足尾山塊・庚申山〜皇海山〜宿堂坊山〜錫ケ岳〜日光白根山縦走
- GPS
- 80:00
- 距離
- 38.4km
- 登り
- 4,203m
- 下り
- 2,778m
コースタイム
- 山行
- 4:10
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 4:45
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 8:36
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 11:45
- 山行
- 4:56
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 6:03
天候 | 10/22 晴れのち曇り /23 曇りのち雨 /24 曇りのち霧 /25 ド快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:丸沼スキー場 1353(バス¥860)1416 鎌田 1444(バス¥1550)1536 沼田 1610(上越線)1656 高崎 1706(八高線)1849 高麗川 1850(八高線)1935 八王子 \2590 ※丸沼ロープウェイ片道¥1100 |
コース状況/ 危険箇所等 |
バリ(?)の部分のみ記載 ・皇海山〜カモシカ平 コンパスに従って北へ向かう。(50センチ四方の壊れかけた台のようなものがある側)目印多い。2000m付近で東北東の尾根に乗ること(目印ベタ張り)。急下降して笹原に出ると国境平。焚火跡、水目印あり。未確認。さらに踏み跡を進みPひとつ越えると白砂とカラマツの生えた平坦地。ここがカモシカ平。水は栃木川の沢形1分でチョロチョロではあるが流れている。ただ、過去の遺物なのか砂の層の中に厚手のビニール袋が埋まっており、気になったので取水せず。 ・カモシカ平〜三俣山 総じて踏み跡・目印あるが登り口でけもの道が錯綜どこを進むか判別しにくい。栃木側の砂礫の斜面から登って行くと栃木側のガレ縁を進むようになりRFしやすい。カマ五峰に向かってしばらくガレ縁進む。Pには寄らず群馬側にトラバースする踏み跡に従う。P1847前のコルからは松木渓谷側の眺めが最高。三俣山までは樹林も交える。樹林内は笹の繁茂が少なく歩きやすい。三俣Pは特に眺めがいいわけではない。シゲト・黒檜山方面の目印あり。言ってみれば分岐。ガス時、引き込まれないように注意。 ・三俣山〜宿堂坊山 目印多く比較的歩きやすい。ヤジ沢コルの大木に水の目印。7分とあったが沢形は結構急でしばらく下った。すると二俣状になったところに流水あり。かなりの安定感。帰りは二俣の右を登った。こちらの方が開けて足場もよく傾斜も緩い。ある程度登るとけもの道が出現、ザックを置いたところより一つ北側のコルに出た。そもそもこち路を下る方が楽。下った場合、大きなカツラの木が出てくると水は近い。コースの踏み跡をたどると樹林の尾根が痩せてくる。今まで見えていなかった中禅寺湖がよく見えるようになる。宿堂坊山にはPが階段状に並び登って行く。Pは北側の眺めがよい。一段下がったところが割と広い丈の低い笹原、幕営可能と思われる。 ・宿堂坊山〜錫が岳 ここが体力・RF一番の核心。ネギトノコルへの下りはコル付近で笹丈腹くらい。目印が飛ぶのでわかりづらかった。コルの大木に水の目印あり。7分らしいが、笹丈高く沢形は確認できるが行く気がしない感じ。未確認。ニグラ尾根の頭目指すが確認できるものはなかった(?)基本樹林内の細い尾根なので道外すことはない。中禅寺湖方面は開けて急に落ちこむ笹原。