雪の雲取山〜石尾根縦走(さすがにトレランは無理!)
- GPS
- 09:55
- 距離
- 30.9km
- 登り
- 2,029m
- 下り
- 2,228m
コースタイム
7:11小袖乗越
8:09堂所
8:24七ツ石小屋手前分岐
8:59ブナダワ
9:22奥多摩小屋
10:03雲取山頂
休憩10分(写真撮影、避難小屋で行動食と白湯)
10:13雲取避難小屋発
10:47奥多摩小屋
11:10ブナダワ
11:24七ツ石山頂
休憩3分(撮影と行動食)
11:27七ツ石山頂発
11:30七ツ石神社
11:35石尾根分岐
11:56千本ツツジ
12:20高丸山手前
12:49日陰名栗山
13:06鷹巣山避難小屋
昼食24分(撮影と昼食)
13:30鷹巣山避難小屋発
14:09水根山
15:16六ツ石山分岐
15:36三ノ木戸山分岐
16:18稲荷神社
16:50奥多摩駅
合計グロス9時間55分
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
4:47立川 5:19青梅 6:00奥多摩 西東京バス 奥多摩発6:05鴨沢着6:39 |
コース状況/ 危険箇所等 |
服装: 上はファイントラックで統一 ドライ、ベース、ミッドレイヤー、ソフトシェル、ハードシェルを重ねる。 下はCWXのサポートタイツ、アシックスのランパン、ファイントラックのアルパインパンツ 靴はサロモンのゴアテックスのトレランシューズ 装備: ザックはGoLite 38L 中身は食料(スープパスタ、ラーメン) 行動食兼非常食(ジェル、ソイジョイ、ナッツ、レーズンチョコ、ドライマンゴー) サーモスの山専ボトル800mlにお湯を入れる クッカー フラスク200mlを2本に水を入れる ツェルト 懐中電灯 地図、コンパス 救急キット ダウンジャケット 冬用の登山靴(理由は感想に書きます) ソックス予備2枚 手袋(ダブルレイヤーの物) 6本爪アイゼン チェーンスパイク コース状況: 鴨沢〜ブナダワ 良く踏まれているのでアイゼン無しで可。ただし凍結したら必要かも。 ブナダワ〜雲取山頂 トレースはしっかり。雪も締まっており歩き易い。 小雲取の急登にはアイゼンがあった方が良い。下りはアイゼン必須。 避難小屋には人いない。気温マイナス5度。 山頂独占。 雲取〜七ツ石 七つ石の登りはアイゼン必須。 登ってくる人数名とすれ違う。 山頂には人4名。 七つ石〜鷹巣 七ツ石から先は人が入っていないのでツボ足でスピードが上がらない。 雪も柔らかく、ズボズボもぐる。下りもスピード出ず。 七ツ石から鷹巣避難小屋まですれ違ったのは3人のみ。 鷹巣小屋では先客1人、東日原から来て七ツ石経由鴨沢とのこと。 雪が深いので縦走よりは鷹巣や七ツ石のワンピークが多いのだろうと話た。 鷹巣〜六ツ石 鷹巣は巻いたがピーク踏んだ方が早かったかも。 巻き道はトレース薄く、つぼ足でスピードが出ない。ほぼコースタイムで進む。 水根山からの下りは直滑降で飛ばす。 六ツ石分岐までに3名のパーティと女性2名の単独行を抜かす。 六ツ石分岐で水根から登ってきた方と会話、踏まれてないですねと。 全く同感。まさかこんなに雪が深いとは想像せず。 六ツ石分岐〜奥多摩 そこから先は日没まで時間との戦い。走れるところは走る。 トレランシューズなので、平地と下りは飛ばせる。 日没前に奥多摩駅着、タッチの差で直通を逃し、バス停横の店でコーヒーを飲む。 奥多摩〜自宅 直通がないので青梅と立川で乗り換え。 最後は行きつけの店で乾杯。 お湯割り焼酎と煮込みで暖まり、串焼きを頬張る。 芯まで暖まった後は大ジョッキで喉を潤す。 |
写真
感想
