【奥穂・前穂】不純な動機で重太郎新道日帰り
長野県
岐阜県
yamahiro
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,922m
- 下り
- 1,909m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 12:02
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 12:45
| 天候 |   昼頃から  (ガス) が湧き始め前穂登頂時点では奥穂全体が の中午後の重太郎新道の下りも概ね の中同新道下部から再び |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
  ○沢渡バスターミナルにマイカー駐車（1日600円） ○行きはシャトル便の始発（4：40）にて上高地入り （帰りの時間が不透明だったので 行きの切符だけを購入（1250円） ○帰りは路線バス（上高地→新島々駅）の最終便 （18：45）を利用（1250円） ○アルピコのHP等では上高地からの路線バスの乗車には 整理券が必要と書かれていますが、 窓口で聞いたところ沢渡までの場合には不要とのこと ただし、乗車時に正規の路線バスの列ではなく、 7番（シャトル便）の列で待つように言われ、 新島々まで乗る人達が改札を終えた後に、 係員にバスの中に誘導されました ○今は釜トンネルの通過可能な時間帯が20：00なので、 沢渡までのシャトル便の終了後や路線バスに乗れない （乗らない）場合には、タクシーを使うことになります |
写真
拍手この日の沢渡BT始発
4:40のシャトル便で到着
思っていたよりも人が
多くなくて少々安堵
歩き出すと、至近に
キビタキが飛んできて
大きな声で囀り始めました
近寄っても逃げません
頑張っていってこいと
激励してくれているようで
何だか嬉しくなりました
のんびり標高を上げて
ふと振り向いてみると・・・
さっき歩いてきたばかりの
観光地が眺められました
シャクナゲがブーケのように
咲いているのを見かけました
標高2130mの1番標識
「小屋見峠」を過ぎると
テント場の入口のところに
水場がありました
行きはスルーしましたが
帰りは助かりました（後述）
テント場を通過する時点で
前方から今日の朝日が登場
振り返ると先程通過した
岳沢小屋が遥か下に・・・
「馬の足形」なんて名前は
返上させたくなるような
可愛らしさ
キスゲのラッパからは
何か聞こえてきそうな気配
この後は登山道の様相が一変
最初は写真上方に見える
幅の狭い隙間を通過しますが
太っちょは少々難儀
→岳沢パノラマ】
左手は絶壁
岩のタワーマンションと
名付けたくなりました
→岳沢パノラマ】
樹林帯の中の急登を詰めて
いくと、次に現れるのは
約6mの2連梯子
これは最初のやつ
→岳沢パノラマ】
これは2つ目
12mの梯子を通過した後
なので、心は平穏
落ち着いて登れば問題なし
→岳沢パノラマ】
鎖も出てきたりしますが、
手掛かり、足掛かり多く
ここの登りでは必要なし
→岳沢パノラマ】
さっきは目立たなかった
2つの山が左右に・・・
→岳沢パノラマ】
左には助さんこと霞沢岳
未踏にて今度登らんと
→岳沢パノラマ】
右には角さんこと焼岳
他に見られぬ独自性
→岳沢パノラマ】
真中は御老公の乗鞍岳
向こうからこちらは
何度も眺めましたが、
今日は逆です
→岳沢パノラマ】
御老公の背後には先程は
見かけなかった風車の弥七
じゃなかった、御嶽さん
→岳沢パノラマ】
迫力に圧倒されます
見ているだけでもう十分
更に上を目指します
この辺りは浮き石も多く
要注意
ここまで余りペースが
よくないので、
前穂の頂上は一旦諦め
先に奥穂に向かうことに
岩の多い道を何気なく
進んでいますが、
振り返ると・・・
下方のあの岩塊を越えて
どこまで急なのこの道は！と
小言を言いたくなりました
紀美子平直下にある
逆スラブ上の鎖場
岩に小さく削った足場もあり
登りの通過ではそれ程
苦になりませんでしたが
下りは後述
最初の目的地に漸く到着
人が大勢いたので
呼吸を整えて早々とスルー
紀美子平を出発した直後が
少し歩きにくく感じましたが
コルまでは普通の登山道
ハクサンイチゲ（白山一花）
に声をかける余裕も
出てきました
一昨年ラーメンを食べたり
過去色々頂いたテラスも
バッチリ
そして、「ザ吊尾根」
前方の奥穂にこれから
吸い込まれます
気持ちよくなってきて
少し足が軽やかに
なってきました
まだまだ続きます
左に赤いウェアを来た
小さな人影が見えますか？
お槍さんでした
この後は雲隠れ
あと1時間早く来てれば
3000m以上の稜線を
歩いていると実感する瞬間
（実際の標高はもう少し
高いんですが・・・）
「おまえはよくやっている」
と誉められました
「ありがとうございます」
常念岳、向こう側の
前常念の尾根も見えてきて
十数年前に奥穂から常念を
初めて見つけた時の残像が
蘇りました
休憩しながら
ザイテンから涸沢に下りて
上高地に戻るか
ピストンで帰るかを算段
今登ってきた重太郎新道を
下りに使うのは
気が進まないのですが
ピストンで戻ることに
しました
涸沢ヒュッテ
人が余り見えないようですが
日曜の午後ともなると
空いているのかな？
イワヒバリ（岩雲雀）が
我が家のように
群れで遊び回っていました
雪渓の縁に・・・
私もそんなところに
とまって涸沢を
見下ろしてみたい
岩場に猛禽出現！
とカメラを構えたのですが、
錯覚でした（笑）
登ってきた鎖場を戻りますか
下りはちょっといやな感じ
赤い花のオンタデ（御蓼）
吊尾根を歩きながら
前穂の頂上に寄るか否か思案
前穂頂上までの往復にかかる
標準CTは地図によると50分
残り時間も微妙だし・・・
さあ、どうする？
あれを登っていくのか・・・
結構急だなあ・・・
それでも、やっぱり行こう！
この後は急坂の岩達と
手を取り合い
肌を寄せ合って・・・
何とか頂上に到着
ザックも背負って登ったので
40分弱かかりましたが・・
肩を並べ合う頂上群
小兵達による満員電車状態
南アの巨大な山々と比べると
第一印象が大きく違いますね
前穂頂上から紀美子平へは
30分弱もかかりました
標準CTは20分
やはりここのCTはちょっと
厳しいんではないか？
紀美子平直下の逆スラブ鎖場
は岩が渇いていても滑ります
背に腹は代えられないので
誰もいないし気兼ねなく
半分尻セード状態で降下
ここまでは岩場でヤレヤレ
ここからも樹林帯の急坂で
ヤレヤレが始まります
12m梯子
登り下りは楽し♪
ただし疲労で注意散漫だと
落下しかねないので
気は抜けません
最近足が攣り易いので
経口補水液を採るように
してます
テント場下の水場で
クエン酸粉末飲料を
溶かして空ボトルに補給
小屋には寄りませんでしたが、
そこにあるだけで安心
感謝しなければなりませぬ
あの天辺まで往復したんだ！
とこの写真で叫ぶつもり
でしたが叶いませんでした
18:45発新島々行き
路線バスの最終便で
沢渡まで戻りました
以下はおまけです
春に訪れたものの
ドタバタしていて
レコにできなかったので
横尾からの前穂高岳
いずれも前穂高の頂上から
見落ろすことができたので
ここからも前穂が見えるはず
■ヒガラ
（日雀）
親鳥がわざと餌をあげない
ような動き・・・
餌採りの訓練でしょうか
感想
【1】不純な動機
●自己紹介の際などで趣味の話をしなけれはならなくなった時に、ただ山歩きが好きだ、ということで終わればそれまでなのですが、どんな山に登るのか、など突っ込んだ質問が来たときに皆さんどうお応えされてますか？
●答え方はいろいろあると思うのですが、私のように思い立ったら低山でも高山でもどこにでもでかけて見所を探して歩くのが好きで、最近は特にピークよりもむしろ花・野鳥・昆虫や小動物など自然観察の方に興味あり、ということですと、相手にきちんと理解してもらうには少々説明が長くなってしまいます。
（自分で熱く語っても、相手には只のマニアックな奴（実際そうなのですが）と受け止められるか、興味のない人には呆れられるのが関の山）
