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Yamareco

記録ID: 1286963
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

剱岳 仙人池から北方稜線ワオ(単独初挑戦)

2017年10月09日(月) 〜 2017年10月10日(火)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
40.0km
登り
4,483m
下り
5,704m

コースタイム

1日目
山行
6:30
休憩
0:40
合計
7:10
7:50
10
室堂
8:00
8:00
10
8:10
8:10
90
9:40
9:50
30
10:20
10:30
100
12:10
12:30
60
13:30
13:30
90
15:00
仙人池ヒュッテ
2日目
山行
15:30
休憩
0:30
合計
16:00
4:00
0
仙人池ヒュッテ
4:00
40
仙人池ヒュッテ
4:40
4:40
50
5:30
5:30
60
6:30
6:30
50
7:20
7:20
100
9:00
9:00
20
9:20
9:20
70
10:30
10:40
60
11:40
11:40
60
12:40
12:40
60
13:40
14:00
10
14:10
14:10
140
16:30
16:30
210
20:00
馬場島
天候 五里霧中
過去天気図(気象庁) 2017年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
室堂
コース状況/
危険箇所等
危険箇所は多々あり
予約できる山小屋
剱澤小屋
前日の剣沢は穏やかな天候に恵まれていた。
2017年10月09日 09:40撮影 by  QCAM-AA, QCOM-AA
2
10/9 9:40
前日の剣沢は穏やかな天候に恵まれていた。
春?うらら
2017年10月09日 09:40撮影 by  QCAM-AA, QCOM-AA
1
10/9 9:40
春?うらら
真砂沢雪渓。この割れ目の上を歩いてきたあ。
2017年10月09日 11:43撮影 by  QCAM-AA, QCOM-AA
1
10/9 11:43
真砂沢雪渓。この割れ目の上を歩いてきたあ。
真砂沢ロッジも今日で店仕舞いだそうです。
2017年10月09日 12:02撮影 by  QCAM-AA, QCOM-AA
2
10/9 12:02
真砂沢ロッジも今日で店仕舞いだそうです。
あの彼方の雪渓の上を明日は跨ぐぞ
2017年10月09日 13:13撮影 by  QCAM-AA, QCOM-AA
1
10/9 13:13
あの彼方の雪渓の上を明日は跨ぐぞ
一瞬晴れたあ!こんなことは2度と起こらなかった。
2017年10月10日 08:15撮影 by  QCAM-AA, QCOM-AA
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10/10 8:15
一瞬晴れたあ!こんなことは2度と起こらなかった。
池の谷ガリーの上部は煙に巻かれていた
2017年10月10日 08:15撮影 by  QCAM-AA, QCOM-AA
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10/10 8:15
池の谷ガリーの上部は煙に巻かれていた
小窓王のコルからの絶景です。
2017年10月10日 08:16撮影 by  QCAM-AA, QCOM-AA
1
10/10 8:16
小窓王のコルからの絶景です。

装備

個人装備
常備薬 ヘルメット ヘッドランプ(1) 1/25 000地形図(1) 筆記具(1) 保険証(1) 飲料(1) ティッシュ(1) バンドエイド(1) タオル(1) 携帯電話(1) 計画書(1) 雨具(1) 防寒着(1) スパッツ(1) 手袋(1) ストック(1) ビニール袋(1) 替え衣類(1) 入浴道具(1) ザックカバー(1) 時計(1) 日焼け止め(1) 非常食(1)

感想

2週間前に北鎌尾根を縦走し、調子に乗って、北方稜線の縦走を試みるも痛い目に合う。前回の反省を強く思い知らされた次第である。(天気重視、単独初挑戦は無謀)
それでは、更なる反省を込めて、顛末を記してみたい。

教訓:五里霧中の単独初挑戦は無謀かつ、危険である。

前日、室堂から真砂沢経由の仙人池までは、絶好の登山日和で紅葉を楽しみつつ良い予兆を感じさせていた。しかし、翌日の天候は「ヤマテン」の予想では霧、巷の天気予報では晴れであった。前日夕方、不吉にも雨が降り始める。宿で、縦走経験者に訊くと、止めた方がいいと言う。主人に相談すると、霧が出ていたら、やはり、無謀だということで、天気次第とする。実際は、出発時、雲ってはいたが、霧は出ていなかった。それで、決行。4時出発。

池の平小屋ー小窓のコル 路面は夜露に濡れていた。いきなり、旧鉱山道で、沢を上がるミス。15分位タイムロス。悪い予感。小窓雪渓取り付き起点に着くと、上部に見える小窓のコルの木が霧で見え隠れしていた。悪い予感。チェーンスパイクを装着し気持ちを無理に奮い立たせてなんとか登る。小窓のコルに着いた時にはあたりに霧が立ち込めていた。

