感動! 金峰山、瑞牆山 冬期日帰り登山
山梨県
長野県
xavier777
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,747m
- 下り
- 1,749m
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歩行時間 7時間7分 合計行動時間 8時間33分
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
増富鉱泉集落から所々路面凍結、帰りはほぼ乾いていました。 駐車場には10台ほどの車。小生は手前の3台分ほどの駐車スペースに駐車。山荘のゲスト用だったかもしれない(すみません)。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
登山口から雪道だがトレースあり。 最初からアイゼン歩行の方が多いようです。 小生は金峰山、瑞牆山とも登りは最後までノーアイゼンでした。 但し、ピッケルは携行しています。 金峰山は大日岩下の登りで、瑞牆山では数カ所でアイゼンがあったら楽だという登りがあります。特に瑞牆山の頂上直下の岩場は、氷がべったり付いており、ロープがぶら下がっていますが、通常アイゼンが必要です。 足下に自信のない人は最初からアイゼンを履いていた方が楽でしょう。 小生も、下山時は金峰山では五丈岩→大日岩下まで4刃アイゼン、瑞牆では頂上→桃太��岩下まで14刃アイゼン、天鳥沢からの登り返し区間は4刃アイゼンで歩行。 日中は富士見平小屋も瑞牆山荘も営業していましたが、帰る頃(17時前後)は営業終了していました。 |
写真
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あるいはバリエーションで瑞牆山へ
岩の縁の部分をぎりぎりでトラバース
楽しいですよ
いつか奥多摩から全山連続で縦走を狙っています
もちろん、ご飯、キャベツおかわり〜
日本酒は冷酒で
感想
二つのことに感動した山行でした。
・・・・・・・・・・
前日甲府で仕事が終わった後、行きつけの「ラーメンこんの」で飯を食べる。
マスターに聞くと健康ランドの回数券が安いという。
ダメもとで行ってみると、甲府駅南口前の安売りチケット屋(24時間の自動販売機あり)で石和温泉の健康ランドの回数券(ほぼ半額の千円)をゲッツ。
レンタカーで23時頃に健康ランドに着いて、風呂にゆったり入った後に館内のランドリーで洗濯。これが水の出が超悪くて、30分のところがゆうに三倍は時間がかかる。
休憩室でだらだらテレビを観ながら乾燥機が終わる頃はもう2時過ぎ。3時まで退館すれば千円で済むのに、うっかり寝過ごして、気づいたら6時半だ!! プラス1050円。
この段階で4日前(乾徳山に登った日)に考えていた鳳凰三山か甲斐駒ヶ岳日帰りの計画はまたも没になり、開き直って朝食のバイキングをガッツリ食べる。プラス840円。
それでも三千円いかない。安!!!
時間の関係から次の候補である金峰山、瑞牆山の連続登山に変更する。またしても(笑)、フレキシブル。
健康ランドを7時頃に出て、コンビニで買い物をし、国道20号から甲府南インターで中央道に入り、須玉で下りる。割引適用で通行料350円。
更に車を走らせ、瑞牆山荘には8時20分着。
ところが、20年程前に無雪期に来たときは林道を更に上っていった記憶から、もっと先まで車で行けないかと考えて、通行止めの看板がありながら、増富方面の道に入ってみる。
すぐかなりの下りの坂道になり、違う道だと判明。車一台分の道幅の雪上でUターンし、広〜い無料駐車場へ戻る。100台は無理にしても、60、70台は止められそうだ。それでも夏は一杯になるのだろう。
遠くは三重ナンバーの車など10台ほどが駐車していた。車を降りて駐車場の端の登山道へのトレイルを確認しに行って、支度をする。
終わるころ、発作的に、瑞牆山荘よりの登山口至近の3台分ほどの駐車スペースに移動して、9時ちょっと前にスタート。
10時間ぐらいでへろへろになって帰ってきた、という人のレコを見ていたので、自分としては目標行動時間を7時間前後と設定し、16時前後には戻っている計算で出発する。(ちょっと甘かった)