●一方、例えば日本百名山を目指しているなどと話せば、たった一言で「へえ」という反応が得られ、次に「いくつ登ったの？」という質問も返ってくるので話も繋がります。これは日本百名山を分かり易い表看板として使わせて頂いているということになりましょうか。
●このようにマニアックな説明で応じたり、百名山という単語で落とし所を探るのではなく、質問者にすぐイメージしてもらえるような「使える」フレーズがないか、時々考えてみることがあるのですが、今回ふと、通勤電車の中で地図を眺めながら「上高地の河童橋から見えるあの穂高連峰、河童橋から歩いて真っ直ぐ登り、稜線を歩いてその日のうちに戻ってきたりします」という答えができたらいいなあ、と思いつきました。
（電車の中で皆が揃ってスマホを覗きこんでいる中で、ただ一人地図を広げている時点で既にマニアック以外の何者でもないのですが・・・）
●そうなんです、そこに山があるから、などという哲学に基づくものでもなんでもなく、ただそう言ってみたいから、という非常に短絡的でミーハー、とても不純な動機なんです。何しろ頭の中は単純なので、一度思い立つと、いても立ってもいられなくなり、早速上高地を訪れることにしました。
（因みに奥穂は15年前の9月に涸沢経由で登頂済み）
【2】実行
●結局、天候はバッチリでどこを見ても絶景・驚きばかり、無事に上高地に戻ってこれて充実感も一杯でしたが、久しぶりの岩山の登り下りの連続で全身筋肉痛もおまけでついてきました。
●ここのところ南アルプスの聖岳・光岳にまで出向いて相応の標高差を長時間歩ける位になってきたところだったので、程々の疲労で済みましたが、岳沢小屋から下の歩き易い登山道でいい気になって、準備不足のまま迂闊に重太郎新道に入りこむと大変なことになりそうです。
●特に今回重太郎新道を下山時にも使ったのですが、相対的に得意なはずの下りで一向にスピードが上がらずにCT比の圧縮もままならず。一つ間違えば自分でも落石を起こしかねませんし、気が抜けませんでした。実際岳沢小屋のHPを見ても分かるように、危険があちこちに散らばっているようです。
■岳沢小屋スタッフブログ（今年の7/16、去年の8/4、8/27など）
http://www.yarigatake.co.jp/dakesawa/blog/
●ということで、上記の台詞を言うことができるようにはなったものの、迂闊に話すと「そんな危ない事をして大丈夫なのか」などと余計な心配をかけてしまうような気もしてきたので、暫くはお蔵入り。使うとしても、相手を見て、ということになりそうです。
（大げさな表題の割に、何なんだそのオチは？との指摘、御尤もです。
大変お騒がせしました（汗））
【3】総括
●それでも、やっぱり北アは楽しいなあ。
こっそり拍手
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Pratum さん
私も大昔、岳沢小屋が雪崩で流される前に重太郎新道で穂高に登りました。
もちろんザイテンで上高地に降りましたよ。
岳沢の下りはとてもとても。。。
日帰りで往復とは恐れ入り屋の鬼子母神！
凄い脚力＆気力ですね〜〜。
百名山を完登するよりも自慢できます。
お見事でした。
OBABAさん、おはようございます！
重太郎新道はOBABAさんも押さえられていたんですね。
さすがです
経験者の先輩から頂くコメントは特にありがたいです
それにしてもここは色んな筋肉を使うコースですね。
前穂の登りなんかは面白かったのですが、
（下りはいやでしたが・・・）
腿の筋肉はもとより、登山の翌日に背中や肩が
極度の筋肉痛になったのも久しぶりで驚きました
コメント、ありがとうございました
yamahiroさん、こんにちは。ご無沙汰してます。
穂高もご無沙汰してます。以前5月にBCで穂高岳山荘から本谷橋手前まで滑ったのが最後かな。レコ見てたらまた行きたくなりました。
「使える」フレーズ、なるほど発想が斬新ですね。
「一度思い立つと、いても立ってもいられなくなり」よく分ります。私もその口です。
