北岳バットレス ピラミッドフェース
山梨県
tanukigo
その他1人 
体力度について
- GPS
- 13:40
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,864m
- 下り
- 1,880m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 10:55
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 11:03
| 天候 | 10日 快晴のちガスのち雨 11日 高曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
|
写真
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上部にはピラミッドフェースの頭がそびえる
感想
何度となく訪れた北岳バットレス。訪れる度に、取り付きより綺麗に三角錐の形でたたずむピラミッドフェース。いつかは登ってみたいと思い、ようやく天候と日程が合い行ってきました。
始発のタクシーにて広河原へ降り立ちます。快晴の空の下、モルゲンに染まる北岳が出迎え、山麓周辺は錦秋に彩られ気持ち良くアプローチ開始。予報では昼過ぎより天候が下り坂になる為、足を急がせ約3時間で取り付きへ到着。貸し切りのバットレスかと思いきや、既に2パーティーが先行。落石の危険のリスクと午後からの天候の悪化を考慮、時間短縮という名目の下ピラミッドフェースの下部3Pの登攀は断念し、Dガリー大滝より2Pロープを出し横断バンドへ。此処から15m程トラバースし上部ピラミッドフェースの取り付きへ到着。
早朝は快晴の空でしたが予報通り雲が段々と多くなり時間との勝負の様な雰囲気の中、ピラミッドフェースへ取り付きます。
（Dガリー大滝2Pは割愛 上部ピラミッドフェースの為3Pから記載）
1,2P Dガリー大滝の登攀は割愛
3P 出だしよりかなり悪い。逆層のフェースでホールドスタンスはカチの連続。そのうえ岩が以上に滑る。オーバーかも知れないが蛇紋岩の様に思えるほどフリクションが効かない。フェースから上部に見えるコーナークラックへ向け慎重に高度を上げて行きます。このPの核心で有るコーナークラック。技術的には問題無いが、岩への信頼感が無く時間を掛け一手ごと慎重に処理しながら高度を稼ぎ終了点へ。
4P 此処もかなり悪い逆層のフェースから始まり上部に見えるハング下を左上するように高度を上げる。出だし、3P同様ホールドスタンスはカチ、フリクションも良くないピッチの為グレード以上に悪く感じながら慎重に高度を上げレッジにてピッチを切る
5P レッジを少し左に回り込み浅い凹角から上部に見える立木へ向かい左上しながら高度を上げる。下部に比べればガバが所々現れトポの表記グレード（��⁺）程に感じた。
6P ピラミッドフェースの核心ピッチ。 3P同様逆層のフェースから上部のコーナークラックへ向かい高度を上げる。まるで3Pの復習をしているかの様なピッチに感じる程ルートが似ている岩にラインを引き終了点へ。（個人的には、3Pの方が難しく感じた）
7P 逆層のフェースを登り右上。上部に行くにつれ傾斜は緩むが浮石が多くなり慎重にロープを延ばすと、4尾根2P終了点へ合流しピラミッドフェースの登攀は終了。
（4尾根の7Pの登攀詳細は割愛）
この時点で1時20分。心配していた天候は予報どうり下り坂になり、ガスが掛かり始めます。計画通り4尾根を継続登攀。勝手を知った4尾根スピードを上げピッチを延ばしますが先行パーティーがいる為、途中より順番待ち。マッチ箱の懸垂点に達するころには完全にガスに巻かれポツポツと。残すは懸垂を含め4Pの為突っ込みます。懸垂を終えた時点で、先行パーティーに先行を譲って頂きグイグイピッチを延ばし最終ピッチである城塞ハングへ。心配していた雨もここまで持ってくれ慎重に最終ピッチを登り切ることが出来ました。終了点に着くときには雨脚は強くなり、岩が濡れる前に登攀を終了する事が出来、ホッとしたまま肩の小屋へ足を進め行動終了。
翌日は下山のみ。遅めの出発。予報では雨でしたが予報に反し青空が顔を覗かせる中広河原へ降り立つ事が出来ました。
北岳バットレス。残すはDガリー奥壁。近いうちに再訪しよう。
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