熊伏山(300名山・信州百名山)〜山と廃線の旅〜
Junjapa
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 960m
- 下り
- 956m
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標高グラフを拡大| 天候 | 曇り〜快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
<コース状況> �‥仍蓋�状況 152号を北上し、三遠南信道を左に分け青崩峠への舗装道に入ると、すぐに三遠南信道をくぐり高度をぐんぐんと上げます。冬(12月〜3月)の間は、月度と天候にも寄りますが、路面に雪が出てきます。今回は、足神神社の下の鯖地蔵の手前で路面で雪が出てノーマルタイヤだったため無理をせず、鯖地蔵から300mほど下の沢に堰堤がある路肩の広場に駐車しました。 ��登山口〜青崩峠 スタッドレスの場合にはもう少し登れるでしょう。鯖地蔵からひと登りで足神神社。神社の脇に水場があります。下山したときは、水を汲んでいる人たちを見かけました。神社の前も舗装道路は続きますが、断続的に雪が出てきて表面も凍っている場所もあります。舗装道路は辰ノ戸集落跡や木地師の墓を過ぎ、大きな看板があるところから峠への近道に入ります。近道は遊歩道になっていますが、通行止めとなっています。しかし問題なく進めます。なお林道は右側に分かれて、まだ続きます。遊歩道は岩が埋め込まれていてぬかるみはありませんが非常に歩きにくい。武田信玄が腰を下ろしたという岩があったり、茶屋跡を過ぎたりしながら、行くとヒョウ越(右)と青崩峠(左)の分岐になります。上を見あげるとそこまで、林道が来ていて林道の終点となっています。林道の終点は雪で真っ白です(積雪10cm程度) 左手を取り右側の山腹を縫うような道をたどるとやがて両側の尾根が下がっていき青崩峠に到着です。木の間ごしに谷が見渡せます。 ��青崩峠〜前熊伏山 最大のポイントとなります。前熊伏山から峠まで派生する尾根をたどりますが、主に、右側(北側)がガレており、登山道はその縁をたどるポイントが多く、積雪期は細心の注意が必要です。(ピッケルアイゼンは必携です) 最初は擬木でできたジグザグの道をたどります。少しずつ雪が出てきます。主に尾根スジをたどりますが、常に右側がガレており、主にそのガレの縁をたどります。雪がついていると風でクラストし滑りやすい状況になります。一部は、スリップ防止のためにロープがずっと張られています。また一部は、そのロープもない場所もあり緊張が強いられました。 上部は、ガレもなくなり尾根をたどればそのまま前熊伏山へと導かれます。 �ち扱�伏山〜熊伏山 前熊伏山の頂上で観音山からの道を合わせます。観音山の尾根道はあまり踏まれていないとのことでしたが、すくなくとも入り口はそれほどのヤブではなく道はしっかりしているように見受けられました。稜線上のフミアトをたどります。 2つほどコブを越えると、まもなく熊伏山の頂上です。 �シ�伏山頂上 一等三角点が埋設されています。熊伏山の標示があります。頂上の東半分が展望が開けます。キスチョコのような黒法師岳、いったんたわんで丸盆岳、そして大崩をまたいで不動岳などが指呼の間です。 帰路は往路を戻ります。 |
写真
国道152号の鯖地蔵のカーブから300mほど下の翁川の堰堤のある広場に停めました。目の前の林道の斜面が雪で真っ白だったため、これ以上上に行くのを諦めました。
林道を歩き始めるとすぐに対岸に素晴らしいつらら群が! 思わず写真をとりました。帰りに通ったらつららの真下にカメラマンの姿が。家族連れも見に来ていました。何でも最近、地元の静岡新聞にすばらしい氷瀑として紹介されていたとのことです。一見の価値あり。
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林道がカーブをする場所に鯖地蔵を表示する石碑があります。実際の鯖地蔵の場所がわからないまま過ぎてしまう人が多いのですが、対岸の林道の右側に目を凝らすと小さな祠があります。帰りに立ち寄ってみましたが、ちゃんと胸に魚(鯖)を抱いた地蔵さんでしたよ。