小窓のコルー小窓王基部 取り敢えず行ってみて様子を見ようということで出発。早速、小窓の頭をトラバースする道を誤り、直進。すぐに気づいて、戻り、トラバース道を発見。既に周りは五里霧中。必死に小窓王基部まで、踏み跡を頼りに登り、有名な「雪渓なしルンゼ」を渡る。ここは、一瞬霧がはれ、ルートが見える。ヤマレコの写真で見た通りだ。サクサク抜ける。

小窓王基部ー池ノ谷乗越 小窓王の登りは ガレガレできつい。はあはあしながら登る。岩も濡れている。何とか、多数の岩を落下させつつ小窓王のコルに到着し、この縦走で唯一写真を撮る。またも、一瞬霧が晴れた。
つかの間の絶景を堪能。これが、最後の霧晴れでした。コルを降りて、三ノ窓は霧のため通過。池ノ谷ガリーを登る。確かに左側が登りやすい。しかし、上を向いても頂上が見えないため、どこまで登るのやら。しかし、根性で何とか登りきる。まだ、10時半だ、ひょっとすると12時には剣の山頂に立てるかもと、この時はまだ思っていた。

池ノ谷乗越ー長次郎のコル 池の谷乗越の岩壁は岩が濡れていて、結構滑る。様々なブログを拝見した限りでは、楽勝とのコメントが多かったが、冷や汗もので滑りながら登る。悪い予感2。池ノ谷尾根の頭から一層霧は深く、周りの山は何一つ見えない。踏み跡だけが頼りである。何とか、有名な「長次郎バンド」にあるフィックスロープでルンゼをまたぐ地点に到達。ここはあっさりクリア。バンドを進み、どん詰まりのところで、上に登り、下りる。実はここが「長次郎のコル」であったらしい。本人は全く気付かず、引き続き登りに入るが、風が強く、岩はぐしょ濡れ、行けそうもないと判断し、巻くことを考え、ななんと、「長次郎のコル」であったらしいをずりずりと下り、バンドを探す。もう、バンドはないのだ!雪渓の際を少し下ったところで、踏み跡が途絶え。途方に暮れる。悪い予感3。スマホのGPSを稼働させるも、グーグルマップでは詳細な地図は出ない。仕方なく、戻り、踏み跡を頼りに、先程、迷った地点まで戻る。濡れた岩を登ると、ルートらしき道筋を発見。ここで1時間近くロス。

長次郎のコルー剣岳山頂付近 何とか踏み跡を頼りに登って行くと、黄色のX印を発見。それを、超えると、休憩が可能な広場?に出る。しかし、X印があった。こちらではないということか?? もはや、完全に道に迷う。周りは五里夢中である。(すぐ上にある)剣岳の姿は見えない。仕方なく、X印手前の沢のようなところを下り始める。踏み跡がまたもや途絶える。もはや、これまでかあ!!!破れかぶれで、もう一度、踏み跡を頼りに登り返す。先程、休憩した地点の下に出る。更に1時間近くロス。そのまま、破れかぶれで、踏み跡をたどっていると、四方向の矢印がぽつんと立っているのが見えた。ここはどこ? →には文字は見えない、恐らく、必死の形相で目を皿の様にして見たが、ただ無情にも白いだけ。そのまま、少し進むと、岩に赤く早月尾根の表示があった。助かったあ。剣沢の矢印も発見したが、まだ、本人は「長次郎のコル」を超えたことを知らない。急に岩にマークが現れだし、鎖もでる。これは、ひょっとして、早月尾根の道ではと思ったが、鎖の出た有難さで、しかも、下りのため、そのまま、下りてしまう。しばらく、進むと、表示が出ている。既に、剣岳から0.5キロも下ってしまった。もはや、登り返す気力はない。時計を見たら午後2時半であった。後は、ひたすら下る。これでもかと下る。5時半で自然消灯。ヘッデン点灯。それでも、下る。馬場島に到着。全く人けはない。取り敢えず、生還。バカである。下りた時には、本人は「長次郎のコル」を飛び越えてしまったように考えていたが、そんな、はずはないのだ。五里霧中になると、もはや、正常な判断すらできない。縦走はしたが、剣岳(山頂)には登っていない。無事生還できたことが不幸中の幸いである。次回は、晴れた日に登らねばと強く、思った次第である。

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コメント

無事生還、よかったです
大変な目にあいましたね。
ガスると、マジでヤバイ所って知ってたんで、朝、布団がたたまれてるのを見たとき、窓の外の雲を見て「行ったんや。。大丈夫かな。。行きたいよな〜」と呟いてました。
天候重視 私も肝に命じます。
2017/10/13 11:42
Re: 無事生還、よかったです
その通りです。全く眺望はなく、人気もなく、剱岳の山頂直下で途方に暮れていました。天気は最高の友です。馬場島に下りた時は無事生還を一人で喜びました。阿曽原温泉は気持ち良かったでしょうね。水平歩道も楽しめたのでは!また、良い🌋旅を!
2017/10/13 12:47
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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