初物づくしの槍ヶ岳


- GPS
- 27:24
- 距離
- 39.6km
- 登り
- 2,078m
- 下り
- 2,077m
コースタイム
- 山行
- 7:33
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 9:12
- 山行
- 5:52
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 5:54
- 山行
- 6:36
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 7:51
- 山行
- 3:45
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 3:51
天候 | 27日:晴れ、28日:晴れ、29日:晴れのち雨、30日:小雨のち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
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コース状況/ 危険箇所等 |
横尾山荘を過ぎたら一面の積雪 |
写真
装備
MYアイテム |
![]() 重量:-kg
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個人装備 |
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
感想
三月初め、masamasaさんからゴールデンウィーク前半に槍ヶ岳に行かないかと誘いがあり、恒例の大峰奥駈道縦走をどうしようかと思いながら二つ返事で参加することにした。
さわやか信州号もうまく予約が取れ、4月26日21時30分阪急3番街から乗車。スタンダードで予約したが、案外乗客は少なく最終的に乗客全員2座席を確保できた。
masamasaさんは京都駅から乗り込み、翌27日予定通り上高地に到着。
トイレと簡単な給食を済ませ5時50分スタート。梓川沿いを歩いていく。明神岳には雪がついているけど道は全く雪はなく、順調に小梨平、明神へ。
明神で小休止し給食。徳澤、横尾と歩いていく。横尾では眺めの休憩。
横尾からは涸沢に向かう人が多いらしく、見える範囲で槍沢にむけ歩く人は数組のみ。横尾から本格的な雪道となり、アイゼンを付ける。今まで軽アイゼンしかつけたことがないので、あまりの仰々しさに少しひるむ。
一ノ俣、二ノ俣と順調に超えるが、少しずつ足取りが重くなる。小休止の回数が増えきついなぁ、と思っているとやっと、槍沢ロッジに到着。水を汲み、キャンプ場の申し込みをして、少し遅めの昼ご飯。ペコペコの腹にカレーライスが満たされる。
masamasaさんが少ししんどそうだったので(バックパックの重量は25kgあまりとのこと)二人分の水約4リットルをプラス。さすがに少し重くなった。
20〜30分といわれた雪道を40分近くかかってテン場に到着。
初の雪上幕営。スコップで雪面をならし2張り分の地面を確保。
少し風が出て、粉雪も。でもスコップ作業はなかなかの重労働で汗をかく、足がつる。
テントを張り終わったら転げ込むようにテントの中へ。テント内の整理をしながらそのまま休憩。晩御飯はアルファ米とフリーズドライの中華丼。アルファ米を全部食べれるか不安だったので、中華丼の中にご飯を少しずつ入れて食べる。結果的にはアルファ米を全部食べることができた。食事終了は18時半。逆流性食道炎のため横になれるのは2時間後だが、持たない。やっと1時間たったが限界なので横になる。
少しうとうとしたが30分ほどしか経過していない。寒い!足元が特に寒く、レッグウォーマーを履いて。新聞紙もシュラフの中に入れて。果てはエマージェンシーシートをまいて。最後の手段?ホッカイロも貼って・・・。まだ寒い。しかも、外は嵐のような強風!フライとテントの隙間に粉雪がばらばら吹き込む音もすごい!結局1時間くらいしか寝れず4時になる。風は止み、雲のない南西の空に月が煌々と輝いていた。
出発は6時なので5時になり朝食をと思うが、やはり食べられない。やっとコーンスープとあんパンを1個無理に食べる。
テントを出て快晴の空と真っ白な雪を眺め、1日目日焼け止めを塗るのを忘れていたことを思い出しサングラスの部分以外に塗る。
ゆっくりと雪の上を歩いていく。わざとゆっくりではないがどんどん抜かされる。やっと大曲まで来ると目の前に壁のような斜面が見える。まずは坊主岩まで。そして最後の急登を登るらしい。目の前も十分に急登だけど・・・。坊主岩までたどり着いたときはすでにヘロヘロ。でもやっと槍の穂先が見えた!