さば地蔵の由来が石碑には書いてあります。さばは一般的に手に入りやすい庶民的なサカナだったと思いますが、腐りやすい魚なので、庶民は大事な蛋白源が口に入るようにお祈りしたのでしょう。
足神神社の社務所の上流側には水準点があります。さすが国道といったところです。国土地理院の地形図ではどういうわけか□に・のある表示がありません。(青崩峠の水準点も同様に地形図には表示がありません)
さらに少し行くと、童話で有名な「信州信濃の光前寺」の早太郎(犬)が怪神とのたたかいに傷ついて帰る途中、この場所で倒れたという由緒が書いてある小祠があります。下山してあと訪れた交番でお聞きしたところ、全国に同じような言い伝えがある場所があるそうです。
やがて辰之戸集落跡が現われます。翁川の右岸の小平地で、このあたりは、林床でしいたけの栽培をやっていたりします。昭和のときまでは集落があったそうです。今は樹林が広がり往時を偲ぶばかりです。
全国を渡り歩きながら仕事をしていたようです。彼らのことを称して専門集団という書き方になっていますが、はたして本当だったのでしょうか。厳しい経済状況の中で木を扱っていたような気がします。
遊歩道の入り口になります。林道沿いにも峠にはいけますが、遠回りになるので、この遊歩道の入り口から峠を目指しました。この入り口にも通行止めの看板があります。
建次屋敷跡は、林道終点を遊歩道から見上げる場所にあります。今は太い木が何本も立っていますが、秋葉街道が華やかなりし頃にはここに一軒、茶店があったそうです。盗賊が入り、主人を縛りつけ、女房に乱暴をし、て金を盗み、酒を飲んで酒樽を主人に投げつけて去っていったそうです。いつの時代でも人間は変わらず、カネとサケとオンナと言ったところでしょうか。
遊歩道はそのまま、峠へと登山者を導きますが、右上にある林道にあがってみました。見事に終点です。このまま林道は終点でいい。静かで歴史のある峠はそのまま自然の状況で保存するべきと思いました。
青崩峠1082mに到着しました。信州側から冷たい風が吹いてきました。お地蔵さんもあります。長い間、人々にとって人生に密着した峠でした。いまは、レクリエーションとして訪れることのできる幸せを感じます。
青崩峠の由来です。昔は秋葉山への参詣路として、あるいは、生活物資の運搬路として、そして武将が領地を広げるために、あるいは近代では、女工さんが、働くために越えていきました。その当時の山々は、立ちはだかるものであり、人生を阻害するものだったに違いありません。
昔は秋葉山への参詣路として、あるいは、生活物資の運搬路として、そして武将が領地を広げるために、あるいは近代では、女工さんが、働くために越えていきました。その当時の山々は、立ちはだかるものであり、人生を阻害するものだったに違いありません。
青崩峠から南側を望みます。よい天気で静かです。地質学的にいうと、ここ青崩峠を中央構造線という断層がまさに走っているところです。地質的にいうと、右側(西側)が、白亜紀にできた花崗閃緑岩の層、左側(東側)が、中新世にできた堆積岩類です。
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ガレの脇でトラぶったあと反射板のある小平地から撮影しました。中央構造線が左右に大きく大地を割りながら伸びているのがよくわかります。
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前熊伏山に到着。ひと心地つきます。左には観音山への登山道が伸びています。この前熊伏山を熊伏山方面に下った小コルからは地質的には頂上付近を覆う、1億年前〜6000万年前にできた領家変成岩の砂質片麻岩となります。いまの季節はそれを知るよしもありませんが・・・。
帰りに林道が橋を渡る地点から左の沢に下り、さば地蔵に立ち寄ってみました。岩陰にありますので、場所はわかりにくく、特に葉が茂る春以降はなかなか見つけるのが難しいかも知れません。
