南アルプス7泊8日☀️テント泊縦走の旅


- GPS
- 67:22
- 距離
- 107km
- 登り
- 8,991m
- 下り
- 9,891m
コースタイム
- 山行
- 3:56
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 4:36
- 山行
- 7:01
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 7:45
- 山行
- 10:00
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 10:55
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 10:17
- 山行
- 3:05
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 3:29
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 8:42
- 山行
- 9:27
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 10:24
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新宿→高速バスで飯田 前泊 飯田 6:01発(240円)→6:26着 伊那大島駅 6:45発バス(2490円) →8:35着 鳥倉登山口 帰り 第一畑薙第一ダム 14:25発バス(3100円)→静岡 17:50着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
中岳手前の大崩落地帯は道幅が極端に狭く、強風の場合は危険。 その他は特に危険箇所無し。 |
その他周辺情報 | 又、裏高山避難小屋より約1時間程手前の森で熊を見かけたので、音の出る物の携帯必須。 |
写真
感想
7/22(月)
仕事終わりにバスタ新宿から高速バスで飯田へ直行し、深夜1時過ぎにホテルに到着し前泊。
明日から始まる8日間の山旅への興奮でなかなか眠れなかった。
梅雨は明けないわ台風来るわで直前までハラハラしたけれど、長かった梅雨もあと数日で明けそうで、夏空の中縦走が出来るかもと期待が膨らむ✨
7/23 (火)
晴れ後霧 鳥倉登山口→三伏峠
飯田駅を6時の電車で伊那大島駅へ。
駅前のバス停には登山者の方達が6名程待っていた。
塩見岳の鳥倉登山口まではここからバスで2時間程かかる。のどかな雰囲気の景色が続いて次第に山道に入り標高1780mの登山口へ到着した。
テント泊装備と8日分の食料でザックは史上最大の重さ…😓この日の宿泊地である三伏峠に向けてヨロヨロと出発し約3時間で無事到着しテントを張る。
水場は往復約25分と遠いが、途中高山植物がたくさん咲いていた。夕方はガスが湧いてきて、夕陽は見れそうになく、携帯の電波も入らない…て事は早寝するしかない💤
7/24 (水)
晴れ後曇り 三伏峠⇄塩見岳
三伏峠にテントを張ったまま塩見岳を往復した。
荷物が軽いので足取りも軽く、明日通る絶好のロケーションに立つ小河内岳避難小屋と遠くに悪沢岳が見えた。昨日バスで一緒だったおじちゃん2人組も同じ行程で明日から聖岳を目指すらしい。山頂でもバスで一緒だった方とお話しした。その方は北岳方面に向かわれるとの事。
この旅1つ目の百名山に無事登頂する事が出来てホッとしたが、明日はまた重いザックを背負わなくてはならないので少し気が重い。
夕食は重そうなのから食べる事にしようっ🍴
7/25(木)
晴れ一時霧後晴れ 三伏峠→中岳避難小屋
朝一は快晴でこれから向かう小河内岳に建つ避難小屋が小さく見えた。
しかしすぐにガスが湧いてきて、あっという間に真っ白の世界に…。晴れを願って進み小河内岳に着くと雷鳥の親子に遭遇した。そして雷鳥が飛び立ったとたんすっとガスがとれて太陽が顔を出し、ブロッケン現象を初めて見る事が出来て嬉しかった。
ガスで真っ白の世界がほんの2分で快晴に☀️
携帯の電波が入ったので天気予報をチェックすると、まさかの台風発生のニュース🌀発生して2日で来るなんて!?あさっての天気が良くないらしい。
雷鳥とブロッケンが見れたのにテンションがた落ちだ
気を取り直して先に進むと崖の様に片側が切れ落ちた大崩落地帯がいくつかあり、通過に緊張を強いられた。さらに途中の森で熊に遭遇してしまった🐻
ほんの10m先で鉢合わせたが熊もビックリして逃げてくれた。おじちゃん2人組がすぐ後ろにいてくれて心強かったが、少し足が震えていた。
裏高山避難小屋を過ぎてからの中岳への登りがとてもキツく、山頂手前の崩落地はバランスを崩したら谷底へ落ち一巻の終わりという地図では破線の箇所だった。やっとの事でたどり着いた中岳避難小屋は改装工事中で夕方まで音がうるさく、作業スタッフの方々がたくさんいて満員状態だったが、カーテンで仕切られた更衣室を使わせてもらえたので安心して過ごせた。
工事は10日間程の予定らしい。
7/26(金) 晴れ後雨時々ガス
中岳避難小屋→悪沢岳→赤石岳→百間洞山の家
外が明るくなってすぐに小屋に荷物を置かせてもらってアタックザックで悪沢岳へ出発。快晴で朝日に照らされる赤石岳に感動した✨
しかし、山頂から降り始めるとガスが急に湧いてきてついに雨まで降り出した。台風の影響か…。
ギリギリで絶景を見る事が出来て良かった。
小屋に戻り荷物をまとめている時、小屋のご主人に今日の行き先を確認されて「百間洞」と答えると、無線で行き先の小屋に連絡を入れてくれていた。その後も別の山小屋から登山者についての連絡が入っていた。こうして各山小屋同士で登山者の情報をやり取りしてくれていると思うとありがたく心強く感じた。
又、条件が良いと悪沢岳山頂からスカイツリーが見えると聞いて驚いた。
荒川小屋に向かう途中の南アルプス最大のお花畑は噂通り素晴らしく、見渡す限りのハクサンイチゲやシナノキンバイで何度も立ち止まり写真を撮ってしまった。
荒川小屋を過ぎて赤石岳へ向かう途中バランスを崩してコケて顔と膝を強打したが大事には至らず。ザックの左右の重さが偏っていたのが原因かもと思い、テントポールを入れ直すと安定した様に感じた。
晴れるのを期待しながら赤石岳を目指すが雨が降ったり止んだりの状況で山頂での展望は無かった。
赤石岳山頂直下の避難小屋に立寄りバッジを買った。
「山登れ!酒飲め!」と書かれたオリジナル手ぬぐいとTシャツその他色々置いてあった。小屋のご主人は赤石岳のヌシ的な風貌。「百間洞に行くのか?気を付けてな」と声をかけてくれた。
百間洞山の家では16時までに到着するとテント泊でも空いている時は2000円でトンカツが食べられる。
この日は時間に余裕があったが、10分遅れても作ってくれないらしい!赤石岳の下りはキツかったけど、トンカツトンカツ♪と呟きながら頑張った。
言うまでも無いが、めちゃくちゃ美味しかった。
夜は雨の中意を決してのテント泊。他に一名男性がいたので少し心強かった。その方もトンカツを頼んでいた。
初日のバス停から抜きつ抜かれつだった聖岳まで行くと言っていたおじちゃん2人は予定なら百間洞で再開出来るはずだったが見当たらない。きっと手前の山小屋に泊まったんだろうか。
明日は台風…どうなることやら😭
7/27(土) 雨
百間洞山の家→兎岳避難小屋
夜は雨が降ったり止んだりだったが、風はそれ程強くなく今までの疲れもあったのか以外と良く眠れた。
朝起きると雨は止んでいたので急いでテントを撤収し、小屋の屋根の下で準備した。また雨が降り出して来たので今日は聖平まで行く予定を変更し、途中にある兎岳避難小屋に泊まる事にした。
雨風が強い中、3時間強でたどり着いた時には全身びしょ濡れ。誰もいなかったので小屋の中で濡れた物を片っ端からから干すが湿度100%で全く乾かない…。入口のドアは壊れて閉まらないし、壁に隙間も空いていて風がビュービュー入ってきて寒い…。
17時まで待って誰も来ないので、止むを得ず小屋内にテントを張り中で過ごした⛺️
台風の最新情報を知りたいが電波入らず不安がつのる。夜になるにつれて猛烈な雨風の音。翌朝天気が回復してくれる事を願って眠りについた。
7/28(日) 霧後晴れ
兎岳避難小屋→聖岳→茶臼小屋
朝起きると雨と風は止んでいた。台風は過ぎ去ったらしい。しかし外は濃い霧に包まれていて視界は5m程しかない。
仕方なく出発し聖岳のきつい登りを頑張っていると、微かに青空が見えたり、また霧に包まれたりした。一喜一憂しながらひたすら登った。すると山頂に着く頃には青空が広がりとても嬉しかった。
山頂から少し下った小聖岳から振り返ると堂々とした聖岳の姿がとても印象的だった。
聖岳から下り、聖平小屋にバッジを買いに行ったが、売り切れていて買えなかった。この天候でヘリが上がって来れないそうだ。百名山のバッジを集めているので、また来る理由が出来てしまった。
本来の予定なら昨日の内に聖平小屋に着いているはずだったが、台風でたどり着けなかったので、今日はあと4時間歩いて茶臼小屋を目指す。
途中この旅3度目の雷鳥に会った。親子でとても可愛かった。
やっとの事で茶臼小屋に着くと緩やかな斜面の沢の近くの素敵なテント場でとても過ごしやすかった。
7/29(月) 霧後晴れ
茶臼小屋⇆光岳
コースタイムは12時間とハードな行程
縦走7日目の疲れと昨日濡れた靴で長時間歩いたので足の裏が水膨れ寸前で痛く、荷物は軽いのに大変だった。早朝の茶臼岳からの展望が素晴らしく、滝雲を見る事が出来た。それ以降は霧の中鬱蒼とした森の中をひたすら歩き、この旅最後の山、光岳に無事登頂する事が出来た。
テカリ石まで行くと想像以上に大きく驚いた。
夕方17時過ぎから激しい雷雨となり、テントの中で耳をふさぎながら寝袋に包まっていたらいつのまにか寝てしまっていた。
7/30(火) 晴れ
茶臼小屋→畑薙第一ダム
朝起きるとこの旅一番の快晴だったので、テント場から40分の茶臼岳にもう一度行ってみる事にした。途中この旅2回目のブロッケン現象を見る事ができ、頂上では富士山を始め、縦走した山々など360度見渡せた。長かった様であっという間の8日間の山旅がもうすぐ終わってしまうと思うと寂しい気持ちになってしまった。大きく堂々とそびえる山々をしっかり目に焼き付けてから下山の途についた。
コメント
この記録に関連する登山ルート

素晴らしい!懐かしい!羨ましい!
これからも、スケールの大きい山登りを続けて下さい。
嬉しくて、コメントさせていただきました。
はじめまして
ご覧いただき、コメント下さりありがとうございます😊とっても嬉しいです!
8日間の縦走は初めてでしたが、とても充実した良い経験が出来ました。
これからもお互い素晴らしい山登りを続けていけます様に✨
こんにちは!
いつもは山の情報を得るためだけにヤマレコを利用しているのですが。。。
今回は、こちらの写真と日記に、とてもとても幸せな気持ちになりました。
山旅の、直前のハラハラ、そして終わってしまう寂しい気持ち、忘れかけてた思い出がよみがえるようでした。
本当にすばらしい旅の記録をありがとうございました。
今後もbakochanさんのご活躍とご幸運をお祈りしています。
こんにちは!
写真に加えて、つたない文章の日記までご覧くださり、ありがとうございます😊
幸せな気持ちになっていただけたなんて、嬉しい気持ちで一杯です!
lonelyplanetさんもきっとたくさんの山に登られているんですよね。これからも素敵な思い出が残る登山が出来ます様に❗
三伏峠、塩見から光まで、ソロ、テン泊ですごいです。かつて、畑薙から茶臼を北上、ザックの重量に苦しみ、腰痛のため荒川前岳から千枚にエスケープしたのを思い出しました。前岳の北は大崩落なんですね。ヤバそう。
ほんと、頑張られましたね!
コメント下さり、ありがとうございます❗
とっても嬉しいです。
m-kitさんも以前縦走されたんですね。私もザックの重さが一番大変でした😅
はい。裏高山避難小屋手前の板屋岳〜前岳間には3箇所程の崩壊地がありましたが、ロープなどは無い為、恐る恐る通過しました。
m-kitさんもたくさんの山に登られているんですね!レコ拝見させていただきます✨
思わずコメントしてしましました。
素晴らしい工程ですね。先日聖迄と思っていましたが天候不安定に途中でした。次回は絶対に。南部ほんとに最高ですよね〜〜
是非参考にさせていただきたいと思います。
よろしければお友達お願いいたします✨
ご覧いただき、コメント下さりありがとうございます!
南アルプスはほとんど巻き道が無くて山々を越えていく感じがハンパなくキツかったですが、歩ききった時の達成感も大きなものでした。
BABUKOさんも聖岳行けると良いですねっ
そして、レコ拝見させていただきましたよ〜星空の写真めちゃくちゃ素敵ですね✨
後期高齢者になってから意識して百名山を登り始め、現在82座。残るは北南アルプスがほとんど。今年は山小屋に泊まるのを敬遠してテン泊と思いますが、その重量に困惑してます。貴女はこの縦走でどの位の荷物を担がれたのですか?
とにかく敬服しています!
コメント下さりありがとうございます!
この時の荷物の重さはたしか15キロ位だったと思います。7泊にしては軽い方だと思いますが、食料はフリーズドライ中心にして、ゴミが出ない様に予め包装は全て開けてラップにくるんだり、着替えも2日分程度にしたり。又、テントでの快適さ(マットや枕など)も損なわない様に準備しました。
今年の山小屋の営業はまだ決まっていない所も多く、テン場も予約制になる事が予想されますので、私も夏山縦走の計画はまだ決め兼ねているのですが、お互い良い山旅が出来ます様に!
ありがとうございました。
15kgを担いで登るのは私には無理なので、今年は躊躇してます。テントはやめてツェルトにするとか、山小屋て食事ができる所はすべてそうするとか……
悩みは尽きません!
素敵な山旅を楽しんで下さい。
3年ほど前の記録ですが素晴らしいです
南アは小屋と小屋の間がめちゃ長いしとてもハード
登山口までのアクセスも大変だし
山と高原の地図でのコースタイムも
あまりアテになりませんでした
7泊の荷物が15キロという重量も素晴らしいです
長くテント泊登山をやってると、荷物の軽さが重要なのを実感します
かなりムダを省かないとこのような重量にはならないですね
自分では3泊4日のテント泊登山が最長なので頭が下がります
写真も綺麗で、僕もこんな縦走をしてみたいです
コメントありがとうございます♪
この時は我ながら良くやったなぁと思います(笑)
ホント荷物を軽くするのは最重要ですよね。
持ち物は最後まで迷いました。南アルプスは水場が豊富で一度にたくさん持って歩かなくて済んだのも良かった点でした。
ここまで長い縦走はなかなか行ける機会も少ないですが、一生の思い出になる事間違いなしです^_^
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