普段から動植物の写真を撮られてるので、花や動物たちの写真が素晴らしいですね
鳥の写真は、なかなか取れないです。カメラを向けた時点で被写体は飛んで行ってしまいます。雷鳥くらいですかね、簡単に撮れるのは。何かコツがあるんでしょうか、習うより慣れろですか？
お疲れ様でした。
mtkenさん、おはようございます！
こちらこそ大変御無沙汰しております。
穂高を滑る・・・
格好いいですね〜、憧れますね〜
それこそ、私など志の低い者は「穂高の頂上から滑ったのよ」なんて
フレーズ、使ってみたいですね。
それとmtkenさんが「いてもたっても」いられなくなると、
本当にどこでも、どんな遠いところでもとっととテント担いででかけて
いってしまいそう・・・イメージが湧くような
鳥は何年か前に興味を持ちだしてから、
高倍率のコンパクトデジカメを調達し今も修行中です。
囀りを耳にしたら忍び寄り、何とか画面の真ん中に入るよう
悪戦苦闘を繰り返しています
ボツ写真も沢山出るのと寄り道すると結構時間を食うので、
どうしても所要時間が伸びてしまうのが悩ましいです
コメント、ありがとうございました
yamahiroさん
こんばんわ。
不純な動機ですね（笑）
山に少しでも興味があれば河童橋からの岩山の景色はイメージできるでしょうし、あれを行って帰ってきますって・・・。
面白いですね！！
私も「富士山行ったことある？」の回答として、「ありますよー、海から。」というのを用意しているのですが、99%ドン引きされます（泣）
自分が好きなことを伝えるのは難しいですね。
鳥は写真を見せると理解を得られることが多いかもしれません。
雷鳥とフクロウは人気度高いようです。
AndyRoddickさん、おはようございます！
そうなんです、実に不純なんです
単に穂高を登った、槍を登ったといっても、
山に興味のない人にはピンと来てもらえないようなので、
Andyさん御指摘のとおり、誰でもイメージできるような・・・
ということがポイント、ということになりますね
そういう点だと、そうそう、「高尾山を１日４回」の方が
変人ぶりが伝わっている気がしてきました
富士山の場合、私は「富士吉田から日帰り」のカード？を
持ってはいるのですが、
「海から。」と言われると思いっきり虚を突かれますね
（特に「。」のところの響きが絶妙）
降参です
鳥は仰る通りみなさんに興味を持ってもらえるのは、
自分が好きなのや珍しい種類のものとは限らないのも面白いですね
コメント、ありがとうございました
yamahiroさん、こんにちは。
人に問われた時、以前は「息子とテント泊でアルプスや八ヶ岳
など歩きます」のような答えをしていたのですが、ここの所
単独だと歩くパターンが変わり、どうも伝わりにくく
なったように思います。
まれにいらっしゃる、マニアックな方？とは盛り上がるの
ですが
確かに、何処から何処へがわかりやすいと伝わりますね。
そして、このコースですか！！達成感がヒシヒシと伝わって
きましたし、見事な写真と相まって久しぶりに穂高に行きたく
なりました
上高地起点は時間制約が厳しいから大変ですが充実しますよね。
やっぱり北アはよいなあ
最低1回は行きたいものです。
youtaroさん、こんばんは！
う〜ん、youtaroさんであれば、
首都圏の登山道は殆ど全て歩いたことがあります
私の地図は網目のように真っ赤です
日本海と太平洋は地図上で縦断済みです
など地図の話題だけでも相手は目を白黒しそうですね。
いやはや、
低次元の動機にお付き合い頂き恐縮でした
ここ何年か北アは歩いても数える程度しか
（南アは皆無）登っていなかったので、
スピードはお恥ずかしい限りですが、
何とか岩のある所を登り下りできる位には戻ってきました
youtaroさんの北ア歩きというと自転車駆使されたり、
これまた異次元の動きをされるので、
また驚かせて下さい
コメント、ありがとうございました
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