進行方向が急に北に変わるところに黄色と黒のテープが巻いてある木があり、西側を見るとPとなっている。テント1張り程度の広さ。緩やかに西に向かって尾根と踏み跡が伸びている。おそらく地図のつなぎ目の尾根だろう。 2077Pから北西に進み、尾根が平らになった部分から東側の沢の源頭部分と思われる砂礫地が見える。容易にアプローチできそうだったが水の有無は確認しなかった。幕営も可。ここからが核心、樹林内にもかかわらず笹は腹上。基本、すべての踏み跡はPに向かって直登しているので、急になると笹をつかんで登る部分が増える。2241Pの登りからは目印も飛び、踏み跡もどこに行ったか分からないところがある。樹林との際は笹も深く歩きにくいので、登りやすそうな獣道を使いながら、尾根上にある木に目印を探しながら登る感じ。錫のラストは溝状になったところを登る。 ・錫〜白い平坦地 踏み跡がはっきりするという情報だったが、結構ボサがかぶっている。今年の台風の影響か新しい倒木が多く、それにふさがれ迂回から戻ると道をロストしがちになる。足を出せば笹の抵抗感がないという意味で横踏まれているという表現だったのか?錫ノ水場は樹林内のコルにある。テントの張れる狭い砂の平坦地あり。当然目印もある。水は1分と記載あったがパイプから水は出ておらず、少し下ってやっとこさっとこ取水。ただしかなりゴミが入った。 水場から先もシラビソ倒木が多く笹も膝丈くらい。2296Pまでは立ち枯れと砂礫の斜面。登った先からどこでも歩けるような笹斜面、目印少ないのでガス時はかなり注意。白檜山は笹原の山、360度の展望。白根隠方面と白根山方面に踏み跡あり。白根方面はすぐに踏み跡わからなくなるので北東方面の尾根を下り、傾斜が緩くなった先は急傾斜なので、北に向かうように樹林に向かってトラバースする。けもの道がはっきりしており、すぐにテープが出てくるのでそのまま最低鞍部まで下る。緩い笹原を踏み跡をたどれば白い平坦地。 |
その他周辺情報 | 座禅の湯 ¥600だったか? |
写真
感想
自分の嗜好ですいている山が好きだ。最近はブームに乗ってかわからないが、他者の記録で休日(特に巷の連休)のテント場写真を見ると、以前まで『もっとみんな山に登ればいいのに』と思っていたが、だったらいいか…的な感じになってしまう。仕事の関係もあり平日に山に行くことが多いので、この辺はある程度解消できてはいるけれど。
今年の山行は宿題・課題解決が多い。冷静に考えればいくところがなくなってきているということか?そんなことはない。行きたいと思っていた『いつかは!』というコースはマニアックなところが多く、学生の頃、リーダーを執る前に行かされる『三準』と言われる合宿(自分の三準は白峰南陵・転付〜笊〜アオナギ〜畑薙だった。)で行くような山域は結構後回しになっていた。今の自分が何か脱皮できそうな所、きっと人にはそれほど合わないであろうコースとして皇海〜錫というのが残っていた。10年以上前の11月下旬に一度チャレンジしたが、当時不動沢コースもなく、悪天にビビり皇海山のみ往復、ただのかじか荘温泉山行になってしまっていた。
過去の岳人でこのコースで国境平の風景と焚火をしている写真が脳裏に残っており、絶対に行ってみたいルートであった。紅葉はちょっとすぎてしまったかなとは思ったが、いよいよ機は熟した!?ということで決行する。
