新倉から転付峠越えの二軒小屋ベースの荒川岳、赤石岳周回
- GPS
- 22:09
- 距離
- 55.4km
- 登り
- 5,516m
- 下り
- 5,514m
コースタイム
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 4:43
- 山行
- 10:59
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 12:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | ヘルシー美里、旧早川北中学校の木造校舎を活用した、町営の保養・研修施設です。 |
写真
装備
共同装備 |
食料3日分
テント2張り
バーナー2セット
|
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感想
totoriさんのお気に入りのコースに誘われ、大学ワンゲル1年の南アルプス全山縦走の夏合宿で訪れた赤石岳、荒川岳に40年ぶりに行ってきました。
伝付峠、二軒小屋から荒川岳までははじめて行くところです。
早川町新倉には、甲府から国道を走り、ダンプの通る林道を車で登っていきます。
3連休なのでもっと登山者がいるものと思っていたのですが、他に1台だけでした。
1つ目の尾根の危険な箇所は工事用のレールが現れるところですが、悪い箇所には麻のロープや黄色いワイヤーに導かれ急な尾根を登っていきます。久しぶりの重い荷物では沢登りの高巻きのようなところは厳しいです。
尾根を登り切ると反対側の沢に下り旧道に合流します。
旧道は趣のある道で水量のある沢の左岸を進んでいきます。
ところどころ手作りで補強された橋やロープがあり歩くには問題ありません。
ところがゴーロの沢の中を行く内に石に書かれた青いペンキの矢印が草に隠れて分かりづらいところがあります。
それから工事現場が現れプレハブ小屋に発電機、ブルドーザなど置いてあります。
出会いからは本日最後の登りで、峠の前のおいしい水場を目指します。
二軒小屋のキャンプ場は、ロッジの前にあり、手入れの行き届いた草地で食事には木のテーブルが使えます。さらにビール、ジュースのリーズナブルな価格の自販機がありがたいです。
2日目はiphoneの目覚ましで全く起きれずごめんなさい!(後で確認したら小さい音量でした)
暗い中、千枚岳への取り付きが急で悪戦苦闘し樹林帯を延々と登ります。
左側の見晴らしが出てくると気持ちの良い尾根で、千枚小屋から登ってくる登山者が見えるようになります。
1日目の久しぶりの重荷の疲れもあり、いくら荷物が軽くなっても厳しい登りでした。
しかし、稜線に出るとこれ以上ない天気でお花の咲く中、これぞ夏山という感じでした。
荒川岳でLINEを見たら20分前に出ているということで荒川小屋に急ぎます。
荒川小屋手前の沢で冷たい水をいっぱい飲み小屋に到着しやっと再会、でもコーラも売っているし足も攣りかけているので少しゆっくり休憩することにしたため、またお別れです。
その先には一面黄色のお花畑がありそんなに急いでももったいないと思うようになる。
荒川小屋から赤石の斜面は雄大なトレールで実に気持ちいい。
totoriさんは赤石の頂上を独り占めして待っていてくれてやっと追いつくことができた!
頂上で食べたオレンジが美味しかった。
後は下りなので小走りに駆け下り、赤石小屋で抹茶アイスでリフレッシュしたおかげで椹島まで一気に下れました。でも下るに連れて気温が上昇し暑いので、二軒小屋への林道で水浴びをして、後は汗をかかないように歩いて帰りました。
この林道は頻繁に沢が合流し水場に困らず風邪通しも良くて歩きやすい道でした。
3日目は荷物も軽くなり伝付峠には意外とあっさり到着。
展望台は昨日のルートが手に取るように見れて行く価値があります。
帰りも楽しみにしていた水場でたっぷり飲んで下ります。
心配していた新道のレールのところで古い道に進んでしまい、前方にガレが現れ怖い思いをしました。慣れていない人だと、こういうところがやばいのでしょう。
新道の道はあんまりよくないけど、二軒小屋キャンプ場はほんとに快適で良かったです。
新倉は東京からのアクセスが良くこのルートは穴場ですね。
山全体がすごく奥にあり山深さを感じれました。
二軒小屋からの荒川赤石の周回はそれほど厳しくなく快適ないいルートでした。
totoriさん、お誘いいただきありがとうございました。
今年もまた伝付峠超えの二軒小屋へ。
だけどもう新倉から伝付峠までのクラシックルートは行けなくなるかもしれないなぁ。。と感じましたが、そのお話は後述します。
三連休なのに相変わらず二軒小屋のテン場はガラガラ。今回新倉からの登山道でお会いしたのは釣り人お一人だけでした。
新道からのトラバースは一部尾根の手前がえぐれ大きく崩落していて危険でした。
また、工事関係者用の物資を運ぶレールが数キロ登山道にまたがってつけられていました。
それらをよけたり、ざれた急登をロープをつかんで登らなければならず、特に復路の激下りは本当にしんどかったです。今年の新道旧道を結ぶルートはコースがさらに直登になっているので、テント装備ではあまりオススメできません。
それから去年まであった旧道へ出てすぐのハシゴが撤去され(流された?)ルートが変わっていました。
確かにいつ壊れてもおかしくないハシゴだったけど、なんだか寂しかったです。
