってきた

9/17 14:07

太郎平

9/17 14:12

太郎平小屋

9/17 14:25

さ、下山開始。

9/17 14:26

登りより見晴らしがいい

9/17 14:53

五光岩と五光岩ベンチ

9/17 14:53

景色が良いとよい休憩場所
この近くで熊を見た…怖かった！

9/17 16:08

オヤマリンドウ

9/17 16:14

三角点ベンチ

9/17 17:37

折立へ下山完了

9/17 17:37

さすが台風前、車はほぼ無し…

撮影機器：

FinePix XP90 富士フイルム

感想

yurinee

ようやく取れたお休みと連休を使って楽しみにしていた北アルプス登山。
季節的にも今年は最後かな〜秋を感じられるかな〜とウキウキしていたら、出発直前に台風発生、しかも九州の南でウロウロ停滞の様相。
状況的にあきらめることになりそうだったけど、リーダーは多分あきらめる気は全くなく、どんな状況にも対応するべくたくさんのルートを考えてくれました。
とりあえず登山口までは行くつもりだなということで心の準備。
次々と変更がかかるコースに、後半はあまり考える気力もなくなり(笑)
リーダーの最終判断に従うことにしました。
山中では可能な限り情報を収集し、その後の行程をその都度見直す作戦。
最後まで流動的ではあったけれど、選択は間違っていなかったのかなと思います。
良い勉強になりました。

雨の中、福岡を出発し、広島あたりで雨から外れ北上。
登山口はしっかり晴れていました。
台風がのんびりしているのは良かったかな。
台風のおかげで目まぐるしく変わるお天気を見ながらの山歩きだったけど、秋だというのにたくさんの花も楽しめて、とても楽しかった。
なかなか計画できないコースを歩くことができて良い経験になりました。

こんなお天気にもかかわらず、景色もほぼ全方向見ることができて、
雷鳥は2度も見ることができ、春夏秋の花を楽しめ、
下山時には長いこと会っていなかった山仲間に遭遇したり、
最後には熊まで見ることができて本当に貴重な時間になりました。