雲取山(奥多摩小屋に駆け込み宿泊)
- GPS
- 11:35
- 距離
- 29.3km
- 登り
- 2,417m
- 下り
- 2,387m
コースタイム
- 山行
- 4:33
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 5:11
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 6:21
天候 | 1日目:晴れ 午後は強風 2日目:晴れ 暑かった |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:お祭りバス停 (丹波行きバスにて丹波山温泉下車 温泉とお買い物の後、奥多摩駅までバス) |
コース状況/ 危険箇所等 |
台風の影響と思われる倒木が所々あるものの、安全に通行に通行できます。 鴨沢バス停から小袖駐車場までの山道は一部崩壊のため、車道を通るよう警察の方に案内されました。 小袖駐車場付近でサル2匹に遭遇。喧嘩上等、じゃなくて喧嘩厳禁。 三条ダルミ・三条の湯間で大きな迂回路(高巻き)があります。頑張れ、余計な脂肪が減るチャンス! |
その他周辺情報 | お祭りのバス停から丹波行きのバスにて丹波山温泉&のめこい湯に行きました。 シカバーガーやらマイタケバーガーは食べ損ねたけれど、シカゴロッケが美味しかった。ここで買ったワサビ漬けはワサビが沢山入っていて感激。生のマイタケは入手できなかったけれど、ヒラタケを味噌汁にたっぷり入れたら大変美味しかった。(大袈裟?) |
写真
感想
巨大台風が日本海に進んで、要は風が強いけどどうにかなりそうだ、いうことで閉鎖まであと少しの奥多摩小屋へ泊まりに行きました。
鴨沢から小袖駐車場までの道が一部崩落しているとの事前情報を得ていました。鴨沢バス停では登山者をチェックする男性(いつもいらっしゃるようだ。ここには登山者未満、ハイカー未満の方が来てしまうので、遭難防止に効果的のよう。)と、爽やかな警察さんが崩落した道を迂回する道を案内してくれました。親切です。
ただ迂回路はちょっと退屈。それでも道端にキノコが生えていたり、ブドウのような果実(エビヅルでした)を見つけたり。駐車場の先では猿が2匹、林道に出てきて、下から上がってきたパトカーに追い散らされて?いました。追い散らされた地点から下を覗いたら、件のサルがいて「キーッ」と睨まれました。おおコワ、目を合わせてはいけなかったですね。
その後は順調に登って行き、七ツ石小屋に寄って、でも今回は時間が押してきているので七ツ石山には寄らずに奥多摩小屋に向かいます。
石尾根に近づくと風の音が強くなってきます。ブナ坂から石尾根に乗りましたが、もう誰も見かけません。と思った途端に下から上がってきたトレラン青年に抜かされました。奥多摩小屋まであと少しという余裕も出てきたので被写体を探してウロウロしながら歩きましたが、花はなく、紅葉もスカ、山に雲がかかってちょっと冴えません。でも、青空は綺麗でした。そして多くの樹木が倒れたりしてダメージを受けている中でダンシングツリーが健在でした。ブラヴァ!
まもなく奥多摩小屋に到着。この小屋に入るのは初めてですが、何となく抵抗を感じました。入ってすぐの広間には大きなストーブが鎮しています。昔は囲炉裡だったかもしれません。ガラス越しに大きく北側の景色が望めます。
部屋の場所を聞いてそちらに行くと、小さな蛾の羽とか落ちていて、床に積んである布団も使うのがなあ…と思ったらふとんにミニモスラが羽を広げていました。あらま。見なけりゃ問題なかったのだけどね。
とにかくシュラフを広げる場所を確保しようと、箒を借りて最低限の掃除をし、毛布、持参した銀マット、シュラフを広げて寝る場所を確保。
この日は男女混合3名のパーティーが1組だけで、火のないストーブを囲んで自炊。ウイスキーのお流れをいただいて、早々に就寝しました。
夜は天気予報通りの強風。小屋は老朽しているとは言え、風を避けられる位置に建っているので安心です。テント泊の方が「小屋が飛ばされるんじゃないか」って心配してたと後で聞きました。
それから夜中に起きてヘッドライトを点けるとミニモスラが飛んでくるのには閉口しました。小屋には大きな隙間があるらしく、登山道側の壁全面に白いシートが張られているのですが、風に煽られてバタバタしていました。
個人的にはモスラを除けば暖かくぐっすり眠ることが出来たので、まあ、いいかな。
翌朝は前夜と同様、火のないストーブを囲んで自炊。暗い中でガスを点けるとマイクロモスラが飛んできます。あと、水の入ったプラティパスが水を拡散させて明るくなるので、これまたマイクロモスラが止まり、しかも水滴で貼り付いてしまって飛び立てない。疲れる子だ。
ところで、ここの小屋番さんはよく言えば静か。宿泊受付の際も、寝る所は何処かをこちらから尋ねたのは初めてです。雲取山荘から派遣されているらしいが、積極的に動かないスタンスなのかもしれない。何しろここは東京都奥多摩町、雲取山荘は埼玉県秩父市。お金の事とか、色々難しいのだろう。という事にしておこう。
そう自分を納得させていたが、小屋を出発しようとした時にアクシデント発生。テント客の女性が靴のソールが剥がれてしまったと言って小屋に入ってきた。小屋番氏はソール剥がれに応急処置を施し、それからテント客にキッパリ「ソールが剥がれたら何をやってもダメ。即刻下山するように。」と申し渡しました。
正直言って、この小屋番氏は小屋番としてどうなんだろう、単なるお留守番かなとも思っていました。でも正しく山を知る人だったのですね。大変失礼しました。私の考え違いでした。
思えば、屋根に穴が空き、壁から大風が吹いてもロクに手をかけてもらえないまま、終わりの日を迎えようとしている小屋で番をしていたら、気力が湧かないかもしれない。
終末を迎えようとしている薄暗い小屋を出ると、そこは明るい石尾根。奥多摩小屋から出てすぐの富士山を拝むことは、二度とないだろうなと感傷に耽りながら準備体操をし、歩き始め、雲取山の山頂に立ち、三条の湯へ下りました。次に雲取に登る時は奥多摩小屋は無くなっているだろうけど、強風の中、穴の空いた小屋でミニモスラと過ごした夜は忘れない。(と思います。)
シロヤマイグチです。食べられます。
tanigawaさま、コメントありがとうございます。
登山道の下に生えていて、ちょっと撮るのに難儀したキノコです。改めて図鑑を広げてみましたが、白いイグチって意外とないものですね。また、教えていただければ嬉しいです。
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