また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 1723615
全員に公開
アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳欲張りプラン 阿弥陀岳 南稜&北稜&アイス体験

2019年02月04日(月) 〜 2019年02月06日(水)
 - 拍手
yoru1988jp その他2人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
54:28
距離
15.5km
登り
1,952m
下り
1,939m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:22
休憩
0:02
合計
7:24
8:54
13
スタート地点
9:07
9:08
41
9:49
9:49
184
12:53
12:53
59
13:52
13:53
43
14:36
14:36
102
16:18
宿泊地
2日目
山行
7:45
休憩
0:20
合計
8:05
7:00
259
宿泊地
11:19
11:19
65
12:24
12:40
31
13:11
13:13
64
14:17
14:19
39
14:58
14:58
7
15:05
行者小屋
3日目
山行
7:50
休憩
1:03
合計
8:53
6:29
10
行者小屋
6:39
6:39
43
10:43
11:40
6
11:46
11:48
4
11:52
11:52
76
13:08
13:08
46
13:54
13:55
29
15:16
15:16
6
15:22
ゴール地点
2日目朝はログを取るのを忘れていたため、途中までログなし

南陵上は水場なし

行者小屋は平日のため営業していなかった。
水場はテン場から文三郎尾根方面に30秒ほど歩くと沢水が出ている
天候 1日目2日目晴れ 3日目曇りからの雪
過去天気図(気象庁) 2019年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
舟山十字路手前
路面凍結により、舟山十字路まで到達出来なかった。
コース状況/
危険箇所等
広河原沢から南稜へ取り付く道は、うっすら雪が被りアイゼンを付けた方が良かったかも

無名峰からは雪庇に注意

南稜のp3では、60mロープを1ピッチ使用したが、上までは抜けきれなかった。斜度はあるが登れそうだったので10mくらいをノーロープで登って稜上に出た。
p4の狭いバンドのトラバースではロープを出さなかったが、出した方が良かった。ただ支点を取るのが難しそう

北稜は核心の岩場手前にある雪壁で、練習も兼ねてロープを出した。ピオレトラクション※とアイゼンの前爪に乗って登るのに慣れてない人がいればロープ出した方がいいかな
※ピッケル2つで登ること

核心の岩場はロープで2ピッチ
50mロープでも足りそう
南稜よりもクライミング的である
その他周辺情報 上諏訪温泉の大和温泉 300円
石鹸・シャンプー・シャワーなし
Aちゃんおススメで玄人好みの温泉
泉質はとても良かった
スタート地点
立場岳への登り
立場岳付近から見た南稜上部
立場岳付近から見た南稜上部
青ナギ手前
無名峰への登り
無名峰からp1方面へ
雪庇の張り出しがある
無名峰からp1方面へ
雪庇の張り出しがある
p1とp2の間のコルにて幕営
p1とp2の間のコルにて幕営
夕陽に染まる赤岳
夕陽に染まる赤岳
夕陽に染まる南稜上部
夕陽に染まる南稜上部
南稜p2付近
南稜上からの富士山
南稜上からの富士山
南稜p3基部へのトラバース
南稜p3基部へのトラバース
p3基部から見上げたガリー
p3基部から見上げたガリー
p3ガリーを登るAちゃん
初めてのアイゼンを履いたのに良く登った!
p3ガリーを登るAちゃん
初めてのアイゼンを履いたのに良く登った!
高峰に行ったみたいw
2
高峰に行ったみたいw
北稜1ピッチ目の最後
北稜1ピッチ目の最後
北稜1ピッチ目の最後
北稜1ピッチ目の最後
北稜最後の難所ナイフリッジ
2019年02月06日 10:57撮影 by  iPhone XR, Apple
2/6 10:57
北稜最後の難所ナイフリッジ
北稜を終えての阿弥陀岳
本日は雪
北稜を終えての阿弥陀岳
本日は雪
御小屋尾根の長い下山
御小屋尾根の長い下山

装備

個人装備
ハーネス ダブルアックス アイゼン 防寒着&寝袋(-25℃想定) オーバーミトン スコップ プローブ ビーコン
共同装備
テント ロープ8.1mm60m1本 ロープ7mm30m1本(補助) ガス缶&バーナー スクリュー4本(アイス練習用に用意したが使用せず) 60スリング3本 120スリング2本 240スリング1本 カラビナ8本 環付きカラビナ3本 ハーケン2枚 捨て縄5m

感想

山岳カメラマンのSさんと冬山初心者のAちゃんを連れて八ヶ岳へ
長いルートが登りたかったので、【阿弥陀岳南稜】
あとは前回ソロで登って気持ち良かった【阿弥陀岳北稜】

まず舟山十字路に車を止めてスタート!のはずが、路面凍結で登れず手前で車をデポしてスタート
林道を歩き、途中広河原沢を横断して南稜へ取り付く
ここは斜度があり、氷と薄っすら雪も積もっていてスリップ注意

南稜上へ出てからも雪が少なく氷が張っている
チェーンスパイクがあると良いんだろうが、今回は軽量化のため置いてきたのでツボ足で頑張る
冬山経験が少ないAちゃんは氷が怖かったようだ

立場岳まで登ると雪の量が増えてくるが、トレースがあって助かる
ここから南稜や阿弥陀岳が見え始めてテンションが上がる
今回Sさんは一眼レフを持ってきていてところどころで写真を取りながら登る
その先の青ナギは特に問題なく、無名峰へ登る
無名峰からは雪庇の張り出しがあるので注意
p1超えて、p2とのコルにて幕営

