笠ヶ岳(はじめての笠ヶ岳登頂&新穂高からの登山・笠新道〜笠ヶ岳〜鏡平)
- GPS
- 36:10
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 2,319m
- 下り
- 2,314m
コースタイム
- 山行
- 10:16
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 10:22
- 山行
- 10:24
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 10:49
天候 | 1日目:晴れのち曇り(ガス) 2日目:ほぼ曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
普通に歩けば問題ないと思います(もちろん天候によると思います)。笠新道には水場が途中にありません(水切れ注意) |
その他周辺情報 | 日帰り温泉の平湯の森によりました。食事もとれます。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
---|
感想
特徴のある山容で遠くからで
もよくわかる名峰なのでいつ
かは登ってみたいと思ってい
た笠ヶ岳に登ることにした。
ただ新穂高からの登山経験が
なく平日とはいえ、一番良い
時期なので駐車場に空きがあ
るかどうかもわからない。も
し停めることができなければ
唐松岳かどこか違う山に登る
ことにした。石鎚山の筋肉痛
が残っていたので(暑さに負
けてしまったのか)白山に変
更しようかとギリギリまで迷
った。
17時10分に福山市内を出発し
た。高速道路は平日の深夜と
いうこともあって渋滞なく山
陽道〜名神(新名神)〜東海
北陸道〜高山清見道路(〜高
山)を利用して新穂高に午前
1時半に着いた。新穂高周辺
にはコンビニがなさそうだっ
たので高山市内で食料品を調
達した。新穂高に着いたもの
のP5市営新穂高第3駐車場は
まさかの満車。有料のP4駐車
場がかろうじて空きがあった
ので停めることができた。
暑いけど川の音がすごくて車
用の網戸をつける気がせずう
とうと1時間半ほど仮眠した。
3時半に起床して高山市内
のコンビニで購入した朝食を
とって、新穂高センター(ト
イレあり)で登山届を出して
水筒の水を入れなおした。
4時半に出発した。一本道だ
けれど歩いたことがないので
地図で確認しながら林道を歩
いていく。5分ほど歩いて橋
を渡る。左にニューホタカと
いう旅館がある。この先に車
止めゲートがある。一般車両
進入禁止とある。軽車両も禁
止のようだ。林道は舗装にな
ったり未舗装になったりする。
ゲートから15分も歩くと明
るくなってきてヘッデンをし
まう。目指す笠ヶ岳だろうか
険しい稜線が見えている。左
にはすごく険しい岩峰群があ
る。クリヤノ頭のあたりだろ
うか。
5時22分に橋がでてきた。通
行注意:橋が傾いているため
とある。確かに傾いている。
5時32分に広場が右手に出
てきた。ヘリコプターの発着
場になっているのか吹き流し
がある。ここで荷揚げをして
いるのかな。
5時35分、笠新道登山口に着
いた。水場がある。笠ケ岳方
面・笠新道とある。登山口は
なんらどこにでもあるような?
感じがする。でも最初っか
ら樹林帯の中の急な登りだ。
一部岩がゴロゴロしていて歩
きにくいところもある。20分
ほど歩くと後ろに穂高連峰ら
しき峰々が見えてきた。湿度
がとても高くて汗だくだ。左
上の方に岩峰が見える。地図
で確認すると穴毛槍2248mの
ようだ。スマホ用の地図には
載ってない(2001年版の山と
高原地図には記載あり)。サ
サユリが咲いている。この時
期に咲いているとはとても不
思議な感じがする。
7時に「ここは、標高約1,700
Mです。」の道標がでてきた。
登山口が標高1350mだから
350m登ったことになる。岩
がゴロゴロしているところが
多い。確かに下山に使うと大
変そう。7時10分に視界が開
けて焼岳・乗鞍岳が良く見え
ている。雲一つない天気だ。
ただ標高が高くなってきたこ
ともあり木々の背丈が低くな
ってきたせいで日当たりがよ
くなり暑い暑い。湿度も相当
あるのでは。ジャンダルム〜
西穂高岳が見えている。
カンカン照りでかなり堪える。
ほとんど寝てないので休む
と寝てしまう。水分は予備を
入れて2.8リットル持ってき
たけど足りるかなあ。ものす
ごい汗だ。テントを担いでい
る人が多い。しかも抜かして
いく。パワフルだ。
7時22分に標高1800Mとの道標
がでてきた。まだ2000mを越
えられない。穴毛槍がまだま
だ高い。杓子平までの半分く
らいか。7時半すぎに草原が
でてきた。ヨツバヒヨドリ・
トリアショウマ?などが咲い
ている。ピンク色のササユリ
がとてもきれいに咲いている。
ニッコウキスゲの群落があ
る。大山ユートピアに比べる
と少ないがシモツケソウもみ
られる。見上げると大きな岩
壁が見えている。地図で確認
すると杓子平から延びる尾根
の先にある岩壁のようだ。
広島の恐羅漢山や猿政山でみ
たトチバニンジンのつぼみが
ある。8時10分頃になると灌
木帯に変わり高山の雰囲気と
なる。ジャンダルム〜奥穂〜
キレット〜大喰岳が良く見え
ている。でも暑い暑い。きつ
い斜度に加えてこの蒸し暑さ
が相当堪える。少し稜線に雲
が湧いてきていて時々日影に
なる(うれしい)。
8時50分には笠ヶ岳の稜線は
すっかり雲に隠れてしまった。
8時55分、穴毛槍が同じく
らいの高さになった。オオバ
ギボウシが咲いている。ゴゼ
ンタチバナも咲いている。槍
穂高連峰は雲が湧いてなくて
槍ヶ岳が良く見えている。9
時16分に、「ここは、標高約
2,100Mです。槍穂高の眺め
が、一望できます。」との道
標がでてきた。ハクサンシャ
クナゲが咲いている。9時48
分に2200mまで登ってきた。
稜線は雲の中だ。小さな鉄ハ
シゴがかけられている。クル
マユリが咲いている。オレン
ジ色でよく目立つ。ハクサン
フウロにカラマツソウといろ
んな花々が咲いている。ニッ
コウキスゲやコバイケイソウ
の群落もある。ミヤマダイコ
ンソウはあちこちに咲いてい
る。とても多い。
11時07分、杓子平に着いた。
2472mの小ピークの先のとこ
ろのようだ。やっとやっと着
いたという感じ。長かった。
けっこうバテている。何人も
に抜かされた。このコースは
テントを担いでいる人が多い。
ここで昼食を問ている人が
数人いる。チングルマの大群
落、ハクサンイチゲなどが咲
いている。抜戸岳の南側にカ
ール状の草原が広がっている。
コバイケイソウがたくさん
咲いている。咲き始めたばか
りのようだ。クロユリが咲い
ている。ここで会えるとは思
っていなかったのでうれしい。
ミツバオウレンも少ないが
みることができる。なだらか
な尾根道を歩いてく。
杓子平から山腹を上がってい
く。ここもけっこうきつい。
ただ日影になったのが救いか。
12時20分、ピーピーと声が
したのでみるとライチョウの
子供がいる。その下にはもう
一羽子供が、親もいる。去年、
朝日岳で見たように親鳥が
登山者の気を引こうとしてい
る。登山道の先に大きな岩壁
がある。その岩の右側を登っ
ていくと少しなだらかになっ
てきた。午後になったので雷
が気になる。ラジオをかけて
下りてきた男性がいる。「い
つまでたってもつかないです
ねえ」「もうそろそろですか
」と会うハイカーを言葉を交
わし続けていたような。13時
にようやく稜線にでてきた。
少し風がありガスの中なので
涼しい。ただここまででかな
り体力を消耗したので急ごう
にも足が言うことをきかない。
ハイマツ帯に時々岩稜が混
じっているような感じの稜線
歩きだ。雰囲気でいえば白馬
〜天狗の間に似ているような。
岩稜といっても普通に歩け
ば問題ないような感じ。
前方に2753mのピークが見え
ている。とても高いようにみ
えるが距離がそんなにないの
で意外に早く着いた。左下に
は杓子平が広がっていて登っ
てきた登山道が良く見える。
岩陰にチシマギキョウが咲い
ている。花に綿毛がありイワ
ギキョウではなさそう。前方
にやや大きな岩が出てきた。
これが抜戸岩のようだ。先を
行く人が写真をとっている。
道は二つの岩の間を通ってい
る。そこを抜けると前方に笠
ヶ岳が見えてきた。ガスが見
え隠れしている。小屋が見え
る。曇っているが青空が少し
見えておりまだ天気は大丈夫
そうだ。抜きつ抜かれつして
いた男性が休んでおられる。
「やっと着きましたねえ」「
でもまだ遠いですねえ(笑)
」と交わす。14時25分、テン
ト場に入った。テントが数張
り張ってあり、張っている最
中のテントが多い。
小さな雪渓を渡って14時40分
笠ヶ岳山荘に着いた。雨にも
雷にも遭わずに着くことがで
きてやれやれ。宿泊の申し込
みをして、ビールとカップ麺
を注文した。小屋前のテーブ
ルで頂く。この後、部屋を案
内してもらった。四つ布団が
敷いてあり男性が独り休んで
おられる。ほかの部屋はほと
んどいっぱいのようだ。夕食
はカレー。暖炉がたかれてい
るけれども酷暑の影響か全く
寒くなくて部屋は暑い。笠新
道から登った人は2時間コー
スタイムが長いけれども鏡平
経由で下りると話している人
が多い。
夕食後、笠ヶ岳に登ってみる。
15分ほどとのこと。空身だ
からか15分かからず山頂に着
いた。ガスで何も見えない。
誰もいない。少しゆっくりし
て下山する。
男性が二人来られひとり一つ
の布団となった。先の方は富
山から来られたとのこと。明
日は双六へ行って三俣蓮華で
二泊して写真を撮ったり黒部
五郎へいったりとゆっくりす
るとのこと。あとから来た男
性二人は偶然にも広島の方だ
った。明日は笠新道を下りる
とのこと。4人でワイワイと
話をする。
楽しみにしていた日の入りは
すっかりガスの中で見えず。
星空もみることはできなかっ
た。翌朝早くに広島からの男
性二人が挨拶をして下りてい
かれた。小屋の部屋から外を
見ると雲海が広がっていて稜
線を雲が流れている。5時10
分に日が昇ってきた。ちょう
どガスが目の前を通って霞ん
で見えている。
朝食をたくさん食べて5時50
分にまずは抜戸岳を目指して
稜線を歩いていく。テント場
の下でライチョウがいるよと
誰かが話している。一羽いる。
アオノツガザクラ・ミヤマ
アキノキリンソウが咲いてい
る。ウサギギクも。こちらは
まだ花が半分閉じている。ツ
マトリソウも咲いている。チ
ングルマはまっさかりだ。あ
と、ミヤマリンドウ、ミヤマ
ダイモンジソウ、ミネズオウ、
コイワカガミ・・。
7時10分、杓子平との分岐に
着いた。7時17分に抜戸岳直
登コースと迂回コースが分岐
している。迂回する。抜戸岳
の東斜面に大きな雪渓がある。
右側(東側)が切れ落ちて
いて雪渓が稜線のすぐ近くに
ある。振り返ると笠ヶ岳が見
えている。頭には雲がかかっ
ている。夕食で言葉を交わし
た男性と同室だった男性と時
々一緒に歩く。風が西から吹
いていて稜線は涼しい。ガス
がとれてきてずーっと続く稜
線が見えている。小さなアッ
プダウンを繰り返していく。
左になだらかな尾根が分岐し
ている。
7時50分、稜線がガクンと落
ちてその向こうにピークが見
える。あれが弓折岳かなあと
話すがどうも違う様子。大ノ
マ岳のようだ。道標がありそ
こから稜線を離れてぐんぐん
標高を下げていく。左側にロ
ープが張ってある。今日のよ
うな天気だとなんでもないの
だろうが荒れると必要になる
のだろう。振り返ると岩峰が
とてもすばらしい。その前に
はお花畑が広がっている。秩
父平だ(8:15)。コバイケイソ
ウの群落がすごい。今年はコ
バイケイソウの当たり年です
ねえと富山の方と交わす。こ
んな絶景ポイントがあるのは
知らなかったので感激。それ
にしてもコバイケイソウの群
落がすごい。ヨツバシオガマ
やミツバオウレンも咲いてい
る。秩父平を過ぎて鞍部へ。
前方左遠くに双六岳が見えて
いる。白い花のエゾシオガマ
が咲いている。
8時45分、右側が崩落してい
るところにでてきた。う回路
ができている。タカネヤハズ
ハハコやミヤマダイモンジソ
ウが咲いている。懐かしいア
カモノ、ウサギギクも咲いて
