上越国境稜線をゆく一人旅(駒の湯〜越後駒ヶ岳〜中ノ岳〜大水上山〜平ヶ岳〜鳩待峠)
- GPS
- 25:34
- 距離
- 44.6km
- 登り
- 4,086m
- 下り
- 2,878m
コースタイム
- 山行
- 6:09
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 6:15
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 3:02
- 合計
- 11:13
天候 | 5月2日(木)雨のち晴れ 5月3日(金)ガスのち晴れのち曇り 5月4日(土)快晴 5月5日(日)快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
○5:39JR大宮駅⇒9:43JR小出駅 運賃 3670円(JR上越線) ○9:50JR小出駅⇒10:17大湯温泉 運賃 390円+手荷物料100円(南越後観光バス) http://www.minamiechigo.co.jp/right-koide.html ○10:20大湯温泉⇒11:30駒の湯山荘 約4キロ・徒歩0:50ほど 《復路》 ○鳩待峠⇒戸倉 運賃 980円(乗り合いタクシー) ※小屋から少し下った鳩待峠駐車場から発着。 ○15:12戸倉⇒16:29JR沼田駅 運賃 2050円(関越交通バス) ※3000円で4350円分使えるお得なバスカードの社内販売可能。 ○17:04JR沼田駅⇒19:20JR大宮駅 運賃 1944円(JR上越線) |
コース状況/ 危険箇所等 |
《登山ポスト》 登山口右手にあり。 尚、小屋の方にひと声掛ければ、駒の湯山荘の水場利用可能(湧き水で美味しかった)。 《コース状況》 【全体的に・・】 ※GPS不調によりルートの方は一部手書きです。 この山域は今年残雪が多めということだったが、既に融雪が進み藪が顔を出している区間がけっこうあり。 また気温上昇により、不用意に乗っかると雪が崩れ落ちるような箇所も多々あったので慎重に。 大水上山から先は一般登山道ではないが、平ヶ岳までは終始稜線上を進むので、道迷いをするような箇所も特になし。 今回念のためワカンを携帯したがこの時期単なる重しにしかならないと思うので、アイゼンorツボ足+ストックorピッケルという組み合わせで問題ないと思う。 【駒の湯〜小倉山〜越後駒ヶ岳】 スタートから足元が外された吊り橋を渡り登山道へ。 標高600mあたりから残雪があらわれ始め、小倉山のとりつきからは完全な雪山となる。 小倉山までは崖のような斜度の箇所もあるので、あらかじめアイゼンを装着しておいた方が良い。 そこから越後駒ヶ岳までは気持ちの良い雪稜が続く。 越後駒ヶ岳まで終始トレースあり。 【越後駒ヶ岳〜中ノ岳〜大水上山】 中ノ岳の途中、天狗平まではだいたい雪の上を歩けて特に問題なかったが、檜廊下手前あたりから中途半端な雪で夏道が消されている区間もあり、雪道も夏道も歩けず藪こぎがしんどかった。 中ノ岳への最後の登りと池の段あたりはけっこう斜度が高めなので慎重に。 【大水上山〜藤原岳〜滝ヶ倉山〜剱ヶ倉山〜平ヶ岳】 大水上山からの下りがいきなり藪だったので、右手から回り込んで下る。 見た目には雪が多そうで安心したが、にせ藤原山〜滝ヶ倉山間を中心に藪を進む箇所が多々あった。 途中雪を拾えないこともなかったが、いかにも危なげな感じがした場合、尾根筋で藪をこいだ方が安全。 藪を避ける際は尾根の右から回り込んだケースが多かったと思う。 尚、剱ヶ倉山の先ははややナイフリッジなため慎重に。 【平ヶ岳〜白沢山〜山ノ鼻〜鳩待峠】 平ヶ岳からの下りはかなり広い尾根なので、視界不良時はルートミスに注意。 終始尾根筋に進み大白沢山を巻いて最後は沢に出るが、だいたい沢の右岸を歩いていくイメージ。 何度か沢を渡る箇所があるが、スノーブリッジと化した場所もあったので要注意。 この区間はこの時期割りと多くの人が歩いているみたいなので、なにかしらトレースはあると思う。 《宿泊地&キャンプ地》 ○駒の小屋 宿泊料 2000円/1人 この時期は管理人不在のため、宿泊者名簿に記入後、設置されたポストに料金を投入。 尚、小屋脇に蛇口の着いた水場あり(夜は凍結したので明るいうちに)。 トイレは小屋内にあり(ペーパーあり)。 ○兔岳 山頂から少し南寄りの平坦地に幕営。 藪が風をブロックしてくれました。 ○平ヶ岳 山頂のやや西側の平坦地に幕営。 平坦な山頂のためどこにでも張れるが、風が強い時は雪壁を作らないと厳しいかも。 ※中ノ岳避難小屋は2階から入って利用可能(通りかかった時に1人宿泊していたっぽい)。 その他越後駒ヶ岳、大水上山の山頂、大水上山〜藤原山間、藤原山〜にせ藤原山間に幕営可能地あり。 平ヶ岳から先も幕営可能地多数。 |
その他周辺情報 | 《温泉》 尾瀬ぷらり館 戸倉の湯 日帰り入浴 500円 営業時間 10:00〜18:00 アルカリ性単純温泉 おそらく戸倉の駐車場から一番近い日帰り温泉施設。 http://www.tepco.co.jp/oze/iku/purari/index-j.html |
写真
装備
備考 | シュラフ的にはmont-bell#3+シュラフカバー+インナーシーツ+たくさん着込んで問題なかったが、底冷えが半端なかったのでもう少ししっかりした銀マットとホッカイロを持っていけば良かった。 この時期だからと油断したが、GWの新潟の山をなめんなと思った(笑)。 |
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感想
前半はイマイチよく分からない天気だった今年のGW。なのでダンスしまくりましたよ(^-^;
後半はなかなかの好天が予想されたので、出発の2日前くらいかな、急きょこのルートを歩こうと思い、いざ越後の山へ!