カメラマンのSさんは夕陽を取りに出かける
その間に私とAちゃんは飯の準備
今日は焼肉とマッシュポテトと白ワイン
Aちゃんの歩荷の分をおいしくいただく

夜は星も綺麗に出ていたので冷え込むかと思ったが、あまり冷えこまなかった。
ダブルシュラフで望んだAちゃんは汗だくになったそうだ

2日目は朝から天気が良くてテンションが上がる
南稜をテンポよく歩いていくと核心のp3が近づく

p3正面の岩場を登るルートもあるみたいだが、一般的には左方向へトラバースして、ガリーを詰めていく
ガリー基部にワイヤーや支点があり、ここでロープを出して登っていく

ガリーは雪が少なく、氷多めのコンディション
斜度はそこまでないが、アックスと前爪をしっかりと引っ掛け、三点確保をしながら登っていくが、途中支点が取れない、、、、まぁ落ちなそうなので良いか
60mロープでも抜け口までは少し足りず、ロープギリギリいっぱいでかん木で支点をとり、セカンド(ロープFIXでアッセンダー)、フォローをビレイ
その先10mをノーロープでAちゃんに先行してもらいp3終了

その先はP4の狭いバンドのトラバース
支点とるのが難しそうだったので、ロープを出さずに行ったが、結構からかった。
特に一眼レフをぶら下げてるSさんが微妙なバランスを取りづらそうで苦戦していた。
ワイヤーが張ってあるといいなぁー(←他力本願w)

なんとかこなして最後の頂上直下の急傾斜でバランシーな個所を登り阿弥陀岳山頂へ
登り応えのある良いルートだった。平日の山頂は人もいなくて静かな山頂だった。
中岳沢のコルへ下り、天気も穏やかだったので行者小屋へ降りるプランを変更し、赤岳経由で地蔵尾根から行者小屋を目指すプランに変更したのだが、思ったよりも身体にきており中岳への登り返しが辛いw
けっきょく、赤岳を諦め文三郎尾根分岐にて行者小屋へ降りる。

行者小屋はテントが5張ほどあった。


3日目は朝から曇り
フル装備担いで北稜に向けて出発
中岳沢を10分くらい詰めたところで右の尾根に乗るトレースに沿って登っていく。
トレースはあるがモナカ雪で足場が崩れて先頭を行くAちゃんが苦戦しているかに思えたが、彼は変態で疲れれば疲れるほどテンションが上がっていくらしい。
心配して損したw

尾根同士が合流しそこから少し行くと斜度のある雪壁が出てくる。
そこでSさんのリード練習も兼ねてロープを出して登っていく。
これで攀じって撮れる山岳カメラマンだ!

雪壁を超えるとついに核心の岩場が出てきた。
岩場を回避して雪面を登っていくトレースもあるが、雪と岩のミックスクライミングで楽しいので岩場に取り付く。凹状のところに取り付く。残置ハーケンが一つあるが心許ないので、岩角にスリングをかけて支点としリード開始
凹状の部分の抜け口が高度感があり楽しい。そこから右上するようなかたちで登っていく。アックスを雪面に差したり、岩に引っかけたりして登っていく。足元は切れ落ちており高度感があり爽快だ。
次の岩壁の基部でピッチを切る。ボルトハンガーが2つある。
昨日の南稜よりもクライミング的だったので後続の2人は大丈夫かなと思ったが、二人とも速かった。Aちゃんは無心で登っていたようだし、Sさんも寒いからサクサク登ったという。
途中で怖くなって登れなくなったらどうしようかと心配していたが頼もしい2人だw
2ピッチ目出だしは岩にアックスをフッキング(引っかけて)で登っていく。
登り終えると最後の難所ナイフリッジがある。
5mほどの短いナイフリッジだが高度感がある。幸いなことにナイフリッジ入り口に支点が取れてメンタルヘルスは良好
トレースを外さぬように慎重にあるいて突破
その先に雪に埋まったハイ松を降り起こして支点とする。
そして後続の二人ともサクサク登ってくる。もう少しくらい怖がってくれても面白いんだけどな。そこからあと少し登って阿弥陀岳山頂へ

雪が降り始めて視界が悪くなっていたので早めに御小屋尾根へ下山
長ーい下山、最後の方でトレース無視して歩いていたら間違った方向へ歩いてしまった。ガイド感覚で行ったのにこれはちょっと気を抜き過ぎた。恥ずかしい。
Sさんが早めに気付いて指摘してくれたので良かった。

そしてゴール
帰りはAちゃんおすすめの上諏訪温泉に行って汚れと疲れを流し、バーミヤンで飯食ってかえりました。
2人ともお疲れさまでした!

【Sさんの感想】
初の冬バリルートという事で緊張しっぱなしの三日間でした!
最初は不安が大きかったのですが、歩いている内に楽しさに変わり、核心部も多少怖い時はありましたが、楽しく登る事が出来ました。
のぼるくんさん三日間ありがとうございました!😆

【Aちゃんの感想】
冬季アルパインへの初挑戦で前日まで不安が拭えませんでしたが、晴天に恵まれた当日は美しい景色に励まされ穏やかな気持ちで挑むことが出来ました。
雪に足を取られたり、凍りついた岩壁に緊張する場面もあるりましたが、ダブルアックスを使っての雪壁登りが全身を使って山に向かい合っている感覚で楽しかったです。
アルパインに親しんでいるのぼるくんの要所毎のアドバイスがとても勉強になった山行でした。
次は白馬岳主稜等に挑んでみたいです。

※のぼるくんというのは、私のlineのアカウント名です。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:362人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら