【 雁峠〜飛竜山〜雲取山 】奥秩父主脈東部縦走(ツェルト泊)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 36.5km
- 登り
- 1,978m
- 下り
- 2,498m
コースタイム
2日目 5:30将監小屋-7:35禿岩-8:05飛竜山-9:00北天のタル-10:30三条ダルミ-10:50雲取山山頂(昼食休憩)11:40-
12:10奥多摩小屋-12:50七ツ石山-13:10七ツ石山小屋-13:40堂所-14:45鴨沢バス停
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路 鴨沢〜奥多摩駅(西東京バス)¥610- |
コース状況/ 危険箇所等 |
〈新地平〜雁峠〉 道標、リボン多くルートは明瞭ですが、約5〜6回徒渉を繰り返します。 先日の台風の影響か水量が多く、流れが激しいので注意が必要でした。私は最初の(ケルンがある箇所)徒渉のみ裸足で渡りました。 〈雁峠〜笠取山〉 特に危険箇所はありませんが、笠取山の急登はちょっとキツいかも。 〈笠取山〜唐松尾山〜将監峠〉 特に危険箇所はありません。 〈将監峠〜禿岩〜飛龍山〉 将監からの最初の登り、寝起きの体にはこたえます。それ以降は南向きの歩きやすい山道。飛龍権現からの登りは、やや分かりにくいところも。 〈飛龍山〜北天のタル〜三条ダルミ〉 特に危険箇所無し。歩きやすい。 〈三条ダルミ〜雲取山〉 急登。 〈雲取山〜七ツ石山〉 安心して歩ける気持ちの良い広い尾根です。 〈七ツ石山〜鴨沢〉 特に危険箇所無し。ひたすら下るのみです。 |
写真
感想
奥秩父の登りたい山はほぼ登ってしまい、それなりに経験値は上げた…つもり。
そろそろ次のステップの南アルプス(自分で勝手に決めている)へ行きたいという思いが日々募る。
ただ、装備に関しては未だ不安が残る。登山者必携のツェルトさえ持っていない。そこで、ファイントラックの“ツェルト 1”を手に入れた。
基本ビバーク用と考えているが、一度も使ったことがないというのも、ちとまずい。また一方、あわよくば今後テント代わりに、常用したい気持ちもある。
ではツェルト泊を身近な山で試してみよう…、時期は初秋の今がベスト。
そういえば、この夏の奥秩父主脈縦走では、雁峠より以東の雲取山までは歩いてないじゃん、ってことで、
今回の山行は秋の気配漂う雁峠から雲取山までのシブい奥秩父を、ツェルトと共に縦走することに決定。同時に奥秩父主脈縦走の完了を計画する。
【行動記録】
9月24日(土)初日
〈塩山バス停〜新地平〉
西沢渓谷線のバス停前には多数の登山者の列。
早朝の冷え込みがキツく、薄いフリースをTシャツの上から羽織ってしのぐも、
足が震えが止まらなかった(緊張のせい?)。
定時にほぼ満席で出発、新地平では私と2人組の男性が下車、登山口へ。
〈新地平〜雁峠〉
夏に逆向きに歩いたルートなので、安心して軽快に歩き始める。
この道は、場所によってはリボンが鈴なり状態だが、全く無い箇所もある。
ただ、ほぼ一本道なので迷う事はないはず。
ケルンのある最初の徒渉箇所は、台風のせいか水量が多く激しい流れだったので、
なるべく浅めで緩い流れを裸足で渡る。
それ以外の徒渉はどうにか靴のままでOK。
沢から離れ、すこし登ると雁峠、一挙に視界が開ける。
ベンチでコンビニで買ってきたおにぎりで昼食とする。
〈雁峠〜笠取山〉
雁峠避難小屋を左手に見ながら、分水嶺の看板のある所で、笠取山方面に分岐。
麓に着くと山頂までの急勾配の道筋が真っ直ぐ見え一瞬たじろぐ。
細かくジグザグに続く単調な急坂を、ゆっくり登り詰めると笠取一つ目の山頂標識。展望良好、さっき迄いた雁峠も良く見える。
さらに稜線に沿って進むと、2つ目の山頂標識。
〈笠取山〜唐松尾山〜将監峠〉
この間2時間程度、ひたすら歩き続ける。
道がしっかりしているので特に問題無いが長くてツライ。
最後にチョーシブい山頂標識を確認して、将監峠へ下っていく。
〈将監小屋〉
15時30分、将監小屋着。受付を済まし、テン場を視察。南向きに傾斜したテン場にすでに2張りのテントが有り。
私は控えめに小屋から一番離れた高い位置で設営開始。10分程度で完成。
狭いけれど、楽しい我が家的に悦に浸りながらも、とりあえず夕食を済ます。
だんだんガス立ち込める中、早めにシュラフに入るもなかなか寝付けず。
暗くなってからジッパーを明けると、外は漆黒の闇。天には降るような星空。
本当に来て良かったと思った。
9月25日(日)2日目
翌日4時起床朝食、薄明るくなってからツェルト撤収、5時30分頃出発。
〈将監峠〜禿岩〜飛龍山〉
峠からの最初の登りは起きがけの体にはかなりキツい。
その後は緩やかな起伏のある稜線下、南斜面の明るい山道をひらすら早足で抜ける。日の出前の冷たい風が気持ちいい。
禿岩には先行者が一人。少し雲が多めだが展望絶景。すぐに飛龍山へ向かう。権現脇から飛龍の登りに入る。
リボンはまばらだが、上に上に行けば稜線にたどり着き、稜線上をシャクナゲのトンネルを抜けるように詰めれば山頂。
そのまま先に下ったほうが、時間的には稼げるが、すこし不安を感じ、来たルートを戻る。
〈飛龍山〜北天のタル〜三条ダルミ〉
〈三条ダルミ〜雲取山〉
雲取山の取り付きから、急斜面を登る。もう少しで秩父主脈縦走完了と思うと、嬉しい反面、少し寂しい。明日からの仕事の事が頭をかすめる。
ロングトレイルの疲れた体にはかなり応えるが、どうにか登り詰め、避難小屋脇で昼食。
〈雲取山〜七ツ石山〜鴨沢〉
さて、帰る。ここから七ツ石山までは今年のGWに歩いたコース。明るく広い尾根道をどんどん下る。
七ツ石山から小屋経由鴨沢までも、飛ばし気味に下山。
【ツェルトについて】
設営に関しては、事前に近所の人目につかない寂しい公園で、蚊にさされながらも黙々と練習をした甲斐あって、本番でも無事完成。
しげしげ眺め悦に入るも、ザックと共に中に入ると確かに狭い。
中であぐらを組むと頭で内面を持ち上げてしまう。不用意な動作でペグが抜けたり、ロープのテンションが緩まないか、不安を感じる。
また、夜半過ぎに目を覚ますと、ツェルトの内面にしっかり結露が…!
シュラフカバーを持って無かったので、濡れないように気遣い、思ったように寝返りも出来ずで、結構なストレス就寝。
せめて大型のゴミ袋でも持ってくれば良かった…。
ただ、周りの快適性を重視した立派なテントを羨ましく思う反面、
この小さな簡易シェルターに削ぎ落した潔さ、美すら感じ愛らしく思ったのは正直なところ。
今回の山行で、ツェルト泊に関するおおよその手順や準備、装備不足も判明したので、今後はもう少しだけでも居住性を上げる事ができるかも…。
これで奥秩父主脈縦走も完了、今度は南アルプスへ…行けるかな。
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