/22 『4日も車がないのは勘弁して!』と言われていたので電車で行くことに。入山はわたらせ渓谷鉄道『わ鉄』から。一度息子と乗りに来たことがあったが、乗り場を忘れており改札を出てしまった。今回は旧車両ではなく、さらに平日でありながら全部シートが埋まっている状況。どうやら途中の駅からトロッコ電車にのりかえるらしい。お客がどっと降りた後もそれなりに乗っていたが、バスを乗り継いで日光に出て変則一筆書きが目的らしい。そのうちそんな旅もしてみたいと思いつつ、無人の原向駅で下車。もうお昼近い。車で来れば早朝から登ることで1泊短くなる。電車で山に来ると始めたころの原点に戻ってきたようで、なんとなくすがすがしい。
駅からかじか荘は5キロ程度、行き止まりだし、このド平日にかじか荘に用事がある人なんていないだろうから、車が拾ってくれることなんてないだろうと思っていたが…ところが結構通る。当然停まってくれるでもなく、銅山の遺構を見ながら登る。上の方では隣を流れる庚申川の岩盤の美しい。以前来たときより外観がきれいになったかじか荘前で休憩。林道出発すると林道はすぐにゲート、記憶をたどればこの先結構長い林道を歩いたはず。二つ目のゲートからダート、この辺は紅葉にはちょっと早い。ジャストならこの林道歩きも楽しいものになるんだろうな。もう午後もいい時間のため日陰になってきたところで一の鳥居着。
庚申山荘までは沢沿いのルート、解説の看板によれば庚申山は火山らしく、そうなの?と思いながら進むも、ルート上の砂礫は火山に多い石なので納得。だんだん紅葉もよくなってきた感じでも、日陰がさらに多くなり曇ってきたことであまりきれいには見えない。16時過ぎに庚申山荘着。この辺りの標高の紅葉が丁度よい。もっと早い時間帯に来て見てみたかった。先客2名、すでに寝ている人も。水は小屋前の蛇口があり『止めないで』と書いてあったのに止まっていた。ひねってみたがすごいゴミの量だったので、指定の水場へ給水に。あとで気付けば小屋内の水道場で汲めた。トイレも発電機付きのバイオトイレで快適生活だった。この夜はオリオン座流星群だったけれど、明日以降の行動が核心だったので夜中に起きることはしなかった。天気はいかに?
/23 緊張していたのか目覚まし通りに早起きで来たが…暗かったので二度寝。庚申山までは奇岩多く、梯子も多く出てくる。解説の看板に南総里見八犬伝の舞台と記載があった。スズタケの生えた道を進めば平坦になり、しばらくで樹林の中の頂上着。天気は曇り、予報とは変わり今日から悪天になるらしい。
鋸山に向かって進むと、もう道がよくわからない感じ。目印通りに進むと歩きづらいが、それにおおむね沿ってできたけもの道が思いのほか状況がよく、いつでもルート復帰できるように注意しながら進む。やっぱり自分の持論『ケモノも人と同じで来やすい所を選んで通る』は合っている気がする。途中から見えた皇海山はとてもデカく見えたが、薬師岳近くまで来ると許容の登りだろうか。
薬師岳から下り始めると核心部が始まる。ヤセ尾根、鎖、トラロープと登り加減をアップダウンしながら進む。長い下りの鎖場が始まる眺めの良い所に来ると、先に脚立と長いロープが付いた登りが見える。錫が岳が雲に入ってしまったのも見えた。
これをこなせばすぐに主稜線かなと思っていたがそれは甘く、なんとなく不安定な脚立が複数設置されたアップダウンが続く。主稜線に着いたところがノコPではなく、少し皇海寄りである。ここからはよく滑るロープの付いた下りで、始めのうちは眺めがいい。最低鞍部に不動沢コルの看板的なものが見える。コルでは群馬側から人が登ってくるし、皇海Pから下ってくる人も通り、百名山だけに人が多い。そしてガスって来る。二度寝した30分くらいがここであだとなってしまった。結構下ってくる人がいたのに驚いた。皇海Pは誰もいなかった。前回も思ったけれど何でここが百名山?二人登山者が上がってきたときには、なんとなく雨っぽくなってくる。
