鳳凰三山・甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳
- GPS
- 80:00
- 距離
- 35.1km
- 登り
- 4,751m
- 下り
- 4,072m
コースタイム
12日 鳳凰小屋5:30―7:00地蔵岳7:20―7:40赤抜沢の頭9:00―10:00高嶺10:10―11:10白鳳峠11:20―12:20広河原峠13:00―13:40早川尾根小屋
13日 早川尾根小屋6:40―9:10アサヨ峰9:30―10:10栗沢山10:30―11:10仙水峠11:40―12:30駒津峰12:35―13:50甲斐駒ケ岳14:20―15:10駒津峰15:15―15:55仙水峠16:00―16:30仙水小屋
14日 仙水小屋5:20―5:40北沢駒仙小屋6:00―8:10大滝の頭8:20―9:10小仙丈ケ岳9:20―10:15仙丈小屋10:40―11:00仙丈ケ岳11:20―11:30仙丈小屋12:15―13:20大滝の頭13:30―14:40北沢峠
天候 | 8/11 晴 8/12 晴 8/13 晴 夕方一時雨 8/14 晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
11日 バス 甲府4:00 〜 5:10夜叉神峠 下山帰京 14日 バス 北沢峠15:00〜15:30広河原 広河原16:10〜18:06甲府 JR 甲府18:33〜21:30草加 |
コース状況/ 危険箇所等 |
夜叉神峠登山口〜鳳凰三山 特に問題箇所もなくよく整備された登りやすい登山道。 ところどころで北岳の展望があり気持ちよく登れました。 薬師岳先の分岐〜鳳凰小屋 急坂すぎる道。疲れた状態だと転倒しやすいかも。 鳳凰小屋〜地蔵岳 こちらもかなりの急登。砂地の個所も有り転倒、滑落に注意。 地蔵岳〜高嶺〜早川尾根小屋 ところどころ岩場に鎖・ロープ等の整備が欲しい箇所が有。 気をつけて登り降りすれば大丈夫な程度だが・・・。 早川尾根小屋〜アサヨ峰〜栗沢山〜仙水峠 アサヨ峰、栗沢山の頂上付近に注意の必要な箇所有。 やはり鎖・ロープ等は何もない。 仙水峠〜駒津峰 急登個所もあるがそれほど危険な個所は無い。 駒津峰〜甲斐駒ケ岳 直登コースは鎖・ロープ等もなく結構厳しい。荒天時は避けたほうが無難。 巻き道コースは砂地の急登箇所での転倒・滑落に注意。 仙水峠〜北沢駒仙小屋 大きな岩のゴロゴロしているところに注意。 北沢駒仙小屋〜仙丈ケ岳 特に問題箇所はなく安心して勧められる道。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
お盆休みを利用しての縦走計画。
今年は南アルプスへと、もちろん初めての山域。
どこまで計画通りに行けるか分からないが予定は欲張りに
夜叉神峠〜鳳凰三山〜早川尾根〜甲斐駒ケ岳〜北沢峠〜仙丈ケ岳〜仙塩尾根〜両俣〜北岳〜広河原
ってな感じ。
10日 仕事を終え高速バスで甲府へ。
甲府で駅前のターミナルホテルに入ってみた。
登山客は4000円でいいよとうれしいお言葉。ラッキー!
