夜の竹村新道は大変!!七倉から湯俣で
- GPS
- 18:56
- 距離
- 45.3km
- 登り
- 2,611m
- 下り
- 2,605m
コースタイム
- 山行
- 13:41
- 休憩
- 4:07
- 合計
- 17:48
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<七倉〜湯㑨> 車道の終点から登山道を進むと、時々工事中の道路とぶつかります。道路は立ち入り禁止のロープがはって有るので登山道をキープして下さい。 湯㑨の晴嵐荘の手前の吊り橋が落ちています。渡る方法は以下の3つ。 1. 靴を脱いで浅そうな所を渡る 2. 倒木を渡した簡易1本橋が2ヶ所有るのでそこを渡る(川底まで2、3mの高さなので落ちたら怪我します) 3. 簡易1本橋近くに少し飛べば濡れずに渡れる箇所が有ります(その時の水量によるので現況を見て判断) <竹村新道> 笹が刈られておらず笹薮状態で、登山道に被さって歩きづらくなっています。道が分からなくなっている所も数ヶ所有りました。夜間に歩くとさらに分からないです。夜露がびっしり葉っぱに溜まっているので、スパッツや雨ズボンを着ないとずぶ濡れになります。さらにヘッドライトの光に蛾や藪蚊、小さな羽虫が群がり、急登で口で息をしようものなら口から入ってきて惨いです。さらに真砂分岐手前の岩峰を迂回する所が崩落しており、夜だとそこの回避のしかたが分からず撤退しました。この様に夏の竹村新道の夜行登山は大変なのでお勧めしません。因みに湯俣温泉晴嵐荘の小屋番の人の話だと、そのうち笹刈をするそうです。その後だと楽になります。また往復したので、多少は笹が踏まれて日中に歩く分には道は分かりやすくなったと思います。 |
その他周辺情報 | 七倉山荘のお風呂は日帰りで入れますが、最終が18時で18時30分には出なくてはいけないそうなのでお早めに。 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
替え電池
地図
GPS
ペットボトル
雨具
熊鈴
笛
タオル
着替え
パン15個
おにぎり3個
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感想
本当は夜行日帰りで読売新道を歩く予定でした。コースタイム的には春の丹沢24Hより短く、十分歩けると思ったのですが結果は出だしの竹村新道で苦渋の撤退でした。3年前に七倉〜湯㑨〜竹村新道〜裏銀座〜船窪〜七倉の周回をやっているので、竹村新道はあまり気にしていませんでした。しかし前回はスタートが6時間ほど遅く、湯㑨岳で日が昇っていました。前回は8月7日の2時に湯俣温泉晴嵐荘着だったので、今回より夜の時間が随分と短かった事を考慮すべきでした。
前回は晴嵐荘への橋が8月4日に開通していたのですが、今回は橋が開通していなかったので出だしで時間を取られました。さらに笹薮が前回より惨く、何度か登山道が分からず道を確認せねばなりませんでした。ヘッドライトに寄って来る虫の大群も、時間が早かったぶん多かった様で、口で息をすると口の中に虫が飛び込んでくるし、鼻で息をしてもたまに飛び込んでくるしまつで、我慢の登山の時間が続きました。休憩時にパンを食べる時も大変でした。夜露も凄くてスパッツをしていたのですがトレランシューズは水に弱く、靴下がぐっしょり濡れて歩き難くなってもいました。
やっと樹林帯を抜けで裏銀座ももう直ぐそことほっとした時に、この日の最大の難所が現れました。岩峰群で地形図だと右を巻いていますが、それらしい踏み跡を行くと少し先で崩落地で踏み跡が消えていました。3年前にここを通過した際、普通に歩いた記憶しかなかったのですが、ヘッドライトの灯りでは崩落地の先が見通せませんでした。バリルートでこの位の崩落地は歩いた事は有りますが、夜で先が見えない事と一般登山道がこんな所を歩かせるはずは無いと思い、引き返して直登や左側の巻きを見たのですが、やはり踏み跡は無く、再度右の踏み跡を歩いてロープや下に下がったり、上に上がったり逃げられるルートが無いか探したのですが見つかりませんでした。そうこうするうちにガスってきて何も見えなくなったのでまた引き返し、明るくなるまで待つことにしました。しかし雨具を着ても座っていると寒くて我慢できなくなりました。