Tシャツの若いスキーの女子や、いい加減年配のスキーおじさんや、どんどん抜いていく。でも、下を見るとまだまだたくさん登ってくる。
風が通ると涼しいが、無風の雪上はめちゃ暑い!インシュレーションを脱いで、手袋も脱いで、毛糸の帽子も脱ぐが頭皮が焼けそうなので帽子は頭に軽く載せて歩く。
ヘリコプターがやたら頭上を飛び回る。なんどか旋回していたが、そのうち飛騨乗越の上空あたりで人らしきものを釣り上げた。救急隊員が抱きかかえて上昇するのは見たことあるが(テレビで)担架?に括り付けたような状態で釣り上げていた(後日、masamasaさんからの情報で我々と同日に槍沢に入り、一気に槍ヶ岳を目指し殺生小屋付近で力尽きなくなったらしい)。
やっとの思いで槍ヶ岳山荘に到着。しばらく休んで昼ご飯はまたカレーライスを頼む。たくさん時間をかけたが結局ご飯はほとんど残してしまった・・・。
一息つく間もなく、気が付いたら槍の穂先目指して歩き始めていた。高所恐怖症だし雪は初めてなのでどうしよう、と思っていたが、アイゼンの使い方とはしごの持ち方を教えられながら、気が付けば最後のはしごを登り切り、槍ヶ岳山頂に到着!360度の大展望!しかも素晴らしい青空!普段の行いがこんな素晴らしいご褒美をくれました。山頂は我々2人の貸し切り。心行くまで景色を堪能し、いざ、下降。
靴が緩めであったため膝をついたら、masamasaさんが大声で怒鳴って注意してくれた・・・。足も手も体中が超緊張でくたくた。やっとの思いで山荘まで帰ってきた。振り返ると、山頂はちょっと近くに感じられた。
その後、登頂を祝して乾杯!食べれなったけど、飲めました。
夕食もまずまず食べれて、昨日とは比べ物にならない暖かな布団で寝た。
翌日は南岳までピストンしてベースキャンプ地のババ平まで下る予定であったが、トレースが全然なかったこと、西側からの風がきつかったこと、斜面がアイスバーン?状態だったこと、超初心者の私の歩行姿をみて大喰岳山頂手前で撤退。
しかし、今日も快晴で素晴らしい360度の展望、ただし、飛騨乗越に戻るまでは景色を楽しむ余裕はなし。
小屋まで帰って槍沢を下る。登りとは大違い、ぐんぐん下る。あっという間に坊主岩。ゆっくり休んで大曲。少し下るとテントが見えた。昨日未明の強風が頭にこびりついていたので、ひょっとしてテントが飛ばされていたら・・・・と心配したが徒労でよかった。
時間が早かったのでとりあえずテントは撤収することにして、出来れば横尾、徳澤まで下って幕営か・・・。初日に槍沢ロッジで買ったビールを二人とも飲まずに残していたので、まずは無事下山したことに乾杯!ゆっくりしていたらスノーボードの方が通りかかり、スキー(スノボ)の話をしながら、天気のことを聞くと明日は未明から雪、低いところでは雨が降る・・・横尾、徳澤で幕営としていたが、気持ちは一気に小屋迫へ傾く。槍沢ロッジでテン場代を1泊分返金してもらい横尾を目指す。
膝から太ももがパンパンに張って、体も疲れてどんどん抜かれる。
横尾山荘前で休憩。徳澤園に宿泊が可能かmasamasaさんが確認したが満室とのこと。横尾山荘が空いていたので宿泊することに。
最終日は上高地まで下るだけ。雨の小降りになるのを待って8時出発。途中どうということもなく小梨平に到着。今回の山歩きは終了。お風呂に入って、大阪行きのバスまで3時間半。お互いの?健闘をたたえてひたすら、飲む飲む飲む、そして食べる、が食事の時間が過ぎていたため、大急ぎで上高地まで下って土産もそこそこにそばを食べ、やっと満腹。気が付けばバスの発車5分前。
初の雪上幕営。初のアイゼン・ピッケル。初の槍の穂先登頂。初のカチカチの雪の斜面をアイゼンで歩行。
masamasaさんありがとう!次は冬の八ヶ岳にお願いします。