甲府に来た際はまた利用させていただきます。
11日 仮眠程度の睡眠で4:00発のバスに乗り込む。
5:10夜叉神峠登山口。
体が動かないのでゆっくり体を起こす。
ポストに登山届を提出し、出発。
登山口からはなだらかな登りで樹林帯の涼しい中ゆっくり登り始める。
久々の登山だからか、5日間のテン泊縦走の荷物のせいか、ペースが全く上がらない。
それでも快適な登山道なのでなんとか登っていくと、稜線に出たのか急に視界が開けて夜叉神峠到着。
北岳の展望が素晴らしくテンションが一気に上がる。
南アルプスに来た実感が一気に湧いてくる。
夜叉神峠を過ぎ、変わらず歩きやすい登山道でゆっくりながらも進んでいく。
目標物が少なく杖立峠、苺平と単調に進んで行くがトレランの若い子がすごいスピードで抜いて行く。
時折見える北岳も単調な登りの楽しみにはなるが、見え方が変わらず進んでいる実感がない。
そんなこんなで南御室小屋に到着。
ガスっていた空も青空が見え、気持ちのいい開けた場所なのでここで昼食を取ることに。
食事をしているとこの上の薬師小屋の方が水を荷上げするらしく20kg近くを背負って上がって行った。
しばらくすると年配の20人くらいの方々が小屋に。
騒がしくなりそうなので、出発することに。
しばらく行くと地面が白い砂地になって視界が開けてくる。
空の青、雲・地面の白、木々の緑、岩の灰色 4色しかない世界。
写真では見ていたが本当にきれいでしばらく見とれてしまう。
と、薬師小屋へ到着。
水場は無いようだがこんな絶景の中にいられるならと今度来た時にはここでゆっくりしたいと思いました。
小屋の方、荷上げご苦労様です。
小屋を過ぎるとすぐに薬師岳。
写真で見たままの世界が眼の前に。
テンションも最高潮だがさほど時間もないので観音岳へ。
庭園見たいな稜線を行くとすぐに観音岳。
こういう感じだっけ?
と、正直イメージがあまり無かったらしく最高点らしいがここも時間がないので先を急ぐ。
ここからは薬師も地蔵もよく見え、オベリスクを見ながら稜線を進むと鳳凰小屋の分岐に。
ここからは樹林帯を急激に下る。
これでもかと下ると沢の脇に鳳凰小屋が。
やっと着いたって事で予定通り1日目を終了。
12日 4:00起床。
体が動かない。だるい・・・。
なんか調子が悪いと感じつつ出発。
まずは昨日の最後かなり下ってきたので、
当たり前の急登からスタート。
あまり調子も良くないし、朝一なのでゆっくり登っていく。
視界が開けてくると雲ひとつない真っ青な空が。
オベリスクも見えてきてやっと元気が出てきた。
オベリスクに登れるとの情報も聞いてきたのだがそこまでの元気もなく、
ほどほどのところまで登り廻りの展望を楽しむ。
東には富士山。
西には甲斐駒ケ岳。
南には昨日歩いてきた稜線が。
北にはたぶん八ヶ岳?
先に行こうとするが、しばらく進むとどうも具合が悪い。
たぶん赤抜沢の頭の手前。
稜線の脇にちょうど良い木陰が。
ザックを枕に昼寝(朝だけど)。
1時間半ほど寝ると少しましに。
とりあえずリスタート。
高嶺、白鳳峠、広河原峠と行くが、どうも調子が悪い。
道も鎖や梯子が欲しい所が多くもちろんペースは上がらない。
昼過ぎに早川尾根小屋到着。
今日はここまでとテントを張り、一息ついて。
小屋前のベンチへ。
すると年の近そうな方がビールを飲んでいるので、
ついつい自分もと。
話をしてみると同じ日に夜叉神峠から入り、ここまで来たとのこと。
しばらく山の話をしていると、年配のおじさんが、合流。
このおじさん、ヒマラヤのアイランドピークという6000m峰に去年登ったとのこと。
スゲェ、と夢中でおじさんの話を聞いていると、今度はおばさんがベンチへ。
この方も女流登山家でマイナールートの話をしてくれた。
しばらく山の先輩方の話に夢中になり、時間を過ごす。
まだ日も高いがビールのせいかまた昼寝。(この日は寝てばかり)
夕方眼を覚まし夕食を済まし、食後のコーヒーをベンチで飲んでいると、
小屋番の方が夕方のコンサートとかで笛でいろんな曲を聞かせてくれる。
最後の曲で遠き山に日は落ちて(新世界)を吹いてくれた。
小屋の中でのコンサートを夕暮れの外のベンチで一人聞いていたら、こみあげてきてボロボロと涙を流してしまった。
小屋番の方ありがとう。今年の南アルプス縦走の一番の思い出です。
2日目は休養日気味で終了。
13日 5:00起床 チョイ寝坊だが目覚めがすごく良い。
昨日の体調が嘘のように調子が良い。
予定より1時間以上遅い出発。
甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳を見ながら早川尾根を行く。
まず、目指すは300名山 アサヨ峰。
天気も良い、体調も良い。快調に登頂。
眺めを少々楽しんで、先を急ぐ。
昨日はおっくうになっていた岩場の稜線も今日は楽しい。
栗沢山到着。
甲斐駒が目の前に。
とりあえず仙水峠でこれからの予定を決めようとしていたのでここも先を急ぐ。
仙水峠へ下っていると、ガサガサと動くものが。
雷鳥!!!
