八ヶ岳欲張りプラン 阿弥陀岳 南稜&北稜&アイス体験
- GPS
- 54:28
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,952m
- 下り
- 1,939m
コースタイム
- 山行
- 7:22
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 7:24
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 8:05
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 8:53
南陵上は水場なし
行者小屋は平日のため営業していなかった。
水場はテン場から文三郎尾根方面に30秒ほど歩くと沢水が出ている
天候 | 1日目2日目晴れ 3日目曇りからの雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
路面凍結により、舟山十字路まで到達出来なかった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
広河原沢から南稜へ取り付く道は、うっすら雪が被りアイゼンを付けた方が良かったかも 無名峰からは雪庇に注意 南稜のp3では、60mロープを1ピッチ使用したが、上までは抜けきれなかった。斜度はあるが登れそうだったので10mくらいをノーロープで登って稜上に出た。 p4の狭いバンドのトラバースではロープを出さなかったが、出した方が良かった。ただ支点を取るのが難しそう 北稜は核心の岩場手前にある雪壁で、練習も兼ねてロープを出した。ピオレトラクション※とアイゼンの前爪に乗って登るのに慣れてない人がいればロープ出した方がいいかな ※ピッケル2つで登ること 核心の岩場はロープで2ピッチ 50mロープでも足りそう 南稜よりもクライミング的である |
その他周辺情報 | 上諏訪温泉の大和温泉 300円 石鹸・シャンプー・シャワーなし Aちゃんおススメで玄人好みの温泉 泉質はとても良かった |
写真
装備
個人装備 |
ハーネス
ダブルアックス
アイゼン
防寒着&寝袋(-25℃想定)
オーバーミトン
スコップ
プローブ
ビーコン
|
---|---|
共同装備 |
テント
ロープ8.1mm60m1本
ロープ7mm30m1本(補助)
ガス缶&バーナー
スクリュー4本(アイス練習用に用意したが使用せず)
60スリング3本
120スリング2本
240スリング1本
カラビナ8本
環付きカラビナ3本
ハーケン2枚
捨て縄5m
|
感想
山岳カメラマンのSさんと冬山初心者のAちゃんを連れて八ヶ岳へ
長いルートが登りたかったので、【阿弥陀岳南稜】
あとは前回ソロで登って気持ち良かった【阿弥陀岳北稜】
まず舟山十字路に車を止めてスタート!のはずが、路面凍結で登れず手前で車をデポしてスタート
林道を歩き、途中広河原沢を横断して南稜へ取り付く
ここは斜度があり、氷と薄っすら雪も積もっていてスリップ注意
南稜上へ出てからも雪が少なく氷が張っている
チェーンスパイクがあると良いんだろうが、今回は軽量化のため置いてきたのでツボ足で頑張る
冬山経験が少ないAちゃんは氷が怖かったようだ
立場岳まで登ると雪の量が増えてくるが、トレースがあって助かる
ここから南稜や阿弥陀岳が見え始めてテンションが上がる
今回Sさんは一眼レフを持ってきていてところどころで写真を取りながら登る
その先の青ナギは特に問題なく、無名峰へ登る
無名峰からは雪庇の張り出しがあるので注意
p1超えて、p2とのコルにて幕営
カメラマンのSさんは夕陽を取りに出かける
その間に私とAちゃんは飯の準備
今日は焼肉とマッシュポテトと白ワイン
Aちゃんの歩荷の分をおいしくいただく
夜は星も綺麗に出ていたので冷え込むかと思ったが、あまり冷えこまなかった。
ダブルシュラフで望んだAちゃんは汗だくになったそうだ
2日目は朝から天気が良くてテンションが上がる
南稜をテンポよく歩いていくと核心のp3が近づく
p3正面の岩場を登るルートもあるみたいだが、一般的には左方向へトラバースして、ガリーを詰めていく
ガリー基部にワイヤーや支点があり、ここでロープを出して登っていく
ガリーは雪が少なく、氷多めのコンディション
斜度はそこまでないが、アックスと前爪をしっかりと引っ掛け、三点確保をしながら登っていくが、途中支点が取れない、、、、まぁ落ちなそうなので良いか
