立山縦走•剱岳 〜憧れの剱に1番近づいた日〜



- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,593m
- 下り
- 1,583m
コースタイム
6:50 立山駅
7:55 室堂
8:45 一ノ越山荘
10:00 雄山山頂
11:00 大汝山
11:30 富士ノ折立
13:25 別山
14:30 剱沢
2日目
4:30 剱沢
5:30 一服剱
6:00 前剱
6:40 下山開始
7:40 剱沢
10:30 一服剱
11:20 剱沢
15:00 室堂
16:00 立山駅
天候 | 1日目 晴れ〜一時ガス〜晴れ 夜ピーカン 2日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
美女平からのバスでは、10kg以上の荷物は300円、往復で600円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・室堂〜立山連峰では綺麗な登山道、危険箇所はありません。 ・別山山頂から剱沢へは、直下する登山道あり。尾根沿いで剱御前小屋方面へ行くと遠回り。 ・剱沢テン場から剱澤小屋へは約5分、ちょっと遠い。 ・テン場は、トイレ、水道完備、飲み水は管理棟前の水場のみ(消毒済) ・前剱のピークの巻き道あり(今回の鬼門・・・) |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
憧れの剱岳・・・登山者たるもの一度は登りたい山の一つに剱は外せないと思う、何故なら私もその一人だからである。
いつものように金曜の夜に立山駅へと車を進める。Mapファンでは5時間半のところ、4時間半で到着。
車はそれほど満車でもなく、立山駅の外便所前の駐車場へと止め、仮眠を取った。
立山ケーブルカーの始発は6:40分、切符の販売は5:50からで案内板が置いてある。
朝イチは乗れなかったが、2番目の50分に乗車、美女平からは高原バスで立山の絶景に圧倒される、日本にこんなところがあったとは・・・素晴らしい景色の中に明らかに浮いた険しく、そして異様なオーラを放つ山があった、剱岳である。。。
室堂に到着するとイベントのTシャツを着た人たちが何人か見えた。フェスのスタッフだろう。室堂山荘にバナーがかけられているのが見えた。
天気は最高だ、日差しが強く、日焼け止めを忘れたことに気づく。。。
快晴の中雄山へと進む。石畳の整備された登山道である、スニーカーでも十分一ノ越まで行ける。コルでは北アの絶景を見ることができる。五色ヶ原方面も素晴らしい景色だ。山荘で小休憩し雄山への登りだ、お客さんがすごくたくさん、今年行った山では一番の賑わいだった。30分ほどで雄山神社に到着、後立山はガスに見舞われはっきり見えないが、先月行った針ノ木岳はすぐに分かった。
雄山からは、快適な稜線あるき。今回は久しぶりのテント山行なので思い荷物なので始めは、四苦八苦であったが、だんだん慣れて快調に歩くことができた。
大汝、富士ノ折立と順調に縦走し、別山へ。富士ノ折立からは下って、登り返す、気温が上昇し、かなりきつかったが、別山頂上から見る剱に疲れが吹っ飛んだ。ガスに覆われた剱はハイキング気分で登ってきた立山三山とは異なり、凄まじい異様さを放ち、ヒトを拒絶するかのような出で立ちでそびえていた。
なんと絵になる山であろうか!
別山頂上から剱沢へは直下する道がある、我々は間違えて剱御前方面へ行き遠回りしてしまった。
剱沢ではやや右側のトイレにも水場にもほど近い場所に幕営した。剱沢小屋は下り5分、登り10分の坂道の下にあり、ビールを調達。早速渇いた喉に放り込んだ、うめ〜ッス!つまみをほおばりながら、そして剱を眺めながらのビールはまさに絶品であった。
晩ご飯を済ませたころにはあたりは暗くなってきた。三脚を用意して星撮りの準備をした。まもなく夜にあり、撮影開始。しかしこの夜は月光が明るく、撮影は困難、カメラの調子も悪く、なかなか思った写真が撮れない。。。キリがないと判断した私は明日の剱登頂を胸にシェラフへと帰還。
翌朝3:00テントの外へ、月は隠れ星がはっきりと見えるようになっていた。何枚か撮影し、朝食の準備しながら登頂の準備を始めた。念のためカニ用にスリングとカラビナを用意した。
朝4:30いよいよ剱へ向け出発。
途中、剣山荘で最近のお約束の手ぬぐいを購入、早速頭に巻いてアタック開始。
結構な登りが続く、途中の休憩なしで一服剱へ着く。剱沢や立山、後立山などが朝日にあたりキレイな景色を見せてくれていた。
一服からは一度下り、武蔵のコルを通過し前剱へと登る。
ここが今回の鬼門になった箇所だ。
同行者Kちゃんはカメラを取り出し写真を撮りながら行くとのこと、先を急いでいた自分は、先に行くと行って登り始めた。。。
鎖など、楽しい登りをしながら、素晴らしい周りの景色を心奪われていた。。。
ほどなく前剱山頂へ到着し、Kちゃんを待つ。マツ、マツ、マツ・・・40分待つ!遅い!遅すぎる。。。マ・サ・カ ??