そこでゆっくり下って時間を潰し、明るくなるころ合いの適当な所で登り返そうと思い下り始めました。暫くすると急にガスが晴れたので、まだ早いのですがまた登り返し、先ほどの所を調査する事にしました。まず右の踏み跡、その次は直行の登りです。直行で登ると古いロープが有り、その先もまた次の岩峰が続いていました。その先まで行くと次のピークでは岩登りの人たちが残したと思われるロープや、古い登攀用具が落ちていました。このルートは岩登り用で無理だと判断してまた戻り、最初に座って待とうと思った所で夜をやり過ごす事にしました。
そうこうしている内にまたガスって何も見えなくなり、虫がうるさいのでヘッドライトを消してみたのですが、星も何も見えない完全な漆黒の世界になりました。夜中にアイマスクをして寝ても、ここまでの完全な漆黒にはなりません。この漆黒は、スキューバダイビングで海底の洞窟に入った際、ヘッドライトが故障して切れた時以来でした。あの時と違ってヘッドライトはいつでも点灯できるので怖くは有りませんでしたが。。。
しかし中々時は進まず、明るくなるのを待てずに下山を始めました。この時間なら、読売新道は無理で、前に歩いた裏銀座〜船窪ルートの下山しか出来ないでしょう。それだと既に見た景色です。竹村新道の下の方や湯㑨は3年前も夜で、まだ日中の景色を見ていないから、そちらの方が新鮮かもとも思ったこともあります。晴嵐荘の先の河原で、竹村新道をこれから登るというソロの男性がやって来ました。その人と情報交換して別れたのですが、日中だとうまく迂回する印やロープが見つけられたか気がかりなのですがどうなったことやら(見つからなければ戻ってくると言っていましたが)。
それから暫く湯㑨を歩きまわってから七倉へ向かったのですが、途中で何組かの登山者が来るのに出くわしました。夜中と違い、日中だと人が歩いているのだなと、当然の事がちょっと不思議でした。北鎌尾根に行く予定のソロの人もいましたが、彼は無事に登れたでしょうか。
コメント
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Futaro さん、こんばんは。
相変わらずの予定ルートですね 。でも、今回は、消化不良で残念でした。
ダムの最終が、17:00 ぐらいで、平ノ渡し場も時間制限がついているのに、ダムまで行けたら凄いです。読売新道は、下りが速い Futaro さんなら問題ないと思いますが、ダム〜奥黒部小屋の道は、平らではなくて、かなりアップダウンがあり、精神的にめげるルートだったと記憶しています。
近々、トライするのでしょうね。恐れ入ります。
P.S.
撤退しても 45Km 。湯俣って遠いですね。
misuzuさん、こんばんは。
黒部湖からは針の木谷を登って船窪で七倉に帰って来る周回を予定してたので、平ノ渡し場の制限時間は関係ありません。ただその制限時間よりずっと早く平ノ渡し場に着いてないといけないので、水晶岳で日の出を見る時間で計画したのですが、夜の竹村新道が予定外に大変で駄目でした
次回は高瀬ダムから烏帽子〜水晶岳でリトライします。ただ今日時間を見積もったら、前に計画した時より読売新道〜平ノ渡し場のコースタイムが長くなっていて、赤牛岳で日の出を見る位で計画しないと七倉着が日没より遅くなりそうです まあ船窪小屋〜七倉は沢山歩かれているので、暗くなっても大丈夫ですが、計画は明るい内に下れる様に立てないとまずいですよね。
船窪から戻る ・・車が七倉にあるのだから、そうなりますね。
それにしても大変な周回。船窪の登りと奥黒部から針ノ木谷までがめげそう。七倉までの下りも急だし。でも、単に水晶往復するより、ずっと面白いルートですね〜 。
ブナ立てから水晶までなら、夜道でも全然問題ないから、無理で無いといえば無理でない。普通の人は、無理の範囲ですが 。
P.S.
絶対に小屋には寄らないというなら関係ないですが、船窪小屋の店じまいは早いはずなので、一応、確認しておいた方が良いかと思います。
大町の黒部アルペンルートの駐車場に自転車をデポし、七倉に車を取りに行った人もいますが、船窪から下山する方が周回ルートとしては綺麗です。水晶岳〜読売新道〜黒部湖〜針の木谷の区間が未踏なので、この区間を日中に歩ける様に計画したのですが、最近この区間の一部のCTが増えたので、赤牛岳で日の出にしないと七倉着が遅くなります。水晶岳〜赤牛岳の未踏区間を暗い内に歩かなくてはならない様に計画するのは嫌なのですが。。。
既に真夜中を歩き通しているのだから、七倉着が遅くても良いという考えも有るのですが。。。
船窪小屋にはよると遅いと言われそうなので寄りません。3年前もちょっと遅くて途中で暗くなりましたが、良く整備された登山道で夜間に下っても問題は無いですけどね。。。
裏銀座まで届かずでしたか!