秋葉街道を下る帰途、鉄道遺構を発見しました! そばにある土木事務所の責任者の方にお伺いすると、小さいころはここの場所を飯田線が走っていたそうです。今は、山の中をトンネルが走っています。調べてみると昭和49年(または52年)ごろまでこの軌道が使われていたそうですが、地盤の変形により打ち捨てられました。
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工事現場から歩いていくと打ち捨てられたトンネルの坑口とおぼしきもの。今はドアが付けられた板で塞がれている。前の人は親切に案内してくれた工事現場の方。今はこのトンネルの中は、このあたりで出た焼却場の残灰が運び込まれているとのこと。実はこれはこの後方にある第一久頭合(くずごう)トンネルの落石覆いの入り口。まるでトンネルの入り口のような形をしています。ここを昔は鉄道が走っていましたが、トンネルでなんらかの土砂崩れなど変状をきたしトンネルは廃棄されるに至りました。現在はこの右手の山の中を飯田線が走っていますが、出口はひとつしかありません。すなわちこの旧久頭合トンネルの出口は、現在の飯田線の久頭合トンネルの出口と共有しています。言い換えればこの旧トンネルは現トンネルの途中で合流していることになります。
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今度は逆方向に南に向かう。この轍のある道が旧軌道。この先にはさきほどの写真の鉄道用の鉄橋の遺構もある。なぜこれほどくっきり轍がついているか尋ねたところ、この先にある久頭合トンネルのチエックのためにJRの人がクルマで来ることがあるという。
少し戻って沢筋をはいると久頭合トンネルへ通じる隧道がある。案内してくれた方の話だとトンネルに建築資材を運び入れる、あるいはズリ石を運び出すトンネルだったのではないかという。
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トンネルはこの沢を沢床のすぐ下をくぐる形となっていたが、さすがに深度が浅く、トンネルの隔壁が沢床に露出していてナメ滝のようになっている(笑)。トンネルを外から見るとは珍しい。
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これが飯田線名物、S字鉄橋。別名、渡らずの鉄橋。私は渡らず・・・というよりは、単に山裾を避けながら張り出している鉄橋に見えましたが。
感想
<行動記録>
一緒に行こうと言っていた友人のHは、三ッ峠への登山で肉離れとなり、今回はキャンセル。単独での山行きとなった。
前日の夜は寒くて出かける気にならず、翌朝、準備をしてそそくさと出かける。東名道の袋井ICから秋葉神社方面、さらに国道152を北上し三遠南信道を左に分ける。舗装された林道を行くとやがてさば地蔵の下で道路が雪で真っ白になってきた。ノーマルタイヤだし、ムリは止そうとあたりをチエックしていると後ろにパトカーがいてびっくり。
パトカーは路傍にいるワタシをやり過ごし、上のさば地蔵まで行ってUターンしてきたので、声をかけた。
「この上、足神神社があると思いますけど、すぐですかね。山登りに来てるんですが」
「数百m上で神社だけど、タイヤはなに?」と二人の警官のうち一人が聞く。
「ノーマルタイヤですけど」
「それじゃムリだね。止めておいた方がいい。よくスリップしてガードレールに衝突しているの見かけるからね」
「そうですか・・・。わかりました」
「ところで、どこから」
「いや静岡ですけど」
「ひとりでヤマ行くの?」
「そうですが」
「止めて欲しいんだよね。一人で行くのは。時々遭難する人イルから」
「わかりました」
ナニがわかったかよくわからないがそれで会話は終わりになった。
8:25 P発。
結局、さば地蔵の300mくらい下、堰堤わきの小広いところにクルマを停めた。スタートすると対岸には見事なつららが! 写真をパチリ。 さば地蔵の説明板が曲がり角にあるが、かんじんのお地蔵さんが見当たらない。対岸の岩陰をじーっとみるとなにやらお堂が。あれだな。
帰りに立ち寄ることとしてどんどん上へ。急な登りは続くが、道路はそれほど白くない。足神神社、あるいはもう少し上までクルマで行けたなーなんて思いながら歩く。足神神社。小広く何台か駐車が出来るし水場もある。帰りには夫婦が大きなタンクに水を汲みにきていた。舗装道路が続く。社務所の脇には水準点が設置されているが、国土地理院の地形図にはその標示がどういうわけかない。すぐに「信州信濃の光前寺、早太郎を忘れるな」の逸話で有名な犬の早太郎が倒れたという小祠を過ぎる。林道はかなり白くなってきた。辰之渡部落跡をとおり、木地師の墓を過ぎるとやがて遊歩道の入り口にたどり着く。入り口には遊歩道通行禁止とあり、登行欲がいやが上にも増す。
遊歩道は荒れているが支障があるわけではない。武田信玄が腰をかけたという岩などを見ながらどんどん進めるとやがてさきほど分かれた林道がうえに見えてくる。林道終点を右に見上げながら、遊歩道は峠へと左に導かれる。林道終点にあがってみるとそこからヒョ―越峠への遊歩道が急斜面に付けられているが、真冬のこの時期に歩く者もいない。登山道に戻り、5分ほどで青崩峠。
9:15 青崩峠着。
峠にでると信州側から冷たい風が吹き付けてきた。南側を見ても、北側を見ても山はぱっくりふたつに直線的に割れている。そう、ここは有名な中央構造線が通る場所だ。峠よりも東側が赤い岩、堆積岩でできていて、右側、西側は花崗閃緑岩帯であって青い。地形図で見ると、南北に通る構造線を境にして、西側の山腹ばかりがガレている。花崗岩は風化に弱く砂状のマサドとなりガレ地形となるのかも知れない。かくして青崩れが発達してそれに因んで青崩峠となったのではないだろうか。ヒコーキが遠くで飛んでいる。そのことでしんとした静けさを感じる。不思議なものだ。静けさを破るべきものが静けさを感じさせるなんて。妻に峠到着を連絡。
9:25 青崩峠発。
擬木でできた階段から峠はスタートだ。早くも雪道。今日はアイゼンを持参しているが、まだ着けるのには早い。慎重に行こう。一旦コブをこして向こう側に降り立つと北側の大展望。地溝帯が直線的である。
ときおりガレの急斜面を避けて南側をジグザグに絡みながら高度をあげる。そのうちに急斜面となるガレを右にみる直登となりロープが連続的に張られるようになる。まだいい、と思いつつも、一部、ガレに登山道が抜けてしまっているところまで来た。そこはロープがないが、道の表面が氷化していて、ちょっと危なそうだ。
しかたなく不安定な場所ながらアイゼンを装着することにした。
アイゼンがザックの一番底にあってなかなか出てこない。周りはガレ。ものが落ちないように慎重に出しながら何とかアイゼンを出して装着した。と思いきや、数歩歩いたら外れてしまった。締めが足らなかったらしい。再度、不安定な場所をあとずさりに戻って付け直し。よし。と思って歩いたら、また外れてしまう。ついせんだって買ったばかりの〇〇ベルの新品だ。何かがおかしい。長さが合っていないようだった。もう一度付け直し、よし、と思ったらまた外れ、一歩を進めたときだった。ジョイント部分の金具が外れたようだった。と思ったら、カランカランと軽やかな音をたてて谷へと落ちていった・・・。
あ、あ、あちゃー。どーしよー。片一方がおかしいまま、シャニムニ登山道を駆け上がり、安全地帯で座って片一方だけでもしっかりつけようと長さをあわせて装着した。もうムリなら降りよう。半分気持ちは折れかけていたけれど、片一方だけアイゼンがしっかり着いたら、何だかまた勇気が湧いてきて、やっぱり行こう!となった。青崩の頭の直前にマイクロ反射板のある小平地があり、刈り払いがされている。そこには国土地理院の4等三角点も尾根から少し下がったところにある。地形図上ではまだ標示がされておらず、設置されて間もないものと思われた。さらに登ると、青崩れの頭という標示があるけれど、頭というほどのところではなくどちらかというと尾根上の肩。テントは1〜2張りは張れそうだ。もうこのあたりになると深さ20CMほどは雪がある。降雪があってから誰か歩いたトレースがあり、それになるべく従う。だんだんと熊伏山〜観音山の尾根が近づいてきて、たどりついたところが前熊伏山。