特に感動もなく、ヤブに突入…いきなり間違えた。下っていくと平坦な二重山稜になる。『??』ガスで景色は見えないが、明らかに西へ延びる尾根に入ってしまったようだ。『まだ修正可能だ!』と自分に言い聞かせ、少し目印をつけてきたのでPに戻る。失態…北へ進むはず…もう一度コンパスを当てて、どちらかといえば開けた感のある北斜面に入る。もう自分が信じられない感じ、このステージに来るのは早かったのか?1950位からの派生尾根に入らないだろうか?と不安になりながら下ると踏み跡もはっきりしてきた中に、資料でよく見る木に取り付けられたあのミッチェルを発見!もうこれで大丈夫と確信を得た。
ルートはものすごい下りで、霧雨が木の根に着きものすごい滑る。ルートが北西に変化する派生尾根のとりつきにはミッチェルが連打され、踏み跡もはっきりしていた。さらに下るとカラマツ林間の笹原になる。霧雨で景色はないが雰囲気はいい所だ。平坦な草地のど真ん中に焚火跡がある。ここが国境平。水場は確認しなかった。ここに泊まりたかったが焚火もできなさそうだし、翌日の行動を考えれば先を急ぐ必要があるので通過する。再び登りとなるがここで目印がほとんどなくなり不安になる。小Pに乗り上げ、栃木寄りの稜線を北へ下れば、カラマツの混じる砂地が見えてくる。ここがカモシカ平。快適にテントが張れそうだったのでこれ以上進むのはやめる。水の記述は見なかったが栃木側の沢形にチョロチョロ出ていた。ただ、過去の遺物か肥料などに使われる厚手のビニールが周辺の砂に埋まっており、また、砂も何か苔クサいというかカビクサイ感じだったので給水しなかった。
鹿の足跡が多かったが、夜テント周りにケモノが出てきたのかはわからなかった。夜半にかけて雨脚は強くなり、翌日の行程に不安がつのり眠りが浅かった。
/24 天気予報とは異なり夜中に雨はやんでしまったようで、撤収時にテントは乾いていた。外は曇りでも視界良好、今日は期待できるか?
前日に入り口を確認しておいたのだが、笹原に入るとなぜかトレースは栃木側へ右に直角に曲がる。踏み跡のないところを直登するか迷うが、楽な方がいいと考えトレースなのか獣道なのかどちらともつかないところを進むと、砂礫の登りに変わる。そのまま松木川を見下ろしながらガレ縁を進むように高い所へ向けて歩き始めると、しばらくして踏み跡に合流する。その後はガレ縁をそのまま進む。笹は脛から膝丈。カマ5峰のトラバースは、1800mくらいからトレースが続いているので、自然に巻ける。
巻いた後、しばらくシラビソの樹林帯となる。北側の小Pから東北東に向かう。ミッチェルを探すが尾根上よりも低い北側を通っていてわかりづらい。そののち踏み跡ははっきりしてくるが、尾根からは栃木側へ下りすぎてしまうようについている。下ったコルは松木川方面の眺めがよい笹原で、とてもいい所だった。この先1847Pへの登りは急に砂礫地と岩の入り混じる不安定な急登、手掛かりの木々は立ち枯れしているものが多く、つかむと取れそうな感じなので注意する。この斜面は少し笹薮で急であったとしても、松木川側から直登してくる方が怖くないかもしれない。
越えれば平坦な笹原、三俣山への登りは腹から胸の笹、踏み跡ははっきりしているものの、この先の行程もそうだったのだが全てのピークへ『ド直』で登っているので結構きつい。三俣山Pは広くP自体に幕営可能、地形図からすると他も張れそうだが、適度に立ち枯れの木が生えており思いのほか厳しそう。
すぐにシゲト方面の分岐を東に分け、一旦西へ進む感じ。この辺りから先はほとんど奥秩父と似た風景で、分岐から先にはミッチェルが多く、ヤブもない樹林の尾根。下りきると笹が繁茂しミッチェルも飛ぶので、ガス時には見失ってしまうかもしれない。平坦になりさらに北側のコルがヤジ沢コル。木にミッチェルが複数打ってある。給水のため栃木側の沢形を下るが、笹丈は頭上、取り付き部分の傾斜もあり、沢形にうまく倒木がはまっており、足場が滑って定まらずとても歩きにくい。二俣状まで下ると大量に水が流れていた。水場までは左俣を下ったことになるが、右俣側はすっきりしていてとても歩きやすそうだったため、沢ヤの勘が働き右を登る。すると傾斜も緩く、ラストの笹薮もけもの道があったため辿ってゆくと、荷物デポ地より少し北側の稜線上に容易に飛び出した。
宿堂坊山へは踏み跡のしっかりした尾根をたどる。尾根はやせてくると急に東北東に向かって伸びてゆく。この辺りでは木の間から中禅寺湖が見えた。三俣山はいい所と思っていたが、宿堂坊山Pはさらにいい雰囲気のところ。栃木側に一段下がった笹原は天場によさそうだ。下りはじめは踏み跡明瞭、コル手前はヤブが密でない分、どこでも歩ける感じで不明瞭になる。すぐ先のネギトノコルは、胸丈の笹の中に一張分のスペースがある。ダケカンバにミッチェルが複数打ってあるのでわかる。水場までは7分とあるが、傾斜緩そうでも笹丈が高く確認に行く気はしなかった。
ここから先は倒木がひどく、ハードルをしているかを迂回をしているかのどちらかだ。ミッチェルは南下コースの方が見やすそうに取り付けられている。柳沢川河床の方は不思議な笹原が存在していた。笹原というより笹の海といった方がいいのではないか。ニグラ尾根の頭はわからずに通過してしまい、地図の継ぎ目で尾根が北に方向を変えるところだろうか、黄色と黒のビニールテープが巻いてある木のところに踏み跡があり、ピーク状のところに一張分のスペースがあった。
段々樹間が混んできて枝も低くなり、ザックも大きいため、かがんで進まなくてはならないところが増えてくる。総じて東側の眺めはよく、2077Pの東に派生する尾根が確認できた。このピーク周辺はあのにっくきシャクナゲが繁茂しており、急に360度視界が開ける。曇ってきているのであまり感動もない。この下りでシャクナゲが急に増えたので道をロストしたことに気付く。トラバってルート復帰できたが晴れててよかった。その少し先で柳沢川源頭に傾斜の緩い砂礫地が見えた。もしかしたら水が取れたかもしれないが、時間が気になったので確認しなかった。
そしてここからがこのコースの核心だった。直登方面にミッチェルが確認できてもガスで笹が濡れてきており、腹上の笹と多数の倒木に阻まれうまく進めない。パワー勝負だ。そのうち踏み跡すら確認できなくなる部分も。特に錫が岳直下は傾斜もきつく一番厄介だった。こうなったら進みやすい所を行くしかない。直下は笹斜面に切れ込みが見えたのでそちらを選択し、這う這うの体で錫が岳に16時半過ぎに到着する。とてもうれしかったが、ゆっくり休むこともなく夕暮れのピークを後に錫の水場に向けて出発。
ここで誤算が…記録では『踏み跡がはっきりする』とあったのだが、むしろ膝下のボサがひどくどこがはっきりするんだという感じだ。急に暗くなってきたことで、今夏の台風でできたと思われる倒木がルートをふさぐと、先の踏み跡がわからなくなる。仕方なくヘッデン着用しルート検索しながら進む。ボサに隠れた踏み跡は、確かに足を出せば何も生えていないので、はっきりしていると言えばその通りなのだが…
ガスの粒が大きくビショビショになりながら樹林帯の最低鞍部に到着。砂礫の空間が出てきてそこに生えた大木に水場の看板があり、錫の水場天場に到着したのがわかる。素晴らしいと思ったのが『水場まで1分』と書いたあったことだ。速攻で幕営、水を取りに行く。ところが設定されたパイプからは水が流れていない。ショック!
水がたまっているがここでは汲めず沢形を下ることに。倒木が詰まって滑りやすく、しばらく下るも有効な水量が確保できず、ごみの多いチョロチョロの流れを30分以上かけてプラティパス一杯にした。そしてこの帰りに道をロストするという大失態…修行が足りん。
/25 夜は寒く、外に置いてあったテントの外側が凍った。外は無風快晴、相変らず奥秩父のような雰囲気の山中を進む。開けた笹原から見えた朝日の中に浮かぶ中禅寺湖が素晴らしかった。白檜山前衛の登りは栃木側のザレ場を進む。この先、群馬側は立ち枯れが密に生え、栃木側は膝丈の笹原になる。当然ルートは笹原側を進むが、ガスったら相当わかりにくいだろう。樹高も低く眺めも良くなり、中禅寺湖や男体山がよく見える。さらに所々の立ち枯れがよさげな雰囲気を醸し出している。ミッチェルが少ないこともあり、白檜山へはピークが見えているので、歩きやすそうなけもの道を進む。白檜山は今山行一のP。テントも張れるスペースあり。なんといっても人がおらず眺めが最高に良かった。遠くに見えた富士山は山頂が白かった。
一般道まではもう少し…白根山に向かって踏み跡を入ると数mで踏み跡は消える。視界もよかったので膝丈笹が生えた北東方向の尾根を下る。尾根が平らになった先で記録にあった砂礫平坦地を見下ろすと、結構傾斜がきつかったため白根山側のコルに向かってけもの道を使い、方向変換トラバースをかます。樹間広くとても歩きやすく、しばらくで元々歩こうと思っていた北側尾根に赤テープが出現した。踏み跡がはっきりしていたので辿ってゆくと、砂の斜面を下って例の平坦地の出た。
噴火口だったのか不思議な風景だ。行ったことないけど月面のようと言われたところを進む。思いのほか一般道に向かって登り傾向となっている。そして来るべき時がきた!だだっ広い所にぽつんと立つ道標にたどり着いた。避難小屋はすぐの位置だ。もう道を探す手間もない。平日の早い時間とあってこの空間には誰もいない、と思ったら小屋から人が歩いてきた。
この先はただ足を出せば進める。白根山へ登る最中、幾人かの人とすれ違った。皆、菅沼から登ってきたらしい。日光白根山は20年くらい前の2月に湯元側からきたことしかなく、記憶も薄く、頂上付近があれほど広いとは驚きだった。当然人だらけで、Pでとりあえず写真を撮っただけで、南側の少し広い所で休憩し、日光連山と中禅寺湖に見入った。中禅寺湖周りが紅葉ピークのようだ。
神社を過ぎてからの砂礫斜面はとても眺めがよく、昨日苦しめられた錫が岳が望めた。早く風呂に入りたいため途中休憩もなくゲレンデトップまで歩く。バスまで時間があることから天空の足湯に入足?ロープウェイ下部がとても紅葉がきれいだった。特に駐車場のカエデが燃えていた。苦労しなくてもあれが見られちゃったら…
寄居山♨に寄るつもりだったが、帰宅までの時間効率を上げるためにゲレンデ下の風呂で入浴した。よく考えれば学生時代以来の沼田駅のあまりの変わってなさに感動。駅前コンビニのそばは衝撃的の売り方をされていた。是非、皆さんにも見ていただきたと思います。
終わり良ければ総て良しとはよく言ったもので、下山後『二度は行かないかな』と思っていたが、皇海山を割愛すればもう一度行ってみたいと思ってしまっている自分は大馬鹿なんだろうか?
来週は職場の後輩と富山・祖母谷温泉に紅葉キャンプ。このリハビリキャンプが終わればもう冬なんだなぁ…
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この記録に関連する登山ルート
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2019年10月下旬に中禅寺湖南岸尾根から庚申山へ縦走することを目論んだものの、台風 19号の被害のため断念。来年こそは国境平で幕営したいと思っています。
kakichocoさんの記録は大いに参考になります。ありがとうございます。
はじめまして。
長文を読んでいただきどうもありがとうございます!私ごときの記録でよろしければ参考にしてください。
COOH 2さんが上がろうとしているのは、三俣か宿堂坊に上がってくる尾根のことですか?
稜線は静かで、私の日程なら今年くらい紅葉が遅れていれば、笹とのコントラストが素晴らしかったかなあとおもいました。
皇海山に登るんですね?あそこを登るんですね?結構すごいですよ。
是非頑張って下さい。
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