相方と休みが合わなかったのと、2人で歩くにはちょっとグロッキーな山行になりそうだったので、今回は一人電車に揺られ出発。
10連休ということで何しろ人がいないところに行きたかったんだけど、そんな時にピッタリのルートでありました。
小出駅に到着し、山行記録の1枚目となりそうな駅構内の写真を撮ろうとしてビックリ。というか、カメラの液晶を見て青ざめたね。
メモリカードがありません!
・・だって(゜Д゜)
もしも相方がいればもう一台のカメラで事足りたんだろうけど、さすがに3泊4日の山行でノーキャメラはあんまりだと思い、出発寸前のバスに乗るのを諦め南魚沼の街を彷徨いました。
駅前は寂しいくらい何もなかったけど、17号沿いまで歩くとわりと賑やかで、ケーズデンキやノジマなどの大型店もありホッとする。
その後2時間遅れて大湯温泉から駒の湯山荘へ歩いていると、軽自動車から声を掛けてくれたお父さん。
なんとまだ駒の湯まで車が通じてない時代から、お酒を小屋に卸している方でした。
この時もお酒の配達だったということで、ご親切にも同乗させて頂きました。
この度はどうもありがとうございました、本当に助かりました。
そんなこんなで、登山口にたどり着いたのは午後1時半過ぎになってしまったので、さすがに越後駒ヶ岳直下まで歩くにはちょっとしんどいかなあと思った。
けど、小倉山にたどり着き越後駒ヶ岳までの道をはっきり認識すると、自然と歩が進み気付けば駒の小屋に着いちゃったって感じでした。
・・って、写真のない記録作成って大変ですね(^-^;
いつもならば写真とキャプションだけで、ほとんど旅の感想なんて書かないもの。
そのようなワケで、ここからは旅の要点だけを書くことにしよう。
2日目に歩いた越後駒ヶ岳からの中ノ岳。
ハッキリ言って楽しくないでーす!
無雪期でも微妙な道が輪を掛けて楽しくない、そんな感じ。
雪の付き方が微妙で、なおかつ夏道も歩けない箇所が多く、精神的に疲れました。
この時期の山行記録があまり上がっていない理由もそんなところだろう。
でも、この日は先を急がず兔岳で宿泊して本当に良かったと思う。
兔岳で過ごした早朝の時間は本当に素晴らしかったから。
そして今回のメインである、3日目に歩いた大水上山から平ヶ岳に至る上越国境稜線。
おそらくGW時期に快適に歩けることは今後ないだろうと思いました。
だって、こんなに雪たっぷりな今シーズンでも所々藪が出ちゃってたから、雪稜を楽しむには良いとこ4月中旬までなんだろうと思う。急速に進む地球温暖化、恐るべしと思ったね。
1人で歩くには精神的にしんどい道のりだったけど、最後に待っていた平ヶ岳山頂はやっぱりパラダイスだった。
ここだけなら相方も尾瀬から歩けるだろうから、きっとこの時期に再訪することはあるでしょう。
最終日にたどり着いた遙かな尾瀬。
去年同じ時期にお邪魔した時はミズバショウが咲いてたし、木道もむき出しな状況だったが、今年は完全なる大雪原。
下界は半袖でも暑いくらいの夏日だったりするのに、尾瀬にはまだ春すら訪れていないことにビックリ。
まだまだ春は遠いなあ・・というより、雪が一気に溶けて春を通り越して夏がやってくるよ、きっと。
下界もそうだけど近年春や秋が少しずつなくなり、季節感が微妙に変わってしまっていることを、改めてちょっと切なく思いました。
で・・今回の旅で撮った写真全部消去しちまってんだから、結局のところあんたぁ南魚沼でメモリカード買う必要なんて一切なかったよね。
レコを作りながらそのことに気付いてしまい、そっちの方が6倍切なかったから(^-^;
これだけの旅をしたにもかかわらず、2019年のGWはカメラに呪われた思い出だけだとさ〜
チッキショー(> <)
コメント
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