複雑な思いでたどり着いた二軒小屋はいつもと同じ風景でほっとしました。
今回お互いに食材をたくさん背負ってきたのでゆっくり夜ご飯を作ってたくさん食べました。翌朝の行程が長いので早めに寝なければ!ということで3時スタートを約束して就寝。
ところがくろすけさんが時計が鳴らなかった!と寝坊したので、とりあえずスタート時間を遅らせることに。ご飯を食べてもまだまだ出発できなそうな雰囲気だったので、2時に起きて準備万端な私は3時20分にスタート(笑)
どうせすぐ追いつかれるでしょ〜と真っ暗ななかひとり千枚岳までの急登を行くことに。
ところが千枚岳の山頂に着いてもまだ来ないので、とりあえず悪沢岳で待つ!とLINEを送る。悪沢岳についても来ないので荒川小屋で待つ!とLINEを送る。途中シナノキンバイとハクサンイチゲのお花畑と山々の稜線と富士山が素晴らしかったから、くろすけさんが来たら写真を撮ってもらおうと思ったのにまだ来ないT^T でも悪沢岳の西壁は去年に比べてお花が少なかったからがっかりしていたので、あのお花畑はステキなサプライズで嬉しかったな♪
荒川小屋に着いてゆっくりコーラを飲んで待っていると、ようやくくろすけさんが現れた。
でもしばらく休んで行くという事だったので、赤石岳で待つことに。
ところで赤石岳まで単独行動だったせいか、荷物の少なさと私の風貌(なんか山慣れしてなさそうに見えるらしい)にすれ違う登山者にことごとく心配される。
小さく見えるザックの中には一応水2リットル、雨具、ソフトシェル、GPS、ライト、エイドキット、おにぎり、飴たくさん、パン4個など入ってたのに何も持ってないのか?と思われたらしいf^_^;
特に悪沢岳の手前で会った方に今回の行程を告げたら「ダメ!2泊3日のコースだよ」と言われたので「一応コース時間考えて計画してます、、」と答えるもちょっと不安になってきた。。余計なこと言わなきゃよかったな。。くろすけさんが一緒ならそんなこと言われないんだろうな。
赤石岳の山頂でくろすけさんをしばらく待っていたら息が少し上がっているのに気づいた。
久しぶりの3千メートル級の山は呼吸が少し苦しかったみたいです。
くろすけさん合流後オレンジを食べたりしながら2人でようやく一緒に行動(笑)
次の赤石小屋でまた休憩。ガラスの器に入った抹茶アイスが美味しかった。可愛い山小屋だったな♪途中前を歩いていた男性が登りも下りも早くていいペースで小屋まで行くことができました。静かな山歩きを邪魔してごめんなさいf^_^;
赤石小屋から一気に下るとあっという間にさわら島。でも二軒小屋まではここからまだ3時間。走れば半分くらいだけどもう暑いしのんびり歩くことに。途中くろすけさんが水浴びする!と道沿いの滝に入ろうとしたので、私はいいです〜と歩いたり走ったりちょこっと水浴びしながら先に二軒小屋に戻りました。途中、完成したばかりの千枚岳新登山口の吊り橋がありました。
荒川岳、赤石岳ぐるりができて、達成感で大満足な打ち上げ。でも私のつくったおから炒めと生姜焼きの味が濃すぎて「生のほうがまし!」と最近塩分を気にするくろすけさんにはあまり食べてもらえなかった(涙)くろすけさんは今回赤石岳で食べたオレンジが一番美味しかった!と言うので色々おかずを作ったのにちょっと悲しかったです。しょんぼり(´;Д;`)初日のポテトグラタンは美味しかったと思うんだけどな。
翌朝は4時に綺麗な小鳥のさえずりで目が覚め、外に出たら他のテントはもう1張りになっていました。みんなどんなルートなんだろう^_^;
新倉に戻る途中、2年ぶりに伝付峠展望台に行ったら、昨日登った赤石岳や聖岳までバッチリ見えました(*^◯^*)
余談ですが、、今回新倉から伝付峠までの登山道がどうしてこんなに様変わりしてしまったのかと首をかしげていましたが、ある人の記事を読んで、ここがリニア中央新幹線のルート上にあると知り、納得しました。
それにしても南アルプスの地下にトンネルができるなんて本当に驚きました。ヘリで運び込まれたたくさんの建機と資材、それらを置くためなのか、去年まで鬱蒼としていた森が、たくさんの木が伐採されて至る所でぽっかり穴があいていました。採掘され山積みとなった土砂(どこに運ぶのか?)。
お気に入りの静かな登山道が工事現場と化していく光景を今回目の当たりにして、少なくとも景観は大きく損なわれていますし水質や生態系が現状維持されるとは思えません。JRの報告書を読みましたがどうも納得できないのでした。。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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kurosukeさん、totoriさん、こんにちは。
相変わらずの高速登山ですが、kurosukeさんが中々追いついてこないというくだりは笑ってしまいました。それだけtotoriさんが速かったのでしょう。
すれ違う人がtotoriさんの軽装を心配するくだりも、確かに見かけはザックが小さいので、そう思うかもと納得しました。でもその人たちが、totoriさんのこれまでの登山の実績(そのロングと速さ)を知ったらさぞや驚くだろうとも
新倉から伝付峠、そのうち使うつもりだったので、現状を知ってちょっとがっかりです。もう少し自然保護も考慮できないのかな〜とは素人目に思います。
Futaroさん、こんにちは。
totoriさんより入院していると伺いました。
お身体、大丈夫でしょうか?