今回は下ろしたての靴なのでグリップが効いて、まるで魔法の絨毯に乗っているかのようにぐいぐいと雪道でも登っていけ、快適。まったくアイゼンの必要は感じない。
確かに登山口からアイゼンの跡が無数にあったが、まだ樹木の根もあちらこちらに出ている段階でアイゼンで歩行するのはいかがなものか。
金峰山は今回初めて登るが、普通の尾根歩きと聞いているのでアイゼンは不要と考えて登る。但し、4刃、14刃のアイゼンを二つ携帯してきた。
汗もかかぬうちに富士見平小屋に到着。休憩の木のテーブルの上にはザックが何個か置いてあり、これからどちらかに登るのであろう。テントも二つほど張ってあった。
小屋前では女性が一人双眼鏡で風景を見ている。その女性は、小生の記憶が正しければ、天鳥沢から瑞牆山を登る途中で会った下山中の米寿近くのご老人と女性(お孫さん?)のパーティーの方だったと思う。
すばらしい。自分が30年後、ここにこの時期戻ってこられるだろうか。
小屋前では写真を撮っただけで、右上に伸びている登山道へ入っていく。林の中の少々のアップダウンがありながら気持ちよく進んでいける道だ。
途中でちょっとジョッグしたりして、無駄な(笑)エネルギーを使う。30分ほどで大日小屋(テントサイト)上に出る。ここまでスタートからほぼ1時間で来た。テントも二張りある。当然住人は上に登っていることだろう。
いいな、いいな、天幕生活。
ここから少し登るとつるつるの岩の上に雪の乗った5〜6mの緩斜面があるが、滑ってもたいしたことはないので、慎重にステップを見つけて、クリア。
岩が見えてきた。大日岩だ。手前のロープのあるところが意味不明。無雪期は岩で登りにくいのかな? 雪が付いているから、新雪部分をツボ足で登ったら簡単に登れる。
登り切ると大日岩で、八丁平〜小川山のラインが左手に伸びる。
稜線か、と思ったらまた林の中の登山道になり、少し開けたところに出ると登山者が二人休んでいた。下山途中だったので、朝一で登ったパーティーだろう。テント泊まりなら、もう瑞牆山荘まで下りていてもいい時間だ。のんびり、いいね。
少々きつい登りが終わると360度の展望が利く砂払の頭に到着。雲のかかる北アルプスを除いて、見えてよいほぼすべての山域の山々が目に飛び込んでくる。
う〜ん、次はどこを登ろう(笑)
一番食指が動くのは甲斐駒ヶ岳から右へ伸びる鋸岳稜線だが・・・
写真を散々撮って、スタート。程なく上から二人が下りてくる。こんにちは〜。
しかし眺めがよい。フジヤマも上の方はしっかり雲の上に出ている。今月もあと一週間。いつ登ろうかな。2月はまだ登ってないんだよね。行けるかな。
さらにズンズン登って、女性一人を含む三人パーティー、中年男性(といっても小生より若いかな)の三人パーティーと行き違う。最後に単独の30歳前後の登山者と遭遇。
良い天気ですね〜とお互い言葉を交わす。小生が、帰りは瑞牆山も行くんですか、と聞いてみると、自信がないから行かないという返事。でも、見るからに元気、大丈夫そうでしたよ。
途中、金峰小屋へのトレースを左に見送り、どんどん大きくなる五丈岩を目指し、快適な雪山登高が続きます。
さすがに稜線に出ると雪庇の左手につけられたトレースがアイゼンの刃の跡だけという、ガチガチの雪面が所々出てきましたが、注意すれば滑ることはありません。
スタートから丁度三時間で、まず一つ目の金峰山頂上。
登山者が一人、頂上から金峰小屋へわざわざルートを外れ、ワカンでラッセルしながら下っています。楽しそう。
おバカなビデオや写真を撮って、名残惜しいのですが、下山開始です。
五丈岩の岩陰でぱさぱさのカロリーメイトを一本食べ、スピードUP用に4刃アイゼンを着けます。
数カ所、下りは着けた方がいいかな、と思ったところがありましたからね。
足下が無敵になったところで、ジャンジャン下ります。途中でカップル登山者と男子二人組登山者と会いました。富士見平小屋にあったザックの持ち主達か、テン泊のんびり組か。
大日岩で小休止。ここからバリエーションルートで瑞牆山へ行くかどうか考えたのですが、積雪状態がわからないので、八丁平経由は止めました。ちょっと進んでみたんですが(笑)
下の大日小屋上でアイゼンを外し、鷹見岩分岐からは登ってきた登山道ではなく、地図にはないが、実際にはしっかりある尾根上から富士見平小屋へ抜ける登山道を下りました。
来るときの登山道でもそうでしたが、途中露出している木の根っこがアイゼンに散々踏まれ傷だらけです。せめて、その前後はもう少し気を遣って欲しいところです。
