土合-谷川岳-平標山-土樽


- GPS
- 16:38
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 2,405m
- 下り
- 2,473m
コースタイム
11月3日 2:30土合駅C0-2:56西黒尾根登山口-4:56ラクダの背-6:10トマの耳-6:25オキの耳-7:10肩の小屋-7:47オジカ沢ノ頭-8:11小障子ノ頭-8:18大障子避難小屋8:59-9:17大障子ノ頭-10:07万太郎山-10:29越路避難小屋-10:37毛渡乗越10:56-12:07エビス大黒ノ頭-12:30エビス避難小屋-13:23仙ノ倉山-14:08平標山14:20-16:25第1渡渉点(大根下シ沢)-16:30第2渡渉点(大根下シ沢)-16:52第3渡渉点(ノボリカケ沢)-17:30つり橋-19:08土樽駅20:53-21:10越後湯沢駅(駅寝)
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
平標新道:人通りが少なくハードなコース。急斜面で道も迂回せずほぼ直線なので滑りやすい。下りにはあまり向いてない。道幅も基本狭く、ところによって斜面へ切れてる。森林限界は1570m程度それ以上は笹。風はほとんど通らない。湿った朽木が多く、木の根や倒木をまたぐ箇所が多い。ただし道端のヤブは終始丁寧に刈り取られていたのでヤブを漕ぐ事はなかった。渡渉点は3箇所あるが、濡れたくないのならどれも渡るには慎重を要する。石の足場があまり良くない。また多少の増水でも渡れないかもしれない。 登山ポスト場所:土合駅、土合口の谷川岳登山指導センター、土樽駅 |
写真
感想
11月2日
ふと思い立ち、前からやりたかった谷川岳から平標山の縦走を計画した。計画上は1泊2日にしたのだが、調子が良ければ日帰りに挑戦しようと思った。一人山行だと色々実験してみたくなる。こんな経験できるのは大学にいる間だけだろうし。
前日、終電で土合駅に着いて土合駅の登山ポストに入山届をいれる。
土合駅のトイレが新しくなっていてすこし驚いた。場違いなほどにきれいなトイレに変わっていた。
テーブルで夕飯を食べてると、外から人がぞろぞろと入ってきて土合駅を見学していく。どうやら明日のロープウェー始発組らしい。ロープウェーの駐車場が閉まっているので土合駅に来たようだ。おじさんが一人食べ物と酒を持ってテーブルに来て食事を始めた。僕にもお酒を勧めてくれたのだが、明日早いからと丁重にお断りした。少し気まずい気分になりながら奥の待合室に行き、マットを敷きシュラフに入って寝た(22時頃)。
11月3日
2時前に目覚める。少し早いかと思ったが、谷川岳山頂のご来光を期待して出発することにした。懐電をつけて土合口までの道路を歩いていると今日は休日だからかこんな時間でも車2台が通りすぎてロープウェーの方に向かっていった。西黒尾根登山口すこし手前の道路では大量の落石で車幅制限されていた。
歩き始めると体はすぐ熱くなり、汗が出た。ラジオを聞きながら登っていたら天気予報では案の定今日は気温がかなり高いという。地点は忘れたが、気温が最高23度、最低16度と言っていた。軽アイゼンとか防寒具とか冬装備を入念に持ってきたが全く必要無かった。事前の天気予報を見るとき、気温もよくチェックしておけば良かったと後悔した。
上を見上げても星は見えず、空には一面に雲がかかっているようだった。
暗闇の中を登っていると獣の逃げる物音にビビる事があるが、意外にもラジオを流しているせいか獣の物音はほとんど感じなかった。
もう一つ暗闇の登山で小心者の私がよく経験するのは、遠くの車などの光を近くの登山者の光と勘違いする事だ。休憩中、後ろを振り返ると光点が2つユラユラと音もなく揺らめいていたのだが、その時はどう見ても人が登ってきている様にしか見えなかった。近くに人がいるという安堵感とその不気味さからくる恐怖心とが混ざった複雑な気持ちで、半場その光から逃げるように登り続けたが、見晴らしが良くなるラクダの背辺りに着くと、後ろからついてくる光は消えており、代わりに麓の光が薄っすら灯っているだけだった。そこでまた幻をみた事に気づき、孤独な気分になった。
5時を過ぎると空がだんだん青黒く光を帯びだし、稜線とのコントラストが明確になっていく。空はやはり雲が多く、ご来光は無理だと分かった。
トマの耳に着いた頃には周りは完全に明るくなっていた。肩の小屋の方を見ると人が出てきていた。
オキの耳まで行き、休憩中に紅茶を沸かして飲んだ。ほとんど風は無かったのだが、片付けている間に体は冷えてしまった。
肩の小屋の人に軽くあいさつをして、とりあえず大障子避難小屋へと向かう。
時間を稼ごうと、下りや平地では小走りで歩いたのだが大障子避難小屋に着くと疲れがドッと出てバテてしまった。
ここの水場で水を補給した。オジカ沢ノ頭の方から湧いている水の様だったが、思ったより近い所に水場があり、水質が少し心配になったが、一応味はうまい。
大障子ノ頭から見る万太郎山は雄大で流線型が美しく、まるで巨大な竜が眠っているかの様な印象を受ける。そして万太郎山山頂にでると目の前には谷と尾根の起伏に富んだ仙ノ倉山が現れる。
万太郎山から毛渡乗越までの400mの下りは楽だったが、今度はさらに登らなければならず、そろそろこの稜線のアップダウンに嫌気がさしてくる。
。
苦労してエビス大黒ノ頭を越すと、仙ノ倉山との間のコルにエビス避難小屋が見えるようになる。また下って登るが仕方ない。
仙ノ倉山で今日最後の登山者とすれ違う。肩の小屋からここまでで4人の登山者とすれ違った。
仙ノ倉山から平標山までは緩やかな坂に木道がほぼ続いており、あまり疲れないがすこし距離がある。仙ノ倉山からは稜線の周りに緩やかな平原が広がり景色が変わる。
平標新道はそれまでの道と違い、通行者が少ないため土もあまり踏み固められておらず、また斜面をほぼ一直線で道を結んでいるのでかなり急であり、落葉が道を覆っているので、かなり滑りやすかった。あと私の靴も選定ミスで冬用の靴で来てしまっていたので、石や木の根の上はよく滑ってしまい、この靴で来たのをかなり後悔しながら下りた。
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