11:30 前熊伏山着。
観音山への道を分けている。休憩をすることとした。頂上にはでっかいブナの木が一本生えている。静かだ。遠くでヒコウキの飛ぶ音が聞こえている。風が強い。ここからは頂上は間近だ。11:40発。
12:00 熊伏山着。
ふたつほどコブを越えてやがて真っ白な頂上へと導かれた。頂上には天下の一等三角点。だいぶんいじめられたらしく頭部の半分ほどが補修されて傷痍軍人のようだ。ここは日本300名山にして信州百名山、そして天竜村の最高峰でもある。
風の音がする。天竜村の方からも誰か上ってきた人がいるらしくトレースがある。「登山口まで4.5km。3時間。ここから2km険しい道が続きます」とある。頂上東側だけが展望があり、そこからキスチョコのような形の黒法師岳、たわんで丸盆岳、不動岳などが山座同定できる。黒法師、丸盆には行ったことがあるけれど荒れていないすばらしい尾根スジだった。頂上に着いたことを愚妻に連絡したあと、下山に移る。12:10発。
くだりのガレは慎重に下った。峠の近くで二人連れのおじさんたち。運動靴で登っている。
「どこ登ってきたの」とおじさん。
「熊伏山です」
「アイゼンが必要かね?」
「途中、道が凍っているので必要ですね。その運動靴では難しいと思いますよ」
「いや、わかっとる、わかっとる、ちょっとその辺までぶらりと行ってこようと思ってね」
「分かりました。気をつけて行ってきてください」
13:45 青崩峠着。
峠ではゆっくり焼きそばを作って食べた。至福のときである。おじさんたちは、すぐに下りてきて、しばらく二人で仲良く喋っていたがやがて先に下りていった。また静寂が戻った。水準点を確認したらすぐに見つかった。峠から信州側に5歩ほど歩いた右側にある。独特の形をしている。14:25発。
朝来た道を戻る。途中、家族連れがあがってきて、このあたり上の方に滝はなかったか?という。いや、そんなものはない、下に素晴らしいツララはあったがとこたえた。地元の新聞である静岡新聞で出ていたらしくそれを求めてきたようだったが、結局はそのツララのことが新聞には出ていたらしい。
15:05 駐車場所着。
クルマに戻って着替えたらすっきりした。しかし亡くしてしまったアイゼンのジョイントが悔しかった。きちんと冬山には準備をして来るべし・・・ということを学んだ。
熊伏山で300名山が143座目となった。まだまだ先は長〜い!
<おまけ>
帰りに化石が出ると観光看板にあったので近くの交番を訪ねた。残念ながら化石が出るには出るものの、そうガサガサでるような露頭は思い当たらないという。近くの小学校の校庭には化石が置いてあるらしいが、休日なので、訪問は取りやめることとした。
ちなみに来るときに対岸にちらりと見えた廃棄されたトンネルのハナシを聞くと、城西(しろにし)というところの近くにあるという。ワタシは鉄道マニアではないけれど、そういったうち捨てられた鉄道遺構はその理由を訪ねながらの地図読みも楽しいし、また古く良きロマンを感じるところがある。話しているうちに城西には、鉄道マニア垂涎の的である飯田線の”S字鉄橋”もあるという。地質的に中央構造線が通っていてもろい水窪川の左岸。そこにトンネルを通そうとしたが、地盤がゆるくすぐに崩れてしまうため、結局、地中を通さずに川の上を山裾を迂回するような形に鉄橋を作った。それがいかにも川の上を渡りそうで、対岸に渡らないまままた戻の岸に戻ったような形の鉄橋になったため、「渡らずの鉄橋」と言われるようになったそうだ。
<感想>
・行動時間の短い登山と思って臨みましたが、ガレの登りでトラブり、思いの他時間がかかりました。やはり冬の山は低山でも舐めてはいけないと改めて思いました。
・熊伏山ー観音山の稜線に出ればあとは全く問題のない雪の尾根でした。
・熊伏山は300名山であり、一等三角点の山でもありますが、山としては派手さはありません。頂上の景色も東側だけが広がっているだけです。むしろ麓にある青崩峠の方が歴史的な意味でも重要だと思いました。
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