だらだら不用意にアイゼンで歩くのは止めましょう。
途中でワカンを背負っている登山者をパス。多分、先ほどのラッセルしていた方かと思います。
まもなく出た富士見平小屋はさっと通過し、すぐ瑞牆山への登りに入ります。
10分も登るとまた下り。下った先が天鳥沢。開けていて日当たりもよく、本来ならここで休憩すべきでした。下りてきた登山者が二人ベンチのところに休んでいまして、人がいると休めないタチなんですよ(笑)
大岩を左手に見ながら、登高開始。すぐ木の階段です。アイゼンに踏まれ、中央部分は小さな穴だらけ。
小生はノーアイゼン。少し上でちょっと足下がやばいところが出てきます。沢ですから、下が氷で上に新雪っていう最悪のパターン。
無雪期でも水が流れて悪場なんでしょうね、7〜8mのロープがかかっている斜面があります。つるつる(らしい)。
小生は倒木を利用して右手の沢伝いから巻きました。問題なし。
その上辺りでしょうか、米寿に達しているかといった感じの登山者とお供の女性のパーティーに遭遇したのは。あのお歳ですばらしいな、と感動しました。
お気をつけて〜。
日陰の部分の多い登山道を黙々と登るわけですが、数カ所アイゼンがあった方が断然楽という部分を越え、さらに二組のパーティーと行き違う。
シャリバテ(ここまで口にしたのは五丈岩でのカロリーメイトだけですから当然か)で、身体に力が入らず、気合いだけで登っていました。ヘロヘロ一歩手前。
スタート時刻と食事のマネジメントがしっかりしたら、いつもベストな山行なんですが(汗)
大ヤスリ岩の下を抜け、最後の力を振り絞るくらいな感じでほぼ頂上か、というところまで来たら、あと5分の標識。ってことは2分くらいか。
そうしたらとんでもない箇所がありました。
ロープが何本もぶら下がる、氷でつるつるの岩場。ここまで来たらもうアイゼンは着けませんよ(笑)
左手の雪の着いた斜面から右へトラバースし、岩場の縁に足を乗せ、ロープ、木の根っこをホールドにして登り切りました。まあ、足が滑ってもぶら下がれる感じでしたから、大丈夫です。
あ〜、気持ちいい。
頂上へ続く最後の斜面でビデオのスイッチを入れ、クライムです。
またしてもつるつるの頂上部分の岩を慎重に登り(反対側は崖です、ひぃ〜)、三角点の横に立ったと思ったら、ビデオの電池がなくなりました。セーフ。
休みます。
腹が減っては戦ができぬ。
ガスストーブを出し、サーモは持ってきていないので、お湯を沸かします。
ところが・・・ボンベがな〜〜〜〜〜〜〜い。あれ〜〜〜〜〜〜〜。
がっくり。仕方がないので、定番のどん兵衛きつねはあきらめて、おにぎり一個、水200ccで食事終了。
ビデオの電池を交換し、金峰に続いてまたおバカな映像を撮ったりして過ごし、さすがにここは14刃アイゼンを着けた後、下山です。
一気に下ります。よくノーアイゼンで登ったよな〜と自分で感心しながら下りてました。危険とは思いませんでしたよ。滑って真っ逆さまなんて箇所は頂上以外にはありませんから大丈夫です。
木の階段は、アイゼンを着けたままですが、端の部分に雪がしっかり残っていたので、その上をゆっくり下りました。その部分はトレースなし。みなさん、中央部分を歩いてるわけです。
例の悪場も登りの時と同様、巻きました。アイゼンが下の氷に効いて、気持ちよい(笑)
天鳥沢のベンチで小休止。荷物を整理し、水をさらに100ccほど飲んで(結局全行程で300cc)、元気回復。ここまで来たら下界も同じです。
4刃のアイゼンを着け、尾根の登り区間だけお世話になります。北斜面でちょっと滑るんですよね。途中の夕陽が綺麗でした。
富士見平小屋まで30分のところを急な登りのおかげで気合いで時間短縮でき、10分、富士見小屋からのだらだら下りは30分のところ20分かからず下山。
予定より1時間半余分にかかりましたが、十分納得のいく1日でした。
特に今回は自然への Low impact を目指し、不要なアイゼンの使用を極力避けるという課題をこなせたことに、下りの途中で自然と感動し、林間から見えた夕陽が滲んで見えました。こんなのは初めての経験かも知れません。
金峰、瑞牆山、ありがとう。
またいつか来るからね。
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