60mロープでも抜け口までは少し足りず、ロープギリギリいっぱいでかん木で支点をとり、セカンド(ロープFIXでアッセンダー)、フォローをビレイ
その先10mをノーロープでAちゃんに先行してもらいp3終了
その先はP4の狭いバンドのトラバース
支点とるのが難しそうだったので、ロープを出さずに行ったが、結構からかった。
特に一眼レフをぶら下げてるSさんが微妙なバランスを取りづらそうで苦戦していた。
ワイヤーが張ってあるといいなぁー(←他力本願w)
なんとかこなして最後の頂上直下の急傾斜でバランシーな個所を登り阿弥陀岳山頂へ
登り応えのある良いルートだった。平日の山頂は人もいなくて静かな山頂だった。
中岳沢のコルへ下り、天気も穏やかだったので行者小屋へ降りるプランを変更し、赤岳経由で地蔵尾根から行者小屋を目指すプランに変更したのだが、思ったよりも身体にきており中岳への登り返しが辛いw
けっきょく、赤岳を諦め文三郎尾根分岐にて行者小屋へ降りる。
行者小屋はテントが5張ほどあった。
3日目は朝から曇り
フル装備担いで北稜に向けて出発
中岳沢を10分くらい詰めたところで右の尾根に乗るトレースに沿って登っていく。
トレースはあるがモナカ雪で足場が崩れて先頭を行くAちゃんが苦戦しているかに思えたが、彼は変態で疲れれば疲れるほどテンションが上がっていくらしい。
心配して損したw
尾根同士が合流しそこから少し行くと斜度のある雪壁が出てくる。
そこでSさんのリード練習も兼ねてロープを出して登っていく。
これで攀じって撮れる山岳カメラマンだ!
雪壁を超えるとついに核心の岩場が出てきた。
岩場を回避して雪面を登っていくトレースもあるが、雪と岩のミックスクライミングで楽しいので岩場に取り付く。凹状のところに取り付く。残置ハーケンが一つあるが心許ないので、岩角にスリングをかけて支点としリード開始
凹状の部分の抜け口が高度感があり楽しい。そこから右上するようなかたちで登っていく。アックスを雪面に差したり、岩に引っかけたりして登っていく。足元は切れ落ちており高度感があり爽快だ。
次の岩壁の基部でピッチを切る。ボルトハンガーが2つある。
昨日の南稜よりもクライミング的だったので後続の2人は大丈夫かなと思ったが、二人とも速かった。Aちゃんは無心で登っていたようだし、Sさんも寒いからサクサク登ったという。
途中で怖くなって登れなくなったらどうしようかと心配していたが頼もしい2人だw
2ピッチ目出だしは岩にアックスをフッキング(引っかけて)で登っていく。
登り終えると最後の難所ナイフリッジがある。
5mほどの短いナイフリッジだが高度感がある。幸いなことにナイフリッジ入り口に支点が取れてメンタルヘルスは良好
トレースを外さぬように慎重にあるいて突破
その先に雪に埋まったハイ松を降り起こして支点とする。
そして後続の二人ともサクサク登ってくる。もう少しくらい怖がってくれても面白いんだけどな。そこからあと少し登って阿弥陀岳山頂へ
雪が降り始めて視界が悪くなっていたので早めに御小屋尾根へ下山
長ーい下山、最後の方でトレース無視して歩いていたら間違った方向へ歩いてしまった。ガイド感覚で行ったのにこれはちょっと気を抜き過ぎた。恥ずかしい。
Sさんが早めに気付いて指摘してくれたので良かった。
そしてゴール
帰りはAちゃんおすすめの上諏訪温泉に行って汚れと疲れを流し、バーミヤンで飯食ってかえりました。
2人ともお疲れさまでした!
【Sさんの感想】
初の冬バリルートという事で緊張しっぱなしの三日間でした!
最初は不安が大きかったのですが、歩いている内に楽しさに変わり、核心部も多少怖い時はありましたが、楽しく登る事が出来ました。
のぼるくんさん三日間ありがとうございました!😆
【Aちゃんの感想】
冬季アルパインへの初挑戦で前日まで不安が拭えませんでしたが、晴天に恵まれた当日は美しい景色に励まされ穏やかな気持ちで挑むことが出来ました。
雪に足を取られたり、凍りついた岩壁に緊張する場面もあるりましたが、ダブルアックスを使っての雪壁登りが全身を使って山に向かい合っている感覚で楽しかったです。
アルパインに親しんでいるのぼるくんの要所毎のアドバイスがとても勉強になった山行でした。
次は白馬岳主稜等に挑んでみたいです。
※のぼるくんというのは、私のlineのアカウント名です。
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