【日本百名山1/100】
今回のテーマは
①雪のコースでトレラン用のゴアテックスのシューズがどこまで通用するか
②チェーンスパイクの性能確認
③サーモスの山専ボトルの活用
④雪コースでのタイム短縮の可能性
です。
鴨沢へのバス乗車は自分含め3名、全員雲取方面に向かった。
うち1人は七ツ石までとのこと、その割には重装備で軽装な自分が少し不安になった。
最後尾からスタート、小袖の駐車場はすでに10台以上停まっている。
途中で上りの人を4名程度抜かす。車で来た人だろう。
傾斜の緩いところは走った。下りと平地で時間を稼ぐしかない。
七ツ石の分岐は巻く、日陰になるとグッと冷え込む。
シェルのベンチレーションとバラクラバを細かく調整して冷えを防ぐ。
ブナ坂からの上りも小走りで駆け上がる。まだ脚は快調。
奥多摩小屋からの展望は良い。
小雲取の急登は少し滑るがチェーンスパイク着用せずに登りきった。
登りはキックステップでなんとかなる。
当然下って来る人は全員アイゼン着用。
山頂の避難小屋に人はいない、気温マイナス5度。日なたは暖かい。
雲取の頂上は自分1人、展望は良いし、ダイヤモンドダストがキラキラと朝日に反射し、背景に奥秩父の山々、この世のものとは思えないほど美しい。
こんなシーンを独占できるなんて本当に来て良かった。(写真に写らないのが残念)
避難小屋で小休止、コーヒーを入れるのが面倒なので、サーモスのボトルから
白湯を飲む。
前に山レコで他の方が書いていたが寒い山で飲む白湯のおいしいこと。
当然カップラーメンができるくらい熱々だ、すでに入れてから6時間経過。
ここでチェーンスパイク着用。実はトレランシューズがだめになり、
またチェーンスパイクが利かなかったときのためにザックには
冬用の登山靴と6本爪のアイゼンと予備の厚手のソックスを入れてある。
登山靴を予備にするのは矛盾しているが、天候の急変や凍結に対処するためには、
自分としては当然の準備だ。
さて山頂から小雲取下までの急坂は、今日のような新雪(頂上付近は継続的に降雪あり新雪状態でした)では、
チェーンスパイクでOKだが凍結したら、無理だ。
6本爪以上のアイゼンがお薦めです。
ブナ坂の下りは小走り。春秋のトレランだったら気持ち良いだろうなと想像。
七ツ石の登りも急だがチェーンスパイクが利くので問題ない。
山頂で小休止、人は4名。ザックを開けるのも面倒なので、ナッツで補給し撮影の後出発。
七ツ石の分岐から先はトレースははっきりしているものも、つぼ足で歩きにくい。
これほど踏まれていないとは想像していなかった。ピンチ。
ただ平坦な道は雪がなければスピードに乗った快適なトレランが楽しめると思った。
日陰名栗を通過、大クビレ過ぎてアッと言う間に鷹巣の避難小屋着。遅めの昼食。
まずは山専ボトルからコーヒーを作って一息。温度は熱々、7時間経過とは思えない熱さ。
スープパスタも熱いのを楽しめた。ホッとする。外はマイナス8度。
雲取山頂より低い。日陰と日向の差のようだ。
避難小屋発、日陰は冷える。
ゴアテックスのシューズはいまだに快適、全く濡れていない。
足はズボズボ雪に突っ込むがまだまだ行けそう。
脚もまだまだ順調。軽い靴で助けられる。
トレースははっきりしているが、つぼ足が続くので、歩きにくい。
だんだん陽も傾き、寒さが身にしみてきた。
バラクラバを深く被り、シェルのベンチレーションを閉じて温度調節。
先行者は皆ストックを使用しており、そこまで頭が回らなかった自分に後悔。
ストックを使うことなど全く頭に無かった。
六ツ石分岐からは飛ばしに飛ばした。
コースタイムを読み違えて六ツ石から1時間10分と勘違いしていた。
気づいたときはその3倍あると知ってショック。
ただ下りで飛ばせるので気を取り直す。
脚には結構疲労が来ているが、限界まではまだまだ。
林道に入ってペースダウン、日没までは余裕。
なんとか10時間以内に奥多摩駅に着いた。
本日のテーマの結論。
①サロモンのゴアテックスのトレランシューズは快適でした。
約10時間雪の中歩き(ときどき走り)続けても浸水せず、靴下も湿った程度。
軽量化にはもってこい。荷物が軽ければ縦走にも使える。
スピード出すにはうってつけ。
②チェーンスパイクは凍結箇所が無かったのであまり参考にならないが、
雲取、七ツ石程度の傾斜では登り下りとも実用的。
ただし凍結した場合、爪が短いので厳しいはず。着脱は容易。
販売店では切れる可能性に言及していた。
本格的は雪道には向かないのかも。
③サーモスの山専ボトル。
朝4時にいれて13時間後の午後5時奥多摩駅でまだごくごく飲めない程熱い。
少しゴムの臭いが残るが十分実用的。ストーブ利用しないで休憩の時間短縮が可能。
冬の日帰り山行には使える。
④雪のコースでのスピード
基本は凍結していない限りアイゼンを付けないこと。
アイゼンは抵抗を増して止める道具なのでスピードとは相反する。
安全が確保できる場面ではアイゼン無しで下るのがスピード実現の近道。
登りではスリップしない限りアイゼンの必要はない。
アイゼン付けると脚を余計に上げないと前に進めない。
ただしトラバースや急峻な稜線では安全のため付けた方が良いのは当たり前。
たぶんトレランできるような広いダブルトラック以上のコースでしか出来ないこと。
コースタイム12〜13時間に対し、雪の中でグロス10時間はまあまあのタイムか。
3分の2の8時間で走破できると踏んでいたが甘かったです。
また逆コースでなくて良かった。逆から行ったら途中でメゲてました。
追加の写真は後日アップします。
六ッ石山分岐でお話した者です。
日没に間に合ったようで何より!
最近の山ブームであれだけ賑わっていても厳冬期になるとスッカスカです。振るい落としという奴ですね^^
例年より踏まれていなかった。
水根沢は積雪があると危険ゆえトレースは少ないとは思ってましたが全く無いとは・・・疲れましたわ^^;
ソロの女性の1人は私のカミサンです。
後ろの女性はかなりバテてましたからチョット心配してましたが・・・無事下りれたのか?
kennoguさんが奥多摩に着いた頃、バス停横の氷川ステーションでチャーハン食べてました(17:30〜17:50)18:06の電車に乗りました。多分一緒じゃなかったでしょうか
またどこかの山で
言葉かけていただきありがとうございました。
自分では六ツ石分岐から1時間で奥多摩だと勘違いしており、
途中でmandrillさんの日没との競争ですねという言葉が頭から離れず、地図を見直したらoh, my god! CT3時間以上。
そこから飛ばしましたので余裕で日没に間に合いました。
トレランシューズで良かったです。
奥様早かったです。熊鈴は聞こえるのですが姿は見えず。
ひょっとしたら幻聴かと思いましたが、なかなか追いつけなかっただけみたいです。
高校生の時ボーイスカウトの山行で来て以来35年振りの雲取山、色々勉強になりました。
実際には16:40前に駅に到着しホリデー快速に乗れたのですが、
さすがに靴下くらい替えようとトイレで着替え、17:15の電車に乗りました。
ロードがメインなので普段は高尾〜陣馬でトレーニングするのが山に入る機会ですが、
今回ではまりました。
たぶんまた奥多摩でお目にかかれる気がします。
どうぞよろしく。
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