新倉から伝付峠ですが重い荷物では厳しいです。
沢登りをやっている人ならば大丈夫だと思いますが普通の登山者は行かないほうがいいのではないかという印象です。工事で道がずたずたです。
この先どう変わるのかわからない状況です。
快適な二軒小屋へのいいアプローチなのに残念です。
後ろから追うには二人のスピードにかなりの差がないと無理ですね!
そうなんです、くろすけさんが珍しくお疲れでした。私はマラソンのタイムももどんどん遅くなってるし年々体力は落ちているんですが、山の経験値が少しは上がっているような気がするので、それでなんとかカバーできているのかもしれません。
念願のぐるりができて大満足です♪
でも私も骨折経験ありますし、お互い怪我のないように気をつけて山を楽しみましょうね!回復して禁止令が解けたらまた山にご一緒できればと思います♪
リニアの話は全然知らなかったので本当にびっくりでした。
去年そうめんを茹でた木陰の涼しかった場所はもうありませんでした。かわりにあったのはヘリで運び込まれたショベルカー、、知らないって怖いですね。
kurosukeさん、totoriさん、こんばんは。
伝付峠越えは懐かしいですね。南ア南部へ行くには静岡経由よりも便利なので私もかつて何度か使いました。
でも急峻な谷沿いの巻き道の桟道で死ぬほど恐ろしい思いをして
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-117204.html
以来、この道を使うのが怖くなって、それ以来南ア南部へは笹山越えや笊が岳越え
をしていました。
その後整備されて快適になっていたんですね、
でも、あの美しい沢がリニア工事でこんな悲しい状況になっているとは
知りませんでした。なんとも悲しく、心が痛みます
kurosukeさんは珍しく体調不良だったんですね、私も笊を超えて椹島ベースで
赤石・聖周回しようとしたときに、やはり初日の疲労がたたって
2日目に周回できず赤石ピストンのみになったことがあります。
まあ、totoriさんの登りのスピードはとんでもないですからね、
kurosukeさんでも追いつけないことはあるでしょう。
見かけとのgapの大きさもtotoriさんの特徴ですね 、すれ違う人に
変な誤解を与えても仕方ないかな
kurosukeさんの口に合わないというtotoriさんの料理、食べてみたいですね。
昨日tottori(鳥取)旅行から帰ってきましたが、あちらではtotoriさんのことを
思い出していましたよ
shigetoshiさん、さすがです。
前々から伝付峠のアプローチを使っていたとは。
でもご無事でよかったですね
でもこういうところに行くには懸垂のできるロープぐらい持っていないと精神的に安心できないですね
伝付峠から赤石は山も深く人の入らない自然なのにリニア工事で破壊されるというのは悲しいです。取り返しのつかないことなのに何とか阻止できないものでしょうか。
笊ヶ岳もまだ行ったことがないので、工事の本格化する前に行っておいたほうがいいかもしれません。
鳥取で思い出していただけて光栄です(笑)
2008年のレコ読みました。
そんな危ないルートだったんですか??
旧道が崩れたのは2011年と聞いていたのですが、その前から危ない箇所があったんですね。
2013年から新道から旧道へのトラバースルートができたようです。
いつも工事の方がいて登山道整備大変だなぁなんて思っていたらリニア関係者だったんですね。
そのおかげで台風が来て登山道が崩れてもすぐに別ルートができて通れるのですが、物資運搬のレールがあったり建機が増えてたりなんだか複雑な心境です。
機会があれば来年あたり久しぶりに行ってみませんか?
私も今後どうなるか、あの美味しい水場がなくならないかなどと色々心配でつい毎年行ってしまいそうです。
今度は笹山か笊ヶ岳に行ってみようかと思っていますがきっとシゲトシさんの事ですからもう行かれてますよねf^_^;
転付峠への道、上りで使うには問題ない感じでしたが、確かに崩れたモノラックやら寸断された登山道やらで初見で下るには難しそうな感じでしたね
短パンだったので茨にそうとうヤラれましたが
大井川の西俣東俣も工事土砂の廃棄物置き場になるようなことを聞いていますし、二軒小屋近くの雰囲気もこの先変わっていってしまうのかもしれません。
白根南陵でしたか、紺野さんと一緒とは驚きです。
こんなマイナーなところに同じ日とはほんとに奇遇ですね。
それにしてもこんな山の中にいきなり重機があるのには驚かされました!
お金のかけかたが違うと思ったらリニアなら納得ですね。
伝付峠の尾根があるお陰で山深い自然が残されているのになんとかならないものでしょうかね!
この辺は今のうちに行っておかないとダメですね。
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