いる。広島ではアカモノはす
っかり終わってしまっている。
少し下ってゆっくりゆっく
り大ノマ岳目指して登ってい
く。道は山頂を迂回している
ようだ。9時37分に山頂迂回
路にでてきた。これが弓折岳
かなあと話をする。そうだと
すると山頂に看板かなにかあ
るはず。空身で登ってみるが
ない。大ノマ岳の一つ手前の
無名ピークのようだ。とする
ともう一つ弓折岳を登らない
といけない。双六方面から歩
いてきたハイカーから鞍部ま
でだいぶん急ですよと言われ
る。
大ノマ岳を経て下ってゆく。
10時17分、大ノマ乗越に着い
た。ここでちょっと休憩。あ
と一つ。だけどとても大きく
見える。ゆっくりゆっくりと
登っていく。左には双六岳が
見える。だいぶん、近づいて
きた。右下にはこれから鏡平
を経由して歩いていく登山道
が見えている。10時40分に弓
折岳に着いた。頂上はちょっ
とだけ縦走路から離れており
ザックを下ろしていってみる
。双六岳と樅沢岳の間に鷲羽
岳が見えている。歩いていく
と少し下ったところに分岐が
ある。10時57分弓折岳分岐に
着いた。ここからは延々と下
っていくことになる。槍穂高
連峰はすっかり雲の中に入っ
てしまった。前方下に赤い屋
根の鏡平小屋と池が見えてい
る。ゆっくりゆっくり下って
いく。このコースはメジャー
であるため登ってくるハイカ
ーがとても多い。湿原や池を
過ぎると11時45分鏡平小屋に
着いた。ここで大休止してト
イレタイム。かき氷が有名な
のかみなさん美味しそうに食
べており注文する。とてもお
いしい。ボリューム満点だ。
12時05分、上から見えていた
鏡池の脇を通る。12時22分熊
のおどり場を通過。岩がゴロ
ゴロした道で下りは気を使う。
12時50分シシウドケ原に着
いた。何度か木橋で沢を渡る。
涸れているものが多いが激
しい夕立などのあとは注意が
いるかもしれない。13時22分
イタドリケ原に着いた。13時
50分にチボ岩を通過した。
14時秩父小沢出合に着いた。
水場マークがついている。こ
こで水分補給をする。頭を洗
うととても冷たい。14時15分
に秩父沢出合に着いた。多く
のハイカーが休んでいる。こ
こから少しだけ登って平たん
路を経て下っていく。14時25
分に小池新道とペンキで書い
てあるところに出てきた。左
股谷の対岸に林道が見えてい
る。こちらよりも高いところ
にある。もうすぐ林道に合流
するだろう。14時48分、川の
右側を歩いていくと14時55分
小池新道登山口に着いた。林
道をひたすら歩いていく。岩
ゴロゴロの道はもうないので
楽といえば楽だけれども淡々
と歩くような感じ。15時に雪
渓が林道を横切っていて上を
歩く。タマガワホトトギス・
ソバナなどが咲いている。15
時20分ワサビ平小屋に着いた。
ここで水分を補給させても
らう。埼玉の男性に追いつい
た。日帰り温泉でいいところ
を聞いてみると平湯の森がい
いとのこと。またそこで会い
ましょうと分かれる。少し休
んで15時37分下りていく。15
時42分に笠新道登山口に着い
た。
16時半にゲートまで下りてき
た。16時37分駐車場に着いた。
やっと到着した。長かった
けれども登りたかった笠ヶ岳
に登ることができて満足。平
湯の森で汗を流してフロント
で休んでいると男性が来られ
た。レストラン併設なのでつ
いでに夕食をとった。突然の
激しい雷雨となり外へでるこ
とができない。さきほどの男
性もこちらで夕食をとられる
ようなので山の話などをして
いるとやんできたのでみやげ
物を買って高山市内へと車で
移動して高山清見道路経由で
東海北陸道へ。山陽道のパー
キングで仮眠して翌日7時前
に自宅に帰った。とても充実
した山行だった。
http://sengamine.sakura.ne.jp/homepagenew/yamakiroku/2019/sankasagatake190801/sankasagatake190801.html
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