初めて見た!
かわいい・・・
しばらく見ていたかったがしつこくするのも何かなーって事で先へ。
で、仙水峠。
若い単独の男性が休憩している。
話掛けてみるとこれから甲斐駒へ行くとのこと。
時間的に悩んでいたが、私も荷物をデポしてサブザックを背負い甲斐駒ピストン決定。
体がものすごく軽い。快調に進むと先ほどの若い男性を抜き去る。
結構いいスピードで進む。
人でごった返す駒津峰を通過。
直登コース、巻き道コースの分岐。
先を急ぐので直登コースへ。
結構きつい道だがなんとか甲斐駒ケ岳登頂!
ガスっていて展望はまるでなし。人もいない。
せっかく登ったのに・・・。
雨も降りそうって事で下山。
今度は巻き道コースより下る。
ガンガン下り仙水峠へ。
雨にも多少振られたがデポしていた荷物を取り仙水小屋へ。
疲れ切った足に大きな岩のゴロゴロした道が非常にこたえる。
よたよたしながらもなんとか仙水小屋到着。
今日は頑張った!
最高にうまいビールを飲み夕食を取り就寝。
14日 4:00起床
昨日の疲れが残っているが体調はさほど悪くない。
予定通り出発。
まずは北沢駒仙小屋に。
大きくて綺麗な小屋。こちらのほうが朝の行動が遅めでまだ出発前のにぎやかな感じ。
TSもかなり広い。
こちらもまだ出発している人は少ないようだ。
ここから仙丈ケ岳を目指して登りが始まる。
難所もなく歩きやすい登山道を行く。
後から来る人にどんどん抜かれていく。
当然ながらみんな軽装。テント装備を背負っているのは自分くらいなもの。
抜かれながらも自分のペースで登っていく。
何合目という標識の度に小休憩を取りながらなんとか小仙丈ケ岳到着。
しかし、家族連れやら山ガールやらの多い登山道でした。
南アの女王といわれる山容は優しく登りやすい山なので子供連れの方が多いのもうなずけます。
目の前の仙丈ケ岳を眺めながらの稜線歩き。
カールも見事でキツさも吹き飛ぶ景色。
と、分岐が出てきて仙丈小屋と仙丈ケ岳の分岐のようだ。
登山バッチを集めているので迷わずこういうときは小屋方面へいってしまう。
仙丈小屋。
カールの下に建っている小屋。最高の景色で外のベンチが雲と同じ高さにありテーブル越しに雲海が見える。
あまりに気持ちがいいのでここで昼食を取ることに。
小屋もきれいだし小屋の方の対応もすごくよく今度ぜひ小屋泊まりで来たい思いました。
仙丈ケ岳登頂!
小屋からすぐに登頂できました。
が、昼が近くなってきていたのでかなり雲が出てきていました。
ここで両俣まで頑張り明日の北岳を考えていたのですが、どうも天気が怪しい感じがしていたところに小屋の方も天気が崩れるような話をしていたので、ここで下山を決めました。
夜叉神〜仙丈ケ岳までずっと見てきた北岳を残して帰るのは残念でしたが、また白峰三山の縦走なりプランを立てて来たいと思います。
下山はすんなり北沢峠よりバスに乗り、広河原で乗り替えた辺りで結構強めの雨が降ってきて無理をしない早めの決断をして良かったと思いました。
と、帰りの高速バスは渋滞で時間が読めず、鉄道のダイヤも大雨の影響で乱れているとか。
ここまで荒れた天気だと思わず下山の決定の正しかったことを実感し、無事帰途につきました。
北岳は残念でしたが最高の山行でした!!!
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