私は逆周りで計画してるので無理なら引き返してブナ立尾根かぁ。
多分秋に行くと思うので整備されてるのを期待します
夜間の蛾は参りますね。ハンドライトだと多少は顔に寄ってきませんが
ゴーグルとマスクで完全武装とか
そうなんです〜。裏銀座にさえ届かなかったのです
munaitaさんがほぼ同じ頃に七倉から読売新道を歩いているのですが、わざわざ真砂分岐から南真砂岳の区間だけ、竹村新道をピストンしています。そのレコを見ると崩落地を越えれば後は大丈夫だった様です。それなら行けたのですが、崩落地の先が単三1本のヘッドライトでは確認できずに引き返しました。残念無念。
ただ虫の多さと反藪で疲れたと書いています。他の区間には虫の記述が無いので、ここだけ多いのでしょう。因みに樹林帯は南真砂岳から下なので、虫も反藪もその下の方が多いです。特に夜間の多さは異常でした。口や鼻に飛び込んできた虫が5,6匹いて、吐き出すのに苦労しました。でも虫は時期にもよるので、秋は大丈夫かも。。。
Futaroさん、こんにちはっヾ(≧▽≦)ノ♪
うわ〜〜💦順調に登れていただけにまさかの予定外で悔しいですね〜〜〜〜(≧◇≦)高瀬ダムに下りるならブナ立尾根を選ぶ人が多そうだからあまり竹村新道を歩く人はいないのでしょうか!?しかしどんづまって、それを朝まで闇の中待つ精神力はさすがFutaroさん!!や〜、もう本当にすごいお人だ!!と改めて思いましたよ〜〜★残念でしたが、雲海に浮かぶ槍の景色はとても美しいですね✨これだけでもここまで登った価値は十分にある景色ですね〜〜〜♥
や〜しかし、虫!!!キッツいですね(笑)パンを食べていても口に忍び込んでくるとは(*_*;七倉から船窪〜烏帽子の1DAY周回を少し考えていたのですがそれはやだな〜〜〜(笑)
chi-sukeさん、こんにちは。
実は数日前、ヤマレコのヤマプラで計画をまた立てようとしたのですが、高瀬ダム〜湯㑨、湯㑨〜真砂分岐の区間は、到着できませんになりました。この登山の計画を立てた数週間前は、ちゃんとルートが引けて時間もでました。ですから吊り橋の陥落等の最新の情報を元に、通行止め扱いにしたのだと思います ちょっとその情報が遅かったですね
もっとも朝まで待てば行けたと思いますが。。。寒いのでゆっくり下って南真砂岳位からまた登り返して明るくなるのを待つ作戦が、ガスが晴れてあまり下らない内に登り返してしまった為、2度また下って登る(最初のを入れると3度登る事になる)気力が有りませんで。。。
他の人のレコを見ると夜間でも行けた様ですが、崩落地の先が良く見えない状態では無理しないという判断は間違っていなかったと思います。間違ったのは3年前に夜行登山で歩いている事で、竹村新道の現状を確認しなかった事ですね
七倉から船窪〜烏帽子の1DAY周回は、chi-sukeさんなら楽勝でしょう。周り方は反時計回りで良いと思います。他の人のレコを見ると竹村新道の所だけ虫が多いと書かれていたから、そのルートならそんなに虫はいないのでは
Futaroさん、おはようございます
計画を拝見したとき、実は夜の竹村新道も厳しいのではないかと心配していました。ただ、私は竹村新道は歩いたことが無いのでコメントは控えたのですが、やっぱり荒れたルートだつたんですね😱
私も未踏のルートの踏破のためにいつか歩こうとは思っているので、参考になりました。
ところで、黒部湖沿いの道はコースタイムが長くなったのですね😮あそこは毎年つけ直すハシゴが崩壊が進んで年々アップダウンが激しくなって、タイムも危険度もアップしているのかもしれません😲
いずれにせよ、賢明な撤退判断で怪我なく無事下山できて何よりでした。
shigetoshiさん、こんにちは。
chi-sukeさんのコメントへの返信に書きましたが、数日前、ヤマレコのヤマプラで計画をまた立てようとしたのですが、高瀬ダム〜湯㑨、湯㑨〜真砂分岐の区間は、到着できませんになりました。この登山の計画を立てた数週間前は、ちゃんとルートが引けて時間もでました。ですから吊り橋の陥落等の最新の情報を元に、通行止め扱いにしたのだと思います。
夜間でも歩けたのにという無念さは有るのですが、去年あれだけ怪我をしたのでまた怪我をしたら当分登山禁止になると思い大事をとりました
竹村新道は3年前に夜行登山で歩いているのですが、その時より荒れていました。黒部湖沿いのコースタイムが長くなったのも、数日前にヤマプラで計画をまた立てようとした際に気づきました。前より1時間位長くなっていたので、どの区間が長くなったのかをチェックして分かったのです。
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