と思ったら、頭の中はそればっか、悪いことしか浮かばない。。。
目を離した俺が悪かった!自責の念に襲われ、本峰へ行くことは断念、捜索することにし、下山を開始。来る人に聞けども見ていないの一点張り。。。
オイオイ、マジか!?
ダッシュで下山し剱沢の富山県警山岳警備隊へ連絡。
携帯に何度かかけたが通じず、調書を取りながら、可能性を聞く。
「滑落の危険は常にあるが、一服からゼンケンまではそんなに危険箇所はない。
もしかするとゼンケン手前に巻き道があり、そこですれ違ったかもしれない」
「そうであってくれ!」
警備隊2名と一緒に、登りを開始した。
途中何人かに頂上にいなかったか聞きながら進む、いたかもしれないとの回答をもらい、歩を進めていった。
一服のピークを超えたその時!
「いたッ!」
登ってくる彼を発見。よかった〜、本当によかった〜・・・
やはりゼンケンをトラバースして本峰へ向かったとのことでした。。。
警備隊には、ガッツリお説教をいただきました。。。
今回はぐれたのは、完全に僕の責任でした、まだ山の経験の少ない人を危険な高度な山へ連れて行ったこと、目の届くところにいなかったこと。プランを再確認していなかったこと、思い込み先行で、コミュニケーションができていなかったこと・・・
この日、剱目前で起こった事件は、浮かれて山に入っていた自分の襟を正す山行になったと思う。
登れて当たり前、行けて当たり前、無事下山して当たり前と思い込んでいた。
まさかは、自分にも降りかかるかもしれないと常に考えていなければならないことを忘れていた。
特に同行者がいる場合は自分以外にも目を配る必要がある。初心者、熟練者問わず、皆の安全に気を遣うのは同行して山に入る者たちの責任である。
憧れの剱に一番近づいたその日は、剱が僕に山の教訓を教えてくれた日だった。
その教えを胸に、今度こそ剱の頂上に立つことを誓いながら、疲れた体をベットに放り込んだ。
剱さん、また必ず来るよ!
撮影機材 NIKON D700 16-35 f4 , 24-120 f4 , C-PL + BENRO 068m9
Yasupisoさん、こんにちは。
天候にも恵まれたようで、どの写真もスゲーステキです。
特にヘッデン、サイコー☆
剱沢のテン場もかなりソソられます。
ともあれ、ご友人が無事でなによりでした。
お疲れさまでした!
hansusyaさん
どうもです〜
天気はサイコーに良かったです。。。
しかし今回は、コンデジの電池忘れたり、何回か道間違えたり、どこか歯車がずれていました。
星の写真のように、ずれずれでした
次回からは気を引き締めていこうと思います!!
ハイ
剱沢のテン場かなり良い所です、ビールが遠いのが難点かな・・・
たくさん飲む人は、小屋で買ってきて、ちめたい水で冷やしておけばグッドですね
行きで同じケーブルカー&バスに乗っていたようです
ご友人の件、僕にとっても大変勉強になる感想でした。剱岳まさに「試練と憧れ」ですね。
リベンジのレコ楽しみにしてます
同じケーブルカーだったんですね
天気が少し心配でしたが、快晴になってよかったですよね。。。
リベンジのレコいつ書けるか分かりませんが、その時はまたご訪問ください
Yasupisoさん、訪問ありがとうございました!
PEAK踏めなかったのは残念でしたが、友の無事を心配する心持ちは大事ですよね
毎度の事ながら写真イイっすね
次回も楽しみにしてますよ〜
massy さん
いやはやお恥ずかしい話です。。。超初歩的なミスでした・・・
今後は気を付けます!
写真お褒めいただき、ありがとうございます。。。
今回コンデジの電池忘れというハプニングのため急遽すべて一眼レフでの撮影になりました。
しかも電池が初日に切れるという準備の悪さ
ルート確認にしろ、持ち物にしろ、本当にダメダメですよ
山に入る前は、いい準備しなきゃアカンですね
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